ブログ目次
「SFAとCRMの違いがよくわからないまま、ベンダーの言われるがままに導入してしまった」
「営業管理のためにCRMを入れたが、SFAの機能が足りず結局Excelに逆戻りした」
「SFAとCRM、両方必要なのか、どちらか一つでいいのか判断できない」
SFAとCRMの違いは、営業支援ツールの導入を検討する多くの企業が最初に抱く疑問です。「営業管理ならSFA」「顧客管理ならCRM」という大枠は理解していても、具体的にどの機能がどちらに属するのか、自社にはどちらが必要なのかを明確に判断できる方は少数派ではないでしょうか。
近年はSFAとCRMの境界線がますます曖昧になっています。多くのベンダーが両方の機能を統合した製品を提供しており、「CRM」と名乗りながらSFA機能を持つ製品、その逆も珍しくありません。国内CRM市場が4,190億円規模に成長し、SFA導入率も向上しつつある今、正しい理解に基づいたツール選定がこれまで以上に重要になっています。
本記事では、SFAとCRMの違いを「営業プロセスのどの段階で活きるか」というファネルの観点から解説します。単なる機能一覧の比較ではなく、自社の営業フェーズと課題に応じた最適なツール選定ができるようになることを目指します。さらにMA(マーケティングオートメーション)も含めた3ツールの関係性を整理し、導入判断のフレームワークを提供します。
この記事でわかること
- SFAとCRMの定義の違いと、それぞれのカバー範囲
- 営業ファネルの各段階でSFA/CRMがどう活きるかの全体像
- SFA・CRM・MAの3ツールの関係性と連携の仕組み
- 「CRM only」「SFA only」「CRM+SFA統合型」3パターンの選択基準
- 自社に必要なツールを見極めるための診断フレームワーク
- 主要ツールの分類と特徴比較
SFAとCRMの基本的な違い
SFA(Sales Force Automation)とは
SFAは「営業支援システム」と訳され、営業プロセスの効率化と可視化を主な目的としたツールです。営業担当者の日常業務(商談管理、活動記録、見積作成、売上予測など)を支援し、営業マネージャーがチームのパフォーマンスを把握・改善するための基盤を提供します。
SFAの主な機能領域:
- 案件(商談)管理とパイプライン可視化
- 営業活動の記録・追跡
- 売上予測とフォーキャスト
- 見積書・提案書の作成管理
- 営業レポート・ダッシュボード
- 目標管理と実績トラッキング
CRM(Customer Relationship Management)とは
CRMは「顧客関係管理」と訳され、顧客との関係構築・維持・強化を目的としたツールです。営業部門だけでなく、マーケティング、カスタマーサポート、カスタマーサクセスなど、顧客接点を持つすべての部門で活用されることを前提としています。
CRMの主な機能領域:
- 顧客情報の一元管理(コンタクト・企業情報)
- 顧客とのコミュニケーション履歴管理
- セグメンテーションとターゲティング
- カスタマーサポート・問い合わせ管理
- 顧客満足度の追跡
- ライフサイクル全体の顧客データ管理
SFAとCRMの機能比較表
SFAとCRMの違いを機能単位で整理すると、以下の通りです。
| 機能カテゴリ | SFA | CRM | 備考 |
|---|---|---|---|
| 顧客基本情報管理 | △ | ◎ | CRMがマスターデータの管理基盤 |
| コンタクト管理 | ○ | ◎ | CRMのほうが広範囲のコンタクト管理が可能 |
| 案件・商談管理 | ◎ | △ | SFAの中核機能 |
| パイプライン管理 | ◎ | △ | SFAの強み |
| 営業活動記録 | ◎ | ○ | SFAのほうが営業特化の記録項目が豊富 |
| 売上予測 | ◎ | △ | SFAの差別化機能 |
| 見積・提案管理 | ◎ | × | SFA特有の機能 |
| メール配信 | △ | ◎ | CRM(MA連携含む)の領域 |
| カスタマーサポート | × | ◎ | CRMの重要機能 |
| マーケティング連携 | △ | ◎ | CRMのほうがMA統合に優れる |
| レポート・分析 | ○ | ◎ | CRMのほうが全社横断の分析が可能 |
◎=主要機能、○=対応、△=簡易対応、×=非対応
営業ファネルで理解するSFAとCRMの役割分担
SFAとCRMの違いを最も直感的に理解できるのが、営業ファネル(セールスファネル)のどの段階で、どちらのツールが活きるかという視点です。
ファネル全体像とツールの守備範囲
┌─────────────────────────────────────┐
│ 認知・集客(MA領域) │ ← MA
│ Web訪問、資料DL、セミナー参加 │
├─────────────────────────────────────┤
│ リード育成(MA+CRM領域) │ ← MA + CRM
│ メール配信、スコアリング、育成 │
├─────────────────────────────────────┤
│ 商談化(SFA+CRM領域) │ ← SFA + CRM
│ 初回商談、ニーズヒアリング │
├─────────────────────────────────────┤
│ 商談推進(SFA領域) │ ← SFA
│ 提案、見積、交渉、クロージング │
├─────────────────────────────────────┤
│ 既存顧客管理(CRM領域) │ ← CRM
│ カスタマーサクセス、アップセル │
└─────────────────────────────────────┘
ファネル各段階の詳細
認知・集客段階(MA領域)
見込み顧客がWebサイトを訪問し、資料をダウンロードし、セミナーに参加する段階。この段階の主役はMA(マーケティングオートメーション)です。CRMはコンタクト情報の蓄積先として機能し、SFAはまだ出番がありません。
リード育成段階(MA+CRM領域)
獲得したリードに対してメールナーチャリングやコンテンツ提供を行い、購買意欲を高める段階。MAのスコアリング機能でリードの温度感を測定し、CRMにリードのステータスと行動履歴を蓄積します。スコアが一定基準を超えたリードを営業に引き渡す「MQL→SQL」の判定もこの段階で行います。
商談化段階(SFA+CRM領域)
営業がリードに初回アプローチし、商談化する段階。ここからSFAの機能が本格的に活きてきます。CRMに蓄積されたリードの行動履歴(どのページを見たか、どの資料をDLしたか)をSFAの商談情報と紐づけることで、営業は「何に興味があるか」を事前に把握した上で商談に臨めます。
商談推進段階(SFA領域)
提案、見積作成、交渉、クロージングという営業のコアプロセス。SFAの最も重要な領域です。パイプライン管理、売上予測、活動記録など、SFAの主要機能がフル活用される段階です。
既存顧客管理段階(CRM領域)
受注後のカスタマーサクセス、サポート対応、契約更新、アップセル・クロスセルの段階。CRMの真価が発揮される領域です。顧客との長期的な関係構築に必要な情報を一元管理し、LTV(顧客生涯価値)の最大化を支援します。
MA・SFA・CRMの3ツールの関係性
SFAとCRMの比較に加えて、MA(マーケティングオートメーション)を含めた3ツールの関係性を理解しておくことが、正しいツール選定には不可欠です。
3ツールの比較一覧
| 項目 | MA | SFA | CRM |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | リード獲得・育成 | 営業プロセス効率化 | 顧客関係の構築・維持 |
| 主な利用部門 | マーケティング | 営業 | 営業・マーケ・CS・全社 |
| 対象フェーズ | 認知〜商談化前 | 商談化〜受注 | 全フェーズ(特に受注後) |
| 主な管理対象 | リード(見込み顧客) | 案件・商談 | 顧客(企業・個人) |
| 代表的な機能 | メール配信、スコアリング、LP作成 | パイプライン管理、売上予測、活動記録 | コンタクト管理、問い合わせ管理、レポート |
| データの流れ | → SFA/CRMへリード情報を連携 | ← MAからリード受領、→ CRMへ顧客情報連携 | ← MA・SFAから情報を集約 |
3ツール連携のデータフロー
理想的な運用では、MA→SFA→CRMの順にデータが流れ、CRMが全データの統合基盤となります。
- MAがリードを獲得 → コンタクト情報と行動データをCRMに連携
- スコアリングで商談化基準を超えたリードをSFAへ引き渡し → 営業が商談を開始
- SFAで商談を推進 → 活動記録、提案内容、見積情報をCRMに同期
- 受注後はCRMで一元管理 → カスタマーサクセスが顧客情報をもとにフォロー
- 既存顧客の新たなニーズをMAで検知 → 再度SFAへ引き渡してアップセル商談を開始
この循環が回ることで、リードから顧客、そしてロイヤル顧客への一気通貫の管理が実現します。
3つの導入パターンと選択基準
SFAとCRMのどちらを導入すべきかは、自社の事業フェーズ、営業組織の規模、現在の課題によって異なります。ここでは「CRM only」「SFA only」「CRM+SFA統合型」の3パターンの特徴と選択基準を解説します。
パターン1:CRM only
向いている企業の特徴:
- 営業チームが5名以下の小規模組織
- 新規開拓よりも既存顧客の深耕が中心
- 営業プロセスがシンプル(商談ステージが3つ以下)
- まずは顧客情報の一元管理からスタートしたい
- カスタマーサポートやCSとの情報共有が優先課題
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 導入コストが低い | 複雑な営業管理には不向き |
| 全社共通の顧客基盤が構築できる | 売上予測や商談分析が弱い |
| 学習コストが低い | 営業パイプラインの高度な管理ができない |
代表的なユースケース: 顧客数が増えてきたスタートアップ、ルート営業中心の企業、サブスクリプション型ビジネス
パターン2:SFA only
向いている企業の特徴:
- 新規開拓営業が主体で、案件数が多い
- 営業プロセスが複数ステージに分かれる複雑な商談
- 営業チームの生産性向上・属人化解消が最優先課題
- 売上予測の精度向上が経営課題
- マーケティング部門との連携は今後の課題
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 営業プロセスの可視化・標準化に最適 | マーケ・CSとの情報共有が弱い |
| 売上予測、パイプライン管理が充実 | 受注後の顧客管理が手薄 |
| 営業マネジメントの高度化が可能 | 全社的な顧客データ基盤にはなりにくい |
代表的なユースケース: BtoB法人営業中心の企業、営業メンバーが10名以上の組織、エンタープライズセールス
パターン3:CRM+SFA統合型(推奨)
向いている企業の特徴:
- マーケティングから営業、CSまでの一気通貫の顧客管理を目指す
- 営業チームが10名以上で、組織営業への転換を図りたい
- 既存顧客の深耕とLTV最大化が事業戦略の柱
- データドリブンな営業を実現したい
- 将来的にMA連携も視野に入れている
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 全フェーズを一元管理できる | 導入コスト・設定工数が大きい |
| 部門間の情報共有がスムーズ | 機能が多く、定着に時間がかかる |
| データの一貫性が保たれる | 段階的な導入計画が必要 |
| スケーラビリティが高い | 運用体制の整備が不可欠 |
代表的なユースケース: 成長フェーズの中堅企業、デジタルトランスフォーメーション推進企業、複数部門で顧客接点を持つ企業
自社に必要なツールの見極め診断フレームワーク
5つの判断基準
自社に最適なツールを見極めるために、以下の5つの基準で自社の状況を評価しましょう。
| 判断基準 | CRM寄り | SFA寄り | 統合型寄り |
|---|---|---|---|
| 営業チーム規模 | 5名以下 | 5〜15名 | 15名以上 |
| 主な営業スタイル | 既存深耕、ルート営業 | 新規開拓中心 | 新規+既存のバランス型 |
| 最優先の課題 | 顧客情報の散在 | 営業の属人化・非効率 | 部門間の情報分断 |
| 商談の複雑さ | シンプル(即決型) | 複雑(複数ステージ) | 複雑+長期フォロー |
| 将来の展望 | 当面は営業中心で運用 | 営業の生産性向上が急務 | MA・CS部門との統合を視野 |
業種別の推奨パターン
| 業種 | 推奨パターン | 理由 |
|---|---|---|
| IT・SaaS | CRM+SFA統合型 | サブスク型ビジネスはLTV管理が重要、MA連携も必須 |
| 製造業(BtoB) | SFA重視の統合型 | 長期商談が多く、パイプライン管理が不可欠 |
| 不動産 | CRM重視 | 顧客の長期フォローと物件マッチングが中心 |
| コンサルティング | SFA重視 | 案件管理とリソース配分の最適化が鍵 |
| 小売・EC(BtoC) | CRM重視 | 大量の顧客データ管理とセグメントマーケティング |
| 人材紹介 | CRM+SFA統合型 | 求職者・企業双方の管理と案件マッチングが必要 |
主要ツールのSFA/CRM機能分類
市場に存在する主要ツールを、SFA/CRMの機能バランスで分類します。
| ツール名 | 分類 | SFA機能 | CRM機能 | MA機能 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Salesforce | 統合型 | ◎ | ◎ | ○ | エンタープライズ向け、高いカスタマイズ性 |
| HubSpot | 統合型 | ◎ | ◎ | ◎ | 無料CRMからスタート可能、MA統合が強み |
| Mazrica Sales (Senses) | SFA重視 | ◎ | ○ | △ | 国産SFA、AI案件予測、営業現場の使いやすさ |
| eセールスマネージャー | SFA重視 | ◎ | ○ | △ | 国産SFA、日本の商習慣に最適化 |
| kintone | CRM寄りカスタマイズ型 | ○ | ○ | × | ノーコード、柔軟なカスタマイズ |
| Zoho CRM | 統合型 | ◎ | ◎ | ○ | コストパフォーマンスが高い、中小企業向け |
補足: 上記の分類はあくまで「強み」の傾向であり、各ツールとも機能拡張やアップデートによって境界は曖昧になりつつあります。最新の機能は各ベンダーの公式サイトで確認してください。
SFA/CRM導入で失敗しないための5つのポイント
SFAとCRMの違いを理解した上で、導入を成功させるためのポイントを5つ紹介します。CRM導入の失敗率は70〜80%と言われていますが、以下のポイントを押さえることで成功確率を大幅に高められます。
ポイント1:「ツール選定」より先に「課題の明確化」
SFAとCRMのどちらが必要かを判断する前に、自社の営業組織が抱える課題を具体的に言語化しましょう。
課題の明確化チェックリスト:
- [ ] 顧客情報がExcelや個人のPC、手帳に分散している → CRM寄り
- [ ] 営業パイプラインが可視化されていない → SFA寄り
- [ ] 売上予測の精度が低い → SFA寄り
- [ ] マーケティングと営業の連携が悪い → 統合型(MA含む)
- [ ] 受注後の顧客フォローが属人的 → CRM寄り
- [ ] 営業プロセスが標準化されていない → SFA寄り
ポイント2:小さく始めて段階的に拡大する
最初からSFA・CRM・MAのすべてを同時導入しようとすると、設定の複雑さと現場の混乱で頓挫するリスクが高まります。
推奨する段階的導入ステップ:
| ステップ | 実施内容 | 期間目安 |
|---|---|---|
| Step 1 | CRMで顧客マスターデータの一元管理 | 1〜2ヶ月 |
| Step 2 | SFA機能で営業パイプラインの可視化 | 2〜3ヶ月 |
| Step 3 | レポート・ダッシュボードの整備 | 1〜2ヶ月 |
| Step 4 | MA連携でリード管理の自動化 | 2〜3ヶ月 |
| Step 5 | カスタマーサクセス機能の活用 | 2〜3ヶ月 |
ポイント3:現場の入力負担を最小化する
SFA導入率が約9.1%の日本において、ツールが「使われない」最大の原因は入力負担です。必須入力項目は最小限にし、メール連携やカレンダー同期による自動記録を最大限に活用してください。
ポイント4:稟議を通すための投資対効果を明確にする
日本企業特有の稟議文化を考慮し、定量的なROIを示す準備をしましょう。
ROI算出の基本フレームワーク:
- 営業担当者のデータ入力・検索にかかる時間の削減効果
- 商談の可視化による受注率向上の見込み
- 顧客情報の一元化によるフォロー漏れ削減効果
- 売上予測精度向上による在庫・リソースの最適化効果
ポイント5:SFAとCRM、どちらを先に導入するかの判断
SFA/CRM統合型ツールを選ぶ場合でも、「どの機能から使い始めるか」を明確にする必要があります。
- CRM機能から始めるべき企業: 顧客データが分散しており、まず「情報の一元化」が急務
- SFA機能から始めるべき企業: 営業プロセスの可視化と標準化が最優先課題
まとめ
SFAとCRMの違いは、「営業プロセスの効率化・可視化」(SFA)と「顧客関係の構築・維持の全社基盤」(CRM)というカバー範囲の違いに集約されます。ただし、現在の主要ツールはSFAとCRMの境界が曖昧になっており、多くの製品が両方の機能を統合しています。
自社に最適なツールを選ぶためのポイントは以下の通りです。
- 営業ファネルのどの段階に課題があるかを見極める ── 商談推進の効率化ならSFA重視、顧客情報の一元管理ならCRM重視、全体最適なら統合型
- 3つの導入パターンから自社に合ったアプローチを選ぶ ── CRM only、SFA only、CRM+SFA統合型の選択基準を活用する
- MAも含めた3ツールの連携を視野に入れる ── リード獲得からカスタマーサクセスまでの一気通貫の仕組みが、長期的な競争力の源泉になる
- 小さく始めて段階的に拡大する ── 最初からすべてを求めず、最優先の課題を解決する機能から着手する
SFAとCRMの比較で迷ったら、まずは本記事の診断フレームワークで自社の状況を整理してみてください。CRM導入の失敗率70〜80%を回避するためにも、ツールのスペックではなく「自社の課題に合っているか」を判断基準にすることが重要です。
なお、SFAとCRMの両方の機能を統合的に使いたい場合は、HubSpotのように無料CRMから始めて段階的にSFA(Sales Hub)やMA(Marketing Hub)を追加できるプラットフォーム型のツールが、リスクを抑えた導入アプローチとして有効です。
よくある質問(FAQ)
Q1. SFAとCRMは両方導入する必要がありますか?
必ずしも別々のツールを2つ導入する必要はありません。現在の多くのツール(Salesforce、HubSpot、Zoho CRMなど)はSFAとCRMの機能を統合して提供しています。重要なのは「SFAとCRMの両方の"機能"が必要かどうか」を判断することです。営業管理と顧客管理の両方に課題がある場合は、統合型のツールを1つ導入するのが最も効率的です。
Q2. SFAとCRMの違いがわかりません。結局どちらを選べばいいですか?
最もシンプルな判断基準は「今、最も困っていることは何か」です。「営業の案件管理ができていない」「パイプラインが見えない」「売上予測が立たない」ならSFA寄りのツールを選んでください。「顧客情報が分散している」「部門間で情報共有ができない」「既存顧客のフォローが属人的」ならCRM寄りのツールが適しています。迷う場合は、SFAとCRMの両方の機能を持つ統合型ツールの無料プランから試すのが最も確実です。
Q3. MAも同時に導入すべきですか?
マーケティング部門が独立して機能しており、リード獲得・育成のプロセスが確立されている企業であれば、MA同時導入のメリットは大きいです。ただし、まだマーケティング活動が体系化されていない段階であれば、まずCRM/SFAの導入・定着を優先し、その後にMAを追加する段階的アプローチをおすすめします。SFA導入率が9.1%にとどまる日本では、まず営業の基盤を固めることが先決です。
Q4. 無料のCRM/SFAツールでも十分ですか?
営業チームが5名以下で、基本的な顧客管理と案件管理ができれば十分という段階であれば、無料プランでも十分に活用できます。ただし、無料プランには通常、ユーザー数制限、ストレージ制限、高度なレポート機能の制限、カスタマイズの制限があります。組織が拡大したときに有料プランへスムーズにアップグレードできるツールを選んでおくと、将来の移行コストを抑えられます。
Q5. 既にExcelで営業管理をしているのですが、SFAとCRMのどちらに移行すべきですか?
Excelからの移行先としては、営業管理の課題が中心であればSFA機能が充実したツール、顧客情報の管理が中心であればCRM機能が充実したツールが適しています。ただし、Excel依存から脱却する最初のステップとしては、CRMで顧客マスターデータを一元化し、その上にSFA機能で案件管理を重ねるアプローチが王道です。Excel管理の限界を感じているなら、まずはCRM機能から始めて段階的にSFA機能を追加していくことをおすすめします。
関連記事
株式会社StartLinkは、事業推進に関わる「販売促進」「DXによる業務効率化(ERP/CRM/SFA/MAの導入)」などのご相談を受け付けております。 サービスのプランについてのご相談/お見積もり依頼や、ノウハウのお問い合わせについては、無料のお問い合わせページより、お気軽にご連絡くださいませ。
関連キーワード:
サービス資料を無料DL
著者情報
今枝 拓海 / Takumi Imaeda
株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。
パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。