Difyの使い方ガイド|ノーコードで社内AIアプリを構築する方法

この記事の結論

Difyはノーコードでチャットボット・RAG・ワークフロー・エージェントを構築できるOSS。GPT-4o・Claude等の複数LLMに対応。セルフホストなら無料、クラウドSaaSは$59〜/月。

ブログ目次

記事の内容を、そのまま実務に落とし込みたい方向け

HubSpot導入、AI活用、CRM整備、業務効率化までをまとめて支援しています。記事で気になったテーマを、そのまま相談ベースで整理できます。


「自社の業務に特化したAIアプリを作りたいが、エンジニアリソースが不足している」――この課題を解決するのがDifyです。詳しくは「ChatGPT vs Claude vs Gemini」で解説しています。

Difyは、ノーコード/ローコードでLLMベースのAIアプリを構築できるオープンソースプラットフォームです。RAGチャットボット、AIワークフロー、AIエージェントを、プログラミング不要でビジュアルに構築・運用できます。AI活用完全ガイドで、AI活用の全体像を把握できます。

関連する記事の一覧はAIツール比較ガイドをご覧ください。


この記事でわかること

  • Difyとは — 「自社の業務に特化したAIアプリを作りたいが、エンジニアリソースが不足している」――この課題を解決するのがDifyです。
  • Difyでできる4つのアプリ種類 — 社内FAQボット、製品サポートボット、営業アシスタントなど、最も基本的なユースケースに対応します。
  • 社内AIアプリの構築手順 — Difyの管理画面で、利用するLLM(GPT-4o、Claude等)のAPIキーを登録します。
  • 活用事例 — 社内の規程集、業務マニュアル、技術ドキュメントをRAGで検索し、社員の質問に回答するチャットボットを構築。

Difyの使い方ガイドについて理解を深めたい方に、特に参考になる内容です。


Difyとは:基本概要

項目 内容
提供形態 オープンソース(セルフホスト)/ クラウドSaaS
対応LLM GPT-4o、Claude、Gemini、Llama、Mistral等
主な機能 チャットボット、RAG、ワークフロー、エージェント
ノーコード対応 ビジュアルエディタで構築可能
料金 セルフホスト:無料 / クラウド:$59〜/月
GitHub Star 50,000+(2025年時点)

Difyでできる4つのアプリ種類

1. チャットボット(Chatbot)

対話型のAIアプリケーションです。社内FAQボット、製品サポートボット、営業アシスタントなど、最も基本的なユースケースに対応します。詳しくは「AI契約書レビューツール比較」で解説しています。

2. テキスト生成(Text Generator)

プロンプトテンプレートを定義し、入力パラメータを変えるだけで定型的なテキストを生成するアプリです。メール文面、レポート、商品説明の自動生成に適しています。業務プロンプトテンプレート集を参考にすれば、効果的なプロンプト設計が可能です。

3. ワークフロー(Workflow)

複数のLLM処理やデータ操作をビジュアルフローで連結し、複雑な業務プロセスを自動化します。条件分岐、ループ、外部API呼び出しにも対応しています。

4. エージェント(Agent)

LLMが外部ツール(Web検索、計算、API呼び出し)を自律的に利用して、複雑なタスクを遂行するアプリです。AIエージェントの仕組みと企業活用の詳細は「AIエージェントとは?」で解説しています。


社内AIアプリの構築手順

手順1:LLMプロバイダの設定

Difyの管理画面で、利用するLLM(GPT-4o、Claude等)のAPIキーを登録します。複数のLLMを登録し、アプリごとに使い分けることも可能です。

手順2:ナレッジベースの構築(RAG)

社内ドキュメント(PDF、Word、CSV、Notion等)をアップロードし、ベクトルデータベースにインデックスを作成します。

設定項目 推奨値
チャンクサイズ 500〜1,000トークン
チャンクオーバーラップ 50〜100トークン
エンベディングモデル text-embedding-3-small(OpenAI)
検索方式 ハイブリッド(ベクトル+キーワード)

手順3:プロンプトの設計

システムプロンプト(AIの役割・制約条件)を設定し、ナレッジベースとの接続方法を定義します。

手順4:テスト・公開

デバッグモードでテストを行い、問題がなければWebアプリ/API/iframeとして公開します。


活用事例

社内ナレッジ検索ボット

社内の規程集、業務マニュアル、技術ドキュメントをRAGで検索し、社員の質問に回答するチャットボットを構築。人事・総務・IT部門への問い合わせを月間40%削減できたケースがあります。

営業提案書ドラフト生成

顧客の業界、課題、予算をフォームで入力すると、過去の成約提案書をRAGで参照し、カスタマイズされた提案書ドラフトを自動生成するアプリを構築します。

商談メモ→CRM入力ワークフロー

営業が音声メモを入力→AIが構造化されたCRMフィールド(顧客名、課題、次のアクション等)に変換→APIでCRMに自動登録するワークフローです。


Difyと他ツールの比較

比較項目 Dify Coze Flowise LangChain 推奨
ノーコード 低(コード必須) Difyが最も高い
オープンソース はい いいえ はい はい Difyが最適
RAG構築 内蔵 内蔵 内蔵 ライブラリ Difyが内蔵で便利
ワークフロー ビジュアル ビジュアル ビジュアル コード Difyがビジュアルで使いやすい
エージェント 対応 対応 限定的 対応 Difyが対応
日本語UI 対応 一部対応 英語のみ 英語のみ Difyが対応済み

セキュリティ上の注意点

Difyをセルフホストで運用する場合、以下のセキュリティ対策が必要です。

  • APIキーの環境変数管理
  • 社内ネットワーク内での運用(VPN/VPC内配置)
  • アクセス認証の設定
  • ナレッジベースに含めるドキュメントの機密レベル管理
  • 定期的なソフトウェアアップデート

セキュリティ対策の全体像は「生成AIの情報漏洩リスクと対策」で体系的に整理しています。


CRM連携でDifyの価値を最大化

DifyのAPI連携機能を活用して、CRMのデータをDifyアプリに取り込むことで、顧客データに基づいた高度なAIアプリを構築できます。商談データの要約、顧客セグメント別のコンテンツ生成、チャーン予測など、CRMのデータを活かしたAI活用の幅が広がります。こうした分析手法は、経営データの可視化でもご紹介しています。



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まとめ

Difyはノーコードでチャットボット・RAG・ワークフロー・エージェントを構築できるOSS。GPT-4o・Claude等の複数LLMに対応。セルフホストなら無料、クラウドSaaSは$59〜/月。

実践にあたっては、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  • RAG構築はチャンクサイズ500〜1,000トークン、ハイブリッド検索が推奨
  • セルフホスト運用時はAPIキー管理・VPN/VPC配置・アクセス認証のセキュリティ対策が必須
  • CRMのAPI連携機能で顧客データに基づいた高度なAIアプリを構築可能

よくある質問(FAQ)

Q1. Difyはプログラミングなしで使えますか?

使えます。Difyはビジュアルなフローエディタを提供しており、ドラッグ&ドロップでAIアプリケーションのワークフローを構築できます。APIキーの設定とフローの組み立ては必要ですが、コードを書く必要はありません。ただし、カスタム機能の追加やAPIとの高度な連携にはPython等の知識があると有利です。

Q2. Difyのセルフホスト版と有料プランの違いは?

セルフホスト版は無料でオープンソースとして利用できますが、サーバーの管理・運用は自社で行う必要があります。有料のクラウドプランはインフラ管理が不要で、サポートも含まれます。機密データを扱う場合は、データの外部送信を避けられるセルフホスト版が適しています。

Q3. DifyでCRMのデータを活用したAIアプリは作れますか?

可能です。DifyのAPI連携機能を使い、HubSpotやSalesforceのデータを参照するRAGベースのアプリケーションを構築できます。たとえば「顧客からの質問に、その顧客の契約情報を参照しながら回答するチャットボット」が作れます。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。