介護施設のCRM活用ガイド|入居者・家族管理・ケアマネ連携・施設見学ファネルをCRMで仕組み化

  • 2026年3月23日
  • 最終更新: 2026年4月25日
この記事の結論

介護施設でCRMが必要になる背景と、Excel・紙管理の限界 — 情報の分散・属人化・対応漏れの3つの構造的課題を整理。

ブログ目次

記事の内容を、そのまま実務に落とし込みたい方向け

HubSpot導入、AI活用、CRM整備、業務効率化までをまとめて支援しています。記事で気になったテーマを、そのまま相談ベースで整理できます。


介護施設でCRMが必要になる背景と、Excel・紙管理の限界 — 情報の分散・属人化・対応漏れの3つの構造的課題を整理。

「入居者の情報がExcelと紙のケース記録に分散していて、ご家族からの問い合わせにすぐ対応できない」「ケアマネージャーからの紹介案件を施設ごとにバラバラに管理していて、対応漏れが発生している」「施設見学の申込から入居契約までの進捗を把握する仕組みがない」——介護業界では、利用者・入居者の情報管理が属人的な運用に留まっているケースが少なくありません。

介護施設におけるCRM活用とは、入居者・利用者と家族の情報を一元管理し、ケアマネージャーとの連携を仕組み化し、施設見学から入居契約までのファネルを可視化することで、「空室を埋め、入居者の満足度を高め、紹介元との関係を強化する」ための基盤を構築することです。

この記事では、介護施設でCRMを導入する際の設計思想と、具体的な活用パターンを解説します。業界ごとの活用事例は業界別HubSpot活用ガイドで体系的にまとめています。

本記事はStartLinkの「HubSpot完全ガイド」関連記事です。


この記事でわかること

  • 介護施設でCRMが必要になる背景と、Excel・紙管理の限界 — 情報の分散・属人化・対応漏れの3つの構造的課題と、CRM導入による改善効果を整理します。
  • 入居者・利用者と家族情報のデータベース設計パターン — プロパティ設計とオブジェクト間のリレーション構造を、介護施設の実務に即した具体例で解説します。
  • ケアマネージャーとの連携を強化するCRM活用法 — 紹介元の管理・対応履歴の一元化・関係構築の自動化など、紹介ルート拡大につながる仕組みを紹介します。
  • 施設見学から入居契約までのファネル設計 — 問い合わせから見学予約、体験入居、契約に至るまでのパイプラインとステージの構成例をお伝えします。
  • 複数施設の横断管理とダッシュボード設計 — 施設ごとの稼働率・入居者属性・紹介元分析をリアルタイムで可視化するレポートの作り方をまとめています。
  • よくある質問(FAQ) — 小規模施設でのCRM必要性、介護ソフトとの連携方法、個人情報の適切な取り扱いなど、導入前に多い疑問に回答します。

介護施設のCRM活用ガイドについて理解を深めたい方に、特に参考になる内容です。


介護施設でCRMが必要になる背景

Excel・紙管理の限界

多くの介護施設では、入居者情報は介護ソフトに、見学者の情報はExcelや紙の台帳に、ケアマネージャーとのやり取りはスタッフ個人の記憶やメモに閉じている状態です。この管理方法には3つの構造的な課題があります。

課題 具体的な症状
データの分散 介護ソフト、Excel見学台帳、紙のケース記録、スタッフの個人ノートが別々に存在し、同一利用者・家族の情報が紐づかない
対応の属人化 「この入居者のご家族はどんな要望を持っていたか」「このケアマネさんからの紹介は何件目か」がベテラン相談員の記憶頼みになっている
ファネルの不可視 施設見学の申込が何件あり、そのうち何件が体験入居に進み、何件が契約に至ったかの数値が把握できない

スプレッドシートで管理していると、見学者リストが増えるほど手動での更新が追いつかなくなり、フォローアップの抜け漏れが発生します。CRMを導入することで、見学者・入居者・家族・ケアマネージャーの情報を一つのデータベースに集約し、属人的な対応ではなく仕組みで品質を担保できるようになります。

CRMが介護業界に効く3つの領域

介護施設におけるCRM活用は、以下の3つの領域で効果を発揮します。

  1. 入居者・家族管理: 入居者の基本情報・ケアプラン・家族の連絡先・要望を一元管理し、担当者が変わっても情報が引き継がれる状態を作る
  2. 施設見学→入居のファネル管理: 問い合わせから施設見学、体験入居、契約までのプロセスをパイプラインで可視化し、対応漏れを防止
  3. ケアマネ・紹介元の関係構築: 紹介元ケアマネージャーごとの紹介件数・入居率をデータで把握し、関係強化の施策を仕組み化

顧客データベースの設計パターン

CRM導入で最初に取り組むべきは、顧客データベースの設計です。介護業界の場合、一般的なBtoB CRMとは異なり、「入居者本人」と「家族(意思決定者)」という2つの主体を管理する必要があります。プロパティは後から増やせるが、最初の設計思想が運用の成否を決めます。自社の施設形態にフィットした形でプロパティを設計することがポイントです。

コンタクトプロパティの設計例

介護施設では以下のようなカスタムプロパティが有効です。

プロパティ 種類 用途
利用者/家族区分 ドロップダウン 入居者本人/家族(キーパーソン)/ケアマネ/その他関係者
要介護度 ドロップダウン 要支援1〜要介護5
介護保険証番号 テキスト 利用者識別
入居希望時期 日付 見学者のフォロー優先度判定
希望施設タイプ ドロップダウン 特養/老健/有料老人ホーム/サ高住/グループホーム
現在の介護状況 テキスト 在宅介護/他施設入居/入院中
紹介元 ドロップダウン ケアマネ/病院/地域包括/Web問い合わせ/紹介サイト
紹介元ケアマネ名 テキスト ケアマネとの関係管理
見学日 日付 フォローアップの起点
入居日 日付 入居後の家族フォロー管理

項目は最小限にすることが重要です。介護施設のスタッフは日常のケア業務で多忙であり、入力項目が多すぎると定着しません。まずは「利用者/家族区分」「要介護度」「紹介元」の3つから始めて、運用が定着した段階で拡張していくスモールスタートが現実的です。

オブジェクト間のリレーション設計

介護施設のCRM設計で特に重要なのは、入居者・家族・ケアマネージャー・施設の関係性を正しく表現することです。

オブジェクト 役割 紐づけ先
コンタクト(入居者) 入居者本人の情報 会社(施設)・取引(入居契約)
コンタクト(家族) キーパーソン・緊急連絡先 入居者コンタクトに関連付け
コンタクト(ケアマネ) 紹介元のケアマネージャー 会社(居宅介護支援事業所)
会社(施設) 自社の各施設 入居者・取引に紐づけ
会社(事業所) 紹介元の居宅介護支援事業所 ケアマネコンタクトに紐づけ
取引 施設見学→入居契約のプロセス コンタクト・会社

施設見学から入居契約までのファネル設計

介護施設の集客において、施設見学は最も重要な接点です。しかし多くの施設では、見学の申込数・見学後のフォロー状況・入居に至った割合を数値で把握できていません。CRMのパイプライン機能を使えば、このファネルを可視化し、どこにボトルネックがあるかを特定できます。

パイプラインステージの設計

ステージ 定義 次のアクション
問い合わせ受付 Web・電話・ケアマネ経由で問い合わせ取得 24時間以内に初回連絡
施設見学予約 見学日時を確定 見学前日にリマインド送信
施設見学完了 見学を実施、施設説明・居室案内 3日以内にお礼連絡+感想ヒアリング
体験入居 体験入居(1〜7日間)を実施 体験中の様子を家族に報告
入居申込 契約書類の準備・重要事項説明 必要書類の案内・入居日調整
入居決定 契約締結・入居開始 入居後のフォロー開始
失注 他施設入居・時期未定・辞退 失注理由の記録・再アプローチ計画

このパイプラインを運用することで、「見学から入居への転換率」が数値で把握できるようになります。ベネッセスタイルケアは全国約340の有料老人ホームを展開していますが、施設見学から入居までの導線を体系化し、入居検討者のフォローを標準化しています。自社の規模に関わらず、この「可視化」の考え方はそのまま適用できます。

フォローアップの自動化

タイミング アクション 内容
見学予約確定時 確認メール自動送信 見学日時・持ち物・アクセス案内
見学前日 リマインドメール送信 「明日のご見学について」
見学後3日 お礼メール送信 「ご見学ありがとうございました」+パンフレットPDF
見学後14日(未進展の場合) フォロー電話のタスク作成 相談員に「フォロー電話」のリマインドを自動割当
見学後30日(未進展の場合) 再アプローチメール 「その後のご状況はいかがですか」+体験入居の案内

このフローを手動で運用すると相談員に大きな負荷がかかりますが、CRMのワークフローで自動化すれば、見学データの登録をトリガーに一連のフォローが自動で進行します。なかなか全てを一気に進めるのは難しいので、自社で効果が出そうなものを見極めて、優先順位をつけてトライしていただければと思います。


ケアマネージャーとの連携強化

介護施設の入居者獲得において、ケアマネージャーからの紹介は最も重要なチャネルの一つです。しかし多くの施設では、どのケアマネから何件紹介を受け、そのうち何件が入居に至ったかを数値で把握できていません。

ケアマネ管理のCRM設計

CRMでケアマネージャーをコンタクトとして管理し、所属する居宅介護支援事業所を会社オブジェクトとして紐づけます。

管理項目 活用方法
紹介件数(累計) ケアマネとの関係の深さを定量把握
紹介→入居の転換率 紹介品質の高いケアマネを特定
最終紹介日 関係が途切れているケアマネへの再アプローチ
担当エリア エリアごとのケアマネカバレッジを可視化
前回の訪問日 定期的な挨拶訪問のスケジュール管理

ニチイ学館は全国約1,900拠点で介護サービスを展開しており、地域のケアマネージャーとの関係構築を重視しています。施設規模に関わらず、紹介元との関係をデータで管理することは入居率向上の基本です。

ケアマネ向けナーチャリングの仕組み化

紹介件数の多いケアマネへの感謝の連絡や、空室状況の定期案内をCRMのワークフローで仕組み化できます。

  • 月1回の空室状況レポートを自動メール配信
  • 紹介いただいた利用者の入居後の様子を定期報告(個人情報に配慮した範囲で)
  • 施設のイベント・見学会への案内を自動送信
  • 紹介実績に応じたセグメント分け(重要紹介元/定期紹介元/新規紹介元)

仕組み化とは、属人的な暗黙知を再現可能なプロセスに変換することです。ベテラン相談員の暗黙知に依存していたケアマネとの関係構築を、CRMで仕組み化することで、担当者が異動しても紹介ネットワークが維持されます。


家族コミュニケーションの一元管理

介護施設において、入居者の家族との円滑なコミュニケーションは満足度と継続入居に直結します。

家族対応の課題

多くの施設では、家族からの問い合わせ内容や対応履歴がスタッフの個人メモに留まっています。ご家族から「先月お伝えした要望は反映されましたか」と聞かれた際に、担当スタッフが休みだと確認に時間がかかる——こうした対応の遅れは不信感につながります。

CRMで実現する家族コミュニケーション

機能 活用方法
対応履歴の記録 電話・面談・メールの内容をCRMのアクティビティに記録。誰が対応しても過去の経緯を確認できる
定期報告の自動化 月次の生活状況レポート送付をワークフローで自動化
要望・クレーム管理 チケット機能で家族からの要望を管理し、対応完了まで追跡
満足度調査 半年に1回の満足度アンケートを自動送信し、結果をダッシュボードで可視化

SOMPOケアは「SOMPOケア そんぽの家」シリーズで約440の介護付きホームを運営し、家族とのコミュニケーション品質の向上に注力しています。家族対応の仕組み化は、口コミや紹介による新規入居者獲得にもつながる重要な投資です。


複数施設の横断管理

2施設以上を運営する介護事業者では、CRMの設計が単施設とは大きく変わります。

施設をCRMでどう表現するか

管理方法 メリット デメリット 推奨規模
プロパティで施設を管理 シンプル、導入コストが低い 施設固有の情報管理が難しい 2〜3施設
会社オブジェクトを施設として利用 施設別レポートが容易、稼働率紐づけ 設計が複雑になる 3〜10施設
カスタムオブジェクト 柔軟な設計が可能、居室単位の管理 HubSpot Enterprise以上が必要 10施設以上で検討

企業様によって設計が違います。2〜3施設であればプロパティ管理で十分ですが、10施設以上の展開を見据えているなら、カスタムオブジェクトでの設計を検討すべきです。

多施設ダッシュボードの設計

指標 表示方法 活用シーン
施設別稼働率 棒グラフ 空室状況の横断把握
施設別見学→入居転換率 折れ線グラフ 営業力の施設間比較
紹介元別入居件数 ドーナツチャート ケアマネ・紹介チャネルの効果分析
施設別要介護度分布 積み上げ棒グラフ ケアスタッフ配置の最適化
施設別問い合わせ件数推移 折れ線グラフ マーケティング施策の効果検証

スプレッドシートでは月次の手動集計が必要でしたが、CRMのダッシュボードならリアルタイムに確認できます。ツクイは全国約700事業所を運営しており、複数施設の横断管理の重要性を体現しています。自社の規模に合わせた形で、まずは受け入れ可能数とか空室状況とか、やりやすいところから捉えていただくのが現実的です。


介護業界のCRM活用事例

大手介護事業者のデータ活用

ニチイ学館は全国約1,900拠点で介護・医療事業を展開し、拠点ごとの利用者情報や稼働状況をデータベースで管理しています。拠点間でのデータ共有により、利用者の転居時にも情報の引き継ぎがスムーズに行える体制を構築しています。

有料老人ホームのブランド戦略

ベネッセスタイルケアは「アリア」「グランダ」「まどか」など複数ブランドの有料老人ホームを展開し、ブランドごとのターゲット属性(要介護度・入居者の嗜好・家族の期待値)をデータで把握しています。施設見学から入居までのフォローを標準化し、ブランド横断での見学者の適正施設マッチングを実現しています。

在宅介護との連動

SOMPOケアは施設介護と在宅介護の両方を提供しており、在宅介護利用者が将来的に施設入居を検討する際のデータ連携が重要なテーマです。在宅サービスの利用履歴をCRMに蓄積することで、入居検討時の適切な施設提案が可能になります。


導入時の注意点とスモールスタート

介護業界特有の導入ハードル

ハードル 対策
スタッフのITリテラシー 入力項目を最小限にし、タブレットで簡単操作できるUIを選定
既存の介護ソフトとの棲み分け 介護ソフトは介護保険請求・ケアプラン管理、CRMは営業・マーケティング・家族対応と役割を分ける
現場の多忙さ ケア業務の合間にデータ入力する必要があるため、音声入力やモバイル対応が重要
個人情報・要配慮個人情報 要介護度や病歴は要配慮個人情報に該当するため、アクセス権限の設計が必要

正直に申し上げると、介護業界のCRM活用は他の業界と比べてハードルが高い面があります。既存の介護ソフトとの連携、現場スタッフの負担、個人情報管理の厳格さなど、考慮すべき点が多いからです。だからこそ、一気に全てを導入するのではなく、段階的に進めることが成功の鍵です。

推奨するスモールスタートのステップ

Phase やること 期間目安
Phase 1 見学者リストをCRMにインポート + 見学→入居パイプライン構築 1〜2週間
Phase 2 見学後のフォローメール自動送信 + ケアマネ紹介元管理開始 2〜4週間
Phase 3 家族コミュニケーション履歴の記録 + 紹介元分析 1〜2ヶ月
Phase 4 多施設ダッシュボード構築 + 稼働率のリアルタイム管理 2〜3ヶ月

まずは施設見学の管理から入るのがお勧めです。入居者の介護記録は既存の介護ソフトで管理しつつ、CRMは「入居前の営業プロセス」と「ケアマネ・家族との関係管理」に特化する——この棲み分けが、介護業界でのCRM活用を成功させるポイントです。

CRM導入の進め方についてさらに詳しくは、CRM導入の進め方完全ガイドをご参照ください。医療・ヘルスケア業界の活用事例については医療・ヘルスケア業界のCRM活用ガイドも参考になります。


介護施設のCRM選定ポイント

介護施設でCRMを選定する際、以下のポイントを確認してください。

選定基準 重要度 チェックポイント
介護ソフトとの連携 最重要 既存の介護ソフト(ほのぼの、カイポケ、介護ソフトワイズマン等)とデータ連携できるか
モバイル対応 施設スタッフがタブレット・スマホで操作できるか
アクセス権限設計 施設ごと・役職ごとのデータ閲覧権限を細かく設定できるか
多施設対応 中〜高 施設別のレポート・権限分割が可能か
コスト 施設数×ユーザー数で費用が膨らまないか
ワークフロー自動化 メール配信・タスク割当の自動化が組めるか

CRMの選び方の全体像については、CRMの選び方完全ガイドで詳しく解説しています。


まとめ

介護施設のCRM活用は、「入居者・家族管理の一元化」「施設見学→入居のファネル可視化」「ケアマネ・紹介元との関係構築」の3つの柱で構成されます。

  • Excel・紙からの脱却: 入居者・家族・ケアマネの情報の分散と属人化を解消し、仕組みで対応品質を担保する
  • 施設見学ファネルの可視化: 問い合わせから入居契約までのプロセスをパイプラインで管理し、転換率を数値で把握する
  • データに基づく施設経営: 稼働率・紹介元分析・家族満足度をダッシュボードでリアルタイムに可視化する

介護業界では既存の介護ソフトとの棲み分けが特に重要で、CRMは「入居前の営業プロセス」と「ステークホルダーとの関係管理」に特化する設計が推奨です。まずは施設見学の管理とケアマネ紹介元の記録から始め、段階的に自動化の範囲を広げていくスモールスタートが現実的です。

営業プロセスの可視化と標準化については営業プロセスの可視化と標準化ガイド、CRMの運用ルール設計についてはCRM運用ルール設計ガイドも合わせてご参照ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 小規模な介護施設(1施設・30床以下)でもCRMは必要ですか?

30床以下の小規模施設でも、月に5件以上の見学問い合わせがある場合はCRMの導入価値があります。ただし、問い合わせが月1〜2件程度であれば、まずはExcelの見学者管理表を整備するところから始めても構いません。施設の拡大を予定している場合や、ケアマネからの紹介管理を体系化したい場合は、早い段階でのCRM導入をお勧めします。

Q2. 既存の介護ソフト(ほのぼの・カイポケ等)とCRMは共存できますか?

共存可能です。介護ソフトは介護保険請求・ケアプラン作成・介護記録といった「入居後のケア業務」に特化しており、CRMは「入居前の営業・マーケティング」と「ケアマネ・家族との関係管理」に特化する形で棲み分けます。API連携で自動データ同期ができるケースもありますが、まずは役割を明確に分けて運用し、必要に応じて連携を検討するのが現実的です。

Q3. 介護施設でHubSpotは使えますか?

HubSpotは介護施設でも活用可能です。特に複数施設を展開する法人や、施設見学→入居のファネル管理を体系化したい事業者との相性が良いです。無料のCRMプランから始められるため、初期コストを抑えたスモールスタートが可能です。ただし、介護保険請求やケアプラン管理には対応していないため、既存の介護ソフトとの併用が前提になります。

Q4. 入居者の個人情報(要介護度・病歴等)をCRMに入れて問題ないですか?

要介護度や病歴は「要配慮個人情報」に該当するため、取り扱いには注意が必要です。以下の対策を講じてください。

  • 個人情報保護方針を整備し、利用者・家族から同意を取得する
  • CRMのアクセス権限を設定し、閲覧できるスタッフを制限する
  • 医療情報や詳細な病歴は介護ソフト側で管理し、CRMには入居検討に必要な最小限の情報のみ登録する
  • データの保管期間と削除ポリシーを定める
  • スタッフへの個人情報取り扱い研修を実施する

Q5. ケアマネージャーへの営業活動にCRMをどう活用できますか?

ケアマネージャーをCRMのコンタクトとして管理し、紹介件数・入居転換率・最終紹介日をトラッキングすることで、データに基づいた関係構築が可能になります。具体的には、紹介実績の多いケアマネへの優先的な空室情報の共有、一定期間紹介がないケアマネへの再アプローチ、新規ケアマネへの施設案内資料の送付などをワークフローで自動化できます。定期的な挨拶訪問のスケジュール管理にも活用できます。


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著者情報

7-1

今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。