Claude Codeの/ultraplanコマンドは、計画フェーズをClaude.ai(Opus 4.6)のクラウドセッションにオフロードし、Web UIでレビューしてからローカルで実行する新ワークフローです。大規模リファクタリングや複数リポジトリ横断の計画立案を安全に行い、破壊的変更のリスクを最小化できます。
Claude Codeの/ultraplanコマンドは、計画フェーズをClaude.ai(Opus 4.6)のクラウドセッションにオフロードし、Web UIでレビューしてからローカルで実行する新ワークフローです。大規模リファクタリングや複数リポジトリ横断の計画立案を安全に行い、破壊的変更のリスクを最小化できます。
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Claude Codeの/ultraplanコマンドは、計画フェーズをClaude.ai(Opus 4.6)のクラウドセッションにオフロードし、Web UIでレビューしてからローカルで実行する新ワークフローです。大規模リファクタリングや複数リポジトリ横断の計画立案を安全に行い、破壊的変更のリスクを最小化できます。
本記事は「Claude Code実践ガイド|AI開発の生産性を高める運用設計」シリーズの一部です。
計画フェーズをクラウドにオフロードし、Web UIでインタラクティブにレビューしてから実行に移す、ultraplanの設計思想と実務運用を解説します。
対象読者: 大規模開発の計画精度を上げたいCDO・開発リーダー・PM
ultraplanは、Claude Code v2.1.91以降で利用可能なresearch preview機能です。ローカルターミナルで/ultraplanと入力するか、プロンプトに「ultraplan」を含めると発動します。
従来のplanモード(DD-3)やopusplan(DD-38)はローカルマシン上で計画と実行の両方を処理していました。ultraplanはこの「計画」フェーズ自体をクラウドに移し、ローカルマシンのリソースを消費せずに大規模な設計を行える点が最大の違いです。
| 比較項目 | planモード(DD-3) | opusplan(DD-38) | ultraplan |
|---|---|---|---|
| 計画の実行場所 | ローカル | ローカル | クラウド(CCR) |
| 計画時のモデル | 選択中のモデル | Opus | Opus 4.6 |
| 実行時のモデル | 選択中のモデル | Sonnet | ローカルまたはクラウド選択可 |
| レビュー方法 | ターミナル上 | ターミナル上 | Web UI(コメント・リアクション) |
| モバイルレビュー | 不可 | 不可 | 可能 |
| PR自動作成 | 不可 | 不可 | 可能(Web実行時) |
ultraplanの本質的な価値は「計画と実行の物理的分離」にあります。計画をクラウドに任せることで、ローカルマシンは計画中も他の作業に使えます。さらにWeb UIでのレビューにより、チームメンバーやPMがスマホからでも設計を確認・フィードバックできる点が、従来のコマンドライン完結型ワークフローを大きく変えます。
ultraplanのアーキテクチャは、ローカルターミナル・クラウドセッション・Web UIの3層構造です。
[ローカルターミナル]
↓ /ultraplan 発動(プロジェクト情報をクラウドに送信)
[Cloud Container Runtime (CCR)]
↓ Opus 4.6 が計画を生成
[Claude Code on the web (Web UI)]
↓ ユーザーがレビュー・コメント・承認
[実行フェーズ]
├→ Web上で実行(自動PR作成)
└→ ローカルターミナルに計画を送り返して実行
CCRはAnthropicが提供するクラウド実行環境で、ultraplanの計画フェーズを担当します。Opus 4.6がCCR上で動作し、プロジェクトのコンテキストを分析して構造化された計画を生成します。
ローカルターミナルはクラウドでの計画生成中、3秒ごとにステータスをポーリングします。計画が完了すると、ターミナルに通知が表示されます。
# ultraplanの発動
/ultraplan このプロジェクトのAPI層をGraphQLからtRPCに移行する計画を立ててください
# ターミナル出力(ポーリング中)
⏳ Cloud planning in progress... (polling every 3s)
⏳ Cloud planning in progress... analyzing project structure
⏳ Cloud planning in progress... generating migration plan
✅ Plan ready! Review at: https://claude.ai/code/session/xxxxx
ultraplanの最大の特徴は、生成された計画をWeb UI(Claude Code on the web)でインタラクティブにレビューできる点です。
計画の各セクションに対して、行単位でコメントを付けられます。コードレビューのPRコメントと同じ感覚で、「この部分は既存のヘルパー関数を再利用すべき」「この順序だと依存関係で問題が出る」といったフィードバックを直接書き込めます。
計画の各ステップに対して絵文字でリアクションを付けられます。チームメンバーが「この部分は賛成」「ここは懸念あり」を素早く表明する際に便利です。
計画全体の構造がサイドバーにアウトライン表示されます。大規模な計画でも全体像を把握しやすく、特定のセクションにジャンプして詳細を確認できます。
レビューが完了したら、2つの実行パスから選択します。
| 実行パス | 内容 | 適したシーン |
|---|---|---|
| Web上で実行 | クラウドで計画を実行し、自動でPRを作成 | CI/CD環境と連携したい場合 |
| ローカルに送り返す | 計画をローカルターミナルに転送し、手元で実行 | ローカル環境でテストしてから反映したい場合 |
# Claude Code v2.1.91以上が必要
claude --version
# v2.1.91+であることを確認
# 最新版へのアップデート
claude update
ultraplanの利用には以下が必要です。
# 方法1: スラッシュコマンドで発動
/ultraplan マイクロサービスへの分割計画を立ててください
# 方法2: プロンプトに "ultraplan" を含める
ultraplan: 認証基盤をOAuth2.0からPasskeysに移行する計画を立ててください
数百ファイルに影響する大規模リファクタリングは、計画の精度が成否を分けます。ultraplanでOpus 4.6に計画を立てさせ、Web UIで影響範囲を確認してから実行に移すことで、破壊的変更のリスクを最小化できます。
/ultraplan src/services/ 配下の全APIクライアントを
共通のHTTPクライアントラッパーに統合してください。
エラーハンドリング・リトライ・ログ出力のパターンも統一して、
影響を受けるテストファイルの更新計画も含めてください。
Opus 4.6がCCR上でプロジェクト全体を分析し、ファイル単位の変更計画と依存関係マップを生成します。PMや開発リーダーがWeb UIで計画を確認し、問題がなければ承認して実行に移します。
ultraplanが実現する最も実践的なワークフローです。
/ultraplanを発動このフローにより、移動時間が「設計レビュー時間」に変わります。リモートワーク時代において、物理的な場所に縛られない開発プロセスが構築できます。
Web UIのコメント・リアクション機能を活用し、チームメンバー全員で計画をレビューできます。GitHubのPRレビューと同じ感覚で設計の合意形成が可能です。
/ultraplan 決済基盤をStripe Connect Platformに移行する計画を立ててください。
既存のWebhookハンドラーの互換性維持も含めて。
計画が生成されたら、Web UIのURLをSlackで共有。バックエンドエンジニアがAPI設計をレビューし、フロントエンドエンジニアがUI変更の影響を確認し、PMがスケジュール感をコメントする――という並列レビューが可能です。
Web上での実行を選択した場合、計画の実行結果がGitHubに自動でPRとして作成されます。CI/CDパイプラインが自動的にテストを実行し、レビュー済みの計画がそのままマージ可能な状態になります。
opusplanとultraplanは名前が似ていますが、解決する課題が異なります。
| 判断基準 | opusplan | ultraplan |
|---|---|---|
| 計画の複雑さ | 中規模(数十ファイル) | 大規模(数百ファイル以上) |
| レビューの必要性 | 個人判断で十分 | チームレビューが必要 |
| モバイルレビュー | 不要 | 移動中にレビューしたい |
| 実行環境 | ローカルのみ | クラウドPR作成も可能 |
| ローカルリソース | 計画中も消費 | 計画中は解放 |
日常的な開発作業にはopusplanの軽量さが適しています。一方、アーキテクチャ変更やマイクロサービス分割のような「失敗すると大きな手戻りが発生する計画」にはultraplanが適しています。計画の規模とリスクに応じて使い分けることが重要です。
ultraplanの最大のメリットは、「設計レビュー」のハードルを劇的に下げることです。従来、大規模な設計レビューはターミナルの前に座って長い出力を読む必要がありました。Web UIでの構造化されたレビューにより、PMやCDOがコードを読まなくても設計の妥当性を判断できるようになります。
StartLinkのようにAIを戦力として活用する少数精鋭の組織では、一人のエンジニアが複数プロジェクトを並行して進めることが珍しくありません。ultraplanで計画をクラウドにオフロードしている間、ローカル環境では別のプロジェクトの作業を進められます。計画完了の通知を受けたらスマホでレビューし、問題なければクラウドでPR作成まで完結する――この並列性が、少数精鋭チームの生産性を大きく引き上げます。
CRMの設計でも「要件定義(計画)」と「実装」は分離すべきフェーズです。HubSpotの導入プロジェクトでは、まずワークフロー設計を可視化し、ステークホルダーの合意を得てから実装に入ります。ultraplanはこの「設計→レビュー→承認→実行」のプロセスをAI開発に持ち込んだものと捉えることができます。
AI活用のさらなる事例は、経営データBI支援やコンテンツマーケティング支援のページもご覧ください。
Claude Code v2.1.91以上が必要です。claude --versionでバージョンを確認し、古い場合はclaude updateで最新版にアップデートしてください。また、Claude Code on the webアカウントとGitHubリポジトリの連携も前提条件です。現在はresearch preview段階のため、今後仕様が変更される可能性があります。
日常的な開発作業(数十ファイル規模の変更)にはopusplanが適しています。ultraplanは、数百ファイル以上に影響する大規模リファクタリングや、チームメンバーのレビューが必要なアーキテクチャ変更、移動中にスマホからレビューしたい場面で威力を発揮します。計画の規模とレビューの必要性で判断してください。
はい、使えます。ultraplanはクラウドのCloud Container Runtime(CCR)で計画を生成するため、ローカルマシンのCPU・メモリは消費しません。ローカルターミナルは3秒ごとのステータスポーリングのみを行うため、別のClaude Codeセッションや通常の開発作業を並行して進められます。
Web UIのURLを共有することで、チームメンバーも計画を閲覧し、インラインコメントや絵文字リアクションでフィードバックできます。GitHubのPRレビューと同じ感覚で、バックエンド・フロントエンド・PMがそれぞれの観点から並列レビューを行えます。
はい、Web上での実行を選択すると、計画の実行結果がGitHubリポジトリに自動でPRとして作成されます。CI/CDパイプラインが設定されていれば、テストも自動実行されます。一方、ローカルに計画を送り返すオプションを選べば、手元で実行結果を確認してから手動でプッシュすることも可能です。
本記事ではClaude Codeの/ultraplanコマンドによる、クラウド計画・ローカル実行の新ワークフローを解説しました。
Claude Codeの全コマンド一覧はClaude Codeチートシートをご覧ください。AI活用の全体像はAI活用完全ガイドで解説しています。
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株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。