インテントデータツール比較|Sales Marker・FORCAS・HubSpot Breezeの選び方

  • 2026年3月3日

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インテントデータの活用は、BtoBマーケティングと営業において急速に普及しています。しかし、「インテントデータツール」と一口に言っても、提供するデータの種類、精度、活用範囲はツールごとに大きく異なります。自社の目的と予算に合ったツールを選ぶことが、インテントデータ活用の成否を左右します。

インテントデータツールは「検索インテント型」「コンテンツインテント型」「統合プラットフォーム型」の3つに大別できます。Sales Markerは検索行動からインテントを検出する「検索インテント型」の代表格であり、FORCASは企業データベースとインテント分析を組み合わせた「コンテンツインテント型」の日本代表です。そしてHubSpot Breezeは、CRM/MA内にインテント機能を組み込んだ「統合プラットフォーム型」です。

本記事では、これら主要ツールの機能・価格・特徴を詳しく比較し、自社に最適なツールの選び方を解説します。

この記事でわかること

  • インテントデータツールの3つの分類
  • Sales Marker・FORCAS・HubSpot Breezeの詳細比較
  • その他の主要インテントデータツール
  • 自社に最適なツールを選ぶための5つの判断基準
  • 導入パターン別の推奨ツール構成
  • インテントデータツール導入の成功ポイント

インテントデータツールの3つの分類

インテントデータツール比較
分類 特徴 代表ツール 適した企業
検索インテント型 Web検索行動からリアルタイムでインテントを検出 Sales Marker、Bombora 営業主導のアウトバウンド企業
企業データ+インテント型 企業DBとインテント分析を融合、ターゲットリスト精緻化 FORCAS、ユーソナー ABM推進企業
統合プラットフォーム型 CRM/MA内にインテント機能を統合 HubSpot Breeze、6sense マーケ×営業の一気通貫を目指す企業

主要3ツールの詳細比較

Sales Marker

概要:

日本発のインテントセールスプラットフォームです。Web上の検索行動データをリアルタイムで分析し、「今まさに特定のキーワードを検索している企業」を特定します。営業チームへの即時アラート機能が特徴です。

主な機能:

機能 詳細
インテントシグナル検出 指定キーワードの検索企業をリアルタイム検知
企業特定 IPアドレス+独自技術で検索企業を特定
部署・担当者情報 ターゲット企業の部署・担当者情報を提供
セールスシグナル 営業アプローチの最適タイミングを通知
CRM連携 HubSpot、Salesforce等と連携可能
AIレコメンド AIによるターゲット企業・アプローチ方法の提案

強み:

  • リアルタイムの検索インテント検出(他ツールより速報性が高い)
  • 営業チームが直接活用できるUI設計
  • 日本企業のデータカバレッジが充実
  • 部署・担当者レベルのアプローチリスト自動生成

価格帯: 月額30万円〜(プランにより変動)

適した企業:

  • アウトバウンド営業チームが主力の企業
  • 「今すぐ客」にリアルタイムでアプローチしたい企業
  • 営業主導でインテントデータを活用したい企業

FORCAS

概要:

150万社以上の日本企業データベースを持つABMプラットフォームです。企業属性データとインテント分析を組み合わせ、ICPに合致し、かつ購買意図のあるターゲット企業を効率的に特定します。

主な機能:

機能 詳細
企業データベース 150万社以上の日本企業データ(業界、規模、財務等)
ICP自動算出 受注データから理想顧客像を自動分析
シナリオ分析 ターゲット企業の課題・ニーズを業界データから推定
ニュースアラート ターゲット企業の最新ニュース・人事異動の通知
CRM連携 HubSpot、Salesforce等と連携可能
インテント分析 業界トレンドとの照合による購買意図の推定

強み:

  • 日本企業データの網羅性と品質が最高クラス
  • ICP設計からターゲットリスト作成までの一気通貫
  • 直感的なUIで学習コストが低い
  • ABMとインテントデータの融合

価格帯: 月額20万円〜

適した企業:

  • ABM戦略を推進している企業
  • ターゲットリスト作成の精度を高めたい企業
  • マーケティング主導でインテントデータを活用したい企業

HubSpot Breeze Intelligence

概要:

HubSpotのAI機能「Breeze」に含まれるインテリジェンス機能です。CRM内のデータとサードパーティのインテントデータを統合し、バイヤーインテントの検出から営業アクションまでを一つのプラットフォームで完結させます。

主な機能:

機能 詳細
データエンリッチメント コンタクト・企業情報の自動補完
バイヤーインテント ターゲット企業の関心トピックを自動分析
フォーム短縮 フォーム入力項目を自動補完してCVR向上
スコアリング連携 インテントシグナルをリードスコアに自動反映
営業通知 スコア急上昇時に営業担当へ自動アラート
ワークフロー統合 MAのワークフローとインテントデータの連携

強み:

  • CRM/MA/営業ツールとの完全統合(追加ツール不要)
  • インテント検出→ナーチャリング→営業アプローチの全自動化
  • 既存HubSpotデータとのシームレスな連携
  • 追加コストが限定的(HubSpot契約に含まれる機能あり)

価格帯: HubSpotの各Hubのサブスクリプションに含まれる(追加クレジット購入オプションあり)

適した企業:

  • HubSpotを既に導入済みの企業
  • マーケと営業のデータを一元管理したい企業
  • 小さく始めて段階的にインテントデータ活用を拡大したい企業

3ツールの比較一覧表

項目 Sales Marker FORCAS HubSpot Breeze
インテント検出方式 検索行動リアルタイム分析 企業DB+業界トレンド分析 CRMデータ+サードパーティ統合
データのリアルタイム性
日本企業データカバレッジ
部署・担当者情報
CRM/MA統合 △(連携) △(連携) ◎(内蔵)
ナーチャリング連携 × ×
広告連携 ×
レポーティング
導入の手軽さ
月額費用 30万円〜 20万円〜 HubSpot契約に含む
主なユーザー 営業チーム マーケ+営業 マーケ+営業

その他の主要インテントデータツール

ツール名 特徴 日本語対応 価格帯
Bombora サードパーティインテントデータの世界最大手 × 要問い合わせ
6sense AIによる購買ステージ予測、ABMオーケストレーション × 要問い合わせ
Demandbase ABM+インテントデータの統合プラットフォーム 要問い合わせ
ZoomInfo 企業・個人データベース+インテント 月額15万円〜
Leadfeeder 自社サイト訪問企業の特定 月額3万円〜
ユーソナー 法人データ名寄せ+企業特定 月額15万円〜

ツール選定の5つの判断基準

基準1: 主な利用者は誰か

主な利用者 推奨ツール 理由
営業チーム Sales Marker リアルタイムアラート+アプローチリスト
マーケチーム FORCAS ターゲットリスト+ABM
マーケ+営業 HubSpot Breeze 一気通貫の統合管理

基準2: 既存のテックスタック

HubSpotを既に利用中の企業はBreezeから始めるのがコスト効率最良です。Salesforceを利用中の企業はSales MarkerまたはFORCASとの連携を検討しましょう。

基準3: 予算規模

月額予算 推奨
追加予算なし HubSpot Breeze(既存契約内)
〜20万円 Leadfeeder + HubSpot
20〜30万円 FORCAS
30万円以上 Sales Marker、または複数ツールの組み合わせ

基準4: 自社のインテントデータ成熟度

成熟度 推奨アプローチ
初期(これから始める) HubSpot Breezeのファーストパーティデータ活用から
成長期(効果を実感、拡大したい) FORCAS または Sales Marker の追加
成熟期(データドリブン営業が定着) 複数ツールの統合運用

基準5: ターゲット市場

日本市場中心ならSales Marker・FORCASの日本企業データカバレッジが優位です。グローバル展開ならBombora・6sense・ZoomInfoが選択肢に入ります。

導入パターン別の推奨ツール構成

パターン1: HubSpotユーザーの最初の一歩(推奨)

構成: HubSpot Breeze Intelligence のみ

追加ツール不要で、既存のHubSpot環境にインテントデータ分析を追加します。まずはファーストパーティデータの活用とBreezeのバイヤーインテント機能で効果を検証し、データの必要性が高まった段階で専用ツールを追加します。

パターン2: ABM+インテントデータの本格運用

構成: FORCAS + HubSpot

FORCASでICPに基づくターゲットリストを精緻に作成し、インテント分析で優先順位を付けます。HubSpotでエンゲージメント管理・ナーチャリング・効果測定を行い、マーケ→営業の一気通貫を実現します。

パターン3: 営業主導のインテントセールス

構成: Sales Marker + HubSpot(またはSalesforce)

Sales Markerでリアルタイムの購買インテントを検知し、営業チームに即時アラートを配信します。CRM側で商談管理と効果測定を行い、インテント経由の受注率をモニタリングします。

パターン4: フルスタックのデータドリブン体制

構成: Sales Marker + FORCAS + HubSpot

検索インテント(Sales Marker)+ 企業データ(FORCAS)+ CRM/MA(HubSpot)の3層構造で、データドリブンなマーケティング・営業体制を構築します。投資額は大きくなりますが、最も精度の高いターゲティングが可能です。

インテントデータツール導入の成功ポイント

1. KPIを事前に設定する

導入前に「何を測定するか」を決めておきましょう。

KPI 目標例
インテント起点のアポ率 従来比2倍以上
インテント起点の商談化率 15%以上
ターゲットリストの精度 MQL転換率30%以上
営業1人あたりの生産性 20%向上

2. 小さく始めて検証する

全社展開の前に、1チーム・1セグメントで3ヶ月間のパイロットを実施します。効果が確認できてからスケールさせましょう。

3. 営業チームのトレーニングを行う

ツールを導入するだけでは成果は出ません。「インテントデータの見方」「アラートを受けた際の対応方法」「パーソナライズドアプローチの作成方法」を営業チームにトレーニングします。

4. マーケと営業のプロセスを統合する

インテントデータの真価は、マーケティングと営業が同じデータを見て連携することで発揮されます。CRMを中心に、インテントデータ→リードスコアリング→営業アラート→商談管理のプロセスを設計しましょう。

まとめ

インテントデータツールの選び方をまとめます。

  1. 3つの分類を理解する: 検索インテント型(Sales Marker)、企業データ型(FORCAS)、統合型(HubSpot Breeze)
  2. 利用者に合わせて選ぶ: 営業主導ならSales Marker、マーケ主導ならFORCAS、統合管理ならHubSpot
  3. 既存スタックを活かす: HubSpotユーザーはBreezeから始めるのが最もコスト効率が良い
  4. 段階的に拡大する: ファーストパーティデータ→サードパーティデータの順で投資を拡大
  5. プロセスと組織の準備: ツール導入と同時に、マーケ×営業の連携プロセスを設計する

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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。