「複数のSNSアカウントをバラバラに管理していて、投稿スケジュールの把握が大変」「SNSからの流入やエンゲージメントがCRMのリード情報と紐づかず、効果測定ができない」——こうした課題を感じているマーケティング担当者は多いかなと思います。
HubSpotのソーシャルメディア管理機能とは、Facebook・Instagram・X(旧Twitter)・LinkedIn・YouTubeなどの主要SNSアカウントをHubSpot上で一元管理し、投稿の作成・スケジュール配信・エンゲージメント分析までをCRMと連携して行える機能です。Marketing Hub Professional以上で利用でき、SNS運用とリード管理を同一プラットフォーム上で完結させることができます。
この記事では、HubSpotのSNS管理機能の全体像から具体的な設定・運用方法まで、実務に即して解説します。 この分野の体系的な情報はHubSpot機能ガイドでまとめています。
本記事は「HubSpot初期設定・オンボーディング完全マニュアル|アカウント作成後にやるべき設定一覧」シリーズの一部です。
本記事はHubSpotゴールドパートナーのStartLinkの「HubSpot完全ガイド」関連記事です。
この記事でわかること
- HubSpotで管理できるSNSプラットフォーム一覧 — HubSpotの機能を最大限に活かすための設計と運用のポイントを解説します。
- ソーシャルアカウントの接続手順 — 2. 上部ナビゲーションから「マーケティング」>「ソーシャル」に移動
- 投稿の作成・スケジュール配信の方法 — 1. 「マーケティング」>「ソーシャル」に移動
- AIを活用した投稿文の最適化 — 実際の活用シーンを交えて、実務で再現できるレベルで解説します。
- CRMとの連携でSNSマーケティングの効果を可視化する方法 — HubSpotのソーシャル機能の最大の強みは、SNSでのインタラクションがCRMのコンタクトレコードに紐づく点です。
- 運用上の注意点とベストプラクティス — よくある落とし穴と、それを回避するための具体的な対策を整理しています。
HubSpot・営業・CRMの取り組みを検討されている方に、
HubSpotのソーシャルメディア管理機能とは?
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SECTION 02
HubSpotのソーシャルメディア管理機能とは?
HubSpotのソーシャルメディア管理機能とは、複数のSNSアカウントの投稿管理・スケジュール配信・エンゲージメント分析をHubSpotのCRM上で一元的に行えるマーケティングツールです。
従来、SNS運用では専用のSNS管理ツール(HootsuiteやBufferなど)を別途導入し、CRMとは分断された状態で運用するのが一般的でした。HubSpotのソーシャル機能を使えば、SNSでのエンゲージメントデータとCRMのコンタクト情報が紐づくため、「この投稿をきっかけにリードになったのは誰か」「SNS経由のリードの商談化率はどうか」まで追跡できます。
対応SNSプラットフォーム
HubSpotで接続できるソーシャルメディアプラットフォームは以下の通りです。
| プラットフォーム |
投稿作成 |
スケジュール配信 |
エンゲージメント分析 |
| Facebook(ビジネスページ) |
対応 |
対応 |
対応 |
| Instagram(ビジネスアカウント) |
対応 |
対応 |
対応 |
| X(旧Twitter) |
対応 |
対応 |
対応 |
| LinkedIn(個人・会社ページ) |
対応 |
対応 |
対応 |
| YouTube |
対応 |
対応 |
対応 |
YouTubeとの連携は2025年に追加された比較的新しい機能です。BtoB企業であれば、LinkedInとの連携が特に効果的です。
対応プランと機能制限
| 機能 |
Marketing Hub Professional |
Marketing Hub Enterprise |
| SNSアカウント接続 |
50アカウント |
300アカウント |
| 投稿のスケジュール配信 |
対応 |
対応 |
| ソーシャルレポート |
対応 |
対応 |
| SNSキャンペーン連携 |
対応 |
対応 |
| Breeze SNS投稿エージェント |
対応 |
対応 |
ソーシャルメディア管理機能はMarketing Hub Professional以上で利用可能です。StarterプランやSales Hub単体では利用できない点にご注意ください。
SNSアカウントの接続手順
ステップ1: 設定画面にアクセス
- HubSpotにログイン
- 上部ナビゲーションから「マーケティング」>「ソーシャル」に移動
- 初回利用時は「ソーシャルアカウントを接続」が表示されます
ステップ2: アカウントの認証
接続したいプラットフォームを選択し、各SNSの認証フローに従ってアカウントを接続します。
- Facebook: Facebookビジネスページの管理者権限が必要
- Instagram: Instagramビジネスアカウントが必要(個人アカウントは不可)
- X: Xアカウントの認証
- LinkedIn: 個人アカウントまたは会社ページの管理者権限が必要
ステップ3: 接続の確認
接続が完了すると、「ソーシャル」ダッシュボードにアカウントが一覧表示されます。各アカウントのステータスが「接続済み」になっていることを確認してください。
SNS投稿の作成とスケジュール配信
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SECTION 06
SNS投稿の作成とスケジュール配信
投稿の作成方法
- 「マーケティング」>「ソーシャル」に移動
- 「ソーシャル投稿を作成」をクリック
- 投稿先のアカウントを選択(複数選択可能)
- 投稿内容を入力
- 画像・動画の添付(任意)
- 公開日時を設定
ここが結構便利なポイントなのですが、1回の操作で複数のSNSに同時投稿できます。ただし、各SNSのフォーマットや文字数制限が異なるため、プラットフォームごとに投稿文を微調整できる機能も用意されています。
スケジュール配信のベストプラクティス
- 投稿カレンダー: ソーシャルタブのカレンダービューで、投稿スケジュールを視覚的に管理できます
- 最適な投稿時間: 各プラットフォームごとのエンゲージメントが高い時間帯を分析し、その時間帯に配信をスケジュール
- 投稿の一括作成: 週単位・月単位で投稿をまとめて作成し、スケジュール設定しておくと運用の手間が大幅に削減できます
AIによる投稿文の最適化
HubSpotでは、AIによるキャプション最適化機能が利用できます。
- 投稿文の作成時にAIアシスタントを呼び出し、キャプションの改善案を生成
- 各プラットフォームに適した文体・ハッシュタグの提案
- ワンクリックで投稿文を改善
AIが生成した文章はそのまま使うのではなく、自社のブランドトーンに合わせて確認・調整してから投稿いただくのがいいかなと思います。
デモ環境のソーシャル投稿一覧画面。投稿の予定と実績を管理できます。
CRM連携によるSNSマーケティングの効果測定
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SECTION 07
CRM連携によるSNSマーケティングの効果測定
SNSエンゲージメントのCRM記録
HubSpotのソーシャル機能の最大の強みは、SNSでのインタラクションがCRMのコンタクトレコードに紐づく点です。
例えば、LinkedInでシェアした記事に対してコメントしたユーザーがCRMに登録されている場合、そのエンゲージメントはコンタクトのタイムラインに記録されます。これにより、営業担当者は「このコンタクトが最近どのSNS投稿に反応しているか」を把握した上でアプローチできます。
キャンペーンとの連携
HubSpotのキャンペーンツールを使えば、SNS投稿をメール・ランディングページ・広告などの他のマーケティング施策とまとめて管理し、キャンペーン単位でのROI分析が可能です。
例えば、新製品のローンチキャンペーンで「SNS投稿10件 + メール3通 + LP1件」を関連付けておくと、キャンペーン全体でのリード獲得数・商談創出数・収益への貢献を横断的にレポートできます。
ソーシャルレポート
| レポート |
内容 |
| 投稿パフォーマンス |
いいね数・シェア数・コメント数・クリック数 |
| オーディエンス成長 |
フォロワー数の推移 |
| プラットフォーム比較 |
各SNSのエンゲージメント率の比較 |
| コンテンツ分析 |
どの種類の投稿が最もエンゲージメントを獲得しているか |
ブログ記事・コンテンツのSNS自動共有
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SECTION 08
ブログ記事・コンテンツのSNS自動共有
HubSpotのContent Hubでブログ記事を公開する際に、自動的にSNSに投稿する設定も可能です。
- ブログ記事の公開設定画面で「ソーシャル」タブを開く
- 投稿先のSNSアカウントを選択
- 各プラットフォーム向けの投稿文をカスタマイズ
- 記事公開と同時に、または指定時間にSNS投稿が配信
コンテンツマーケティングとSNS運用を連動させることで、記事のリーチを最大化しつつ、運用の手間を最小限に抑えられます。
注意点とベストプラクティス
BtoBでのSNS活用の現実
正直にお伝えすると、BtoB企業におけるSNS活用は業種や商材によって向き不向きがあります。LinkedInはBtoBとの親和性が高いですが、InstagramやXはBtoCの方が効果を出しやすい傾向があります。
自社のターゲット顧客がどのSNSを利用しているかを見極めた上で、集中すべきプラットフォームを選択いただくことをお勧めします。
炎上リスク管理
SNS運用では炎上リスクの管理も重要です。HubSpotでは投稿の承認フローを設定できるため、公開前に上長や法務のチェックを入れる運用が可能です。
投稿頻度の目安
- LinkedIn: 週2〜3回
- X: 週3〜5回(リアルタイム性が重要)
- Facebook: 週2〜3回
- Instagram: 週2〜4回
ただし、量よりも質が重要です。エンゲージメントデータを見ながら、自社にとって最適な投稿頻度を見つけていただくのがいいかなと思います。
まとめ
- HubSpotのソーシャルメディア管理機能を活用すれば、複数のSNSアカウントの投稿管理・スケジュール配信・効果測定をCRM上で一元化できます
- 最大の価値は、SNSでのエンゲージメントとCRMのリード情報が紐づくことで、SNSマーケティングの投資対効果を正確に把握できる点です
- まずは自社のメインSNSアカウント(BtoBならLinkedIn推奨)を接続し、週に数件の投稿をスケジュール配信するところから始めてみてください
- データが蓄積されるほど、どの投稿がリード獲得に貢献しているかが見えるようになり、SNS戦略の精度が上がっていきます
あわせて、HubSpotリードスコアリング設定ガイド、Commerce Hubとは?見積もり・請求・決済機能で収益、HubSpotミーティングリンクの活用術なども参考にしていただければと思います。
よくある質問(FAQ)
Q1. HubSpotのSNS管理機能はどのプランで使えますか?
ソーシャルメディア管理機能はMarketing Hub Professional以上で利用可能です。無料プランやStarterプランでは利用できません。ただし、Marketing Hub以外のHub(Sales HubやService Hub)のProfessionalプランではソーシャル機能は含まれないのでご注意ください。
Q2. 個人のSNSアカウントも接続できますか?
LinkedInについては個人アカウントの接続が可能です。Facebook・Instagramについてはビジネスアカウントのみ接続できます。Xについてもアカウントの接続が可能です。
Q3. HubSpotからInstagramのストーリーズやリールを投稿できますか?
2026年2月時点では、HubSpotからはInstagramのフィード投稿が主な対応範囲です。ストーリーズやリールの投稿は直接Instagramアプリから行うのが一般的です。HubSpotの機能アップデートにより対応範囲が広がる可能性がありますので、最新情報をご確認ください。
Q4. SNS投稿の効果をどのように測定すればいいですか?
HubSpotのソーシャルレポートでは、投稿ごとのエンゲージメント(いいね・シェア・コメント・クリック)やフォロワー推移を確認できます。さらに、キャンペーンツールと組み合わせることで、SNS投稿からのリード獲得数や商談創出数まで追跡できます。これがHubSpotのSNS管理機能と外部ツールとの最大の違いです。