HubSpotは無料CRMを核に、Marketing・Sales・Service・Content・Commerce各Hubを4段階(Free/Starter/Professional/Enterprise)で提供する統合プラットフォームです。プラン選定の基準は「機能の多さ」ではなく「自社フェーズに最適な費用対効果」にあり、組み合わせを誤ると機能の7割が塩漬けになる典型的な失敗パターンに陥ります。
「HubSpotを導入したいが、料金体系が複雑でどのプランを選べばよいかわからない」「無料版で十分なのか、有料版に切り替えるべきなのか判断基準がほしい」——こうした悩みを持つ企業担当者は少なくありません。
HubSpotは、CRM・マーケティング・営業・カスタマーサービス・コンテンツ管理・コマースの機能を提供する統合プラットフォームです。無料のCRMを軸に、目的別の5つの「Hub」を組み合わせて使う料金体系を採用しており、企業の規模や成長フェーズに合わせて柔軟に構成を変えられます。
本記事では、HubSpotの料金体系の全体像を俯瞰したうえで、各Hubの料金比較、プラン選定の判断基準、コスト最適化のポイントまでを解説します。
本記事はStartLinkの「HubSpot完全ガイド」関連記事です。
この記事でわかること
HubSpotの料金体系を理解し、最適なプランを選びたい導入検討中の方に向けた記事です。
- HubSpotの料金体系の全体構造と5つのHubの役割 — HubSpotの料金体系は、無料のCRMプラットフォームを土台に、目的別の5つのHubを積み上げる構造になっています。
- 各Hub(Marketing・Sales・Service・Content・Data Hub)のプラン別機能比較 — HubSpotの5つのHubは、それぞれ異なる業務領域をカバーしています。
- 企業規模・目的別のプラン選定フローチャート — 以下に該当する場合は、まず無料のCRMから始めることをおすすめします。
- Starter Customer Platformなどバンドルプランの活用法 — HubSpotの料金・プラン選定に関する個別テーマは、以下の記事で深掘りしています。
- IT導入補助金を活用した費用削減の方法 — HubSpotの有料プランは、月払いよりも年間一括払いの方が割引率が大きくなります。
HubSpot料金体系の全体像
5つのHubと無料CRM
HubSpotの料金体系は、無料のCRMプラットフォームを土台に、目的別の5つのHubを積み上げる構造になっています。
無料CRM(HubSpot Free Tools)
コンタクト管理、取引パイプライン、タスク管理、Eメール送信、フォーム作成、ミーティングリンクなど、CRMの基本機能を無料で利用できます。ユーザー数に制限はなく、無料のまま全社員で使い始められる点がHubSpotの大きな特徴です。
5つのHub
- Marketing Hub: Eメールマーケティング、MA(マーケティングオートメーション)、広告管理、SEOツール
- Sales Hub: 営業支援(SFA)、見積もり作成、シーケンス(自動フォローアップ)、予測売上レポート
- Service Hub: チケット管理、ナレッジベース、顧客ポータル、NPS・満足度調査
- Content Hub: CMS(Webサイト構築)、ブログ、ランディングページ、多言語サイト
- Data Hub(旧Data Hub): データ同期、データ品質管理、プログラマブル自動化
各Hubは独立して契約でき、Free・Starter・Professional・Enterpriseの4つのティアから選択します。
プラン別の価格帯(2026年時点)
HubSpotの料金は「コンタクト数」「シート数」によって変動します。以下は基本的な価格帯の目安です。
| ティア |
月額目安 |
主な対象 |
| Free |
¥0 |
個人事業主・スタートアップ |
| Starter |
¥1,800〜/月/シート |
小規模チーム(5名以下) |
| Professional |
¥96,000〜/月 |
成長企業(10〜50名) |
| Enterprise |
¥432,000〜/月 |
中堅〜大企業(50名以上) |
正確な価格はHubSpot公式サイトで最新情報を確認してください。為替レートやキャンペーンにより変動することがあります。
各Hubの概要と選び方
HubSpotの5つのHubは、それぞれ異なる業務領域をカバーしています。各Hubのティア別機能差の詳細は、以下の個別記事で深掘りしています。ここでは各Hubの役割と「どのティアを選ぶべきか」の判断ポイントを簡潔にまとめます。
Marketing Hub
コンタクト数に応じた従量課金がベースです。マーケティングオートメーション(ワークフロー)を使いたい場合はProfessional以上が必要です。BtoBマーケティングの本格的な運用にはProfessionalが最もコストパフォーマンスが高い選択肢になります。
Sales Hub
有料シート数に応じた課金です。営業チームの自動化(シーケンス・予測売上)を進めるならProfessional、複雑な組織構造やカスタムオブジェクトが必要ならEnterpriseを検討してください。
Service Hub
カスタマーサポートの効率化を担うHubです。ナレッジベースやSLA管理が必要ならProfessional、カスタマーポータルを構築するならEnterpriseが必要です。
Content Hub
CMS機能(Webサイト・ブログ・LP構築)を提供するHubです。ABテストやSEO推奨機能を使うならProfessional以上が必要です。
Data Hub(旧Data Hub)
データの同期・品質管理・プログラマブル自動化を担うHubです。双方向データ同期はStarter以上、データ品質管理オートメーションはProfessional以上で利用可能です。
企業規模・目的別プラン選定フローチャート
まず無料版で始めるべき企業
以下に該当する場合は、まず無料のCRMから始めることをおすすめします。
- CRMを初めて導入する
- チームメンバーが5名以下
- まず顧客データの一元管理だけを実現したい
- マーケティングオートメーションはまだ必要ない
Starterが適切な企業
- HubSpotのブランドロゴを外したい
- 営業チームに基本的なSFA機能を提供したい
- Eメールの送信量を増やしたい
- 月額コストを最小限に抑えたい
Starter Customer Platformは、全HubのStarter版をバンドルしたプランです。個別に契約するよりも大幅に割安になるため、複数のHubを使いたい場合はこのバンドルから検討しましょう。
Professionalが適切な企業
- マーケティングオートメーション(ワークフロー)を使いたい
- カスタムレポートで経営指標を可視化したい
- 営業プロセスを自動化し、シーケンス機能を活用したい
- チームの規模が10名以上に拡大した
Enterpriseが必要な企業
- 複数のビジネスユニット(事業部)を管理する必要がある
- カスタムオブジェクトで業種固有のデータ構造を実装したい
- 高度なセキュリティ要件(シングルサインオン、フィールドレベル権限など)がある
- 予測分析やAIスコアリングを本格的に活用したい
コスト最適化のポイント
年間契約による割引
HubSpotの有料プランは、月払いよりも年間一括払いの方が割引率が大きくなります。Professional以上のプランでは年間契約が基本です。導入前に年間コストで比較検討しましょう。
IT導入補助金の活用
中小企業・小規模事業者がHubSpotを導入する場合、IT導入補助金を活用して費用を最大75%削減できる可能性があります。HubSpotは補助金の対象ツールとして登録されており、申請要件を満たせば初年度のライセンス費用や導入支援費用が補助対象になります。
詳しくは以下の記事で解説しています。
HubSpot for Startups
スタートアップ企業向けには、HubSpot for Startupsプログラムがあり、最大90%割引でHubSpotを利用開始できます。対象となる条件やプログラムの詳細は以下の記事を参照してください。
さらに詳しく知りたい方へ|関連記事
HubSpotの料金・プラン選定に関する個別テーマは、以下の記事で深掘りしています。
プラン比較・選定
競合CRMとの料金比較
導入支援・費用削減
まとめ
HubSpotの料金体系と選定ポイントを整理します。
- プラン構成: 無料版・Starter・Professional・Enterpriseの4段階で、Hub単位でもバンドルでも契約可能
- 選定の核心: 「使える機能の多さ」ではなく、自社の事業フェーズとチーム規模に対して最も費用対効果の高い組み合わせを見極めることが重要
- コスト最適化: 年間契約割引・不要シートの棚卸し・マーケティングコンタクトの除外運用が効果的。特にマーケティングコンタクト管理は放置すると毎年の更新でコストが膨張する
- 補助金活用: IT導入補助金でHubSpotを導入する方法も選択肢に入れて費用を抑えることができる
まずは自社の業務課題を洗い出したうえで、どのHubのどのプランが投資対効果に見合うかを試算してみてください。
よくある質問(FAQ)
HubSpotの無料プランにはいつまでも無料で使えますか?
はい、HubSpotの無料CRMプランに利用期限はなく、無料のまま継続利用できます。ただし、無料プランではフォームやメールにHubSpotのブランドロゴが表示される、カスタムレポートが作成できないなどの制限があります。事業の成長に合わせて有料プランへアップグレードできます。
複数のHubを契約する場合、別々のプランを組み合わせられますか?
はい、各Hubは独立して契約でき、異なるティアを組み合わせることが可能です。例えば「Marketing Hub Professional + Sales Hub Starter + Service Hub Free」のような構成もできます。ただし、Starter Customer Platformのバンドルプランの方が個別契約より割安になることが多いため、複数Hubを使う場合はバンドルも比較検討してください。
HubSpotの料金は年間契約と月額契約でどのくらい違いますか?
プランやHubによりますが、年間契約の方が月額契約より10〜20%程度割安になる傾向があります。Professional以上のプランでは年間契約が基本です。初期費用を抑えたい場合でも、長期的なコストを考慮すると年間契約の方が有利なケースがほとんどです。
HubSpotの料金プラン選定でお悩みなら
HubSpotの料金体系は柔軟な一方で、選択肢が多いため「自社に最適な組み合わせ」を見極めるのが難しいという声をよく聞きます。
株式会社StartLinkは、HubSpotゴールドパートナーとして多くの企業のプラン選定・導入設計を支援しています。現在の業務課題や予算に合わせた最適なプラン構成のご提案、IT導入補助金の活用サポートまで、一貫してお手伝いいたします。
「自社に合ったプランを知りたい」「導入コストを最小限に抑えたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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