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「Zoomのウェビナー参加者リストを手動でCRMに入力している」「ミーティング後のフォローアップが属人的で漏れが多い」——オンラインミーティングやウェビナーの運用に課題を感じている企業様は多いかと思います。
HubSpotとZoom/Microsoft Teamsの連携とは、オンラインミーティングやウェビナーの開催・参加者管理・フォローアップをHubSpot CRMと自動的に連動させる仕組みです。 ミーティングリンクの自動生成、ウェビナー参加者のCRM自動登録、参加履歴に基づくナーチャリング自動化まで、一気通貫の運用が実現できます。
この記事では、以下のポイントを解説します。
- HubSpotとZoom/Teams連携の基本設定
- ミーティングリンクの自動生成と活用
- ウェビナーデータの自動同期と参加者管理
- ウェビナー後のフォローアップ自動化
- AI議事録機能との連携
HubSpotとZoom/Teams連携でできること
機能一覧
| 機能 | Zoom | Teams | 必要プラン |
|---|---|---|---|
| ミーティングリンク自動生成 | 対応 | 対応 | 無料〜 |
| ミーティング記録のCRM同期 | 対応 | 対応 | 無料〜 |
| ウェビナーデータ同期 | 対応 | 対応 | Marketing Hub Professional〜 |
| 参加者のコンタクト自動作成 | 対応 | 対応 | 無料〜 |
| 録画データの紐づけ | 対応 | 対応 | 無料〜 |
| AI議事録(会話インテリジェンス) | 対応 | 対応 | Sales/Service Hub Professional〜 |
Zoom連携の設定手順
ステップ1: Zoomアプリのインストール
- HubSpotの設定画面から「連携」→「アプリマーケットプレイス」に移動
- 「Zoom」で検索してアプリをインストール
- Zoomのログイン資格情報を入力してサインイン
- HubSpotがZoomアカウントにアクセスすることを承認
ステップ2: ミーティング連携の設定
HubSpotのミーティングツールとZoomを連携させることで、日程調整ページにZoomミーティングリンクを自動追加できます。
- HubSpotの「セールス」→「ミーティング」に移動
- ミーティングリンクの設定で「ビデオ会議を追加」をオンに
- Zoomを選択
- 予約が入ると自動的にZoomミーティングが作成され、参加URLが招待メールに含まれる
ステップ3: ウェビナーデータの同期設定
- HubSpotの設定画面で「連携」→「接続されたアプリ」→「Zoom」
- 「ウェビナー」タブに移動
- 「ウェビナーデータを同期」スイッチをオンに切り替え
- 「既定で新たにスケジュールされたウェビナーからデータを同期します」にチェック
この設定により、Zoomで作成したウェビナーの登録者・参加者データがHubSpotに自動的に同期されます。
Microsoft Teams連携の設定手順
ステップ1: Teamsアプリのインストール
HubSpotのアプリマーケットプレイスから「Microsoft Teams」を検索してインストールし、Microsoftアカウントで認証を行います。
ステップ2: ミーティング連携の設定
Zoom連携と同様に、HubSpotのミーティングツールでTeamsを選択することで、日程調整時にTeamsミーティングリンクが自動生成されます。
ステップ3: ウェビナーデータの同期
- HubSpotの設定画面で「連携」→「接続されたアプリ」→「Microsoft Teams」
- 「ウェビナー」タブで「ウェビナーデータを同期」をオンに切り替え
- Teamsウェビナーの参加者データがHubSpotに自動同期
ミーティングリンクの活用パターン
日程調整の自動化
HubSpotのミーティングツールは、営業担当者の空き時間を自動で表示し、見込み顧客が自分で日程を選択できる仕組みです。Zoom/Teams連携を設定しておけば、予約確定と同時にビデオ会議リンクが自動生成されます。
ミーティングリンクの活用シーン
| シーン | 活用方法 |
|---|---|
| メール署名 | 営業担当者のミーティングリンクを署名に設置 |
| Webサイト | 問い合わせフォームの代わりにミーティングリンクを設置 |
| シーケンス | 3通目のメールに日程調整リンクを挿入 |
| チャットボット | チャットフローの最後にミーティング予約を案内 |
シーケンスでのメール3通目に日程調整リンクを送付するパターンは、商談化率の向上に効果的です。
ウェビナー運用の自動化
ウェビナー前: 集客とリマインド
HubSpotのマーケティング機能を活用して、ウェビナーの集客からリマインド配信まで自動化できます。
- ランディングページ作成: Content Hubでウェビナー申し込みページを作成
- フォーム連携: フォーム送信→Zoomウェビナーに自動登録
- リマインドメール: ワークフローで開催前日・当日にリマインドメールを自動送信
ウェビナー中: 参加データの自動記録
ウェビナー開催中の以下のデータがHubSpotに自動で同期されます。
- 参加者リスト(登録者vs実際の参加者)
- 参加時間・離脱時間
- Q&Aの内容(Zoomの場合)
- 投票結果
ウェビナー後: フォローアップの自動化
ここが結構ミソになってきます。ウェビナー後のフォローアップを自動化することで、ホットリードを逃さずに商談化につなげられます。
参加者向けフォローアップ
- ウェビナー参加者リストがHubSpotに自動同期
- ワークフローで参加者にお礼メール+録画リンクを自動配信
- スコアリングで参加者にポイントを付与(例: ウェビナー参加+10点)
- スコアが閾値を超えたら営業にアラート通知
不参加者向けフォロー
登録したが参加しなかったユーザーに対しても、録画リンク付きのフォローメールを自動配信します。
展示会やウェビナーの後は、100名単位の参加者に3通のフォローメールを自動送信するシーケンスの活用が効果的です。
AI議事録(会話インテリジェンス)との連携
HubSpotにはZoomやGoogle MeetなどのWeb会議の議事録をAIで自動生成する「会話インテリジェンス」機能が搭載されています。
AI議事録の自動化フロー
- Zoom/Teamsでのミーティングを自動録画
- HubSpotが録画を取り込み、AIが文字起こし+要約を生成
- 議事録がコンタクト/取引レコードのタイムラインに自動保存
- ワークフローでSlack/Teamsに議事録を自動通知
これが結構すごいですよね、毎回議事録ツールを起動させたりしなくても、HubSpotの方に自動的に取り込まれていくんです。HubSpotの中だけで全部完結しているので、外部のAIツールや議事録ツールを買わなくてもすぐ現場に導入できます。
必要プラン
AI議事録機能(会話インテリジェンス)はSales Hub ProfessionalまたはService Hub Professionalプラン以上で利用可能です。
運用上の注意点
1. Zoomプランの確認
ウェビナーデータの同期にはZoom側のウェビナーアドオン契約が必要です。基本のZoomプランにはウェビナー機能が含まれていないため、事前に確認してください。
2. プライバシー・録画同意
AI議事録機能を使う場合、ミーティング参加者に録画と文字起こしについて事前に同意を得る必要があります。Zoomの録画同意ダイアログやミーティング冒頭での説明を忘れないようにしましょう。
3. ウェビナーデータの同期範囲
Zoom/Teamsで過去に開催したウェビナーのデータは、連携設定後からの新規ウェビナーのみが同期対象になる場合があります。過去データを取り込みたい場合は、CSVインポートを活用してください。
4. HubSpotのマーケティングコンタクト管理
ウェビナー参加者をマーケティングコンタクトに設定するとメール配信の課金対象になります。2000名のミニマム契約で運用している場合は、マーケティングコンタクトの数を管理し、課金に関しては一定に抑えられるよう対象化・対象外化のワークフローを組むことを推奨します。
まとめ
HubSpotとZoom/Teamsを連携することで、オンラインミーティングとウェビナーの運用を大幅に効率化できます。
- ミーティングリンクの自動生成で日程調整をスムーズに
- ウェビナー参加者データの自動同期でCRM入力作業を削減
- ワークフローでフォローアップを自動化し、商談化率を向上
- AI議事録で議事録作成の手間をゼロに
まずはミーティングリンクの設定から始めて、段階的にウェビナーデータの同期やAI議事録の活用に拡大していただければなと思います。オンラインでの顧客接点が増えている今、Web会議とCRMの連携は営業効率化の基盤として非常に重要です。
よくある質問(FAQ)
Q. HubSpotのミーティングリンクは無料プランでも使えますか?
はい、ミーティングツールはHubSpotの無料プランでも利用可能です。Zoom/Teams連携によるビデオ会議リンクの自動生成も無料プランから使えます。ただし、ウェビナーデータの同期やワークフローによる自動化にはProfessionalプラン以上が必要です。
Q. ZoomとTeams、どちらの連携がおすすめですか?
社内で主に使用しているWeb会議ツールに合わせて選択するのがベストです。どちらもHubSpotとの連携機能はほぼ同等です。両方を使っている場合は、両方を同時に連携することも可能です。
Q. ウェビナー参加者は自動的にHubSpotのコンタクトになりますか?
はい、ウェビナーデータの同期を有効にすると、登録者・参加者のメールアドレスをキーにHubSpotのコンタクトレコードが自動作成または更新されます。既存のコンタクトの場合は、ウェビナー参加履歴がタイムラインに記録されます。
Q. AI議事録機能は日本語に対応していますか?
はい、HubSpotの会話インテリジェンス機能は日本語に対応しています。ただし、英語に比べると文字起こしの精度はやや劣る場合があります。今後の改善に期待しつつ、現時点では要約内容を人間が確認・修正する運用が推奨されます。
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著者情報
今枝 拓海 / Takumi Imaeda
株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。
パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。