HubSpotでLPを作る手順を、公開後の改善まで解説します。フォーム送信後の顧客管理と、成果を見て直す流れがポイントです。
「LPを作るたびに、制作会社との調整や修正依頼が発生する」
「公開したものの、フォーム送信が少なく、何から見直せばよいかわからない」
「フォームで得た情報を、その後の営業フォローにうまくつなげられない」
——こうした悩みは、ページの制作だけでなく、公開後の運用や顧客情報の管理にも関係しています。
HubSpot LP作成とは、HubSpotのページエディタとテンプレートを使い、ランディングページを作成してフォーム送信をCRMのコンタクト管理につなげる方法です。ページを公開して終わりにせず、獲得した情報をフォローや分析に活用する設計が大切です。
本記事は「HubSpot初期設定・オンボーディング完全マニュアル|アカウント作成後にやるべき設定一覧」シリーズの一部です。
本記事はStartLinkの「HubSpot完全ガイド」関連記事です。
この記事でわかること
「HubSpotでLPを作りたいけれど、何から準備し、公開後にどう改善すればよい?」——そんな疑問に向けて、作成前の準備から公開後の見直しまで、フォーム送信後の顧客情報の扱いも含めて解説します。
- LP作成前に決めること — ページの目的と、フォーム送信後のフォローを整理します。
- テンプレートの選び方と作成手順 — HubSpotのページエディタで作成し、確認して公開する流れを説明します。
- A/Bテストの考え方 — 比較する要素と結果の読み方を紹介します。
- CRMやワークフローとのつなぎ方 — LPを顧客獲得から営業やナーチャリングまでの流れに置きます。
- 運用上の注意点 — 数値の読み違いや、目的が曖昧なページを避ける方法をまとめます。
最後まで読むと、自社のLPについて、目的・フォーム項目と保存先のプロパティ・送信後の対応・最初のA/Bテストの4点を1枚の表に書き出し、HubSpotの設定へ移せる状態になります。
HubSpotのLP作成は顧客獲得からフォローまでをつなぐ
HubSpotのLPは、訪問者に情報を届け、フォーム送信などの行動を得るためのページです。フォーム送信後に情報がCRMのコンタクトレコードへつながるため、顧客情報をページごとに分けず、その後の対応に利用できます。
機能を選ぶ前に、LPが顧客獲得の流れのどこを担うか決めておくことがポイントです。
ページ単体ではなく、前後の業務を決める
LPは、広告やメールなどから訪問者を受け入れる入口になります。
- 送信後の流れ ── 訪問者がフォームを送信した後は、コンタクト情報を確認し、検討段階に応じて案内や営業フォローにつなげます。
- 表計算ソフトで管理する場合 ── ページごとにリードを管理していると、転記や更新が重なり、どの情報が新しいか分かりにくくなることがあります。
HubSpotではフォーム送信情報をCRMに集約し、コンタクトの記録や後続のワークフローと関連付けられます。ページ作成の時点で、次の点を決めると、入力後の運用が途切れにくくなります。
LPを全体フローの中に置く
LPは顧客管理の入口であり、取引や顧客化、請求の管理までを単独で担うものではありません。
コンタクト獲得後に、対象者の検討状況を管理し、必要に応じて営業が取引として扱い、顧客になった後の業務へ引き継ぐ流れの一部です。
| 段階 |
LPとHubSpotで扱うこと |
| 訪問 |
ページで情報やオファーを提示します |
| 送信 |
フォームで必要な情報を受け取り、コンタクトに記録します |
| フォロー |
検討状況に応じてメールや担当者の対応につなげます |
| 商談 |
営業対象になったコンタクトを取引管理へつなげます |
| 顧客化後 |
顧客情報を関連業務へ引き継ぎます |
公式情報で利用条件を確認する
A/Bテストやスマートコンテンツの利用条件は、契約しているHubSpot製品やプランによって異なります。
- プラン表の確認 ── プラン表は変更されることがあるため、制作に入る前にHubSpotの公式機能案内で現在の利用条件を確認してください。(出典:HubSpotのランディングページ機能)
- 現在の製品名はContent Hub ── 契約画面や古い資料に旧名称が残っている場合は、現在の製品名と対象機能を照合してから判断します。
LPの目的とフォームを先に設計する
編集画面を開く前に、ページで達成したい行動と、フォーム送信後に行う対応を決めます。
ここが曖昧なままテンプレートから選び始めると、見た目は整っていても、読者に伝える内容やCTAが定まりません。
既存の管理表を使っている場合は、取得項目とCRMで管理する項目を対応付けてから移行すると、重複入力を抑えやすくなります。
1ページにつき主なゴールを決める
資料ダウンロード、相談予約、問い合わせなど、訪問者に求める中心的な行動を決めます。
- CTAの強さ ── 複数のCTAを同じ強さで並べると、訪問者がどの行動を選ぶべきか迷う場合があります。
- 主ゴールは一つ ── 主ゴールを一つに定め、補足的な選択肢が必要なら、主CTAより目立たない形で配置します。
- ゴールの定義 ── 「フォーム送信」のような操作だけでなく、その後に誰が何をするのかまで含めて定義します。
例えば資料請求を受け取った後、すぐに案内するのか、検討状況を確認して営業へつなぐのかを決めておくと、フォーム項目や完了後の案内を選びやすくなります。
フォーム項目は使い道から絞る
フォームで得たい情報を、送信後の対応に使うものと、将来の分析だけに使うものに分けます。
- 必須項目は絞る ── 初回接点で必須項目を増やすと、訪問者の入力負担が大きくなります。
- 候補から選ぶ ── 会社名、氏名、メールアドレスなどの候補から、今回の対応に必要な情報を選び、追加情報は別の接点で取得できるか検討します。
HubSpotではフォームの送信内容をコンタクト情報として記録できます。
- 既存プロパティと照合する ── 項目を設定する前に、既存のプロパティと照合し、同じ意味の項目を重ねて作らないことが重要です。
- 使われない項目は外す ── 取得した情報が担当者の判断やフォローに使われない場合は、必須入力から外す候補になります。
フォーム項目と保存先プロパティの対応を決める
フォームを作る前に、各項目をCRMのどのプロパティに保存し、送信後に何に使うかを一覧にします。使い道を答えられない項目は、フォームに載せない判断ができます。次の表は資料請求フォームの例です。
| フォーム項目(例) |
保存先のプロパティ |
送信後の使い道 |
| 姓・名 |
firstname・lastname(標準のコンタクトプロパティ) |
お礼メールの呼びかけ、担当者の連絡 |
| メールアドレス |
email(標準) |
重複の判定、メールの送付先 |
| 会社名 |
company(標準) |
会社レコードとの関連付け、営業の優先度の判断 |
| 検討時期(ドロップダウン) |
カスタムプロパティ(例: purchase_timing) |
営業へ引き継ぐ条件(「3か月以内」を選んだ場合など) |
| 相談内容(任意の複数行) |
カスタムプロパティ(例: inquiry_note) |
担当者が連絡前に読む事前情報 |
カスタムプロパティは作成後に内部名を変更できないため、フォームを作る前に既存のプロパティと照合してから作ります。プロパティの作り方はプロパティの作成と編集の公式ナレッジにあります。
送信後の対応を仕組みにする
フォーム送信後に、次の内容を決めます。
担当者の記憶や個別の表計算ソフトに頼るだけでは、対応状況の確認や引き継ぎが難しくなることがあります。HubSpot上のコンタクト情報やワークフローを利用して、誰が見ても次の対応が分かる状態を目指します。
最初から複雑な自動化を組む必要はありません。次の順で進めます。
- まずはフォーム送信をCRMで確認し、担当者が行う作業を明確にします。
- その運用が安定してから、通知やフォローの自動化を足すと、例外対応も把握しやすくなります。
フォーム送信後のワークフローを作る手順
送信後の対応を仕組みにする最小の形が、フォームから作る「シンプルなワークフロー」です。公式ナレッジ(フォームの自動化)によると、このワークフローの開始条件は「フォームが送信されたとき」で固定されており、送信のたびに(以前に登録済みの人でも)登録されます。作れる数は契約によって次のように変わります。
| 契約 |
フォームごとのシンプルなワークフロー |
アクション数 |
| 無料ツール |
「フォーム送信後にメールを送る」の1件 |
1つ |
| Marketing Hubを含まないStarter・Professional・Enterprise |
1件 |
3つまで |
| Marketing Hub Starter |
1件 |
10まで |
| Marketing Hub ProfessionalまたはEnterprise |
複数 |
上限なし |
- Marketing > Forms を開き、対象のフォームにカーソルを合わせて Edit をクリックします。
- 左のパネルにあるワークフローのアイコン(自動化)を開き、「Send an email after form submission」の Create this workflow をクリックします。
- +アイコンでアクションを足します。お礼メールに加えて、営業担当者への社内通知メールと、タスクの作成を並べるのが基本の形です。
- 名前を「LP_資料請求_フォーム送信後」のように、ページ名と目的が分かる形に付け、スイッチをオンにします。
企業様によって最適な形は異なりますので、LPの数や営業体制に合わせて、まずは1つのLPで試してから広げてください。営業へ引き継ぐ条件(例: 検討時期が3か月以内)で担当を分けたり、スコアで優先度を付けたりする場合は、Automation > Workflows で、分岐を含むワークフローを別に作ります(開始条件の種類は登録条件の公式ナレッジにあります)。設定の進め方はHubSpotワークフロー設定ガイド、ワークフロー設計書の書き方はHubSpotワークフロー設計書の書き方、スコアでの優先度付けはリードスコアリング設定ガイド、その後の育成はナーチャリングガイドで解説しています。
テンプレートを選びLPを作成して公開する
HubSpotの編集画面では、テンプレートを使ってページの骨組みを選び、テキストやフォーム、CTAを編集します。
既存サイトとのデザイン統一を優先するか、早く構成を試すかによって、選ぶテンプレートは変わります。公開前には内容、表示、フォームの動作を順番に確認します。
テンプレートの種類と選び方
テンプレートには、スターター、テーマ、カスタムの三種類があります。
初めて作る段階では、利用できるテンプレートから目的に近いものを選び、必要な要素だけを調整します。独自レイアウトをコードで作り込む場合は、制作担当者やエンジニアと保守方法も決めておきます。
| 種類 |
特徴 |
選ぶときの考え方 |
| スターターテンプレート |
汎用的な構成で始めやすいテンプレートです |
まずページの内容や訴求を試したい場合に向きます |
| テーマテンプレート |
サイト全体のデザインと統一しやすいテンプレートです |
ブランドの見え方を合わせたい場合に検討します |
| カスタムテンプレート |
HTML、CSS、HubLを使って独自に作成します |
独自要件があり、実装と保守の担当を確保できる場合に選びます |
HubSpotでページを作成する
アカウントの画面表示や権限によって項目名が異なる場合があるため、実際の画面で該当するページ作成メニューを確認します。
- HubSpotのナビゲーションから「マーケティング」内の「ランディングページ」を開きます。
- 「作成」からランディングページを選びます。
- 対象のウェブサイトまたはドメインを選択し、ページ名を入力します。
- 利用するテンプレートを選択し、ページエディタを開きます。
- 見出し、本文、画像、フォーム、CTAを編集します。
- 設定画面でページタイトル、メタディスクリプション、URLスラッグ、共有画像を入力します。
- プレビューで表示とフォームを確認してから公開します。
内容と表示を順番に確認する
公開前の確認は、次の順番で進めます。
- 編集画面 ── 見出しで課題と提供価値が伝わるか、本文がCTAを支えているか、フォーム項目が必要な範囲に収まっているかを確認します。
- 複数の画面幅 ── スマートフォンなど複数の画面幅で読みやすさとフォーム入力のしやすさを見ます。
- 送信後 ── フォーム送信後の画面や案内と、CRMへの記録が運用目的に合っているかを確認します。
公開は終点ではありません。公開直後にページURL、フォーム、担当者への通知、CRM上の記録を一通り確認し、問題がなければ流入施策とフォローを開始します。
ページ管理画面の見方
次の画面は、デモ環境でランディングページを管理する一覧画面です。ページの新規作成に進む前に、管理メニュー上のLP一覧を確認する位置づけで参照できます。

公開後はA/Bテストと指標で改善する
公開後は、訪問数だけで評価せず、ページの目的に沿って閲覧からフォーム送信までを確認します。A/Bテストは、見出しやCTAなどの案を比べ、どの変更が結果に影響したかを考える方法です。
利用できる機能や設定は契約プランで異なるため、HubSpotの画面と公式案内で対象を確認してから進めます。
テストする要素を一つに絞る
最初のテストでは、見出し、CTA、フォームなど、結果に影響すると考える要素を選びます。
複数の要素を同時に変更すると、差が出た場合に何が影響したか判断しにくくなります。仮説を一文で記録し、変更箇所と確認する指標を対応させてください。
| テスト対象 |
比較案の例 |
確認すること |
| 見出し |
課題を示す案と、提供価値を示す案 |
ページの目的が伝わり、送信につながるか |
| CTA |
文言や配置の異なる案 |
次の行動が分かりやすいか |
| フォーム |
必須項目を絞った案と、追加項目を含む案 |
入力負担と、対応に使える情報のバランス |
| 画像 |
人物を含む案と、製品やサービスを示す案 |
本文の説明を補えているか |
| ページ構成 |
短い説明と詳細な説明 |
訪問者の検討段階に合っているか |
| CTAボタン |
色の異なる案 |
クリックされやすい色はどちらか |
| ソーシャルプルーフ |
導入企業ロゴを掲載する案と掲載しない案 |
信頼感につながり、送信率に差が出るか |
A/Bテストを設定する
対象LPを開き、エディタの「テスト」からA/Bテストを選び、比較するバリエーションを作ります。設定項目や利用可否は画面上で確認し、割り当てる訪問者、テストする箇所、結果を見る指標を揃えます。
- 対象のLPを開き、ページエディタのテスト機能を確認します。
- A/Bテストを選択できる場合は、比較用のバリエーションを作成します。
- 仮説に沿って、比較する一つの要素を変更します。
- 各案の内容と、主に見る指標を記録します。
- 期間中にページや流入条件を大きく変えず、結果を確認します。
- 差が安定して読み取れる場合は次の案へ進み、判断材料が足りない場合は結論を保留します。
トラフィック配分を設定してテストします。現在の画面に表示される設定に従い、配分や終了条件を確認します。
特定の訪問者に偏った流入があると結果の解釈が変わるため、テスト期間中の流入元や施策変更も記録しておくと判断しやすくなります。
A/Bテストの画面操作と結果の見方
公式ナレッジ(ページのA/Bテストの実施)によると、LPのA/Bテストは Content Hub のProfessionalまたはEnterpriseで利用でき、実行するにはマーケティングのアクセス権と、編集・公開の権限が必要です。
- Content > Landing Pages(または Website Pages)で対象のページ名をクリックします。
- 左のサイドバーのテストのアイコンから「A/B test」を選びます(ファイルメニューの New > Run A/B test からも開始できます)。
- バリエーションの名前を入力して Create variation をクリックし、コンテンツエディタで変更箇所を編集します。左上のドロップダウンで案を切り替えられます。
- Publish > Publish now でテストを開始します。
訪問者の半分ずつに2つの案が表示され、どちらも同じ公開URLを使います。同じセッション内の訪問者には同じ案が表示され、次のセッションで再びランダムに割り当てられます。結果は、ページの Performance 画面の「Test results」タブで、期間を選んで確認します。両方の案に十分な訪問があった後で、よい案にカーソルを合わせて「Choose as winner」を押すと、勝った案だけが公開され、もう一方は下書きに戻ります。HubSpotは、一度に1つの要素だけをテストすることを推奨しています。
結果をページ改善とフォローに反映する
- 見る指標 ── 閲覧数だけでなく、フォーム送信数や送信率など、ページの目的に近い指標を確認します。
- 条件の違い ── 数値に差があっても、流入元や訪問者の構成が異なる場合は、変更だけの効果とは言い切れません。
- 次の仮説 ── 結果と合わせて条件を記録し、次に検証する仮説を選びます。
LPの改善結果はマーケティング施策だけで閉じず、CRMに蓄積されたコンタクト情報や営業への引き継ぎ状況と合わせて見ます。
フォーム送信が増えても対応可能なリードが増えていない場合は、ページの訴求やフォーム項目、フォロー条件を見直す候補になります。
コンバージョン改善は顧客情報の質も合わせて見る
コンバージョン率だけを上げることを目的にすると、営業や後続の対応に使いにくい情報が増えることがあります。
LPはマーケティングから営業への入口でもあるため、送信数と、その後の対応や顧客化までのつながりを併せて把握します。
ページ、フォーム、CRMの項目、フォロー方法を一つの流れとして改善します。
CTAとページ構成をゴールに合わせる
- ファーストビュー ── ページの主題とCTAが伝わるようにします。
- ページ下部のCTA ── 同じ目的のCTAを設けると、説明を読んだ後に行動したい訪問者が戻らずに済みます。
- ナビゲーション ── 残すか非表示にするかは、LPの目的とサイト上での回遊要件に照らして決めます。
複数のCTAが必要な場合は、主目的と補助目的の優先順位を明らかにします。
例えば、相談予約を主目的とするページで資料ダウンロードも案内するなら、どちらを主要な成果として集計するか決め、CTAの見せ方とレポートの評価を揃えます。
スマートコンテンツは出し分け条件から考える
Professional以上のプランでは、スマートコンテンツを使い、ライフサイクルステージやリスト属性に応じて内容を変えられます。
- 利用前の確認 ── 現在の契約プランと機能条件を確認し、どの属性がどの案内に結びつくか整理します。
- 表示の点検 ── 初回訪問者と既存リードに異なる案内を出す場合、既存リード向けの内容が初回訪問者に表示されないか、条件設定と対象リストを点検します。
- 条件が複雑なとき ── 出し分けの条件が複雑で内容を説明できない場合は、まず共通のLPを運用し、CRMデータの整備後に段階的に試します。
運用を引き継げる形にする
LPごとに、次の内容を記録します。
- 目的
- 対象者
- フォーム項目
- 担当
- フォロー条件
- 改善履歴
作成者しか変更の理由を知らない状態では、担当変更時に同じ検討を繰り返すことになります。ページの設定と判断理由を共有し、担当者が変わっても公開後の運用を続けられるようにします。
- まずは一つのLPで ── 目的とフォーム項目、送信後の対応を揃えます。
- 課題を記録して範囲を広げる ── 運用で見つかった課題を記録し、改善する範囲を少しずつ広げると、ページ数だけが増えて管理が追いつかなくなる状況を防ぎやすくなります。
LP運用で避けたい判断の誤り
LPの数値は、流入元、訪問者、フォーム、ページ内容の影響を受けます。
短期間の数字や単一の指標だけで変更を決めると、実際には効果のない案を採用することがあります。
判断できる材料と、まだ不足している材料を分けて扱います。
テスト結果を急いで確定しない
- 比較指標を先に決める ── テスト前にフォーム送信率(フォーム送信数÷訪問者数)を比較指標とし、変更案を採用する条件を決めます。
- 並べて確認する項目 ── 結果は各案の訪問者数・送信数・送信率・集計期間を並べて確認します。
- 条件の違いを確かめる ── 流入元や訪問者の構成、期間中の施策変更が異なる場合は、その違いが結果に影響していないか確かめます。
- 断定を避ける ── データが少ない場合や条件をそろえられない場合は効果を断定せず、採用を保留して追加観測を検討します。
判断材料が十分でないときは、勝者を決めず、テストを続けるか、仮説や比較方法を見直すかを検討します。
流入が限られているページでは、複数案を同時に回すよりも、仮説を絞って一つずつ比較する方が、どの変更が結果に関係したか整理しやすくなります。
モバイル表示とフォーム入力を確かめる
スマートフォンでページを開き、見出し、画像、フォーム、送信ボタンが無理なく確認できるかを見ます。
- 入力欄やボタンが小さい
- 説明が長く入力開始まで遠い
このような状態は、端末によって操作の負担になります。プレビューと実際の表示を確認し、問題があればページを公開する前に直します。
根拠のない数値を目標にしない
BtoB LPの改善前後で、計測期間の長さ・流入元・コンバージョンの定義をそろえます。
- 表に並べる ── 訪問数・コンバージョン数・コンバージョン率を表に並べ、自社の過去実績との差を確認します。
- 分けて見る ── 訪問数の増減とコンバージョン率の変化は分けて見ます。
- 判断を保留する ── 計測条件が異なる場合は、改善効果の判断を保留します。
また、外部制作費の相場やページ作成数など、出典を確認できない数値は、判断の根拠として使わないようにします。
公式の機能条件は公式情報、成果の判断は自社の記録というように、情報の種類に合わせて根拠を分けます。
向かないケースを見分ける
HubSpotのページエディタとテンプレートを使う前に、表示項目、フォームの入力項目、送信後にCRMで確認する項目を一覧にします。
- 配置先と編集方法 ── 各項目の配置先と編集方法を確認し、フォーム送信後はコンタクト情報への反映を照合します。
- 満たせない項目 ── 要件を満たせない項目は、確認結果と必要な実装方法を記録します。
- 独自の実装が必要なとき ── 独自のレイアウトや複雑な実装が必要な場合は、標準の編集機能で対応できると決めつけず、カスタムテンプレートの要否と保守担当者を検討します。
また、LPを作ってもフォーム送信後の担当や対応方法が決まっていないと、得られた情報が活用されないまま残る可能性があります。
先に対応フローを作れるならLP運用を始め、担当やフォロー条件が決まっていない場合は、まずその整理を優先します。
StartLinkのLPとCRMをつなぐ支援の進め方
StartLinkは、HubSpotゴールドパートナーとして150社以上のHubSpot支援に携わっています。LPの制作そのものではなく、LPから営業までの流れを設計する観点で、次の5つの工程で進めます。
- 現状の整理・要件定義: LPの目的、フォーム項目、送信後の対応、CRMのプロパティを一覧にします。
- 設計・構築: フォーム項目とプロパティの対応、シンプルなワークフロー、営業への引き継ぎ条件を設計して作ります。
- データ移行: 既存の問い合わせ管理表のうち、継続して使う項目だけをコンタクトに移します。
- テスト・検証: テスト送信で、通知・タスク・CRMへの記録がそろうか確認します。
- 定着・運用改善: 送信数と対応状況を合わせて見て、A/Bテストを1つずつ回します。
最初は1つのLPから始めるスモールスタートを基本とし、準委任の形で伴走します。BreezeなどのAIも、見出し案の作成など下書きの補助として組み込みます。詳しくはHubSpot導入・構築支援とHubSpot×AIをご覧ください。日程調整の導線を作る場合はミーティングリンクの活用術が参考になります。
よくある質問
HubSpotの無料プランでもLPを作れますか?
無料プランでLPを作成できます。ページ上限などの数値は公式URLによる裏付けがないため、現行の条件としては記載しません。契約中のアカウントでページ作成メニューと利用上限を確認し、A/Bテストやスマートコンテンツが必要なら該当機能の利用条件も照合してください。
A/Bテストの結果はどこで確認できますか?
LPのA/BテストはContent HubのProfessionalまたはEnterpriseで利用でき、結果はページのPerformance画面の「Test results」タブで確認します。画面で比較可能な指標を確認し、テスト前に決めた主指標と揃えて読みます。結果が安定していない場合は、勝者を決めず、流入条件やデータ量を確認します。
既存サイトとHubSpotのLPを併用できますか?
既存サイトとLPを別のサブドメインに配置して共存させることができます。実際の構成はドメインやサイト運用の要件によるため、使用するドメイン、計測、訪問者に見せるURLを整理してから設定します。既存サイトとの管理責任もあらかじめ決めてください。
LPのコンバージョン率は何を基準に見ればよいですか?
出典のない一般平均を基準にせず、自社の同じページや同じ流入条件で取得した過去データを基準にします。フォーム送信率に加え、その後の対応や営業への引き継ぎまで確認すると、獲得数だけでなくリードの活用状況も判断できます。
フォーム送信後のメールや通知は、どの契約で設定できますか?
フォームから作るシンプルなワークフローは、すべての製品とプランで利用できますが、数が契約で変わります。公式ナレッジによると、無料ツールはフォームごとに「フォーム送信後にメールを送る」の1件でアクション1つ、Marketing Hubを含まない有料プランは1件でアクション3つまで、Marketing Hub Starterは1件でアクション10まで、Marketing Hub ProfessionalとEnterpriseは複数のワークフローでアクションの上限がありません。分岐や条件が必要な場合は、Automation > Workflows で別に作ります。
まとめ
HubSpotのLPは、訪問者に行動を促すページであり、フォーム送信後のコンタクト管理やフォローまで設計すると、顧客獲得の流れに組み込みやすくなります。
テンプレートを選ぶ前に主ゴールと対応担当を決め、公開後はCRM上の情報とページの指標を合わせて改善します。
まずは一つのLPを選び、現状の課題と改善したい箇所を書き出して、最初に直す箇所を決めてください。
- ページの主目的と、フォーム送信後に行う対応を決めます。
- 目的に合うテンプレートを選び、必要な情報に絞ってページを作成します。
- 公開後にフォーム、CRMへの記録、送信率を確認し、一つの仮説から改善します。
CRMを活用した業務効率化やAIとの連携に関するご相談は、StartLinkまでお気軽にお問い合わせください。
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