「LINE公式アカウントで友だちは増えているけれど、CRMと連携できていない」「LINE経由のリードをHubSpotで一元管理したい」——こうした課題を抱えている企業様は多いのではないでしょうか。
HubSpotとLINE公式アカウントの連携とは、LINEの友だち情報やメッセージ履歴をHubSpot CRMに統合し、顧客データの一元管理とLINEを活用したマーケティング自動化を実現する仕組みです。 LITTLE HELP CONNECTやHubSpot LINE OA、iPaaS(Yoom/Zapier)など複数の連携方法があり、自社の規模や目的に応じて最適な方法を選択できます。
この記事では、以下のポイントを解説します。
日本のBtoCおよびBtoB企業にとって、LINEは顧客接点として欠かせないチャネルです。月間アクティブユーザー数が9,700万人を超えるLINEは、メールよりも開封率・反応率が高く、特にBtoC・D2C企業のマーケティングにおいて非常に重要なプラットフォームです。
しかし、多くの企業ではLINE公式アカウントの友だちデータとCRMデータが分断されており、以下のような課題が発生しています。
スプレッドシートなどで管理されている場合だと、やっぱり手動での変更が多くなってしまいます。HubSpotとLINEを連携することで、こうしたデータの分断を解消し、顧客情報の一元管理とチャネル横断のマーケティング自動化が実現できます。
HubSpotとLINEを連携する方法は、大きく4つあります。企業様によって最適な方法は異なりますので、自社の要件に合わせて選択いただくのがポイントになってきます。
| 連携方法 | 特徴 | 必要プラン | コスト感 | 推奨ケース |
|---|---|---|---|---|
| LITTLE HELP CONNECT | HubSpot認定のLINE連携専用ツール | Marketing Hub Professional以上 | 月額有料 | 本格的なLINE×CRM連携 |
| HubSpot LINE OA | HubSpot公式のLINE連携ソリューション | Marketing/Sales/Service Hub Professional以上 | HubSpotプラン内 | 公式機能で手軽に始めたい |
| iPaaS連携(Yoom/Zapier) | ノーコードで柔軟な連携 | Starterプランでも可 | iPaaSツール利用料 | シンプルな通知連携 |
| API連携(カスタム開発) | 完全カスタマイズ | どのプランでも可 | 開発コスト | 独自要件がある場合 |
LITTLE HELP CONNECTは、HubSpotとLINEを連携する専用ツールで、「HubSpot認定アプリケーションパートナー」かつ「LINE認定テクノロジーパートナー」の認定を受けた唯一のサービスです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 友だちデータ同期 | LINE友だちの情報をHubSpotコンタクトとして自動登録 |
| メッセージ配信 | HubSpotのワークフローからLINEメッセージを自動送信 |
| チャットボット | ノーコードでLINEチャットボットを構築 |
| セグメント配信 | HubSpotのリストに基づいてLINEでセグメント配信 |
| アクティビティ記録 | LINEでのやり取りをHubSpotのタイムラインに記録 |
| データ紐づけ | 既存のHubSpotコンタクトとLINE友だちをワンクリックで紐づけ |
まず、LINE公式アカウントを作成し、Messaging APIを有効化します。LINE Developersコンソールからプロバイダーとチャネルを設定してください。
HubSpotのアプリマーケットプレイスから「LITTLE HELP CONNECT」を検索し、インストールします。インストール後、LITTLE HELP CONNECTの管理画面でLINE公式アカウントとの接続設定を行います。
LINE公式アカウントで友だちになったユーザーの情報が、自動的にHubSpotのコンタクトとして登録されるように設定します。この際、LINEの表示名やプロフィール画像などの情報がHubSpotに同期されます。
すでにHubSpotに登録されているコンタクトとLINE友だちを紐づける仕組みを構築します。メールアドレスや電話番号をキーにした自動マッチング、またはフォーム送信時の紐づけなどが利用できます。
HubSpotと直でLINEをつなげるのが難しい場合でも、iPaaSを使うことで連携が結構円滑にできたりします。
Yoomは日本製のiPaaSツールで、LINE公式アカウントとHubSpotの連携テンプレートが用意されています。
設定例: HubSpotのフォーム送信→LINE通知
Zapierはグローバルで7,000以上のアプリに対応しており、HubSpotとLINEの連携Zapも利用可能です。
活用パターン例
| トリガー(HubSpot) | アクション(LINE) |
|---|---|
| 新しいコンタクト作成 | LINE通知を送信 |
| 取引ステージ変更 | 担当者にLINE通知 |
| フォーム送信 | 友だちにメッセージ配信 |
| ライフサイクルステージ変更 | セグメント別配信 |
LINE友だち追加をトリガーに、HubSpotのワークフローで自動的にウェルカムメッセージシリーズを配信します。
例えば、以下のような3段階の配信が効果的です。
メールでのシーケンスと同様に、LINEでも遅延を入れた段階的な配信が重要です。1日おきだとちょっとしつこいかなと思うので、少し間隔を開けていただいた方がいいかなと思います。
HubSpotのリードスコアリングと連動し、スコアが一定値を超えたコンタクトに対してLINEで特別なオファーを配信する仕組みが構築できます。例えば、スコアが50点以上のMQLに対して、個別相談の案内をLINEで送るといった活用が可能です。
既存顧客とのコミュニケーションチャネルとしてLINEを活用し、以下のような自動化が実現できます。
LINE公式アカウントでは、友だちのメールアドレスや電話番号を直接取得することはできません。HubSpotのコンタクトと紐づけるためには、フォーム送信やアンケートなどでユーザーに情報を入力してもらう仕組みが必要です。
LINE公式アカウントはメッセージ通数に応じた課金体系です。HubSpotのワークフローで大量配信する場合は、LINEのプランとメッセージ上限を確認し、コストが想定を超えないよう注意が必要です。HubSpotのマーケティングコンタクト管理と同様に、配信対象の最適化が結構ミソになってきます。
LINEの友だち情報をHubSpotに連携する際は、プライバシーポリシーの更新と利用者への説明が必要です。個人情報保護法やLINEの利用規約に準拠した運用を行いましょう。
HubSpotとLINEの連携は非常に便利ですが、以下の制約も理解しておく必要があります。
HubSpotとLINE公式アカウントを連携することで、LINEという強力な顧客接点をCRMに統合し、データドリブンなマーケティングを展開できるようになります。
連携方法の選択は、自社の規模と目的に応じて判断しましょう。
まずはスモールスタートで通知連携から始めて、段階的にセグメント配信やワークフロー自動化を構築していくのがよいかなと思います。LINEのデータがHubSpot CRMに蓄積されるほど、より精度の高いパーソナライズ配信が可能になり、効果的な顧客コミュニケーションを実現できます。
連携方法によって異なります。LITTLE HELP CONNECTやHubSpot LINE OAを使う場合は、Marketing Hub、Sales Hub、またはService HubのProfessionalプラン以上が推奨されます。iPaaS(Yoom/Zapier)経由の簡易連携であれば、Starterプランでも利用可能です。
LITTLE HELP CONNECTを利用する場合、LINE友だちのLINE表示名やプロフィール画像がHubSpotのコンタクトプロパティとして自動的に登録されます。ただし、メールアドレスや電話番号はLINEからは取得できないため、フォーム送信やアンケートを通じて別途取得する必要があります。
はい、HubSpotのワークフロー機能を活用すれば、同一のワークフロー内でLINEメッセージとメール配信を組み合わせた自動化が可能です。例えば、メール未開封者にはLINEでリマインドを送るといった条件分岐も設定できます。
LITTLE HELP CONNECTでは、メールアドレスや電話番号をキーにした自動マッチング機能が利用できます。また、LINE上でフォームを送信してもらうことで、HubSpotコンタクトとLINE友だちIDを紐づけることも可能です。一括での紐づけにはCSVインポートを活用する方法もあります。
LITTLE HELP CONNECTは月額制の有料サービスです。具体的な料金はプランや友だち数によって異なるため、公式サイトで最新の料金体系をご確認ください。iPaaS連携の場合は、Yoomの無料プランやZapierの基本プランから始めることも可能です。加えて、LINE公式アカウント自体のメッセージ配信費用も考慮が必要です。