Claude Codeとgws CLIを組み合わせれば、Google SlidesやGoogle スプレッドシートを自然言語の指示だけで作成・更新できます。提案資料の骨格作成、管理表の自動更新、レポート用スライドの生成といった——「定型だが手間のかかる資料作成業務」を大幅に効率化できます。HubSpot CRMのデータと連携すれば、顧客情報を自動で反映した提案資料の生成まで一気通貫で実現します。
この記事でわかること
提案資料や管理表の作成を、Claude Codeへの自然言語の指示だけで完了させる方法を解説します。gws CLIを介したGoogle Slides・スプレッドシートの自動操作から、HubSpot CRMデータとの連携まで、実務で即使える手順を紹介します。
- gws CLIの概要とClaude Codeとの連携方法がわかる — ClaudeCodeからgwsCLIを呼び出すことで、GoogleWorkspaceの操作を自然言語で指示できるようになります。
- Google Slidesの提案資料を自動生成する具体的な手順を学べる — 以下の構成でGoogleSlidesの提案資料を作成して:スライド1:タイトル「HubSpot導入のご提案」スライド2:課題整理(3つの課題を箇条書き)
- スプレッドシートのデータ取得・更新を自動化するパターンを理解できる — Before:既存テンプレートをコピーし、顧客名・課題・提案内容を手動で書き換え。
- ブランドガイドライン(フォント・カラー・レイアウト)を統一する方法がわかる — 組織全体で資料品質を統一するには、ブランドガイドラインをCLAUDE.mdに定義し、すべてのClaudeCodeセッションで自動適用される仕組みにします。
- HubSpot CRMデータと連携した資料作成フローを構築できる — 提案資料に顧客情報を自動反映するには、HubSpotMCP連携が前提になります。
対象読者: 提案資料・管理表の作成に時間をかけているビジネスパーソン、Google Workspaceを業務で活用している方
gws CLIとは
gws CLIは、Google Workspaceの各サービス(Slides・Sheets・Docs・Drive)をコマンドラインから操作できるツールです。Claude Codeからgws CLIを呼び出すことで、Google Workspaceの操作を自然言語で指示できるようになります。
従来、提案資料をGoogle Slidesで作成するには「テンプレートを開く → テキストを手入力 → グラフや表を挿入 → レイアウトを調整」という作業が必要でした。gws CLI連携では、Claude Codeに「この内容でスライドを作成して」と指示するだけで、テキスト挿入・表作成・レイアウト設定までを自動で実行します。
| 比較項目 |
Google Slides手動作成 |
PowerPoint + 手動 |
Claude Code × gws CLI |
| 所要時間(10枚構成) |
60〜90分 |
60〜90分 |
10〜15分 |
| テンプレート適用 |
手動でコピー&調整 |
テンプレから新規作成 |
CLAUDE.mdで自動適用 |
| ブランド統一 |
担当者次第でばらつく |
担当者次第でばらつく |
設定ファイルで強制統一 |
| データ連携 |
コピペで転記 |
コピペで転記 |
API経由で自動反映 |
| 共同編集 |
リアルタイム可能 |
ファイル共有が必要 |
生成後はGoogle Slidesで共同編集可能 |
| バージョン管理 |
Google Drive履歴 |
ファイル名管理 |
Google Drive履歴 + 生成ログ |
基本的な使い方
Step 1: gws CLIのセットアップ
gws CLIをインストールし、Google Workspaceへの認証を設定します。
# gws CLIのインストール
pip install gws-cli
# Google認証(初回のみ)
gws auth login
認証完了後、Claude Codeからgws CLIコマンドを呼び出せるようになります。
Step 2: CLAUDE.mdにブランドガイドラインを登録
資料のフォント・カラー・レイアウトを統一するため、CLAUDE.mdにブランドガイドラインを記載します。
# 資料作成ガイドライン
## ブランド設定
- フォント: Noto Sans JP
- 基本文字サイズ: 24pt(本文)、36pt(タイトル)
- 文字色: #000000(本文)、#FFFFFF(白背景以外の見出し)
- 配色: メイン #2563EB(青)、アクセント #FF5C35(オレンジ)
- 背景: #FFFFFF(白)
## スライド構成ルール
- 1スライド1メッセージ
- タイトルスライドには会社ロゴを配置
- 末尾にCTAスライド(お問い合わせ情報)を配置
この設定により、Claude Codeが資料を生成する際に自動的にブランドガイドラインが適用されます。
Step 3: Google Slidesの作成
Claude Codeに以下のように指示するだけで、ブランドガイドラインに沿ったスライドが生成されます。
以下の構成でGoogle Slidesの提案資料を作成して:
スライド1: タイトル「HubSpot導入のご提案」
スライド2: 課題整理(3つの課題を箇条書き)
スライド3: 解決策の概要
スライド4: 導入スケジュール(表形式)
スライド5: 投資対効果
スライド6: お問い合わせ
実務での活用パターン
パターン1: 顧客向け提案資料の自動生成
Before: 既存テンプレートをコピーし、顧客名・課題・提案内容を手動で書き換え。レイアウト崩れの修正に時間がかかり、1資料あたり2〜3時間。提案件数が増えるとボトルネックになる。
After: Claude Codeに顧客情報と提案内容を伝えるだけで、テンプレートに沿った提案資料が自動生成。HubSpot MCPと連携すれば、顧客の会社情報・取引履歴もCRMから自動取得して反映可能。
HubSpotから株式会社〇〇の情報を取得して、以下の構成で提案資料を作成して:
■ 取得する情報
- 会社名、業種、従業員規模
- 現在の取引ステータスと商談メモ
- 過去のやり取り履歴
■ スライド構成
1. 表紙(会社名、日付、StartLinkロゴ)
2. 御社の現状と課題(商談メモから要点を抽出)
3. HubSpot導入で実現できること
4. 導入ステップ(3フェーズのロードマップ)
5. 投資対効果の試算
6. 導入後のサポート体制
7. お問い合わせ・次のステップ
この方法により、CRMデータに基づいたパーソナライズされた提案資料を、短時間で生成できます。
パターン2: プロジェクト管理表の自動更新
Before: スプレッドシートの進捗管理表を毎週手動更新。複数プロジェクトの進捗を各所から集約し、ステータスを1行ずつ更新。更新漏れが発生する。
After: Claude Codeが各データソース(HubSpot取引、タスク管理ツール等)から情報を取得し、スプレッドシートを自動更新。
プロジェクト管理シート(SpreadsheetID: xxxxx)を以下のルールで更新して:
1. HubSpotから進行中の取引を全件取得
2. シートの「プロジェクト名」列とHubSpotの取引名をマッチング
3. ステージ・最終更新日・次のアクションを反映
4. 新規取引があれば行を追加
5. 更新日時を「最終同期日」列に記録
パターン3: 月次コンサルレポートのスライド化
Before: コンサルタントが月次活動をテキストでまとめ、手動でスライド化。構成・デザイン・データ転記で2〜3時間。
After: Claude CodeがSlackログ・HubSpotデータ・活動記録から情報を集約し、統一フォーマットのレポートスライドを自動生成。
以下の情報源から今月の月次コンサルレポートを作成して:
■ 情報源
- Slackチャンネル #proj-客先名 の今月のログ
- HubSpotの取引ステータスと活動履歴
- 先月のレポートスライド(前月比用)
■ スライド構成
1. 表紙(月次コンサルティングレポート 2026年3月)
2. 今月の活動サマリー(実施項目と成果)
3. KPI推移(表形式 + 前月比)
4. 課題と改善アクション
5. 来月の予定・推奨アクション
HubSpot CRMからの自動データ取得については「Claude Code × HubSpot連携」、営業データの分析手法は「Claude Codeで営業レポートを自動生成する方法」で詳しく解説しています。なお、Claude Codeを活用した経営データの可視化やコンテンツマーケティングの支援についても、具体的な取り組みをご紹介しています。
ブランドガイドラインの強制適用
組織全体で資料品質を統一するには、ブランドガイドラインをCLAUDE.mdに定義し、すべてのClaude Codeセッションで自動適用される仕組みにします。
# ブランドガイドライン(全資料に適用)
## カラーパレット
| 用途 | カラーコード | 使用場面 |
|------|-----------|---------|
| プライマリ | #2563EB | 見出し背景、強調テキスト |
| アクセント | #FF5C35 | CTA、重要ポイント |
| テキスト | #000000 | 本文 |
| 背景 | #FFFFFF | スライド背景 |
| サブ背景 | #F3F4F6 | 表の偶数行、補足セクション |
## フォント指定
| 要素 | フォント | サイズ |
|------|---------|-------|
| スライドタイトル | Noto Sans JP Bold | 36pt |
| セクション見出し | Noto Sans JP Bold | 28pt |
| 本文 | Noto Sans JP Regular | 24pt |
| 注釈 | Noto Sans JP Light | 16pt |
## ロゴ配置
- タイトルスライド: 右下にStartLinkロゴ
- それ以外のスライド: 右下にロゴ(小サイズ)
関連コマンドとの組み合わせ
HubSpot MCP連携でCRMデータを自動反映
提案資料に顧客情報を自動反映するには、HubSpot MCP連携が前提になります。「Claude Code × HubSpot連携」で設定方法を解説しています。
カスタムコマンドで資料テンプレートを定型化
「提案資料」「月次レポート」「プロジェクト管理表更新」などの頻出タスクは、カスタムコマンドに登録しておくと効率的です。「Claude Codeカスタムコマンド解説」を参照してください。
/compact でコンテキスト管理
大量のスライドを生成する場合や、複数ファイルのデータを参照する場合は、コンテキストウィンドウの管理が重要です。「Claude Codeの/compactコマンド解説」をご覧ください。
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まとめ
まずは自社の現状を棚卸しし、最も効果が見込める領域から第一歩を踏み出してみてください。
自社の業務フローや要件に応じて、段階的にカスタマイズしていくことをおすすめします。
- Claude Code × gws CLI連携により、Google SlidesやGoogle スプレッドシートの操作を自然言語で自動化できます
- 提案資料の自動生成、プロジェクト管理表の自動更新、月次レポートのスライド化という3つのパターンを活用すれば、資料作成に費やしていた時間を大幅に削減できます
- 特にHubSpot CRMデータとの連携を組み合わせることで、顧客情報が自動反映されたパーソナライズ資料の生成が実現します
- CLAUDE.mdにブランドガイドラインを定義しておけば、組織全体で統一された品質の資料を維持できます
- HubSpotゴールドパートナーのStartLinkでは、HubSpot×Google Workspace×AIを組み合わせた業務効率化の支援を行っています
- CRMデータを起点とした資料自動化の設計から運用定着までをサポートします
よくある質問(FAQ)
Q1. gws CLIで作成したGoogle Slidesは、後から手動で編集できますか?
もちろん編集できます。gws CLIで生成されたスライドは通常のGoogle Slidesファイルとして保存されるため、ブラウザで開いて自由に編集・共同作業が可能です。Claude Codeで骨格を自動生成し、細かいデザイン調整は手動で行うという使い分けが効率的です。
Q2. スプレッドシートの既存データを上書きしてしまうリスクはありますか?
Claude Codeはスプレッドシートの操作前に確認プロンプトを表示するため、意図しない上書きは防止できます。さらに安全策として、CLAUDE.mdに「スプレッドシートの更新前に、対象セル範囲のバックアップを取ること」と明記しておくことを推奨します。Google スプレッドシートの変更履歴機能で過去のバージョンに戻すことも可能です。
Q3. Google Slides以外のプレゼンツール(PowerPoint・Keynote)にも対応していますか?
gws CLIはGoogle Workspace専用のツールです。PowerPoint(.pptx)形式での出力が必要な場合は、PptxGenJSなどのライブラリをClaude Codeから呼び出すことで対応できます。ただし、チーム内での共同編集のしやすさを考慮すると、Google Slidesで作成し、必要に応じてPowerPointにエクスポートする運用を推奨します。