HubSpotで一括・分割・定期の請求を表す鍵は、取引に紐づく「商品項目」の請求頻度・期間・請求開始日・数量の4つを、請求の形ごとに決まった組み合わせで持つことです。 商品項目1行が「いつ・何回・1回いくら請求するか」の台帳になるため、ここが曖昧だと見積・請求書・会計の金額がそろいません。
請求の設計が崩れる原因の多くは、数量と期間の役割の取り違えです。月額の支援を3か月分請求したいときに数量を3にするか、期間を3か月にするかで、会計ソフトに出る金額が変わることがあります。見積の画面では正しく見えていても、請求書を発行して初めて気づく、という順番になりがちです。
この記事では、HubSpotの公式ナレッジで確認できた商品項目の仕様を土台に、請求の形ごとの持ち方、プロパティの設計表、Sync for freeeで請求予定を確認する流れ、設計時の検算を整理します。
- 請求の形は5パターンに分けて決める ── 一括・分割・定期・初期費用と月額の併用・工程完了ごとの請求を、商品項目の持ち方で使い分けます
- 期間で回数を表し、数量は1のままにする ── 数量に月数を入れると、会計連携で金額がずれる原因になります
- 請求開始日は商品項目ごとに決める ── 全行を同じ日付にせず、完了する月の月末などの根拠から置きます
- 設計の最後に検算する ── 1回あたりの請求額と回数の積が、合意した総額になるかを確認します
商品項目は「請求の台帳」として読む
商品項目(ラインアイテム)は、取引・見積・請求書・サブスクリプションに付く明細の行です。製品ライブラリーに登録した製品をそのまま追加することも、その取引専用のカスタム商品項目として作ることもできます。公式ナレッジによると、1つの取引に表示される商品項目は最大200件で、すべての製品とプランで使えます(取引で商品項目を使用する(HubSpotナレッジ))。
画面の入口は、[CRM]>[取引]から対象の取引を開き、右側パネルの「商品項目」カードで[追加]または[編集]を選ぶ形です。ここで開く商品項目エディターに、請求頻度・請求開始日・数量・単価といった列が並びます。列が見当たらないときは、列の追加が必要です。
製品ライブラリーとカスタム商品項目の使い分け
製品ライブラリーから選ぶと、製品の名称・説明・SKUが取引に入り、ライブラリー側の製品は変更されません。カスタム商品項目は、その取引だけの条件(個別の期間・個別の単価)を持たせたいときに使います。「商品項目を製品ライブラリーに保存」にチェックを入れれば、カスタム項目をライブラリーにも残せます。
製品ライブラリー側の整え方はHubSpot商品カタログとプロダクトライブラリの設定方法で扱っています。この記事は、その先にある「取引の中で請求の形をどう持つか」に絞ります。
商品項目が会計連携の起点になる
HubSpotと会計ソフトをつなぐ場合、請求書や会計取引の元になるのは取引の商品項目です。Sync for freeeでも、取引に会社と商品項目を設定しておくことが帳票発行の前提で、品目・単価・数量・期間が帳票の明細に反映されます。つまり、HubSpot側で請求の形を正しく持てているかが、会計側の金額の正しさに直結します。
請求の形は、見積書の文面ではなく商品項目の列で決まります。文章で「3回に分けて請求」と書いても、商品項目の頻度・期間・開始日に反映されていなければ、請求予定は作られません。
請求の形は5パターンに分けて決める
商品項目の設計は、まず請求の形を言葉で分類するところから始めます。公式ナレッジの請求の整理では、1回限りの請求と定期(繰り返し)の請求に大別されています。一方、「分割」という独立した仕組みの説明は公開記事に見当たりません(HubSpot購入者への請求方法の概要(HubSpotナレッジ))。分割は、定期請求の期間(支払い回数)を有限にして表す、と整理するのが実務では扱いやすい方法です。
| 請求の形 |
典型的な場面 |
商品項目の持ち方 |
| 一括 |
初期設定・データ移行など1回で請求する項目 |
定期設定をしない1行。請求開始日で請求月を決める |
| 分割(N回) |
同じ額をN回に分けて請求する支援・導入費 |
請求頻度を月次、期間をN、数量は1の1行 |
| 定期(継続) |
月額の運用支援・ライセンス |
請求頻度を月次、請求期間を固定か自動更新から選ぶ |
| 初期費用と月額の併用 |
導入費と月額サポート |
一括の行と定期の行を別々に持つ |
| 工程完了ごと |
要件定義・設計・構築・移行を完了月ごとに請求 |
工程ごとに行を分け、請求開始日を完了月の末日に置く |

分割と定期は同じ仕組みで表す
分割と定期は、どちらも「請求頻度」と「期間」で表します。違いは期間の持ち方です。分割は支払い回数が決まっているので、期間に回数を入れます。定期は終了日を決めない(または契約更新まで続ける)ので、自動更新の設定を選びます。公式のプロパティ説明では、「請求期間」が、支払い回数が固定か、解約まで自動更新されるかを表すとされています(HubSpotのデフォルトの商品項目プロパティ(HubSpotナレッジ))。
工程完了ごとの請求は「行を分ける」
要件定義・設計・構築・移行のように、工程が完了した時点で請求する案件では、1行に回数を持たせるより、工程ごとに行を分けるほうが実態に合います。行ごとに請求開始日を置けるため、「どの工程がどの月に請求されるか」が取引の画面で一覧になります。
請求頻度・期間・請求開始日・数量を決める手順
商品項目の入力は、次の順番で進めると崩れにくくなります。順序が逆になると、入力した値が別の値に戻ることがあるためです。
- 取引に会社と製品を関連付け、商品項目エディターを開く
- 商品項目ごとに、請求の形(5パターンのどれか)を1行で書き出す
- 定期・分割の行は、先に「請求頻度」を月次などに設定する
- 分割の行は「期間」に回数を入れる。定期の行は請求期間(固定か自動更新か)を選ぶ
- 「請求開始日」を、カスタム日付・開始の遅延(日)・開始の遅延(月)のいずれかで決める
- 数量は1のままにし、単価に1回あたりの請求額を入れる
- 取引の合計契約額と、1回あたりの金額×回数が一致するかを検算する
請求頻度を先に決める理由
請求頻度が定期になっていない状態で期間を入れても、期間が1に戻ってしまうことを、StartLinkの検証で確認しています。期間は「頻度の単位でN回」という意味なので、頻度が決まっていなければ意味を持たないためです。画面では、頻度の列を設定してから期間の列を入力する順番にします。
請求開始日の3つの決め方
公式ナレッジでは、請求開始日の指定方法が3つ示されています。何も指定しない場合は、決済時に請求が始まります。
| 決め方 |
向く場面 |
注意点 |
| カスタム日付 |
工程の完了月・顧客の予算月が決まっている |
契約日がずれると請求日もずれるため、スケジュールと照合する |
| 開始の遅延(日) |
契約から○日後に開始する取り決め |
決済日が起点になる |
| 開始の遅延(月) |
契約の翌月・翌々月から開始する取り決め |
決済日が起点になり、月末締めの運用とは別に考える |
出典:将来開始の定期支払いの設定方法(HubSpotナレッジ)
請求開始日を決める根拠を持つ
StartLinkの設計では、請求開始日を「その項目が完了する月の末日」から置きます。要件定義は1か月目の末日、設計は2か月目の末日、というように、スケジュールから機械的に引きます。全行を同じ日付にすると、着手前に総額を請求する建て付けに見えたり、入金の見込みが実態とずれたりします。同じ月に完了する項目が同じ日付になるのは正しく、考えずに揃えるのが誤りです。
数量と期間の取り違えが、会計連携で金額を壊す
商品項目の設計で最も事故になりやすいのが、数量と期間の使い分けです。HubSpotの画面上は、数量を月数にしても金額が合って見えます。しかし、会計連携では結果が変わります。
期間で回数を表しているなら、数量は必ず1にします。数量に月数を入れると、金額はHubSpotの画面では合って見えても、会計ソフトでは月数の倍率で増えることがあります。
画面の表示だけを根拠にしない
HubSpotの商品項目の金額は、単価・数量・期間から計算されます。期間を設定している行の金額欄には、1回あたりの請求額が表示されるため、「総額になっていない」と見えて数量を足したくなります。しかし、その表示が正しい状態です。3か月分であることは期間が表しています。
判断の基準は、HubSpotの金額欄ではなく、会計ソフトに出る帳票の金額です。HubSpot上で正しく見えるかではなく、帳票を発行する前の請求予定の金額で確認します。
数量で分割を表すとどうなるか
Sync for freeeの継続請求は、請求頻度・期間(支払い回数)・請求期間の種類から請求予定を展開します。数量で分割を表した行は、金額は合っていても、請求が複数回に分かれません。さらに、数量と期間を併用すると倍率が重なります。
| 設定の例 |
HubSpotの見え方 |
会計側で起きること |
| 単価A・数量1・頻度は月次・期間3 |
金額欄は1回分(正しい) |
1回あたりAの請求予定が3回分できる |
| 単価A・数量3・期間なし |
金額欄はA×3 |
請求は1回に集約され、分割にならない |
| 単価A・数量3・期間3の併用 |
金額欄はA×3に見える |
数量と期間が重なり、想定の3倍の金額になる |
単位名もそろえる
会計ソフトの帳票には、「数量 × 単位 × 単価」の形で明細が出ます。単位名は、一時的な構築系は「式」、月額・期間ものは「ヶ月」のようにそろえます。単位名が「ヶ月」でも、数量は1のままです。期間が回数を、単位名が表示を担当する、と役割を分けます。
プロパティの設計表:画面の列と内部名を対応させる
商品項目を手作業で入力するだけでなく、インポートやAPIで一括作成する場合は、画面の列名と内部名の対応が必要になります。次の表は、StartLinkが実装と検証で確認した対応です。内部名は公式の一覧には載っていないため、ポータルの商品項目プロパティで確認してから使います。
| 画面の列 |
内部名 |
役割と設計上の決め方 |
| 請求頻度 |
recurringbillingfrequency |
月次などの請求間隔。分割・定期の行は必ず設定する |
| 期間 |
hs_recurring_billing_period |
分割の回数。「P3M」のように月数で持つ |
| 請求開始日 |
hs_recurring_billing_start_date |
請求が始まる日。項目ごとに分ける |
| 請求開始日の種類 |
hs_billing_start_delay_type |
日付で指定するときは、カスタム日付に対応する値を同時に入れる |
| 数量 |
quantity |
期間で回数を表す行は1にする |
| 単位名 |
freee_unit |
Sync for freeeの帳票表示。式・ヶ月などをそろえる |
公式ナレッジのプロパティ一覧では、期間は「請求期間の長さ(毎月請求を12回行うなら12)」、支払い回数は「HubSpotが自動更新」と説明されています。支払い回数を自分で入れる必要はなく、期間と頻度から自動で決まります。取引金額への反映にも注意が要ります。APIで商品項目を更新しても取引金額は変わらないため、取引との関連付けを手動で整える必要があります。
設計表に残す項目
商品項目の設計は、請求の形ごとに次の項目を表にして決めておくと、後からの確認が簡単になります。
| 設計表の列 |
書く内容 |
確認する人 |
| 項目名 |
工程名・プラン名を契約書や見積と同じ表記で |
営業・経理 |
| 請求の形 |
一括・分割・定期・工程完了のどれか |
営業 |
| 頻度と期間 |
月次×3回、月次×自動更新など |
営業・経理 |
| 請求開始日と根拠 |
完了月の末日、顧客の予算月など |
営業・顧客 |
| 1回あたりの請求額 |
単価(数量は1) |
経理 |
| 総額の検算 |
1回あたり×回数が合意額と一致するか |
経理 |
Sync for freeeで請求予定を確認する流れ
商品項目が正しく持てているかは、会計側に作られる請求予定を見ると確認できます。Sync for freeeでは、取引に会社と商品項目を設定したうえで、取引の「freee収入」タブに請求予定が一覧表示されます。一覧の行の状態に応じて「予測登録」「予測取消」「クイック作成」「作成」といった操作を選びます。

予測登録の段階では、freee側には何も作られません。発行の操作をした時点で、freeeに請求書または取引が作成されます。この仕組みを使うと、発行前に請求予定の件数・金額・月を、商品項目の設計表と突き合わせられます。
書類作成モードは最初に決める
Sync for freeeの「書類の設定」タブには、書類作成モードとして請求書モード・取引モード・前受請求モードがあります。発行済みのレコードがあると変更できないため、最初に決めておくのが安全です。設定は、HubSpotの[設定]>[連携]>[接続されたアプリ]から Sync for freee を開き、[設定]を選んで進めます(Sync for freee 操作マニュアル(StartLink))。

プランによる機能の違い
機能は、プランで次のように分かれます(Sync for freee 機能紹介(StartLink))。
| 機能 |
対象プラン |
設計への影響 |
| 見積書・請求書の発行、取引の同期 |
全プラン |
一括の行は全プランで扱える |
| 継続請求(手動・自動更新)、月次・年次の請求書の自動生成 |
Professional以上 |
分割・定期の行を請求予定として展開する場合に必要 |
| 合算請求・前受請求 |
Enterprise以上 |
複数の商品項目を1枚にまとめる、前受として計上する運用で使う |
請求処理は、freeeに作られたレコード1件ごとに1件として数えられます。12か月分の請求なら12件の消費になるため、分割・定期の行が多い場合は、プランの上限と請求予定の件数を設計時に見積もります。
よくある設計ミスと回避策
請求設計のミスは、金額が合って見えるものほど後で発見されます。設計のレビューで確認する観点を、失敗の型として整理します。
| ミス |
起きること |
回避策 |
| 数量に月数を入れる |
会計連携で倍率が重なる、または分割されない |
期間で回数を表し、数量は1にする |
| 全行の請求開始日が同じ |
着手前に総額を請求する建て付けになる |
工程の完了月から行ごとに置く |
| 頻度より先に期間を入れる |
期間が1に戻る |
請求頻度を設定してから期間を入力する |
| 値引きを商品項目の値引き機能で表す |
値引き理由が明細から分からない |
理由を名称に書いたマイナス金額の行にする |
| 商品項目だけ直し、見積の備考を直さない |
備考に古い範囲や前提が残る |
商品項目と備考をセットで更新する |
| 請求予定を確認せず帳票を発行する |
想定外の金額や回数に気づけない |
発行前に請求予定の一覧を設計表と突き合わせる |
値引きの持ち方
公式ナレッジでは、将来開始の定期項目に1回限りの割引は適用できず、商品項目の単位あたりの割引を使うよう案内されています。さらに、HubSpotの値引き機能だけでは、値引きの理由が明細で判別できません。理由を商品項目の名称に書いたマイナス金額の行として持つと、見積・請求書の明細だけで意図が伝わります。
明細が少ないときの内訳
金額のある明細が少ない見積では、帳票の明細だけでは何をするのか伝わりません。会計側の帳票に、各明細の下へ内訳を示すテキスト行を足す運用にしておくと、顧客の確認が早くなります。ただし、Syncで帳票を更新するとテキスト行は消えるため、更新のたびに入れ直す前提で運用を決めます。
設計の検算:発行前に確認する3点
設計が終わったら、帳票を発行する前に次の3点を確認します。HubSpotの合計契約額には、支払い時期に関係なくすべての項目が含まれ、小計には決済時に請求される項目だけが入ります。後日請求の項目は「今後のお支払い」に表示されます。この見え方を踏まえて確認します。
| 検算 |
確認すること |
ずれたときの見直し先 |
| 総額 |
1回あたりの請求額×回数の合計が、合意した総額と一致する |
単価・期間・数量 |
| 月別 |
月ごとの合計に極端な偏りがなく、最終月が支援期間内に収まる |
請求開始日 |
| 帳票 |
請求予定の件数と金額が、設計表と一致する |
書類作成モード・頻度の設定 |
月額型の収益指標(MRR・ARR)として集計する場合は、初期費用などの一時的な請求を継続収益から除くかどうかを、先に決めます。集計の考え方は、HubSpot サブスクリプション管理とMRR追跡・更新設計にまとめています。
導入支援での進め方:請求の形を工程で固める
商品項目の設計は、設定画面の作業よりも、請求の形を営業・経理・顧客の間で合意する作業に時間がかかります。StartLinkはHubSpotゴールドパートナーであり、Sync for freee / Sync for Notion の開発元として、請求設計を次の工程で支援しています。
| 工程 |
この設計で行うこと |
成果物 |
| 現状の整理・要件定義 |
現行の請求の形、請求書の発行日、経理の締めを洗い出す |
請求の形の分類表 |
| 設計・構築 |
商品項目の設計表を作り、製品ライブラリーと取引の商品項目を整える |
設計表、製品ライブラリー |
| データ移行 |
契約中の案件の請求予定を、残回数と開始日つきで取り込む |
移行対象の一覧、件数照合表 |
| テスト・検証 |
テスト取引で請求予定と帳票の金額を設計表と突き合わせる |
検算の記録 |
| 定着・運用改善 |
請求の追加・変更の運用ルールを決め、レビューの観点を共有する |
運用手順書 |
スモールスタートでは、最初に1つの請求の形(たとえば月額の定期)だけを設計し、帳票の金額を確認してから、分割や工程完了ごとの請求へ広げます。準委任で伴走する形をとると、営業が取引を作るたびに設計表と照合する運用を、実際の案件で定着させられます。HubSpotと会計をつなぐ設計の全体像は、CRM会計連携の設計で整理しています。
請求の抜けを防ぐ運用
請求設計の目的の1つは、請求の抜けをなくすことです。取引が成約したあとに、請求予定が作られているかをチェックする運用は、請求漏れ防止の実践方法でも扱っています。見積から請求までの流れは、見積書・請求書の自動生成の仕組みが参考になります。
月次の売上・原価管理への展開
請求の形が整うと、月次の売上・原価・粗利を取引単位で見る設計に進めます。ワークフローとプロパティ設計の組み合わせは、HubSpotで月次の売上管理・原価管理・粗利管理を実現するにはで扱っています。
よくある質問
Q1. 分割請求専用の機能はHubSpotにありますか
公式ナレッジには、「分割」として明示された独立の仕組みの説明は見当たりません。実務では、請求頻度を月次などに設定し、期間に回数を入れた1行で表します。Sync for freeeでも、複数回の請求は継続請求の設定で請求予定を作る形になります。個別の分け方は、請求の条件に合わせて設計します。
Q2. 数量を月数にしたほうが、見積の金額が分かりやすくなりませんか
見積の見た目は分かりやすくなりますが、会計連携で金額が重なったり、請求が分かれなかったりする原因になります。期間で回数を表す行は、数量を1にします。分かりやすさは、商品項目の名称や、単位名(ヶ月)、備考の文章で補います。
Q3. 請求開始日はどう決めればよいですか
公式にはカスタム日付、開始の遅延(日)、開始の遅延(月)の3つがあります。実務では、スケジュールで工程の完了月が決まっている場合はカスタム日付で、完了月の末日を置きます。契約からの日数・月数で決まる取り決めのときは、遅延の指定が向きます。
Q4. 継続請求と自動更新は、どのプランで使えますか
Sync for freeeでは、継続請求と自動作成はProfessional以上、合算請求と前受請求はEnterprise以上が対象です。プランごとの月間の請求処理の上限もあるため、請求予定の件数を見積もってから選びます。
Q5. 既存の取引の商品項目を直すときの注意点は何ですか
APIで商品項目を更新しても取引金額は変わらないため、取引の金額が合っているかを確認します。また、発行済みの帳票がある場合は、帳票側の更新が必要になります。直したあとは、請求予定の件数と金額を設計表と再度突き合わせます。
まとめ:請求の形を決めてから、商品項目を入力する
HubSpotの商品項目は、請求の形を決めてから入力すると、見積・請求書・会計の金額がそろいます。
- 請求の形は5パターンに分けて決める ── 一括・分割・定期・初期費用と月額・工程完了ごとの違いを、商品項目の持ち方に対応させます
- 期間で回数を表し、数量は1にする ── 数量と期間を併用すると、会計連携で金額が重なります
- 請求開始日は項目ごとに根拠を持って置く ── 工程の完了月の末日や、顧客の予算月から引きます
- 発行前に請求予定を検算する ── 総額・月別・帳票の3点を、設計表と突き合わせます
最初の一歩として、直近で発行する請求を1件選び、請求の形・頻度・期間・開始日・1回あたりの額を設計表に書き出してください。そのうえで、取引の商品項目を設計表どおりに入力し、請求予定の金額を確認します。
自社の請求の形に当てはめた設計を検討したい場合は、CRM特化型コンサルティングのHubSpotゴールドパートナーのStartLinkまでお問い合わせください。