HubSpot全プラン徹底比較!料金・機能・シートの選び方まで完全解説【2026年最新版】

HubSpot全プラン徹底比較!料金・機能・シートの選び方まで完全解説【2026年最新版】

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HubSpotの導入を検討しているものの、「どのプランを選べばいいのかわからない」「プランごとの機能差がいまいち把握できない」と感じている方は多いのではないでしょうか。HubSpotには無料プラン・Starter・Professional・Enterpriseの4段階があり、さらにMarketing Hub・Sales Hub・Service Hubなど製品ごとにプランが分かれているため、料金体系が複雑に見えてしまうのも無理はありません。

本記事では、HubSpotの全プランを「どのタイミングでアップグレードすべきか」という実務的な視点から徹底比較します。実際のHubSpot画面を見せながら、各プランの境界線にある重要機能を具体的に解説していきますので、自社に最適なプランを見極める判断材料としてご活用ください。


HubSpotの料金プラン体系を理解する

4つのプラン構成(無料・Starter・Professional・Enterprise)

HubSpotの料金体系は、無料・Starter・Professional・Enterpriseの4つのプランで構成されています。無料プランでもCRMの基本機能は利用でき、ビジネスの成長に応じて段階的にアップグレードしていくのがHubSpotの基本的な考え方です。

HubSpotプラン概要の比較画面

重要なのは、HubSpotにはMarketing Hub・Sales Hub・Service Hub・Content Hub・Operations Hubといった複数の製品(Hub)が存在し、それぞれのHubに対してプランを個別に選択できるという点です。たとえば「Marketing HubはProfessionalだけど、Sales HubはStarterで十分」といった組み合わせが可能なため、自社の業務に合わせて柔軟にプランを構成できます。

Hub(製品)ごとの料金の考え方

各Hubはそれぞれ独立した料金体系を持っています。ただし、Customer Platformとして複数のHubをまとめて購入すると、個別に購入するよりも割安になるケースがあります。複数部門でHubSpotを活用する予定がある場合は、Customer Platformの料金を確認しておくことをおすすめします。

また、2024年以降の料金改定により、従来のユーザー単位からシート単位の課金体系に変更されています。シートについては記事の後半で詳しく解説しますが、この変更によりユーザーの役割に応じた柔軟なライセンス管理が可能になりました。


無料プランからStarterへアップグレードすべきタイミング

無料プランでもHubSpotの基本的なCRM機能は利用できますが、ビジネスが成長していく中で無料プランの制限が業務のボトルネックになるタイミングが訪れます。ここでは、Starterにアップグレードすべき代表的なシグナルを解説します。

コンタクト数の上限(1,000件)を超えた場合

無料プランでは、登録できるコンタクト(顧客の担当者情報)が1,000件までに制限されています。たとえばインポート時に「1,000件中○件を利用中」と表示され、上限を超えると有料プランへのアップグレードが求められます。顧客データが増えてきたら、まず最初に検討すべきアップグレードポイントです。

無料プランからStarterへのアップグレードポイント

HubSpotロゴの削除

無料プランでは、フォーム・メール・Webサイトなど、HubSpotで作成したコンテンツにHubSpotのロゴが自動表示されます。お客様から見ると「HubSpotの無料プランを使っているんだな」とわかってしまう状態になるため、ブランディングの観点からロゴを削除したい場合はStarterプランへのアップグレードが必要です。

カスタムプロパティの制限緩和

HubSpotでは「プロパティ」と呼ばれるデータ項目(カラム・フィールド)を自由に追加できますが、無料プランではカスタムプロパティが10個までに制限されています。「業種」「従業員数」「導入ツール」といった自社独自の管理項目を増やしていきたい場合、Starterプランにアップグレードすることで制限が緩和されます。

アクティビティの期間制限の解除

無料プランでは、アクティビティ(顧客とのやり取り履歴)の閲覧可能期間に制限があります。たとえば2年分のデータを蓄積していても、一定期間より前のアクティビティは確認できなくなってしまいます。過去のデータを一貫して確認したい場合は、Starterへのアップグレードを検討してください。


StarterからProfessionalへアップグレードすべきタイミング

Starterで基本的な自動化やデータ管理が整ってきたら、次のステップとしてProfessionalプランが視野に入ってきます。ProfessionalはHubSpotの真価が発揮されるプランと言っても過言ではなく、多くの企業にとって最もコストパフォーマンスの高い選択肢になります。

ワークフロー(自動化機能)の解放

StarterからProfessionalへのアップグレードで最も大きな変化が、ワークフロー(自動化機能)が利用可能になるという点です。ワークフローとは、特定の条件をトリガーにして自動的にアクションを実行する仕組みのことで、たとえば「フォームに入力があったら自動でフォローメールを送る」「取引ステージが変わったら担当者に通知する」といった自動化が可能になります。

Professionalプランへのアップグレードポイント

ワークフローはStarterプランでは利用できません。何らかのHub(Sales Hub・Marketing Hub・Service Hub・Operations Hubなど)のProfessionalプランを1つでも購入すると、アカウント全体でワークフロー機能が使えるようになります。多くの企業にとって、このワークフローがStarterからProfessionalへアップグレードする最大の動機になっています。

カスタムレポートの作成

もう一つの重要なアップグレードポイントが、カスタムレポートの作成です。Starterプランでは、HubSpotが事前に用意したレポートを閲覧することは可能ですが、テンプレートなしでゼロからレポートを作成することはできません。Professionalプランでは、自社の指標に合わせたオリジナルのレポートを最大100件まで作成できます。営業のパイプライン分析、マーケティングのROI計測など、経営判断に必要なデータを自在に可視化できるようになります。

AIエージェント機能(Breeze)の高度な活用

HubSpotはAI機能を大幅に強化しており、Breezeと呼ばれるAI機能群を提供しています。Breezeの基本的なAI機能(Breeze顧客対応エージェントなど)はどのプランでも利用可能ですが、各Hubに紐づく高度なエージェント機能はProfessionalプラン以上が必要です。

AIエージェント Breeze の機能画面

たとえば、Service Hub ProfessionalではBreezeによるメール返信の自動生成や、ナレッジベースを参照した高度なチャットボット対応が可能になります。Sales Hub Professionalでは案件創出エージェントがアプローチメールやフォローメールの文案を自動生成してくれます。このように、Breezeの基本機能は無料から使えるものの、業務を本格的にAIで効率化していくにはProfessionalプランへのアップグレードが必要になります。

Hub別の高度な機能

Professionalプランでは、各Hubに特化した高度な機能が解放されます。

Marketing Hub Professionalでは、ナーチャリング用のステップメール(シナリオメール)の自動送信が可能になります。たとえば「資料ダウンロードから3日後にフォローメール、1週間後に事例紹介メール、2週間後にセミナー案内」といったMA(マーケティングオートメーション)の自動シナリオを構築できます。

Marketing Hubのメール自動化機能

Sales Hub Professionalでは、シーケンスと呼ばれる営業メールの自動送信機能が利用できます。展示会後のフォローアップなど、担当者個人の名前で数百人規模のメールを自動送信できるため、営業の生産性が大幅に向上します。

Service Hub Professionalでは、ナレッジベース(自社のヘルプポータルサイト)の作成や、カスタマーポータル(顧客がログインしてサポート履歴を確認できるページ)の構築が可能になります。


ProfessionalからEnterpriseへアップグレードすべきタイミング

Professionalプランで十分な機能が揃っている中で、Enterpriseへのアップグレードが必要になるのは、主にガバナンス強化・独自データ管理・大規模運用のニーズが生じたタイミングです。

カスタムオブジェクトによる独自データ管理

Enterpriseプランの代表的な機能がカスタムオブジェクトです。HubSpotには標準で「会社」「コンタクト」「取引」「チケット」というデータオブジェクトが用意されていますが、これ以外に自社独自のデータベースを作成したい場合にカスタムオブジェクトが必要になります。

カスタムオブジェクトの設定画面

たとえば「営業報告」「請求」「在庫」「案件管理」「原価」といった自社固有のデータを、HubSpotのCRM上で一元管理したいケースは少なくありません。現在スプレッドシートや別の基幹システムで管理しているデータをHubSpotに統合したい場合、Enterpriseプランが必要になります。

プロパティの権限制御とガバナンス

Enterpriseプランでは、プロパティ(データ項目)単位でのアクセス権限制御が可能になります。たとえば「入金額」というプロパティを経理部門のみが編集可能にしたり、「粗利率」を経営層だけが閲覧できるようにしたりといった、きめ細かなガバナンス設定が実現します。

プロパティの権限制御画面

特に従業員数が多い企業では、データの誤編集や機密情報の漏洩を防ぐために、こうした権限制御が不可欠です。承認フロー(マネージャー以上しか特定の項目を更新できない仕組み)を構築したい場合にも、Enterpriseの権限制御機能が必要になります。

権限セットによるユーザー管理の効率化

権限セットは、ユーザーの権限設定をテンプレート化して一括管理できる機能です。たとえば「一般ユーザー」「管理者」「経営」「マーケティング責任者」「営業責任者」といった権限テンプレートを事前に作成しておけば、新しいユーザーが入社した際にワンクリックで適切な権限を付与できます。

権限セットの管理画面

100人規模のユーザーを管理する企業では、一人ひとり個別に権限を設定するのは非現実的です。権限セットを活用することで、設定ミスの防止と管理工数の削減を同時に実現できます。

サンドボックス(検証環境)の活用

Enterpriseプランでは、サンドボックス環境(検証・テスト環境)を利用できます。本番環境でワークフローの大規模な変更やカスタムオブジェクトの追加を行うと、万が一のミスで本番データが書き換わってしまうリスクがあります。サンドボックス環境であれば、本番に影響を与えることなくテストを実施し、問題がないことを確認してから本番環境にデプロイできます。

サンドボックス環境のデプロイ画面

最近のアップデートにより、サンドボックスから本番環境への差分デプロイも可能になりました。オブジェクトやワークフロー、マーケティングメールなど、変更があった項目だけを選択して本番に反映できるため、以前のように同じ設定を本番に手動で再作成する必要がなくなっています。

カスタムレポートの上限拡張

Professionalプランではカスタムレポートが最大100件まで作成可能ですが、部門ごとに多数のレポートが必要な企業では上限に達してしまうことがあります。たとえば営業部門で30件、マーケティング部門で30件、管理部門で30件、在庫管理で20件…と積み上げていくと、すぐに100件を超えてしまいます。Enterpriseプランではこの上限が大幅に引き上げられるため、データドリブンな経営を推進する企業にとっては重要なアップグレードポイントです。


シート(ユーザーライセンス)の考え方

HubSpotの料金を考える上で欠かせないのが、シート(ユーザーライセンス)の概念です。2024年の料金改定により、シートの種類と料金体系が大きく変わりました。

表示のみのユーザーは無料

まず押さえておきたいのは、HubSpotのデータを「見るだけ」のユーザーは無料で招待できるという点です。たとえば経営層や社長、操作不要な管理部門の方がダッシュボードやレポートを確認するだけであれば、「表示のみ」のシートとして無料で追加できます。これはHubSpotの大きなメリットの一つで、データの可視化と共有を組織全体に広げるハードルが非常に低くなっています。

シートの種類と考え方

コアシート・セールスシート・サービスシートの違い

データの編集や操作を行うユーザーには有料のシートが必要です。現在のHubSpotでは、シートが3つのカテゴリーに分類されています。

コアシートは、HubSpotの基本機能を利用できるシートです。Marketing Hub・Content Hub・Operations Hubなどの機能と、有料プランの共通機能にアクセスできます。Sales HubやService Hubに特化した機能は利用できませんが、基本的なCRM操作やマーケティング機能は網羅しています。

セールスシートは、Sales Hubの専用機能(シーケンス、プレイブック、営業ツールなど)を利用するためのシートです。営業担当者にはこのシートを割り当てるのが一般的です。

サービスシートは、Service Hubの専用機能(ナレッジベース、カスタマーポータル、チケット管理の高度な機能など)を利用するためのシートです。カスタマーサポート担当者に適したシートになります。

たとえば営業担当5名と営業事務5名がいる場合、営業担当にはセールスシートを、営業事務にはコアシートを割り当てるといった運用が考えられます。Sales HubとService Hubの両方を付与する必要があるユーザーは限定的な場合が多いため、どちらをベースにするかを検討することでコストを最適化できます。


まとめ:自社に最適なHubSpotプランの選び方

HubSpotのプラン選びで最も重要なのは、「今の自社に本当に必要な機能は何か」を明確にすることです。各プランのアップグレードポイントを整理すると、以下のように判断できます。

Starterが適しているケースは、コンタクト数が1,000件を超えた、HubSpotロゴを削除してブランディングを整えたい、カスタムプロパティを拡張してデータ管理を細かくしたい、アクティビティの期間制限を解除したいといった段階です。小規模チームでCRMを本格活用し始める企業に最適です。

Professionalが適しているケースは、ワークフロー(自動化機能)を使いたい、カスタムレポートで自社独自のKPIを管理したい、BreezeのAIエージェント機能を本格活用したい、各Hubの専門機能(MAのナーチャリングメール、営業シーケンスなど)が必要になった段階です。多くの成長企業にとって最もバランスの良いプランと言えます。

Enterpriseが適しているケースは、カスタムオブジェクトによる独自データ管理、プロパティの権限制御、権限セット、サンドボックス環境など、ガバナンスとセキュリティの強化が求められる段階です。大規模組織や複雑なデータ管理が必要な企業に適しています。

まずは無料プランやStarterから始めて、業務の成長に合わせて段階的にアップグレードしていくのが、HubSpot活用の王道パターンです。プランの詳細が気になる場合は、HubSpotの営業担当に相談すると、自社の状況に合わせた最適なプラン構成を提案してもらえます。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。