freee MCPのセットアップ方法|ClaudeとfreeeをつなぐAI経理環境の構築手順

  • 2026年3月28日
  • 最終更新: 2026年4月25日
freee MCPのセットアップ方法
この記事の結論

freee MCP(Model Context Protocol)の概要と何ができるか。ClaudeとfreeeをMCPで接続するための具体的な手順。

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記事の内容を、そのまま実務に落とし込みたい方向け

HubSpot導入、AI活用、CRM整備、業務効率化までをまとめて支援しています。記事で気になったテーマを、そのまま相談ベースで整理できます。


freee MCP(Model Context Protocol)の概要と何ができるか。ClaudeとfreeeをMCPで接続するための具体的な手順。

「Claudeに話しかけるだけで仕訳が登録できる」——少し前まで夢物語のように聞こえたこの状況が、2026年3月から現実になりました。

freeeが公式MCPサーバー「freee-mcp」をOSSとして公開したことで、Claude(Anthropicの大規模言語モデル)とfreeeを直接接続し、自然言語で会計業務を操作できる環境が整いました。

本記事では、freee MCPの概要からClaudeとの接続手順、実際に使えるユースケースまでを具体的に解説します。技術的な作業が含まれますが、Node.jsが動く環境があれば手順通りに進めるだけで設定できます。


この記事でわかること

freee MCPサーバーとClaudeを接続し、自然言語で会計業務を操作できる環境を構築する手順を解説します。技術的な前提知識がなくても、手順通りに進めればセットアップできる構成にしています。

  • freee MCP(Model Context Protocol)の概要と何ができるか — MCP(ModelContextProtocol)は、Anthropicが策定したAIとツールを接続するためのオープン標準規格です。
  • ClaudeとfreeeをMCPで接続するための具体的な手順 — freee-mcpはnpxコマンドで直接実行できるため、基本的にインストール作業は不要です。
  • 接続後に実行できる会計業務の自動化ユースケース — freeeMCPとClaudeを接続すると、以下のような会計業務を自然言語で実行できます。
  • セットアップ時の注意点・よくあるエラーの対処法 — 環境変数の取り扱い:クライアントIDとクライアントシークレットは機密情報です。
  • さらに高度なAI経理自動化への発展ステップ — freeeMCPの接続が完了したら、次のステップとしてHubSpotMCPとの連携を検討してください。

対象読者: freee MCPを自社環境に導入したいエンジニア・情報システム担当者、AI経理環境の構築を検討している経営者・経理責任者


freee MCPとは何か

MCP(Model Context Protocol)は、Anthropicが策定したAIとツールを接続するためのオープン標準規格です。MCPを使うと、ClaudeなどのLLMが外部のAPIやデータベースを「ツール」として呼び出し、自律的にタスクを実行できるようになります。

2026年3月2日、freeeはこのMCPに対応した公式サーバー「freee-mcp」をGitHub上でOSSとして公開しました(ライセンス: Apache 2.0)。

freee MCPの主な特徴は以下の通りです。

項目 内容
対応サービス 会計・人事労務・請求書・工数管理・販売の5サービス
API数 約270本のAPIをMCPツール化
会計ドメイン 31カテゴリ(仕訳・試算表・請求書・取引先・経費など)
認証方式 OAuth 2.0 + PKCE
ライセンス Apache 2.0(OSSとして公開)

つまり「タクシー代を旅費交通費で仕訳して」「今月の損益計算書を見せて」「未発行の請求書を一覧にして」という自然言語の指示を、ClaudeがfreeeのAPIを通じて実行できます。これが旧来の手作業経理との最大の違いです。


事前準備:必要なもの

セットアップを始める前に、以下を用意してください。

必須環境:

  • Node.js(v18以上推奨)がインストールされていること
  • Claude Desktop App(macOS/Windows)がインストールされていること
  • freeeアカウント(会計プランの契約が必要)

freee側の設定(開発者ポータル):

  1. freee開発者ポータル(developers.freee.co.jp)にアクセスしてログイン
  2. 「アプリ管理」から新規アプリを作成
  3. アプリ種別: 「セルフ型」を選択
  4. コールバックURL: http://127.0.0.1:54321/callback を設定
  5. 必要なスコープを付与(会計: accounting / 人事労務: hr など)
  6. クライアントIDとクライアントシークレットを控えておく

※ freee開発者ポータルの画面は変更される場合があります。最新情報は公式ドキュメントをご確認ください。


ClaudeとfreeeをMCPで接続する手順

Step 1: freee-mcpのインストール確認

freee-mcpはnpxコマンドで直接実行できるため、基本的にインストール作業は不要です。ただし、Node.jsとnpmが正しくインストールされていることを確認してください。

node -v    # v18以上であることを確認
npm -v     # npmが動作することを確認
npx freee-mcp --version   # freee-mcpが取得できることを確認

Step 2: Claude Desktop AppのMCP設定ファイルを編集

Claude Desktop Appの設定ファイル(claude_desktop_config.json)を開いて編集します。

設定ファイルの場所:

  • macOS: ~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json
  • Windows: %APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json
{
  "mcpServers": {
    "freee": {
      "command": "npx",
      "args": ["freee-mcp"],
      "env": {
        "FREEE_CLIENT_ID": "あなたのクライアントID",
        "FREEE_CLIENT_SECRET": "あなたのクライアントシークレット"
      }
    }
  }
}

設定ファイルを保存したら、Claude Desktop Appを再起動します。

Step 3: OAuth認証を実行する

Claude Desktop Appを再起動後、以下のコマンドでOAuth認証を行います。

npx freee-mcp configure

ブラウザが開き、freeeのログイン画面が表示されます。freeeアカウントでログインし、「許可する」をクリックすると認証が完了します。認証情報はローカルに保存されるため、次回以降は自動的に接続されます。

Step 4: 接続確認

Claude Desktop Appを開き、チャット画面で以下のように話しかけてみてください。

freeeに接続されていますか?現在の事業所名を教えてください。

freeeの事業所名が返ってきたら、接続成功です。


接続後にできること:主要ユースケース

freee MCPとClaudeを接続すると、以下のような会計業務を自然言語で実行できます。

仕訳の自動登録

今日、東京駅からクライアント先までタクシーに乗りました。
料金は2,800円、支払いはSuicaです。
旅費交通費として仕訳を登録してください。

ClaudeはfreeeのAPIを呼び出し、適切な勘定科目・補助科目・消費税区分を設定した上で仕訳を登録します。

試算表の確認と分析

今月(2026年3月)の損益計算書(P/L)を見せてください。
前月比で売上高と主要費用の変動を教えてください。

試算表データを取得し、前月比較・増減の解釈まで一括で実行できます。

請求書の作成・確認

株式会社〇〇宛の請求書で、未発行のものがあれば一覧にしてください。
株式会社〇〇に対して、コンサルティング費用100,000円(税抜)の請求書を作成してください。

取引先の管理

新規取引先「株式会社△△」(東京都港区)をfreeeに登録してください。

経費精算の確認

今月承認待ちの経費申請を一覧にして、金額の合計を教えてください。

事業所が複数ある場合の切り替え

freee MCPは複数の事業所(会計データセット)に対応しており、動的に切り替えができます。

事業所の一覧を見せてください。
事業所を「株式会社△△」に切り替えてください。

グループ企業や複数法人を管理している経営者・経理担当者にとって、ひとつのClaudeチャットで複数社の会計を横断的に確認できる点は大きなメリットです。


セットアップ時の注意点

環境変数の取り扱い: クライアントIDとクライアントシークレットは機密情報です。設定ファイルを他人と共有したり、GitHubなどのリポジトリにコミットしないよう注意してください。

スコープの設定: アプリ作成時に付与するスコープは、実際に使用する機能のみに絞ることを推奨します。最小権限の原則に従い、会計操作のみ必要であれば accounting スコープのみを付与します。

本番データへの影響: freee MCPから実行した操作は実際のfreeeデータに即時反映されます。仕訳登録や請求書作成は元に戻せないケースもあるため、最初は確認操作(GETリクエスト)から始めることを推奨します。

APIの変更について: freee-mcpはOSSプロジェクトであり、APIの仕様・コマンドは変更される場合があります。最新情報は公式GitHubリポジトリ(freee/freee-mcp)をご確認ください。


HubSpotとの連携:さらに高度な自動化へ

freee MCPの接続が完了したら、次のステップとしてHubSpot MCPとの連携を検討してください。

HubSpotのMCPサーバーも同様に設定することで、ClaudeがHubSpotのCRMデータとfreeeの会計データの両方にアクセスし、営業→請求→仕訳までを一気通貫で処理できるようになります。

たとえば「HubSpotで今日クローズした商談の請求書をfreeeで作成して」という指示一つで、HubSpotから商談情報を取得し、freeeで請求書を作成・送付する——このような業務フローが自然言語のみで完結します。

詳しくは「freee × HubSpot MCPで営業→会計データを自動処理する設計|受注から仕訳まで一気通貫」で解説しています。


まとめ

freee MCPは2026年3月にOSSとして公開され、Claudeとの直接接続が可能になった。約270本のAPIがMCPツール化されており、仕訳・試算表・請求書・経費など幅広い操作に対応。

押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • セットアップはfreee開発者ポータルでのアプリ作成→MCP設定→OAuth認証の3ステップ
  • 仕訳登録・試算表確認・請求書作成などを自然言語で実行できる
  • 本番データに即時反映されるため、最初は確認操作(読み取り)から始めることを推奨
  • HubSpot MCPと組み合わせることで営業→会計の一気通貫自動化が実現できる

よくある質問

Q: freee MCPの利用に追加費用はかかりますか?

freee-mcp自体はOSS(無料)です。ただしfreeeの会計プランへの加入と、利用するAPIに応じたスコープの設定が必要です。

Q: npxコマンドでエラーが出た場合はどうすればいいですか?

Node.jsのバージョンが古い場合にエラーが発生することがあります。node -v でv18以上であることを確認し、古い場合はアップデートしてください。それでも解決しない場合は、公式GitHubのIssueを確認してください。

Q: 複数のMCPサーバーを同時に設定できますか?

はい、claude_desktop_config.jsonの mcpServers オブジェクトに複数のサーバーを定義できます。freeeとHubSpotの両方を設定することで、両サービスをまたいだ操作が可能になります。

Q: freee MCPでできないことはありますか?

一部の高度な会計処理(決算修正・税務申告)はAPIの制約があります。また、すべての操作がMCPツールとして実装されているわけではありません。最新の対応状況は公式リポジトリのドキュメントをご確認ください。


StartLinkのfreee MCP導入サポート

StartLinkは、HubSpotゴールドパートナーとして、freee MCPの導入設計・接続設定・業務フロー構築までを一括でサポートしています。「技術的なセットアップは自信がない」「どのユースケースから始めればいいか迷っている」という方も、具体的なロードマップをご提示しながら進めますので、お気軽にご相談ください。


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著者情報

7-1

今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLink 代表取締役。累計150社以上のHubSpotプロジェクト支援実績を持ち、Claude CodeやHubSpotを軸にしたAI活用支援・経営基盤AXのコンサルティング事業を展開。
HubSpotのトップパートナー企業や大手人材グループにて、エンタープライズCRM戦略策定・AI戦略ディレクションを経験した後、StartLinkを創業。現在はCRM×AIエージェントによる経営管理支援を専門とする。