HubSpot vs Pardot(Account Engagement)比較|MA選定の決定版ガイド

  • 1970年1月1日
HubSpot vs Pardot(Account Engagement)比較|MA選定の決定版ガイド

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「HubSpotとPardot(Account Engagement)、どちらのMAが自社に合うか決めきれない」

「Salesforceを使っているならPardot一択なのか、それともHubSpotのMA機能でも十分なのか」

——MA(マーケティングオートメーション)選定において、HubSpotとPardot(現Account Engagement)の比較は、特にBtoB企業で避けて通れないテーマです。

HubSpotはCRM・MA・SFA・CMSを統合したオールインワンプラットフォームです。Pardot(Account Engagement)はSalesforceが提供するBtoB向けMAツールで、Salesforce CRMとのネイティブ連携を強みとしています。

本記事では、両ツールを実務的な観点から比較し、自社に最適なMAを選ぶための判断基準を解説します。

この記事でわかること:

  • HubSpotとPardot(Account Engagement)の機能・料金・連携性の違い
  • Salesforce既存ユーザーにとっての判断ポイント
  • 「HubSpotが向いている企業」「Pardotが向いている企業」の明確な基準
  • 導入・運用面での実務的な比較

HubSpot vs Pardot 比較サマリー

比較項目 HubSpot Pardot(Account Engagement)
提供会社 HubSpot, Inc. Salesforce, Inc.
製品コンセプト オールインワン(MA+SFA+CRM+CMS統合) BtoB特化MA(Salesforce CRM連携前提)
CRM ○ HubSpot CRM(統合済み) Salesforce CRM(別製品、連携前提)
無料プラン あり なし
最低月額 1,800円/シート(Starter)〜 約15万円〜/月(Growth)
導入の難易度 低〜中 中〜高(Salesforce知識が前提)
主なターゲット 創業期〜中堅企業 Salesforce利用企業(中堅〜大企業)

機能比較

CRM・MA基本機能

機能 HubSpot Pardot
リード管理 ○ リレーションDB(コンタクト・会社・取引・チケット統合) ○ プロスペクト管理(Salesforce CRMと同期)
メール配信 ○ ドラッグ&ドロップエディタ+パーソナライズ ○ メールビルダー
フォーム ○ 高機能フォームビルダー(プログレッシブフォーム対応) ○ フォーム・ランディングページ
スコアリング ○ エンゲージメント+属性の複合スコア ○ スコアリング+グレーディング(属性評価)
ナーチャリング ○ ワークフロー(高度な条件分岐) ○ Engagement Studio(ドリッププログラム)
ウェブトラッキング ○ ページ閲覧・流入元・行動履歴 ○ ウェブ行動トラッキング

MA基本機能としてはどちらも十分な水準です。スコアリングに関しては、Pardotの「スコア(行動)+グレード(属性)」の二軸評価は独特のアプローチです。HubSpotも複合スコアリングで同様の設計が可能ですが、Pardotの方がこの分野では長い歴史があります。

マーケティング・営業支援

機能 HubSpot Pardot
ABM(アカウントベースドマーケティング) ○ ABM機能搭載 ○ Salesforce ABM連携
シーケンス ○ 営業メール自動フォロー × Salesforce側のEngagement機能
ワークフロー自動化 ○ 高度な条件分岐・マルチステップ ○ Engagement Studio+Automationルール
SNS管理 ○ 投稿管理・分析 ○ SNS連携
広告連携 ○ Google/Meta/LinkedIn △ 限定的
AI機能 ○ Breeze(Copilot、エージェント) ○ Einstein AI
CMS ○ Content Hub × なし
レポート ○ カスタムレポートビルダー ○ B2B Marketing Analytics(別途)

カスタマイズ性

機能 HubSpot Pardot
カスタムオブジェクト ○(Enterpriseプラン) ○ Salesforce CRM側で対応
API ○ 充実したREST API ○ Salesforce APIを通じて利用
アプリ連携 ○ 1,700以上のアプリ ○ Salesforce AppExchange
Salesforce連携 ○ HubSpot-Salesforce連携コネクタ ◎ ネイティブ統合

料金比較

HubSpotの料金

プラン 月額(目安) 主な機能
無料 0円 CRM基本+制限付きMA
Starter 1,800円/シート カスタムプロパティ拡張
Professional 約96,000円〜/月 ワークフロー、カスタムレポート、本格MA
Enterprise 約384,000円〜/月 カスタムオブジェクト、権限セット

Pardot(Account Engagement)の料金

プラン 月額(目安) 主な機能
Growth 約15万円 メール配信、フォーム、スコアリング
Plus 約33万円 高度な分析、A/Bテスト
Advanced 約53万円 AI予測、カスタムオブジェクト
Premium 約180万円 エンタープライズ向けフル機能

重要: Pardotの料金にはSalesforce CRMのライセンス費用は含まれていません。Pardotを利用するにはSalesforce CRMの契約が前提となるため、総コストは上記にSalesforceのユーザーライセンス費用を加算する必要があります。

コスト比較のポイント

コスト面で率直に言うと、HubSpotの方がかなりコストパフォーマンスが高いです。HubSpotのProfessionalプラン(約96,000円/月)でCRM+MA+SFA+レポートが含まれるのに対し、PardotのGrowthプラン(約15万円/月)はMA機能のみで、別途Salesforce CRMの費用が必要です。

ただし、既にSalesforceを全社導入している企業では、Pardotのネイティブ連携のメリットが大きいため、単純なコスト比較だけでは判断できません。


Salesforce既存ユーザーの判断ポイント

ここが結構ポイントになってくるのですが、「Salesforceを使っているから自動的にPardot」ではありません。

Pardotが適するケース

  • Salesforceを全社基盤として深く活用しており、変更コストが大きい企業
  • Salesforceのカスタムオブジェクトやレポートをフル活用している企業
  • Salesforce管理者が社内にいてPardotの運用・保守ができる体制がある企業

HubSpotが適するケース(Salesforce利用中でも)

  • Salesforceのライセンスコストを見直したい企業
  • MAの導入が初めてで、シンプルに始めたい企業
  • マーケティングチームにSalesforceの専門知識がない企業

実は、SalesforceをCRMとして使いながら、MAはHubSpotを選択するというパターンも可能です。HubSpotにはSalesforceとの連携コネクタがあり、データの双方向同期ができます。MAとSFAを切り分けて導入することは実務上も十分にありえるアプローチです。


こんな企業にはHubSpotがおすすめ

  • CRM・MA・SFAを統合して一気通貫の顧客管理を実現したい企業
  • MAの導入が初めてで、シンプルに始めたい企業
  • コストパフォーマンスを重視する中小〜中堅企業
  • マーケティングチームに技術的な専門知識が少ない企業
  • ウェブサイト構築(CMS)やSNS管理も含めて統合したい企業

こんな企業にはPardot(Account Engagement)がおすすめ

  • Salesforceを全社基盤として深く活用しており、ネイティブ連携のメリットが大きい企業
  • Salesforce管理者が社内にいて、Pardotの設定・運用が可能な体制がある企業
  • Einstein AIの予測機能をフル活用したい大企業
  • Salesforce AppExchangeのエコシステムを活用したい企業

Pardotの最大の強みはSalesforceとのネイティブ連携です。ただし、導入・運用にはSalesforceの専門知識が必要で、ランニングコストも高額になります。コストと運用体制の両面で無理なく回せるかを冷静に判断することが大切です。


まとめ

HubSpotとPardot(Account Engagement)の選択は、「CRM基盤がどこにあるか」と「コスト・運用体制のバランス」で決まるかなと思います。

Salesforceを全社基盤として深く活用し、専門の管理者がいて、予算に余裕がある企業にはPardotが適しています。一方、CRM・MAを新規導入する企業、コストパフォーマンスを重視する企業、シンプルに始めたい企業にはHubSpotが適しています。

MA選定は長期的なプラットフォーム戦略に関わる意思決定です。まずは自社のCRM基盤の現状と将来構想を整理した上で、両ツールの無料トライアルやデモを試してみてください。



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よくある質問(FAQ)

Q. SalesforceからHubSpotへのCRM移行は大変ですか?

移行規模によりますが、中小〜中堅企業であれば1〜3ヶ月程度で移行可能です。コンタクト・会社・取引の基本データはCSV/Excel形式でインポートでき、HubSpotのインポートツールは直感的です。ただし、Salesforceのカスタムオブジェクトやワークフローの再構築は手動で行う必要があります。

Q. HubSpotのMAとSalesforceのCRMを併用する場合の注意点は?

HubSpot-Salesforce連携コネクタを使えばデータの双方向同期は可能です。注意点としては、リードのオーナーシップルール(どちらが正とするか)を明確にすること、同期するプロパティの範囲を最初に設計すること、が挙げられます。

Q. PardotからHubSpotへの移行事例はありますか?

PardotからHubSpotへ移行する企業は増えています。主な移行理由は、コスト削減、操作性の向上、CRM・MA・CMSの統合による運用効率化です。移行時にはメールテンプレート、フォーム、スコアリング設定、ワークフローの再構築が必要です。

Q. Pardotのスコア+グレードとHubSpotのスコアリング、どちらが優れていますか?

どちらも行動ベースと属性ベースの二軸評価が可能です。Pardotの方が「スコア」と「グレード」を明確に分離しており、直感的に理解しやすい面があります。HubSpotは複合スコアとして1つのスコアにまとめることも、分離することも柔軟に設計できます。

Q. Einstein AIとBreeze AIの違いは何ですか?

Einstein AIはSalesforceエコシステム内のAI基盤で、予測分析やスコアリング予測に強みがあります。Breeze AIはHubSpotのAI基盤で、Copilot(AI支援)、エージェント(自律的タスク実行)、Intelligence(データエンリッチメント)の3層構造です。どちらも進化途中ですが、HubSpotはBreezeをより手軽に使える設計にしている印象です。


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著者情報

7-1

今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。