インテントデータツール比較|Sales Marker・FORCAS・HubSpot Breezeの選び方

この記事の結論

インテントデータツールの3つの分類。Sales Marker・FORCAS(現:スピーダ)・HubSpot Breeze Intelligenceの詳細比較。

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記事の内容を、そのまま実務に落とし込みたい方向け

HubSpotゴールドパートナーのStartLinkが、HubSpot導入・AI活用・CRM整備・業務効率化までをまとめて支援しています。記事で気になったテーマを、そのまま相談ベースで整理できます。


インテントデータツールの3つの分類。Sales Marker・FORCAS(現:スピーダ)・HubSpot Breeze Intelligenceの詳細比較。

本記事は2026年8月時点の情報です。

「インテントデータツール」と一口に言っても、提供するデータの種類・精度・活用範囲は大きく異なります。自社の目的と予算に合ったツールを選べるかどうかが、活用の成否を左右します。

インテントデータツールは「検索インテント型」「企業データ+インテント型」「統合プラットフォーム型」の3つに大別できます。代表格はそれぞれSales Marker・FORCAS(2024年7月にユーザベースのブランド統合により「スピーダ 顧客企業分析」へ改称)・HubSpot Breeze Intelligenceです。基本概念は「インテントデータとは?BtoBマーケティング・営業での活用法を徹底解説」で解説しています。

本記事は「BtoB広告運用の完全ガイド|8つの手法と費用対効果を最大化する戦略」シリーズの一部です。


この記事でわかること

  • 3つの分類と主要3ツールの比較 — 3分類の違いと、Sales Marker・スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)・HubSpot Breeze Intelligenceの機能と料金の公開状況を比較表で解説します。
  • 3ツールの限界と向かないケース — 誤検知や推定精度の限界、自社が扱うHubSpot Breeze Intelligenceの弱点まで正直にお伝えします。
  • その他の主要インテントデータツール — Bombora、6sense、ZoomInfoなど海外製ツールを含めた選択肢を紹介します。
  • ツールを選ぶための5つの判断基準 — 主な利用者・テックスタック・予算・データ成熟度・ターゲット市場の観点から選び方を示します。
  • 導入パターンと成功ポイント — 4つのツール構成と、KPI設定・スモールスタート・営業トレーニング・プロセス統合の実践ポイントを示します。

インテントデータツールの導入を検討されている方に、特に役立つ内容です。自社に合うツールの判断軸まで整理していますので、ぜひ最後までご確認ください。


インテントデータツールの3つの分類

分類を見るときは「どこからシグナルを取っているか」に注目してください。検索行動を見るのか、企業属性から推定するのか、自社CRMに溜まった接触履歴を使うのかで、検知できる相手も精度の性格も変わります。下表の「適した企業」は、そのシグナルを誰が日常的に使うかで整理したものです。

分類 特徴 代表ツール 適した企業
検索インテント型 Web検索行動からリアルタイムでインテントを検出 Sales Marker、Bombora 営業主導のアウトバウンド企業
企業データ+インテント型 企業DBとインテント分析を融合、ターゲットリスト精緻化 スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)、ユーソナー ABM推進企業
統合プラットフォーム型 CRM/MA内にインテント機能を統合 HubSpot Breeze Intelligence、6sense マーケ×営業の一気通貫を目指す企業

実務での応用についてはMAツールの選び方と比較ポイントで具体例とともに紹介しています。


主要3ツールの詳細比較

3ツールの機能・強み・価格帯を個別に見たうえで、最後に一覧表で並べます。読むときは上から順に潰すのではなく、自社が譲れない条件を2〜3個決めてから該当箇所だけを拾ってください。◎の数が多いツールが最適とは限りません。使わない機能の◎は判断材料にならないためです。なお料金は、公式サイトで金額を公開しているツールと非公開のツールが混在します。本記事では公開していないものを「要問い合わせ」と記載し、金額を載せる場合は出典を併記しています。

Sales Marker

概要: 日本発のインテントセールスプラットフォームです。Web上の検索行動をリアルタイムで分析し、「今まさに特定のキーワードを検索している企業」を特定して営業へ即時通知します。

主な機能:

機能 詳細
インテントシグナル検出 指定キーワードの検索企業をリアルタイム検知
企業特定 IPアドレス+独自技術で検索企業を特定
部署・担当者情報 ターゲット企業の部署・担当者情報を提供
セールスシグナル 営業アプローチの最適タイミングを通知
CRM連携 HubSpot、Salesforce等と連携可能
AIレコメンド AIによるターゲット企業・アプローチ方法の提案

強み:

  • リアルタイムの検索インテント検出(速報性が高い)
  • 営業チームが直接活用できるUI設計
  • 部署・担当者レベルのアプローチリスト自動生成

価格帯: 要問い合わせ。公式のプランページではスタンダード・プロフェッショナル・エンタープライズの3プランが案内されていますが、金額は公開されていません(出典:Sales Marker 公式「プラン・導入の流れ」)。

FORCAS(現:スピーダ 顧客企業分析/ユーザベース)

概要: 公式が公表する150万社の日本企業データベースを持つABMプラットフォームです(出典:スピーダ 公式サイト(営業戦略ソリューション)。同ページに「150万社の信頼できる企業リストを格納」と記載)。企業属性データとインテント分析を組み合わせ、ICPに合致しかつ購買意図のある企業を特定します。提供元のユーザベースは2024年7月1日にSPEEDA・INITIAL・FORCASなど国内SaaSの名称を「スピーダ」へ統一しており、同社は名称変更にあたり、利用中のサービス・契約内容・料金に変更はないと公表しています(出典:ユーザベース プレスリリース(2024年7月1日))。FORCASの現行名称は公式サイト上で「スピーダ 顧客企業分析」となっているため、検索する際は現行名称でお探しください。

主な機能:

機能 詳細
企業データベース 150万社の日本企業データ(業界、規模、財務等)
ICP自動算出 受注データから理想顧客像を自動分析
シナリオ分析 ターゲット企業の課題・ニーズを業界データから推定
ニュースアラート ターゲット企業の最新ニュース・人事異動の通知
CRM連携 HubSpot、Salesforce等と連携可能
インテント分析 業界トレンドとの照合による購買意図の推定

強み:

  • 日本企業データの網羅性(公式が公表する150万社のデータベース)
  • ICP設計からターゲットリスト作成までの一気通貫
  • 直感的なUIで学習コストが低い

価格帯: 要問い合わせ。公式サイトで金額は公開されていません。

HubSpot Breeze Intelligence

概要: HubSpotのAI機能群「Breeze」のうち、データ基盤を担う機能がBreeze Intelligenceです。2億件を超える企業・購買担当者のプロファイルデータを基盤に、2024年9月に発表された機能群です(出典:HubSpot 公式ニュース(2024年9月18日))。CRM内のデータとサードパーティデータを組み合わせ、検出から営業アクションまでを一つのプラットフォームで完結させます。なお「Breeze」には用途の異なるAIエージェントも複数含まれており、それらとBreeze Intelligenceは別の機能です。本記事でインテントデータの文脈で扱うのはBreeze Intelligenceのほうです。HubSpotは機能名やパッケージの括りを更新することがあるため、実際の契約時は最新の機能名と提供範囲を公式でご確認ください。

主な機能:

機能 詳細
データエンリッチメント コンタクト・企業情報の自動補完
バイヤーインテント ターゲット企業の関心トピックを自動分析
フォーム短縮 フォーム入力項目を自動補完してCVR向上
スコアリング連携 インテントシグナルをリードスコアに自動反映
営業通知 スコア急上昇時に営業担当へ自動アラート
ワークフロー統合 MAのワークフローとインテントデータの連携

下図は、HubSpot上でAIが会社レコードの項目を自動で埋めた例です。使っているのはBreeze Intelligenceのエンリッチメントではなく、AIに調べ方を指示できる「スマートプロパティ」ですが、不足している企業情報を人手を介さずに埋めるという狙いは同じです。

スマートプロパティで会社一覧にAIが情報を自動入力した結果です。従業員数・売上高・業種・法人番号などの項目が自動で補完されています。

AIが会社一覧の項目を自動補完した状態。※売上高・業種・法人番号などの列名に「(AI)」と付いているとおり、これらはAIによる推定値であり、実際の数値とは異なる場合があります。実務では重要な項目ほど一次情報での確認が必要です。

強み:

  • CRM/MA/営業ツールとの統合(追加ツール不要)
  • インテント検出→ナーチャリング→営業アプローチの自動化
  • 別のインテントデータツールを新規契約せずに検証を始められる

価格帯: 機能によって課金の考え方が分かれます。データエンリッチメント系(自動エンリッチメント・企業/コンタクトのエンリッチメント・フォーム短縮など)は契約エディションに含まれる機能として提供されます。一方でバイヤーインテントの一部機能(インテントシグナルの検知など)はHubSpotクレジットを消費します。付与されるクレジット数は契約しているサブスクリプションのティアによって異なり、不足分は追加購入できます(出典:HubSpot Product & Services Catalog(HubSpot Credits Rate Sheet)HubSpot ナレッジベース「HubSpotクレジットを管理する」)。

料金の公開状況はツールによって異なります。金額を明記していないツールは公式サイトで非公開のため「要問い合わせ」としています。金額を載せた箇所も出典時点の情報であり、プラン内容や契約条件により変動します。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください。

3ツールの比較一覧表

営業のリアルタイム性を最優先するのか、ナーチャリングまで一気通貫でつなぎたいのかで、見るべき行は変わります。まずは自社が譲れない2〜3行に印を付けてから、その行だけを横に読み比べてください。

項目 Sales Marker スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS) HubSpot Breeze Intelligence
インテント検出方式 検索行動リアルタイム分析 企業DB+業界トレンド分析 CRMデータ+サードパーティ統合
データのリアルタイム性
日本企業データカバレッジ
部署・担当者情報
CRM/MA統合 △(連携) △(連携) ◎(内蔵)
ナーチャリング連携 × ×
広告連携 ×
レポーティング
導入の手軽さ
料金の公開状況 要問い合わせ(非公開) 要問い合わせ(非公開) エンリッチメントは契約エディションに含まれ、バイヤーインテントの一部はクレジット消費
主なユーザー 営業チーム マーケ+営業 マーケ+営業

3ツールを選ぶ前に知っておきたい限界

3ツールはいずれも強力ですが万能ではありません。ここで挙げる限界は欠陥ではなく、それぞれのツールが得意とする適用範囲の裏返しです。適用範囲の外で使おうとすると、精度が出ないまま費用だけが積み上がります。以下は各社が公表する機能範囲と、実運用で確認できる範囲にもとづく整理です。自社の営業体制と顧客数がその範囲に収まっているかを確認する材料として読んでください。

Sales Markerの限界

料金が公開されておらず要問い合わせのため、検討の初期段階で費用感を把握しにくい点はデメリットです。営業人数が数名規模の組織には投資対効果が見合わないことが多く、その規模には向きません。検知は「今まさに検索している」という行動シグナルに基づくため、情報収集目的と購買検討目的の検索を完全には区別できず、誤検知が一定数発生します。アラートを受け取っても即座にフォローできる営業体制がなければ、機能を活かしきれません。

スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)の限界

インテント分析は業界トレンドとの照合による「推定」であり、対象企業が実際に検討段階にあることを保証するものではありません。ICP(理想顧客像)の算出精度は過去の受注データの質と量に依存するため、受注実績が少ない企業や新規事業では精度が出ません。ナーチャリング機能を持たず広告連携も限定的なため(比較表参照)、MAとの接続はHubSpot等を組み合わせる前提になります。

HubSpot Breeze Intelligenceの限界

StartLinkはHubSpotパートナーですが、Breeze Intelligenceについても正直にお伝えします。Breeze IntelligenceのインテントデータはCRM内データとサードパーティデータの統合が中心で、検索インテントの検知精度や日本企業データのカバレッジは専用ツールのSales Marker・スピーダ 顧客企業分析に一段劣ります(比較表参照)。またバイヤーインテントの一部機能はHubSpotクレジットを消費するため、検知対象を広げるほど追加コストが発生します。「HubSpot契約内で完結するから追加費用はゼロ」とは限らない点は押さえておいてください。HubSpot未導入、またはSalesforce中心の営業体制には向きません。

まずは低コストで始めて効果を検証し、必要に応じて専用ツールを追加する段階的なアプローチが現実的です。最適な選択は営業体制・顧客数・データの整備状況で変わります。ここで挙げた基準をそのまま当てはめず、自社の商談プロセスに合わせて判断軸を組み替えてください。


その他の主要インテントデータツール

主要3ツール以外にも選択肢はありますが、海外製は日本企業のデータカバレッジと日本語対応が壁になりやすい点に注意してください。グローバル展開が前提なら候補に入りますが、日本市場が主戦場なら優先度は下がります。表で日本語対応が×のツールは、管理画面もサポートも英語で運用することになります。日常的に触る担当者の負荷を先に確認してください。自社サイトの訪問企業の特定から始めたい場合は、比較的小さく導入できるツールもあります。

ツール名 特徴 日本語対応 料金の公開状況
Bombora サードパーティインテントデータの大手 × 要問い合わせ
6sense AIによる購買ステージ予測、ABMオーケストレーション × 要問い合わせ
Demandbase ABM+インテントデータの統合プラットフォーム 要問い合わせ
ZoomInfo 企業・個人データベース+インテント 要問い合わせ
Leadfeeder 自社サイト訪問企業の特定 × 無料プランあり/有料は月額79ユーロ〜
ユーソナー 法人データ名寄せ+企業特定 要問い合わせ

Leadfeederの金額は公式ヘルプセンターに掲載されているDiscoverプランの下限です(出典:Leadfeeder Pricing, Plans and Payment Methods)。同ページに記載のとおり請求通貨は所在地によりユーロまたは米ドルになるため、円換算額は為替で変動します。またLeadfeederは公式サイト・ヘルプセンターとも英語とドイツ語のみで、日本語版は提供されていません。その他のツールは公式サイトで金額が公開されていないため「要問い合わせ」としています。


ツール選定の5つの判断基準

5つの基準は独立していません。順番に効いてくるので、上から確定させてください。特に基準1の「誰が使うか」を先に決めると、残り4つの答えはほぼ自動的に絞られます。逆にここが決まっていない状態で価格やデータ量から比較を始めると、検討が長引くわりに結論が出ません。まずは基準1から順に、自社の答えを書き出してみてください。

基準1: 主な利用者は誰か

日々このデータを開くのが営業かマーケティングかで、必要な出力の形が変わります。営業が主体なら「今アプローチすべき企業」がアラートで届く形、マーケティングが主体なら「配信・広告の対象リスト」として書き出せる形が要ります。

主な利用者 推奨ツール 理由
営業チーム Sales Marker リアルタイムアラート+アプローチリスト
マーケチーム スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS) ターゲットリスト+ABM
マーケ+営業 HubSpot Breeze Intelligence 一気通貫の統合管理

基準2: 既存のテックスタック

HubSpotを既に利用中の企業は、追加契約が不要な分、Breeze Intelligenceから始めると検証コストを最も小さく抑えられます。ABM(アカウントベースドマーケティング)の基礎を押さえた上で組み合わせるとより効果的です。Salesforce利用中ならSales Markerまたはスピーダ 顧客企業分析との連携を検討しましょう。

先ほど紹介した自動補完は、下図のようにAIへ「どこから何を調べるか」を指示することで動きます。外部データを新規契約する前に、CRM側のAIで企業属性をどこまで補えるかを試しておくと、追加ツールが本当に必要かを判断しやすくなります。

Breezeスマートプロパティの設定フォームです。対象企業に特定の部署が存在するかを、公式サイトなどのウェブ調査で確認する指示を設定しています。

外部データを買わずに、CRM側のAIで企業属性を補う方法もあります。必要な精度に応じて使い分けます。

基準3: 予算規模

インテントデータはツール費用だけで判断すると失敗します。データを見て動く人の工数、アラートを処理する体制、効果測定のレポート整備まで含めた総コストで考えてください。費用に見合う商談数が見込めるかを、自社の商談単価から逆算しておくと判断がぶれません。前述のとおりSales Markerとスピーダ 顧客企業分析は金額が公開されていないため、実際の予算感は見積もりを取って確かめる必要があります。ここでは金額ではなく、投資できる度合いで整理します。

予算の状況 推奨
追加予算を確保できない HubSpot Breeze Intelligence(既存契約に含まれるエンリッチメントと、付与済みクレジットの範囲で試す)
小さく始めて効果を確かめたい Leadfeeder + HubSpot(無料プランから試せますが、管理画面は英語のみです)
ABM向けにターゲットリストを精緻化する予算がある スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)
アウトバウンドに本格投資できる Sales Marker、または複数ツールの組み合わせ

基準4: 自社のインテントデータ成熟度

自社サイトの訪問履歴やメール開封といったファーストパーティデータすら見ていない段階で外部データを買っても活用できません。まず手元のデータで「反応した企業を営業がフォローする」運用を回し、母数が足りない時点で外部データへ広げるのが順序です。

成熟度 推奨アプローチ
初期(これから始める) HubSpot Breeze Intelligenceのファーストパーティデータ活用から
成長期(効果を実感、拡大したい) スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)または Sales Marker の追加
成熟期(データドリブン営業が定着) 複数ツールの統合運用

基準5: ターゲット市場

日本市場中心ならSales Marker・スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)の日本企業データカバレッジが優位です。グローバル展開ならBombora・6sense・ZoomInfoが選択肢に入ります。


導入パターン別の推奨ツール構成

自社の状況に近いパターンから検討してください。下に行くほど対応範囲と投資額が広がります。

パターン 構成 向いている状況
1. HubSpotユーザーの最初の一歩(推奨) HubSpot Breeze Intelligence のみ 追加ツールなしで、ファーストパーティデータとバイヤーインテントで効果を検証したい
2. ABM+インテントデータの本格運用 スピーダ 顧客企業分析 + HubSpot ICPに基づくターゲットリストを精緻に作り、ナーチャリングと効果測定まで一気通貫にしたい
3. 営業主導のインテントセールス Sales Marker + HubSpot(またはSalesforce) リアルタイム検知と即時アラートで、アウトバウンドの当たり率を上げたい
4. フルスタックのデータドリブン体制 Sales Marker + スピーダ 顧客企業分析 + HubSpot 検索インテント・企業データ・CRM/MAの3層で精度の高いターゲティングを狙いたい

パターン1から始め、必要が出た時点で2または3へ広げるのが現実的です。パターン4は投資額が大きくなるため、先に1〜3のいずれかで運用の型を固めてから検討してください。どのパターンでも、CRM側で商談化と受注まで追える状態にしておくことが前提になります。


インテントデータツール導入の成功ポイント

差がつくのはツール選定よりも、導入後の運用設計です。同じツールを入れても、シグナルの定義とアラート後の動き方を決めている組織とそうでない組織では、同じ費用をかけても成果が大きく変わります。ここでは、契約前に押さえておきたい4つの実践ポイントを挙げます。いずれも導入してから考えるのでは間に合わない項目です。

1. KPIを事前に設定する

導入前に「何を測定するか」を決めておきます。

KPI 目標例
インテント起点のアポ率 従来比2倍以上
インテント起点の商談化率 15%以上
ターゲットリストの精度 MQL転換率30%以上
営業1人あたりの生産性 20%向上

上記の目標例はKPI設定の考え方を示すための数値であり、達成を保証するものではありません。自社の現在値を起点に、無理のない水準へ置き換えてください。

2. 小さく始めて検証する

全社展開の前に、1チーム・1セグメントで3ヶ月間のパイロットを実施し、効果を確認してからスケールさせましょう。全社に配って使われないまま契約更新を迎えるより、少人数で「アラートが来たら何をするか」の型を固めてから広げるほうが定着します。

3. 営業チームのトレーニングを行う

ツールを導入するだけでは成果は出ません。「データの見方」「アラート受信後の対応」「パーソナライズドアプローチの作り方」を営業チームに共有し、判断を属人化させない状態をつくります。

4. マーケと営業のプロセスを統合する

インテントデータの真価は、マーケティングと営業が同じデータを見て連携することで発揮されます。CRMを中心に、インテントデータ→リードスコアリング→営業アラート→商談管理という一連のプロセスを設計しましょう。インサイドセールスとの連携まで含めると、検知したシグナルが商談として着地します。実務への落とし込みは「HubSpotリードスコアリング設定ガイド|スコアリングモデルの設計から運用改善まで」で解説しています。


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まとめ

インテントデータツールの選び方をまとめます。

  1. 3つの分類を理解する: 検索インテント型(Sales Marker)/企業データ型(スピーダ 顧客企業分析、旧FORCAS)/統合型(HubSpot Breeze Intelligence)
  2. 利用者に合わせて選ぶ: 営業主導ならSales Marker、マーケ主導ならスピーダ 顧客企業分析、統合管理ならHubSpot Breeze Intelligence
  3. 段階的に拡大する: ファーストパーティデータ→サードパーティデータの順
  4. プロセスを先に整える: 導入と同時にマーケ×営業の連携プロセスを設計

インテントデータツールの選定や導入設計にお悩みの方は、HubSpotゴールドパートナーのStartLinkにご相談ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. インテントデータツール比較とは何ですか?

インテントデータツール比較とは、Sales Marker・スピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)・HubSpot Breeze Intelligenceなど、企業の購買意図(インテント)を検出・分析するツールの機能・料金・特徴を比較検討することです。自社の利用者・テックスタック・予算規模を踏まえた比較が選定成功の鍵になります。なおSales Markerとスピーダ 顧客企業分析は公式サイトで金額を公開していないため、比較には見積もりの取得が必要です。

Q2. インテントデータツールの3つの分類で最も重要なポイントは何ですか?

最も重要なのは、主な利用者が営業主導かマーケティング主導かに応じて分類を選ぶことです。検索インテント型は営業が商談タイミングを見極めたい場合、企業データ+インテント型はマーケティングがターゲットリストの精度を高めたい場合に向きます。分類を誤ると「欲しいデータが取れない」ミスマッチが起こるため、まず用途を明確にすることが出発点です。

Q3. インテントデータツール比較を始める際の最初のステップは?

最初のステップは、既存のテックスタックの棚卸しです。すでにHubSpotを利用しているなら、追加契約が不要なHubSpot Breeze Intelligenceのファーストパーティデータ活用から始めるのが、検証コストを最も小さく抑えられる進め方です。自社データで効果を検証してから、Sales Markerやスピーダ 顧客企業分析(旧FORCAS)のようなサードパーティデータへ広げると、無駄な導入を避けられます。


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著者情報

7-1

今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。