実名企業のBtoBマーケティング成功事例10選(施策別)。各事例の具体的な課題、施策、成果の数値。
実名企業のBtoBマーケティング成功事例10選(施策別)。各事例の具体的な課題、施策、成果の数値。
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HubSpot導入、AI活用、CRM整備、業務効率化までをまとめて支援しています。記事で気になったテーマを、そのまま相談ベースで整理できます。
実名企業のBtoBマーケティング成功事例10選(施策別)。各事例の具体的な課題、施策、成果の数値。
「BtoBマーケティングに取り組みたいが、自社でも本当に成果が出るのか不安」「他社の成功事例を参考にしたいが、具体的な企業名や数値がわからないと判断できない」——こうした声をよく耳にします。BtoBマーケティングの手法は理解していても、実際にどの企業がどのような成果を出しているのかがわからないと、一歩踏み出すのは難しいものです。
本記事では、業種別・施策別にBtoBマーケティングの成功事例を10パターン、すべて実名企業で紹介します。各事例の「課題→施策→成果→再現ポイント」を具体的に解説し、出典も明記しています。
成功事例に共通するパターンを理解すれば、自社の状況に応じてカスタマイズし、同様の成果を得ることが可能です。ぜひ自社に近い事例を見つけて、マーケティング施策のヒントにしてください。
本記事は「BtoBマーケティングとは?BtoCとの違い・基本施策・始め方を完全解説」シリーズの一部です。
実名企業の成功事例から自社のBtoBマーケティング施策のヒントを得たい経営者・マーケティング担当者の方に向けた内容です。
各事例は以下の4つの要素で構成されています。
具体的な実践方法はBtoBマーケティングとは?BtoCとの違い・基本施策・始め方を完全解説で詳しく解説しています。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 課題(Before) | マーケティングの導入前に抱えていた問題 |
| 施策(What) | 具体的に何を実施したか |
| 成果(After) | 数値で示す改善結果 |
| 再現ポイント | 自社で取り組む際の具体的なヒント |
この点についてはBtoBマーケティング戦略の立て方が参考になります。
企業概要: 株式会社キーエンス。FA(ファクトリーオートメーション)用センサーや計測器を製造・販売。営業利益率54.1%(2023年3月期)を誇る、国内屈指の高収益企業。
課題: BtoB製造業という特性上、ターゲット顧客が「画像処理」「測定器」「静電気対策」など極めてニッチな専門領域に分散しており、一般的なマス広告ではリーチが難しかった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:キーエンスのWebマーケティングが凄すぎるので、解説してみた(才流)、キーエンスのオウンドメディア戦略とは?
企業概要: freee株式会社。クラウド会計ソフト「freee会計」を中心に、中小企業・個人事業主向けのバックオフィスSaaSを提供。
課題: クラウド会計ソフト市場の黎明期において、「会計ソフトをクラウドで使う」という概念自体の認知が低く、見込み顧客との接点をどう作るかが課題だった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:月間100万PV超えの「経営ハッカー」をコンテンツマーケティング戦略視点で分析(プロモニスタ)、freeeのオウンドメディア「経営ハッカー」が大事にしている考え方(プロモニスタ)
企業概要: 株式会社才流(サイル)。BtoBマーケティング・営業のコンサルティング企業。独自メソッドを400本以上公開し、BtoBマーケティングの知見を体系化。
課題: コンサルティング企業として、見込み顧客に「この会社に相談したい」と思ってもらうには、圧倒的な専門性の証明が必要だった。一般的なホワイトペーパーでは差別化が難しい状況だった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:コンテンツマーケティングの落とし穴。才流・栗原氏が語る成功への4つの条件(ウェブ解析士ナレッジ)、BtoBコンテンツマーケティング成功事例(Cone)
詳細は日本企業のCRM/SFA導入成功事例10選をご覧ください。
企業概要: 株式会社SmartHR。クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供。労務手続きのペーパーレス化から始まり、タレントマネジメント領域にも拡大。
課題: クラウド人事労務ソフトの市場が成長する中で、潜在顧客への認知拡大とリード獲得の効率化が求められていた。展示会だけでは接点が限られ、全国の見込み顧客にリーチする手段が必要だった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:ウェビナーの導入事例 SmartHR(マイナビ)、SmartHRのコンテンツマーケティング部の事業貢献(MarkeZine)、動画広告で指名検索流入数が倍増(LINEヤフー)
企業概要: 株式会社マネーフォワード。「Money Forward クラウド」シリーズとして、会計・請求書・経費精算・勤怠管理などバックオフィス向けSaaSを幅広く展開。
課題: 複数のSaaSプロダクトを展開する中で、プロダクトごとにマーケティングが分散しており、統合的なリード獲得・ナーチャリングの仕組みが構築できていなかった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:マネーフォワードのBtoBマーケティング成功事例(A8.net)、BtoBマーケティングの成功事例15選(SellsUp)
企業概要: Sansan株式会社。法人向け名刺管理サービス「Sansan」および個人向け名刺アプリ「Eight」を提供。営業DX領域のパイオニア。
課題: 「名刺管理」という新しいカテゴリーのサービスであり、市場そのものを創造する必要があった。特に大企業の経営層に対して「名刺管理がビジネスの生産性を変える」という価値認知を広げることが課題だった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:Sansanが明かすコミュニティマーケティングの始め方(MarkeZine)、Sansanのリードナーチャリングとリード管理の工夫(ITmedia)、BtoBマーケティング成功のポイント Sansan×シナジーマーケティング対談
企業概要: ラクスル株式会社。ネット印刷「ラクスル」を起点に、物流プラットフォーム「ハコベル」、運用型テレビCMプラットフォーム「ノバセル」など複数事業を展開。
課題: ネット印刷市場において後発であり、知名度で先行企業に大きく劣っていた。限られたマーケティング予算で、効率的にカテゴリー想起(「ネット印刷 = ラクスル」)を獲得する必要があった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:5年で売上25倍!後発から逆転したラクスルのマーケティング(SELECK)、ラクスルのBtoB通販マーケティングの秘訣はテレビCM(ネットショップ担当者フォーラム)、BtoBの事業拡大にブランディングは欠かせない ラクスル&SmartHR(MarkeZine)
企業概要: FORCAS(フォーカス)は、株式会社ユーザベースが提供するB2B顧客戦略プラットフォーム。150万社以上の企業データベースをもとに、ポテンシャルの高いターゲット企業を抽出し、ABM(アカウント・ベースド・マーケティング)の実践を支援。ARR19億円を突破(2023年時点)。
課題: FORCAS自身のマーケティングにおいて、マーケティングチームとインサイドセールスチームはKPIを達成しているにもかかわらず、フィールドセールスの受注が伸び悩んでいた。「受注につながらないリードを大量に獲得しても意味がない」という根本的な問題に直面した。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:フィールドセールスだけが未達から受注率が2倍に。FORCASの事例に学ぶABMの基本(才流)、ABM成功の第一歩はマーケティングと営業の連携から FORCAS×才流対談(才流)、ARR19億円を突破したFORCASが語る売上が大きく伸びた話(アプリマーケティング研究所)
企業概要: サイボウズ株式会社。クラウドベースの業務改善プラットフォーム「kintone」やグループウェア「サイボウズ Office」「Garoon」を提供。
課題: kintoneは業務アプリをノーコードで開発できる汎用性の高いプラットフォームだが、その自由度の高さゆえに「何ができるのかわかりにくい」という課題があった。自社の営業リソースだけでは、業種・業態ごとの多様なニーズに対応しきれなかった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:kintoneを軸としたエコシステムの拡大へ サイボウズのパートナービジネスの真意(才流)、IR資料から読み解く 売上の60%を占めるパートナービジネス(Partner Success)
企業概要: 株式会社村田製作所。セラミックコンデンサをはじめとする電子部品の世界的メーカー。BtoB製造業の中でもグローバル展開が進んでおり、海外売上比率が高い。
課題: 電子部品という「見えにくい製品」の技術力と品質を、国内外の顧客にわかりやすく伝える手段が限られていた。Webサイトのテキストと静止画だけでは、製品の動作原理や活用シーンを十分に伝えきれなかった。
施策:
成果:
再現ポイント:
出典・参考:BtoBマーケティング|企業YouTubeの成功事例10選(ムビラボ)、BtoB企業のYouTube活用方法とは?成功事例とおすすめコンテンツ(VideoRise)
10の事例を分析すると、以下の5つの共通パターンが見えてきます。
| パターン | 説明 | 該当事例 |
|---|---|---|
| 1. 顧客起点のコンテンツ | 自社製品の紹介ではなく、顧客の課題解決を出発点にしている | キーエンス、freee、才流、SmartHR |
| 2. マーケと営業の一気通貫 | マーケ→インサイドセールス→営業がデータを共有し、一体で動いている | FORCAS、SmartHR、Sansan |
| 3. 数値による徹底管理 | KPIを設定し、A/Bテストやデータ分析で継続改善している | ラクスル、FORCAS、マネーフォワード |
| 4. エコシステムの構築 | パートナーやコミュニティを巻き込んだ持続的な成長基盤を構築 | サイボウズ、Sansan |
| 5. 長期投資と継続 | 短期の成果に一喜一憂せず、6ヶ月〜1年以上の時間軸で投資を継続 | freee、キーエンス、ラクスル |
特に注目すべきは「2. マーケと営業の一気通貫」です。 FORCASの事例が象徴的ですが、マーケティングチームがいくらリードを獲得しても、営業と連携していなければ受注にはつながりません。成功企業は例外なく、マーケティングと営業がCRM上で同じデータを見て、同じターゲットに向かって動いています。
これらの成功事例を「いい話だな」で終わらせないために、私たちStartLinkが日々のコンサルティングで大切にしている考え方をお伝えします。
成功企業に共通するのは、「マーケティング→営業→カスタマーサクセス」が分断されていないことです。コンテンツを作る、ウェビナーを開催する、広告を出す——どれも大切ですが、そこで獲得したリードが営業にスムーズに渡り、商談化し、受注後のフォローまでつながる「フロー」が設計されていなければ、施策はバラバラの点で終わってしまいます。
HubSpotのようなCRMを活用すれば、このフローをデジタル上で一気通貫に設計・管理できます。マーケティングが獲得したリードの行動履歴を営業が確認し、最適なタイミングで最適なアプローチをかける。こうした連携が成果の差を生みます。マーケと営業のSLA設計について詳しくは営業とマーケティングの連携SLA設計|HubSpotでリード引き渡しプロセスを最適化をご覧ください。
本記事で紹介した10社はいずれも素晴らしい成果を出していますが、すべての施策を同時に始める必要はありません。むしろ、自社のリソース・業界・顧客特性に合った施策を1つ選び、小さく始めて成果を出すことが重要です。
BtoBマーケティングは「始めてすぐに成果が出る」ものではありません。コンテンツマーケティングは6ヶ月〜1年、ABMは3ヶ月〜半年、ウェビナーでも継続3ヶ月程度の助走期間が必要です。この記事で紹介した成功企業も、成果が出るまでの期間を織り込んだ上で投資を継続しています。「すぐに成果が出ます」とは言いません。ただし、正しい設計と継続があれば、着実に成果は積み上がります。
BtoBマーケティング成功事例10選を実務に落とし込むには、CRMツールの活用が不可欠です。詳しくは「HubSpotのMA(Marketing Hub)とは?機能一覧と、実務での活用・導入での注意点を徹底解説!」で解説しています。
このテーマに関連する記事はBtoBマーケティング基礎カテゴリで網羅的にまとめています。
BtoBマーケティングの成功事例には、業界や企業規模を超えた共通パターンがあります。キーエンスのような大企業から才流のようなコンサルティング企業まで、成功の本質は「顧客起点」「マーケと営業の一体運営」「データに基づく改善の継続」の3点に集約されます。明日から踏み出せる具体的なアクションは3つあります。1つ目は、自社に最も近い事例を1つ選び、その施策の最小単位を真似ることです。キーエンスの80サイトは不要で、まず自社の専門領域で1本のホワイトペーパーを作るところから始めれば十分です。2つ目は、既存のリード資産(名刺やメールリスト)を棚卸ししてCRMに取り込み、セグメント別メールでナーチャリングを始めることで、Sansanの事例が示すように過去のリードは宝の山です。3つ目は、FORCASの事例が証明するように、ターゲット企業リストをマーケと営業で共有し、同じ指標で会話できる共通言語を整えることです。
「どの施策から始めるべきかわからない」「マーケと営業の連携を強化したい」「CRMを導入して一気通貫の仕組みを作りたい」——そんな方は、StartLinkにお気軽にご相談ください。
私たちはHubSpotを活用したBtoBマーケティングの戦略設計から施策実行まで、実績に基づいたご提案をしています。本記事で紹介した「マーケ→営業→カスタマーサクセスの一気通貫設計」を、御社の事業に合わせた形でご支援いたします。
まずは現状の課題を整理する無料相談から始めませんか。
各事例は以下の4つの要素で構成されています。 本文では「要素」、「内容」といった項目を比較しながら、成功事例の読み方を説明しています。
企業概要: 株式会社キーエンス。 FA(ファクトリーオートメーション)用センサーや計測器を製造・販売。
企業概要: 株式会社SmartHR。 クラウド人事労務ソフト「SmartHR」を提供。
企業概要: Sansan株式会社。 法人向け名刺管理サービス「Sansan」および個人向け名刺アプリ「Eight」を提供。
株式会社StartLinkは、事業推進に関わる「販売促進」「DXによる業務効率化(ERP/CRM/SFA/MAの導入)」などのご相談を受け付けております。 サービスのプランについてのご相談/お見積もり依頼や、ノウハウのお問い合わせについては、無料のお問い合わせページより、お気軽にご連絡くださいませ。
株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。