AI議事録ツール比較|自動文字起こし・要約・CRM連携のおすすめ製品を徹底解説

  • 2026年3月10日
  • 最終更新: 2026年3月11日

ブログ目次

この記事でわかること

  • AI議事録ツールの主要機能と選定時に確認すべき評価軸
  • 代表的なAI議事録ツールの特徴・強み・価格帯の比較
  • 自動文字起こし精度を左右する技術的な要因
  • CRM連携によって議事録データを営業成果に変換する方法

会議の記録をAIで自動化する動きが加速しています。手作業による議事録作成は、1時間の会議に対して30〜60分の後処理が必要とされてきました。AI議事録ツールを導入すれば、この工数を大幅に削減できるだけでなく、記録の精度と活用範囲も飛躍的に向上します。

ただし、市場には多くのツールが存在し、機能や価格帯もさまざまです。自社に最適なツールを選ぶには、正しい評価軸で比較する必要があります。

AI議事録ツールの3つの評価軸

AI議事録ツールを選定する際は、以下の3軸で比較することが重要です。

1. 文字起こし精度

日本語の音声認識精度はツールによって大きく異なります。特に専門用語や固有名詞の認識精度は、ビジネスシーンでの実用性を左右します。辞書登録機能やカスタム語彙の追加に対応しているかも確認すべきポイントです。

2. 要約・構造化機能

文字起こしの生データをそのまま読むのは効率が悪いため、AIによる要約、決定事項の自動抽出、アクションアイテムの自動生成といった構造化機能の有無が、ツールの実用価値を決めます。

3. 外部ツール連携

議事録データをCRM・プロジェクト管理ツール・チャットツールに連携できるかどうかも重要です。データが議事録ツールの中に閉じてしまうと、組織のナレッジとして活用できません。

主要AI議事録ツールの比較

以下の表で、主要ツールの特徴を一覧で比較します。

ツール名 日本語対応 主な強み Web会議連携 CRM連携 導入企業例
Otter.ai 限定的 英語の文字起こし精度が業界トップクラス Zoom / Google Meet / Teams Salesforce グローバル企業向け
CLOVA Note(LINE) 高精度 日本語認識精度が高く、話者分離機能あり。無料プランあり - 限定的(手動エクスポートが必要) 国内スタートアップ・中小企業
Microsoft Copilot 対応 Microsoft 365統合で追加導入不要。展開が速い Teams(標準統合) Dynamics 365 日立製作所、NEC
AI GIJIROKU(オルツ) 特化 業界別専門用語辞書を搭載。専門会議に強い Zoom / Google Meet - 三井住友銀行、リクルート
Notta 高精度 日英両対応、104言語のリアルタイム翻訳 Zoom / Google Meet / Teams Salesforce / Notion / Slack ソニーグループ、デロイトトーマツ

各ツールの詳細は以下の通りです。

Otter.ai

米国発のAI議事録ツールで、英語の文字起こし精度は業界トップクラスです。Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsとのリアルタイム連携に対応し、会議中に自動で文字起こしと要約を行います。Salesforceとの連携機能も備えており、商談記録を自動でCRMに反映できます。ただし日本語対応は限定的で、日本語メインの会議には不向きな場面もあります。

CLOVA Note(LINE)

LINEが提供するAI文字起こしサービスで、日本語の認識精度が高いのが特徴です。話者分離機能により、誰が何を発言したかを自動で識別します。無料プランでも一定時間利用でき、導入のハードルが低い点が魅力です。ただし、CRMとの直接連携機能は限定的であり、議事録データの活用には手動でのエクスポートが必要になる場合があります。

Microsoft Copilot(Teams連携)

Microsoft 365に統合されたAI機能で、Teamsの会議を自動で文字起こし・要約します。すでにMicrosoft 365を導入している企業にとっては追加のツール導入が不要で、展開のスピードが速い点がメリットです。日立製作所やNECなど大企業での導入事例も増えています。Dynamics 365との連携により、CRMへのデータ反映も可能です。

AI GIJIROKU(オルツ)

日本企業のオルツが開発した、日本語に特化したAI議事録ツールです。業界別の専門用語辞書を搭載しており、IT・金融・医療などの専門会議でも高い認識精度を発揮します。Zoom・Google Meetとの連携に対応し、リアルタイムでの文字起こしが可能です。三井住友銀行やリクルートなどの導入実績があります。

Notta

日本語・英語の両方に対応したAI文字起こしツールで、104言語のリアルタイム翻訳にも対応しています。議事録の自動生成・要約機能に加え、Notion・Slack・Salesforceとの連携が可能です。グローバルチームでの利用に適しており、ソニーグループやデロイトトーマツなどで導入されています。

文字起こし精度を左右する要因

AI議事録ツールの文字起こし精度は、ツールの性能だけでなく、利用環境にも大きく依存します。

音声品質の影響

マイクの品質と配置が精度に直結します。ヤマハの遠隔会議用スピーカーフォン「YVC-1000」のような高品質な集音マイクを使用することで、認識精度は大幅に向上します。オンライン会議では、各参加者がヘッドセットを使用するだけでも精度が改善します。

話者の発話スタイル

同時に複数人が発言する、早口で話す、方言が強いといった条件は精度を下げる要因になります。ファシリテーターが発言の順序を管理し、一人ずつ発言するルールを設けることが有効です。

専門用語への対応

多くのツールはカスタム辞書機能を提供しています。事前に自社の製品名・顧客名・業界用語を登録しておくことで、認識精度を高められます。

CRM連携で議事録データを経営資産に変える

AI議事録ツールの真価は、CRMとの連携によって発揮されます。会議の記録を顧客情報・商談情報と紐付けることで、以下のような活用が可能になります。

CRM連携の活用領域 内容 期待できる効果
商談履歴の自動蓄積 会議終了と同時に、議事録がCRM上の該当する取引レコードに自動で紐付けられる 営業担当者の手動入力の手間を排除し、記録の漏れを防止
顧客インサイトの抽出 蓄積された議事録データから、顧客の関心事項・課題・意思決定パターンを分析 営業戦略の立案や提案内容の最適化に直結
引き継ぎの効率化 過去の全商談記録がCRM上に残り、担当者変更時に即座に参照可能 引き継ぎにかかる時間と情報の欠落を最小化

HubSpot CRMでは、ミーティング機能とCallsの自動記録機能を組み合わせることで、議事録と通話記録をコンタクト・取引・企業に自動で関連付けて管理できます。

まとめ

AI議事録ツールの選定は、文字起こし精度・要約機能・外部連携の3軸で評価することが重要です。日本語精度を重視するならCLOVA NoteやAI GIJIROKU、Microsoft環境との統合を重視するならCopilot、CRM連携を重視するならOtter.aiやNottaが有力な選択肢となります。

ツール選定と合わせて検討したいのが、議事録データの格納先となるCRM基盤の整備です。HubSpot CRMは無料版からミーティング記録・通話ログ・タスク管理を一元化でき、AI議事録ツールとの連携基盤として最適です。まずは無料版で議事録管理の仕組みを構築してみてください。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。