HubSpot AIクレジットの仕組みと料金|Breezeの利用量管理とコスト最適化ガイド

この記事の結論

データエージェントのデータエンリッチメントは便利ですが、すべてのコンタクトに対して実行するとクレジットを大量消費します。効果的なのは、以下の条件で対象を絞り込む方法です。

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「HubSpotのAI機能を使いたいが、クレジット制がよく分からない」 「Breezeの利用量がどれくらいかかるのか、コスト感が掴めない」 ——HubSpotのAI機能「Breeze」は、多くの機能がプランに含まれていますが、一部の機能ではAIクレジットを消費します。

「HubSpotのAI機能を使いたいが、クレジット制がよく分からない」

「Breezeの利用量がどれくらいかかるのか、コスト感が掴めない」

——HubSpotのAI機能「Breeze」は、多くの機能がプランに含まれていますが、一部の機能ではAIクレジットを消費します。AI機能を効果的に活用しながらコストを最適化するには、クレジットの仕組みを正しく理解することが重要です。

本記事では、HubSpot AIクレジットの仕組み、プラン別のクレジット付与量、利用量の追跡方法、コスト最適化のポイントを解説します。

この記事でわかること:

  • HubSpot AIクレジットの基本的な仕組み
  • プラン別のクレジット付与量と消費量の目安
  • AIクレジットの利用状況を確認する方法
  • コストを最適化するための運用ポイント

本記事はStartLinkの「HubSpot完全ガイド」関連記事です。


HubSpot AIクレジットとは

HubSpot AIクレジットは、Breeze AI機能の一部を利用する際に消費される利用枠です。2024年のBreezeリリースに伴い導入された仕組みで、プランごとに月間のクレジット付与量が設定されています。

重要なのは、HubSpotのすべてのAI機能がクレジットを消費するわけではないという点です。Breeze Assistant(AIアシスタント)によるテキスト生成やレポート質問などの基本機能は、クレジットを消費せずに利用できます。

クレジットを消費する機能と消費しない機能

機能カテゴリ 機能名 クレジット消費
Breeze Assistant テキスト生成・要約・書き換え 消費しない
Breeze Assistant レポートへの質問 消費しない
Breeze Assistant CRMデータ検索 消費しない
データエージェント データエンリッチメント(企業情報補完) 消費する
データエージェント 購入意向データ(Buyer Intent) 消費する
データエージェント フォーム短縮 消費する
Breeze Agents Content Agent(コンテンツ生成) 消費する(大量生成時)
Breeze Agents Customer Agent(チャットボット) 消費しない(プランに含まれる)
Content Hub AI画像生成 消費する
Content Hub AIブログ記事生成 消費する(大量生成時)

Breeze Assistantの日常的な利用(メール文面の生成、議事録の要約、データの検索など)はクレジットを消費しないため、営業担当者やマーケティング担当者が日常業務でAIを活用する分にはコストを気にする必要はありません。


プラン別のクレジット付与量

HubSpotの各プランに付与されるAIクレジットの目安は以下の通りです。なお、HubSpotは料金体系を定期的に更新しているため、最新の情報はHubSpotの公式料金ページで確認することをおすすめします。

プラン データエージェント クレジット/月 AI機能の範囲
Free なし Breeze Assistant基本機能のみ
Starter 限定的(100クレジット程度) Assistant + 基本AI機能
Professional 1,000クレジット程度 Assistant + データエージェント + Agents
Enterprise 2,500クレジット程度 全AI機能 + 高度なカスタマイズ

データエージェントクレジットの消費量

データエージェントでは、主にデータエンリッチメント機能でクレジットが消費されます。

アクション 消費クレジット(目安)
企業データのエンリッチメント(1社あたり) 1クレジット
コンタクトデータのエンリッチメント(1件あたり) 1クレジット
購入意向データの取得(1社あたり) 1クレジット
フォーム短縮(1フォームの設定) 設定時のみ消費

例えば、月間で200社の企業データをエンリッチメントし、500件のコンタクトデータを補完する場合、合計700クレジットを消費します。Professionalプランの月間付与量(約1,000クレジット)で十分にカバーできる水準です。


利用量の確認方法

ダッシュボードでの確認

HubSpotの設定画面 > AIセクションで、現在のクレジット消費状況を確認できます。月間の消費量、残りクレジット数、消費のトレンドが表示されます。

利用状況のアラート設定

クレジットの消費が月間付与量の80%に達した場合、管理者にメール通知が送信されます。この閾値は設定画面でカスタマイズ可能です。予期しないクレジット超過を防ぐため、アラートの設定を有効にしておくことをおすすめします。

チーム別の消費量分析

Enterprise プランでは、チーム別やユーザー別のクレジット消費量を確認できます。特定のチームやユーザーがクレジットを大量消費している場合、利用方法の見直しや、効率的な活用方法のトレーニングを検討できます。


コスト最適化のポイント

ポイント1: エンリッチメント対象の絞り込み

データエージェントのデータエンリッチメントは便利ですが、すべてのコンタクトに対して実行するとクレジットを大量消費します。効果的なのは、以下の条件で対象を絞り込む方法です。

  • MQL以上のコンタクトのみ: ライフサイクルステージがMQL以上に進んだコンタクトのみエンリッチメントを実行
  • ターゲット企業のみ: ABMのターゲットアカウントリストに含まれる企業のみ
  • データ欠損がある場合のみ: 既に企業規模や業種が入力されているコンタクトにはエンリッチメントを実行しない

ポイント2: ワークフローでの自動制御

HubSpotのワークフローを使って、エンリッチメントの実行条件を自動化できます。例えば、「フォームから新規コンタクトが作成され、かつ企業ドメインが入力されている場合にのみエンリッチメントを実行する」といったルールを設定することで、不要なクレジット消費を防止できます。

ポイント3: クレジット追加購入の判断基準

月間のクレジットが不足する場合、追加購入が可能です。追加クレジットの料金はプランやボリュームによって異なりますが、一般的に以下の判断基準で検討します。

判断基準 追加購入を検討 利用方法の見直しを優先
月間消費量 付与量の90%以上を継続消費 一時的な超過のみ
エンリッチメント効果 成約率向上に直結している 効果が不明確
コスト対効果 追加クレジットのROIが明確 ROIが算出できない

ポイント4: 代替手段の活用

データエージェントの一部機能は、外部ツールで代替できる場合があります。例えば、企業データのエンリッチメントはClearbit(現在はHubSpotに統合済み)やZoomInfo等のサードパーティツールでも実現可能です。利用頻度やデータの質を比較し、最適な組み合わせを検討してください。

ただし、HubSpot統合のデータエージェントは、CRM内のデータと直接連携するため、データの鮮度と正確性の面で優位性があります。NTTコミュニケーションズのようにCRMデータの整備に注力する企業では、プラットフォーム統合型のエンリッチメントが効率的です。


今後のAIクレジット動向

HubSpotは2024年のBreezeリリース以降、AIクレジットの仕組みを継続的にアップデートしています。業界全体の動向として、AI機能のプラン包含化(プランに含まれるAI機能の拡大)が進んでおり、今後さらに多くのAI機能がクレジット消費なしで利用できるようになることが予想されます。

Microsoftが365 Copilotを全プランに段階的に展開しているように、CRM業界でもAI機能のコモディティ化が進んでいます。HubSpotも同様のトレンドに沿って、基本的なAI機能はプラン料金に含める方向で進化していくと見込まれます。

現時点では、Breeze Assistantの主要機能がクレジット消費なしで利用できるため、日常的なAI活用においてコストを過度に心配する必要はありません。データエージェントのデータエンリッチメントなど、クレジットを消費する機能は対象を絞り込んで戦略的に活用することで、コスト最適化と効果最大化の両立が可能です。


まとめ

HubSpot AIクレジットはBreezeのAI機能を利用する際の消費単位で、プランごとに月間付与量が定められています。機能ごとの消費量に差があるため、自社が高頻度で使う機能が月間付与分の中でどれほどを占めるのかを把握することが、無駄なコスト発生を防ぐ第一歩です。

追加購入やプランアップグレードの判断を正しく行うには、月次でクレジット利用量をトラッキングし、利用ピークと定常消費を分離して管理する体制が欠かせません。まずはHubSpotの設定画面からAIクレジットの現在の利用状況を確認し、自社の消費傾向を可視化するところから始めてみてください。


よくある質問(FAQ)

Q1: AIクレジットが月途中で枯渇した場合、AI機能は使えなくなりますか?

クレジットを消費する機能(データエージェント等)は利用できなくなりますが、クレジットを消費しないBreeze Assistantの基本機能(テキスト生成、レポート質問、CRMデータ検索)は引き続き利用可能です。業務への影響を最小限に抑えるため、クレジット消費の80%アラートを有効にしておくことをおすすめします。

Q2: 未使用のクレジットは翌月に繰り越せますか?

2025年時点では、未使用のクレジットは翌月に繰り越されません。月初にリセットされる仕組みです。そのため、月末にクレジットが余っている場合は、データエンリッチメントの対象を拡大するなど、戦略的に消費することをおすすめします。ただし、HubSpotのポリシーは変更される可能性があるため、最新情報は公式ドキュメントで確認してください。

Q3: 複数のHubに加入している場合、クレジットは共有されますか?

はい、AIクレジットはHubSpotアカウント(ポータル)単位で管理されるため、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hubなど複数のHubに加入している場合でもクレジットは共有されます。最も上位のプランの付与量が適用されるため、例えばMarketing Hub ProfessionalとSales Hub Starterを利用している場合は、Professional相当のクレジットが付与されます。

カテゴリ: HubSpot AI・Breeze | HubSpot


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。