HubSpot CMSでWebサイトをリニューアルする方法|移行手順・テーマカスタマイズ・SEO引き継ぎ

  • 2026年3月12日
  • 最終更新: 2026年4月25日
この記事の結論

HubSpot CMSでリニューアルするメリットと判断基準を解説します。リニューアルプロジェクトの全体スケジュールと進め方を解説します。

ブログ目次

記事の内容を、そのまま実務に落とし込みたい方向け

HubSpot導入、AI活用、CRM整備、業務効率化までをまとめて支援しています。記事で気になったテーマを、そのまま相談ベースで整理できます。


HubSpot CMSでリニューアルするメリットと判断基準を解説します。リニューアルプロジェクトの全体スケジュールと進め方を解説します。

「自社サイトのデザインが古くなり、リニューアルを検討している」「WordPressからHubSpot CMSへ移行したいが、SEOの評価を落としたくない」——Webサイトリニューアルは、BtoB企業にとってマーケティング基盤を刷新する大きなプロジェクトです。

HubSpotのContent Hub(旧CMS Hub)は、CRM・マーケティングオートメーションと一体化したSaaS型CMSです。リニューアルの際にHubSpot CMSを選択する最大のメリットは、Webサイトの訪問者データがCRMに自動的に蓄積され、マーケティング・営業活動に直接活用できる点にあります。

本記事では、HubSpot CMSへのWebサイトリニューアルを計画・実行するために必要な手順を、移行元のCMS別のポイントやSEO引き継ぎの注意点を含めて解説します。


この記事でわかること

HubSpot CMSへのWebサイト移行・リニューアルを検討している担当者・制作会社に向けた記事です。

  • HubSpot CMSでリニューアルするメリットと判断基準 — すべてのWebサイトリニューアルでHubSpotCMSが最適とは限りません。
  • リニューアルプロジェクトの全体スケジュールと進め方 — リニューアルの目的とゴールを明確にし、現行サイトの棚卸しを行います。
  • テーマの選定とカスタマイズの方法 — HubSpotのテーマ設定画面から、以下の要素をコードなしでカスタマイズできます。
  • 他CMSからの移行手順(WordPress、静的HTML等)を解説します
  • SEOの評価を落とさないためのリダイレクト設定 — Webサイトリニューアルで最も注意すべきは、既存のSEO評価を失わないことです。

リニューアル前の判断基準

HubSpot CMSでリニューアルすべきケース

HubSpot CMSウェブサイトページ管理

すべてのWebサイトリニューアルでHubSpot CMSが最適とは限りません。以下の条件に複数当てはまる場合に、HubSpot CMSでのリニューアルが効果的です。

  • HubSpot CRMをすでに導入している、または導入予定である
  • Webサイトからのリード獲得を強化したい
  • マーケティング担当者がエンジニアに依頼せずにページ更新を行いたい
  • セキュリティやサーバー運用の負荷を削減したい
  • パーソナライゼーション(訪問者属性に応じた表示切り替え)を実現したい

リニューアル規模の見極め

リニューアル規模 ページ数の目安 期間の目安 主な作業
小規模 〜20ページ 2〜4週間 テーマ適用、コンテンツ移行、基本設定
中規模 20〜100ページ 1〜2ヶ月 テーマカスタマイズ、ブログ移行、リダイレクト設定
大規模 100ページ以上 2〜4ヶ月 カスタムテーマ開発、段階的移行、SEO監視

リニューアルプロジェクトの全体フロー

フェーズ1:企画・設計(1〜2週間)

リニューアルの目的とゴールを明確にし、現行サイトの棚卸しを行います。

現行サイトの棚卸し項目

  • 全ページのURL一覧の作成
  • 各ページのアクセス数・コンバージョン数の把握
  • 残すページ・統合するページ・削除するページの仕分け
  • 現行サイトのSEO評価が高いページの特定
  • フォーム・CTAの一覧と移行要件の整理

フェーズ2:テーマ選定・デザイン(1〜2週間)

HubSpotのテーママーケットプレイスからテーマを選定するか、カスタムテーマを開発するかを決定します。

テーマ選定のポイント

  • レスポンシブデザインに対応しているか
  • 必要なページテンプレート(トップ、製品、事例、ブログ等)が揃っているか
  • カスタマイズの柔軟性(カラー、フォント、レイアウトの変更範囲)
  • ページ速度のパフォーマンス
  • HubSpotの最新機能(ドラッグ&ドロップ対応など)への対応状況

フェーズ3:コンテンツ移行(1〜3週間)

現行サイトのコンテンツをHubSpot CMSに移行します。移行方法は現行CMSによって異なります。

WordPressからの移行

WordPressからの移行は、HubSpotが提供するブログインポートツールを利用できます。ブログ記事、画像、カテゴリ(タグ)、著者情報を一括でインポートできます。固定ページについては、HubSpotのページエディタで再作成するか、HTML・CSSをコピーして移植する方法があります。

静的HTML・他CMSからの移行

静的HTMLサイトや、Wix・Squarespace等の他CMSからの移行は、基本的にコンテンツの手動コピーが中心になります。ページ数が多い場合は、HubSpot CMSのAPIを活用したスクリプトによる一括移行も検討してください。

フェーズ4:SEO設定・リダイレクト(3〜5日)

SEOの評価を維持するために、以下の設定を行います。

  • 301リダイレクト設定:旧URLから新URLへのリダイレクトを設定
  • メタデータの移行:ページタイトル、メタディスクリプションを再設定
  • 構造化データの確認:HubSpotテンプレートの構造化データが正しく出力されているか確認
  • サイトマップの更新:新しいサイトマップをGoogle Search Consoleに送信
  • canonical URLの確認:重複コンテンツが発生していないか確認

フェーズ5:テスト・公開(3〜5日)

本番公開前に以下のテストを実施します。

  • 全ページのリンク切れチェック
  • レスポンシブ表示(PC・タブレット・スマートフォン)の確認
  • フォームの送信テストとCRMへのデータ連携確認
  • CTAの動作確認
  • ページ速度のチェック(Google PageSpeed Insightsで計測)
  • Google Search Consoleでのインデックス状況確認

テーマカスタマイズの方法

ノーコードカスタマイズ

HubSpotのテーマ設定画面から、以下の要素をコードなしでカスタマイズできます。

  • ブランドカラー:プライマリカラー、セカンダリカラー、アクセントカラー
  • フォント:見出し・本文のフォントファミリーとサイズ
  • ヘッダー・フッター:ロゴ、ナビゲーションメニュー、フッターの構成
  • レイアウト:コンテンツ幅、サイドバーの有無

コードベースのカスタマイズ

より高度なカスタマイズが必要な場合は、HubSpotのデザインマネージャーやCLI(コマンドラインツール)を使って、HTML・CSS・HubL(HubSpotのテンプレート言語)を直接編集できます。

  • カスタムモジュールの作成:独自のコンテンツブロックを部品として作成
  • テンプレートの編集:ページのレイアウト構造をHTML/HubLで変更
  • CSSの上書き:テーマのスタイルを細かく調整
  • JavaScriptの追加:動的な演出やサードパーティツールの組み込み

SEOを落とさないためのリダイレクト設計

リダイレクトの基本ルール

Webサイトリニューアルで最も注意すべきは、既存のSEO評価を失わないことです。URL構造が変わるページには必ず301リダイレクトを設定します。

旧URL 新URL リダイレクト
/products/product-a /solutions/product-a 301リダイレクト必須
/blog/2024/01/article-title /blog/article-title 301リダイレクト必須
/about-us /about 301リダイレクト必須
/contact /contact(変更なし) 不要

HubSpotでのリダイレクト設定

HubSpotの「設定」→「コンテンツ」→「URLリダイレクト」から、旧URLと新URLのマッピングを登録します。CSVファイルによる一括インポートにも対応しているため、ページ数が多い場合も効率的に設定できます。

リダイレクト後の監視

公開後は、Google Search Consoleでクロールエラー(404エラー)が発生していないかを定期的に確認します。リダイレクト漏れがあった場合は速やかに追加設定を行います。


リニューアル後の運用ポイント

パフォーマンスの計測

リニューアル後1〜3ヶ月は、以下の指標を注意深くモニタリングします。

  • オーガニック検索トラフィック:リニューアル前後での変動
  • ページ速度:Core Web Vitals(LCP、FID、CLS)の数値
  • コンバージョン率:フォーム送信数・CTA クリック率の変化
  • 直帰率:ユーザー体験の改善度合い
  • インデックス数:Google にインデックスされているページ数の推移

段階的な改善

リニューアル直後に完璧を求める必要はありません。公開後にデータを蓄積し、A/Bテストやヒートマップ分析を通じて段階的に改善していくアプローチが効果的です。HubSpotのProfessional以上ではA/Bテスト機能が標準搭載されているため、ページの最適化を継続的に行えます。


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まとめ

HubSpot CMSへのリニューアルで最もリスクになるのは検索順位の低下ですが、リダイレクト設計とSEO引き継ぎを事前に計画しておけば、ほとんどのケースで回避できます。テーマカスタマイズでは、HubSpotのモジュール構造を理解したうえで標準テーマをベースに段階的に拡張していく方針のほうが、ゼロから作るより圧倒的に効率的です。

リニューアルの成果を長く維持する鍵は、公開後のコンテンツ更新フローと社内の自走体制にあります。まずは現サイトの全URLリストを作成し、リダイレクトマッピングの設計から着手してください。この作業を丁寧にやるかどうかで、移行後のSEO資産の残り方が変わります。


よくある質問(FAQ)

Q1. リニューアル中も現行サイトは公開し続けられますか?

はい。HubSpot CMSではステージング環境(プレビュー用の非公開環境)で新サイトを構築し、準備が整った段階でDNSの切り替えによって本番公開を行います。現行サイトを停止する必要はありません。

Q2. リニューアル後にSEOの順位が下がることはありますか?

URL構造の変更に伴い、一時的に順位が変動することはあります。301リダイレクトを正しく設定していれば、通常1〜3ヶ月で元の順位に回復します。リダイレクト設定漏れや大幅なコンテンツ削減がある場合は、回復に時間がかかる可能性があります。

Q3. WordPressのプラグイン機能はHubSpotでも再現できますか?

プラグインの種類によります。SEO分析、フォーム、チャット、A/Bテストなどの機能はHubSpotに標準搭載されています。EC機能(WooCommerce)や高度なフォーラム機能など、WordPress固有のプラグインに強く依存している場合は、代替手段の検討が必要です。

Q4. リニューアルに社内エンジニアは必要ですか?

テーママーケットプレイスの既存テーマを使用する場合は、マーケティング担当者だけでもリニューアルを完了できます。カスタムテーマの開発やAPIを使った移行が必要な場合は、HubSpotの開発に対応できるエンジニアやHubSpotゴールドパートナーの支援を検討してください。

Q5. リニューアルの費用はどの程度かかりますか?

HubSpot CMSの月額費用(Starter $20〜、Professional $500〜)に加え、テーマの購入費用(無料〜$500程度)がかかります。HubSpotゴールドパートナーに構築を依頼する場合は、サイト規模・要件に応じて費用が変動するため、事前にパートナーへ相談して最適なスコープを設計することを推奨します。テーママーケットプレイスのテーマを活用し、自社で構築する場合はCMSの月額費用のみで済みます。


HubSpot CMSでのWebサイトリニューアルは、マーケティング基盤の刷新とCRM連携の強化を同時に実現できるプロジェクトです。成功の鍵は、事前のサイト棚卸しとSEOリダイレクト設計にあります。現行サイトの分析から始めて、計画的にリニューアルを進めてください。

カテゴリ: Content Hub | HubSpot


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。