HubSpot vs SATORI比較|日本市場に特化したMAツール選びの決定版ガイド

  • 1970年1月1日

ブログ目次


「MAツールを導入したいけれど、HubSpotとSATORI、どちらが自社に合うのかわからない」

「海外製のHubSpotと国産のSATORI、日本企業にはどちらが適しているの?」

——MAツール選定で最終的にこの2つで迷う企業は多いのではないでしょうか。

HubSpotは、CRM・MA・SFA・CMSを統合したオールインワンプラットフォームで、世界228,000社以上が導入するグローバルスタンダードのツールです。一方SATORIは、日本市場に特化して開発された国産MAツールで、匿名リード管理に強みを持つのが特徴です。

本記事では、HubSpot導入支援を手がけるStartLinkの視点から、両ツールの機能・料金・サポート体制を徹底比較し、自社に最適なMAツールを選ぶための判断基準を解説します。

この記事でわかること:

  • HubSpotとSATORIの機能・料金・サポートの違い
  • それぞれのツールが向いている企業の特徴
  • MAツール選定で失敗しないための5つの判断基準
  • 導入後のスケールアップを見据えた選び方

HubSpotとSATORIの基本情報比較

SATORI MAツール公式サイト

出典: SATORI (satori.marketing)

比較項目 HubSpot SATORI
提供元 HubSpot, Inc.(米国) SATORI株式会社(日本)
リリース年 2006年 2015年
導入社数 228,000社以上(世界135か国) 1,000社以上(日本中心)
製品カテゴリ CRM+MA+SFA+CMS+Service統合型 MA特化型
無料プラン あり(CRM基本機能+各Hub制限付き) なし
最小有料プラン Starter: 月1,800円〜/シート 月148,000円〜(初期費用300,000円〜)
日本語サポート あり(一部英語ベース) 完全日本語対応
匿名リード管理 限定的 標準搭載(強み)

機能比較|6つの観点で徹底分析

ワークフロー一覧

1. リード獲得・フォーム機能

機能 HubSpot SATORI
フォーム作成 ドラッグ&ドロップで作成可能。埋め込み・ポップアップ対応 テンプレートから簡単作成。ポップアップ・プッシュ通知対応
LP作成 標準搭載(ドラッグ&ドロップビルダー) 基本的なLP作成機能あり
匿名リード管理 Cookie追跡は可能だが、匿名状態での詳細管理は限定的 強み: 匿名リードの行動履歴を管理・セグメント化可能
フリーメールブロック 対応(ドメインブロック設定可能) 対応
チャットボット 標準搭載(AIチャットボット含む) なし(外部ツール連携が必要)

SATORIの最大の特徴は匿名リード管理です。Webサイトを訪問したがフォーム送信していないユーザーの行動履歴を追跡し、「まだ実名化していないリード」に対してもポップアップやプッシュ通知でアプローチできます。これはBtoBのリード獲得において結構ミソになってくるポイントです。

一方HubSpotは、チャットボット・LP・フォーム・SNS連携まで含めたリード獲得のフルスタック機能を提供しており、匿名リードよりも実名リードの獲得・育成に強みを持ちます。

2. リードナーチャリング・メール配信

機能 HubSpot SATORI
メール配信 高度なパーソナライズ、A/Bテスト、スマート送信時間 テンプレートメール配信、セグメント配信
ワークフロー(自動化) Professional以上で利用可能。条件分岐・遅延・AI活用 シナリオ設計による自動メール配信
リードスコアリング 行動+属性の複合スコアリング(MAX100点設計が可能) 行動ベースのスコアリング
ステップメール 遅延設計が細かく設定可能。開封・未開封での分岐も 基本的なステップメール機能

HubSpotのナーチャリング機能は、ライフサイクルステージ→ワークフロー→リードスコアリング→シーケンスという一気通貫のフロー設計が可能な点が強みです。「定性的なものは20点まで、ウェブ行動は80点MAXにする」といった細かいスコアリング設計ができます。

3. 営業連携(SFA機能)

機能 HubSpot SATORI
CRM/SFA 標準搭載(Sales Hub) 非搭載(外部CRM/SFA連携が必要)
パイプライン管理 かんばんビュー、加重金額フォーキャスト なし
シーケンス(営業メール自動化) 標準搭載 なし
見積もり作成 標準搭載 なし

ここが両ツールの最大の違いです。HubSpotはMA+CRM+SFAが1つのプラットフォームに統合されているため、マーケから営業への引き渡しがシームレスに行えます。SATORIはMA特化型のため、営業管理にはSalesforceやkintoneなどの別ツールとの連携が必要です。

Salesforce経験者の方であれば、HubSpotのSFA機能はSalesforceに近いUXで、かつ学習コストが低いと感じるかもしれません。

4. レポート・分析

機能 HubSpot SATORI
ダッシュボード 高度なカスタムダッシュボード(会議シーン別に分割可能) 基本的なレポート機能
カスタムレポート Professional以上(複合レポート、ピボット対応) 標準的なレポート
アトリビューション分析 マルチタッチアトリビューション対応 チャネル別の基本分析
定期配信 PowerPoint/PDF形式で毎週自動配信可能 なし

5. コンテンツ管理(CMS)

機能 HubSpot SATORI
Webサイト構築 Content Hub(CMS標準搭載) なし(外部CMS利用)
ブログ機能 標準搭載(SEO推奨機能付き) なし
会員サイト 標準搭載 なし

HubSpotはContent Hub(CMS)を統合しているため、Webサイト・ブログ・LPをすべてHubSpot内で管理できます。「通常こういうところを結構業者さんに頼むと高かったりすると思うんですが、こうした作業を内製できるのが良い点です。」

6. AI機能

機能 HubSpot SATORI
AIチャットボット Breeze顧客対応エージェント なし
AI営業支援 案件創出エージェント、Copilot なし
AIコンテンツ生成 メール・ブログ・SNS投稿のAI生成 なし
AIデータ入力 スマートプロパティ(企業情報自動取得) なし

HubSpotはBreeze AIを軸にAI機能を急速に拡充しています。ただし「まだ日本語対応がそこまでできていないので今後の期待かな」という面もあり、英語ドリブンの企業であればより活用しやすいです。


料金比較|総コストで考える

HubSpot Marketing Hub 料金詳細

出典: HubSpot (hubspot.jp/pricing/marketing)

初期費用+月額費用の比較

プラン HubSpot SATORI
初期費用 0円(セルフ導入の場合) 300,000円〜
最小月額 Starter: 1,800円/シート 148,000円〜
3名利用・月額 Starter: 約6,000円 148,000円〜
MA本格活用 Professional: 約96,000円〜/月 148,000円〜/月
年間コスト(MA本格利用) 約115万円〜 約208万円〜(初期費用含む)

コスト面のポイント:

  • HubSpotは無料〜Starterで「小さく始める」ことが可能。SATORIは最低月148,000円からのスタート
  • HubSpotはMA+CRM+SFAが統合されているため、別途SFAツールを購入する必要がない
  • SATORIを使う場合、CRM/SFAは別途費用がかかる(Salesforce等)

HubSpotのStarterプランは月1,800円から始められ、法人のCRMの中でもかなり狙い目です。3名利用でも月6,000円程度で、スプレッドシートでの管理から脱却できます。


サポート体制の比較

項目 HubSpot SATORI
日本語サポート あり(メール・チャット) 完全日本語(電話・メール・チャット)
オンボーディング HubSpot Academy(無料)+ 有料オンボーディング カスタマーサクセスプログラム
コミュニティ 日本語コミュニティあり ユーザー会・セミナーあり
認定パートナー 日本国内に多数のパートナー企業 パートナー企業あり
ナレッジベース 日本語記事多数(一部英語) 完全日本語

SATORIは国産ツールならではの完全日本語サポートが強みです。電話サポートやハンズオンセミナーなど、日本企業に親和性の高いサポート体制が整っています。HubSpotは日本語サポートも充実してきていますが、最新機能のドキュメントは英語が先行する場合があります。


こんな企業にはHubSpotがおすすめ

特徴 理由
MA+CRM+SFAを1つのツールで統合したい オールインワンで一元管理が可能
スモールスタートで始めたい 無料〜Starter月1,800円から段階的に拡張
将来的にAI活用を見据えている Breeze AIによるMA・営業・サポートの自動化
コンテンツマーケティングに注力する Content Hub(CMS)でWebサイト・ブログを内製化
グローバル展開を視野に入れている 多言語対応、グローバルで228,000社の実績
営業とマーケの連携を強化したい リードからパイプラインまで一気通貫で可視化

こんな企業にはSATORIがおすすめ

特徴 理由
匿名リードの獲得・育成を重視する 匿名リード管理がSATORIの最大の強み
完全日本語のサポートが必須 国産ツールならではの手厚い日本語サポート
すでにSalesforce等のSFAを導入済み MA特化型としてSFAと組み合わせて使える
社内のITリテラシーに不安がある 日本語UIとサポートで安心して利用可能
BtoB展示会からのリード獲得が多い 匿名→実名化のプロセスに強みがある

MAツール選定で失敗しない5つの判断基準

1. 「MA単体」か「統合プラットフォーム」か

MA機能だけが必要なのか、CRM・SFA・CMSまで含めた統合基盤が必要なのかで選択肢が変わります。別ツールのSFAと連携する運用はデータの分散リスクがあるため、可能であれば統合型が望ましいかなと思います。

2. 総コスト(TCO)で比較する

月額費用だけでなく、初期費用・連携ツールの費用・運用工数を含めた総コストで比較しましょう。SATORIにSalesforceを組み合わせると、月額費用はHubSpot Professional単体より高くなるケースがあります。

3. スケーラビリティ(成長への対応力)

企業の成長に伴い、必要な機能は変化します。HubSpotはStarter→Professional→Enterpriseと段階的に拡張でき、カスタムオブジェクトやサンドボックスなど大企業向けの機能も備えています。

4. 既存システムとの連携性

すでにSalesforceを使っている場合、HubSpot Marketing Hub + Salesforce SFAの併用も選択肢です。「Salesforceを使っているからHubSpotのMA導入はできない」ということはなく、データ連携はしっかりできます。

5. 社内の運用リソース

運用担当者のスキルレベルや人数も選定基準になります。HubSpotはHubSpot Academy(無料)で体系的に学べる点が強みですが、SATORIは日本語の手厚いサポートで運用を支えてくれます。


まとめ

HubSpotとSATORIは、それぞれ異なる強みを持つMAツールです。

HubSpotが向いている場合:

  • MA+CRM+SFAの統合プラットフォームが必要
  • スモールスタートから段階的に拡張したい
  • AI活用・コンテンツマーケティングに注力する

SATORIが向いている場合:

  • 匿名リード管理を重視する
  • 完全日本語サポートが必須
  • すでに別のSFA/CRMを運用しており、MA機能だけ追加したい

企業様によって最適なツールは異なりますので、まずは自社の課題と優先順位を整理した上で判断いただくのがいいかなと思います。HubSpotをご検討の場合は、無料プランでまずは実際の操作感を試してみることをおすすめします。HubSpot全プラン比較Marketing Hub解説も合わせてご参照ください。


よくある質問(FAQ)

Q1. HubSpotとSATORI、中小企業にはどちらがおすすめですか?

A. コスト面では、HubSpotのStarterプラン(月1,800円〜)の方が圧倒的に始めやすいです。SATORIは月148,000円〜のため、年間コストで約170万円以上の差があります。MA+CRM+SFAを統合で使いたい場合はHubSpot、匿名リード管理に特化したい場合はSATORIが適しています。

Q2. SATORIからHubSpotに移行することはできますか?

A. はい、可能です。SATORIで管理しているコンタクトデータをCSV/Excelでエクスポートし、HubSpotにインポートすることで移行できます。ワークフローやスコアリングの設定はHubSpot側で再構築が必要です。

Q3. HubSpotでも匿名リードのトラッキングはできますか?

A. HubSpotもCookieベースのWebサイト訪問者トラッキングは可能ですが、SATORIのように匿名状態のリードをセグメント化してポップアップやプッシュ通知でアプローチする機能は限定的です。匿名リード管理を重視するならSATORIに優位性があります。

Q4. 両方のツールを併用することはできますか?

A. 技術的には可能ですが、コストと運用の複雑さからおすすめしません。MAツールは1つに統一し、必要に応じてSFA(Salesforce等)やCMS(WordPress等)と連携する方が効率的です。

Q5. HubSpotの日本語サポートは十分ですか?

A. 管理画面・ナレッジベースの多くは日本語対応しており、日本法人のサポート体制も年々強化されています。ただし、AI機能や最新アップデートは英語が先行する場合があります。日本語のみで完結したい場合はSATORIの方が安心感があります。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。