HubSpot×Slack/Teams連携活用術|CRM通知・レコード共有・営業効率化の設定方法

  • 2026年2月23日

ブログ目次

「HubSpotに入力した情報を確認するためにいちいちHubSpotを開かないといけない」「Slackで共有された商談情報をHubSpotに転記する手間が大きい」——こうした情報の分散に悩んでいる企業様は多いかと思います。

HubSpotとSlack/Microsoft Teamsの連携とは、CRMの通知やレコード情報をチャットツール上で直接受け取り・共有できる機能です。 ワークフローによる自動通知、スラッシュコマンドによるレコード検索、チャネルとレコードの関連付けなど、日常的に使うチャットツールとCRMをシームレスにつなげることで、営業・マーケティングチームの業務効率を大幅に向上できます。

この記事では、以下のポイントを解説します。

  • HubSpotとSlack/Teams連携の基本設定
  • 5種類の通知機能と活用方法
  • スラッシュコマンドによるレコード検索・共有
  • ワークフローを使ったカスタム通知の自動化
  • 営業チームの効率化につながる実践パターン

HubSpotとSlack連携でできること

連携アプリ一覧

HubSpotとSlackの連携は、HubSpotの公式連携アプリとして提供されており、無料プランからでも基本的な連携が利用可能です。

主要機能一覧

機能 内容 必要プラン
通知の受信 タスク・フォーム送信・取引更新等をSlackで受信 無料〜
スラッシュコマンド /hubspotでCRMレコードを検索・共有 無料〜
チャネル関連付け 会社/取引レコードとSlackチャネルを紐づけ 無料〜
ワークフロー通知 条件に基づくカスタム通知をSlackに自動送信 Professional〜
レコード作成 Slackから直接コンタクト・取引を作成 無料〜

Slack連携の設定手順

ステップ1: アプリのインストール

HubSpotの設定画面から「連携」→「アプリマーケットプレイス」に移動し、「Slack」を検索してインストールします。HubSpotアカウントとSlackワークスペースの接続を承認します。

ステップ2: 通知設定

HubSpotの設定画面で「通知」→「他のアプリ」タブに移動し、「Slack」のスイッチをオンにします。受け取りたい通知タイプ(タスク割り当て、フォーム送信、メンションなど)のチェックボックスを選択します。

ステップ3: チャネル関連付け

特定の会社レコードや取引レコードをSlackのチャネルに関連付けることで、そのレコードに新しいアクティビティ(メモ、コール、メール、タスク、ミーティング)が記録されたときにSlack通知が自動的に送信されます。

5種類の通知機能と活用パターン

1. フォーム送信通知

Webサイトのフォームから問い合わせがあった際に、即座にSlackチャネルに通知を送信します。これにより、リードへの初回対応スピードを大幅に短縮できます。

スプレッドシートとかで管理していてSlackに連絡をして、それをまたHubSpotに行くとなると結構情報が分散するんですけども、全部HubSpotに入っていれば過去のやり取りが一覧で確認できます。

2. 取引ステージ変更通知

取引のステージが変更された際(例: 「提案中」→「見積もり提示」)に、営業マネージャーや関連チームに自動通知します。パイプラインの進捗をリアルタイムに把握できるため、適切なタイミングでのフォローが可能になります。

3. タスク割り当て通知

HubSpotでタスクが割り当てられた際にSlackで通知を受け取れます。営業担当者がSlack上ですぐにタスクを確認し、対応を開始できます。

4. ワークフローによるカスタム通知

HubSpotのワークフロー機能(Professionalプラン以上)を使えば、特定の条件に基づいたカスタム通知をSlackに送信できます。これが結構ポイントになってきます。

活用例:

  • リードスコアが50点を超えたら営業チャネルに通知
  • 高額取引(500万円以上)が作成されたらマネージャーに通知
  • チケットの優先度が「高」になったらサポートチャネルに通知
  • 契約更新日が30日前になったらカスタマーサクセスに通知

ワークフローから送信するSlack通知には、アクションボタンを追加することも可能です。例えば、「タスクを作成する」「アクティビティを記録する」といったボタンを通知に含めることで、Slack上から直接HubSpotのアクションを実行できます。

5. メンション通知

HubSpotのレコード内でチームメンバーをメンションした際に、Slack経由で通知を受け取れます。CRM上での社内コミュニケーションがスムーズになります。

スラッシュコマンドによるレコード検索・共有

ワークフロー一覧

Slackのメッセージ入力欄で /hubspot と入力すると、HubSpotのコンタクト、会社、取引などのレコードを検索して、チャネルに共有できます。

使い方

/hubspot [検索キーワード]

例えば /hubspot 株式会社サンプル と入力すると、HubSpotに登録されている「株式会社サンプル」の会社レコードやコンタクトレコードが検索結果として表示されます。

共有できる情報

  • コンタクト名、メールアドレス、電話番号
  • 会社名、業種、従業員数
  • 取引名、金額、ステージ、クローズ予定日
  • 直近のアクティビティ情報

営業会議の前にSlack上で取引情報をサッと確認したり、チームメンバーに担当顧客の情報を共有したりする際に非常に便利です。

Microsoft Teamsとの連携

Teams連携の主要機能

機能 内容
レコード検索・共有 Teams内でHubSpotレコードを検索して共有
チャネル関連付け 会社/取引レコードとTeamsチャネルを紐づけ
アクティビティ同期 メモ・コール・メール・タスクの記録を同期
ワークフロー通知 カスタム通知をTeamsに送信

Teams連携の設定

  1. HubSpotの設定画面からMicrosoft Teams連携アプリをインストール
  2. 会社または取引レコードの右側サイドバーで「Microsoft Teamsチャネルを関連付ける」をクリック
  3. チームとチャネルを選択
  4. 同期するアクティビティタイプ(メモ、コール、メール、タスク、ミーティング)を選択

営業チーム効率化の実践パターン

取引ボード(パイプラインビュー)

パターン1: リード対応の自動化

フォーム送信 → ワークフローで営業担当者を自動割り当て
→ 割り当て先の担当者にSlack通知 → Slack上でレコードを確認
→ HubSpotから架電・メール送信

パターン2: 案件別チャネル運用

大型案件ごとにSlackチャネルを作成し、HubSpotの取引レコードと関連付けます。関係者全員が案件の進捗をリアルタイムに把握でき、情報の分散を防げます。

パターン3: 日次レポートの自動配信

ワークフローのスケジュール機能を使って、毎朝決まった時間にその日のタスクや商談状況をSlackに配信する仕組みを構築できます。ダッシュボードを意味合いごとに営業会議用とかタスク管理ボード用に分けていただくと、シーンで使い分けていただくことができます。

連携時の注意点

1. 通知の過剰に注意

全ての通知をSlackに流すと、情報過多で重要な通知が埋もれてしまいます。本当に即時対応が必要な通知のみSlackに流し、それ以外はHubSpotの通知センターで確認するという切り分けが重要です。

2. チャネル設計を事前に行う

通知先のチャネルをしっかり設計しないと、関係のないメンバーに通知が飛んだり、逆に必要な人に届かなかったりします。用途別(リード通知用、案件進捗用、サポート用など)にチャネルを分けることを推奨します。

3. ワークフロー通知はProfessionalプラン以上

基本的な通知は無料プランでも利用可能ですが、ワークフローによるカスタム通知の自動化にはProfessionalプラン以上が必要です。ワークフローとカスタムレポートは、Professionalへのアップグレードを検討する際の大きな判断ポイントになります。

まとめ

HubSpotとSlack/Teamsを連携することで、CRMの情報をチャットツール上でシームレスに活用でき、チーム全体の業務効率が大幅に向上します。

  • まずは基本の通知設定とスラッシュコマンドから始めましょう
  • 段階的にワークフロー通知やチャネル関連付けを導入
  • 通知の種類と配信先チャネルの設計が成功の鍵

日常的に使うSlack/Teamsを「CRMへの入り口」として活用することで、HubSpotへのデータ入力率も自然と向上します。まずは通知設定から始めて、段階的に活用範囲を広げていただければなと思います。

よくある質問(FAQ)

Q. HubSpotとSlackの連携は無料プランでも利用できますか?

はい、基本的な連携(通知の受信、スラッシュコマンド、チャネル関連付け)は無料プランでも利用可能です。ワークフローを使ったカスタム通知の自動化にはProfessionalプラン以上が必要になります。

Q. SlackとTeamsの両方と同時に連携できますか?

はい、HubSpotはSlackとMicrosoft Teamsの両方と同時に連携可能です。チームの一部がSlack、一部がTeamsを使っている場合でも、それぞれの環境でHubSpotの情報を活用できます。

Q. ワークフローからSlackに送信する通知にはどんな情報を含められますか?

ワークフロー通知には、コンタクト名、会社名、取引金額、ステージ、カスタムプロパティの値など、HubSpotのレコード情報を動的に含めることができます。また、「タスク作成」「アクティビティ記録」などのアクションボタンを追加して、Slack上から直接HubSpotのアクションを実行することも可能です。

Q. Slack連携で個人のDMにも通知を送れますか?

はい、ワークフローの設定で特定のユーザーのDMに通知を送ることが可能です。また、通知設定でSlackのDMをデフォルトの通知先として設定することもできます。チャネルへの通知とDMへの通知を使い分けることで、チーム共有と個人対応を効率的に管理できます。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。