title: "RFPの書き方|ITシステム導入の提案依頼書テンプレートと記載のポイント"
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metaDescription: "ITシステム導入のRFP(提案依頼書)の書き方を解説。テンプレート構成、記載すべき項目、ベンダーから良い提案を引き出すポイントをまとめます。"
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keywords: ["RFP", "提案依頼書", "RFP書き方", "ITシステムRFP", "RFPテンプレート"]
category: "BB_dx-tools"
ITシステムの導入において、RFP(Request for Proposal:提案依頼書)は、ベンダーから最適な提案を引き出すための重要なドキュメントです。しかし、RFPの品質が低いと、ベンダー側も的確な提案ができず、結果として期待外れのシステム導入につながります。
「RFPを作ったことがない」「何を書けばいいかわからない」という声は、特に中小企業のDX推進担当者から多く聞かれます。本記事では、RFPの構成テンプレートと各項目の書き方のポイントを、実務視点で解説します。
RFPの目的と効果
RFPを作成する3つの理由
1. 要件を明確化する: RFPを作成するプロセス自体が、自社の業務要件を整理する機会になります。
2. ベンダー間の公平な比較: 同じ条件で提案を受けることで、ベンダー間の比較が容易になります。
3. 認識のズレを防ぐ: 口頭でのやりとりでは認識のズレが生じやすいですが、書面化することで双方の理解を一致させます。
RFPのテンプレート構成
| セクション |
内容 |
ページ数目安 |
| 1. RFPの概要 |
目的、スケジュール、提出方法 |
1ページ |
| 2. 会社概要 |
事業内容、組織体制、現状のIT環境 |
1〜2ページ |
| 3. プロジェクトの背景と目的 |
なぜこのシステムが必要か |
1〜2ページ |
| 4. 業務要件 |
対象業務と業務フロー |
3〜5ページ |
| 5. 機能要件 |
システムに必要な機能の一覧 |
3〜5ページ |
| 6. 非機能要件 |
セキュリティ、パフォーマンス等 |
1〜2ページ |
| 7. 連携要件 |
既存システムとの連携 |
1ページ |
| 8. 移行要件 |
データ移行、並行運用 |
1ページ |
| 9. サポート・保守要件 |
導入後のサポート体制 |
1ページ |
| 10. 提案に含めてほしい事項 |
提案書の構成指定 |
1ページ |
| 11. 評価基準 |
提案の評価方法 |
1ページ |
| 12. スケジュール・予算 |
導入スケジュール、予算枠 |
1ページ |
各セクションの書き方
セクション3: プロジェクトの背景と目的
ベンダーが「なぜこのシステムが必要なのか」を理解するための最も重要なセクションです。
書くべき内容:
- 現状の業務プロセスとその課題
- システム導入で解決したい課題(具体的に)
- 達成したい目標(定量的に)
良い例:
「現在、営業50名の商談情報はExcelで個別管理されており、マネージャーは週次レポートの集計に毎週3時間を費やしている。CRM/SFAを導入し、商談情報のリアルタイム可視化、営業レポートの自動化、リードの一元管理を実現したい。KPIとして、営業レポート工数の80%削減、商談化率の5%向上を目指す。」
セクション5: 機能要件
機能要件は「Must(必須)」「Want(重要)」「Nice-to-have(あれば嬉しい)」の3段階で優先度を明記します。
| 要件ID |
要件名 |
詳細 |
優先度 |
| F-001 |
商談管理 |
パイプラインのステージ管理、金額・確度の記録 |
Must |
| F-002 |
ダッシュボード |
売上予測、商談ステータスのリアルタイム表示 |
Must |
| F-003 |
メール連携 |
Gmail/Outlookとの双方向同期 |
Must |
| F-004 |
モバイル対応 |
スマートフォンでの商談情報入力・閲覧 |
Want |
| F-005 |
AI予測 |
商談の成約確率のAI予測 |
Nice-to-have |
セクション6: 非機能要件
| カテゴリ |
要件 |
| セキュリティ |
SOC 2 or ISO 27001取得、データ暗号化(保存時・通信時) |
| 可用性 |
SLA 99.9%以上、計画メンテナンス時の事前通知 |
| パフォーマンス |
ページ表示3秒以内、同時接続50ユーザー以上 |
| データ保管 |
日本国内のデータセンター |
| バックアップ |
日次バックアップ、30日間のリストア可能 |
セクション7: 連携要件
既存のシステム環境とその連携要件を明記します(関連記事: CRMデータベース設計の基本)。
| 連携先 |
連携方法 |
データ方向 |
頻度 |
| freee(会計ソフト) |
API |
双方向 |
リアルタイム |
| Gmail |
ネイティブ連携 |
双方向 |
リアルタイム |
| Slack |
Webhook |
CRM→Slack |
イベントトリガー |
ベンダーから良い提案を引き出すコツ
1. 課題を具体的に伝える: 「営業の効率化」ではなく「商談レポートの工数削減」のように具体的に。
2. 評価基準を開示する: 何を重視して評価するかを伝えると、ベンダーはそこに注力した提案を返してきます。
3. 予算の目安を伝える: 予算を伏せるとベンダーは最大限の提案をしがちです。予算の目安を示すことで、現実的な提案が得られます。
4. 質問の機会を設ける: RFP配布後に質問受付期間を設け、ベンダーの疑問を解消する機会を作ります。
5. 提案のフォーマットを指定する: 比較しやすいように、提案書の構成を指定します。
RFPは「ベンダーに仕事をさせるための書類」ではなく、「ベンダーと自社が最適な解決策を共に探すための共通言語」です。丁寧なRFPが、良い提案を引き出し、成功するシステム導入の第一歩になります(関連記事: CRM導入の進め方完全ガイド)。