「HubSpotで新規リードが入ってきているのに、気づくのが遅くて対応が後手に回っている」
「CRMの通知メールが埋もれてしまい、重要なアラートを見逃している」
——こうした課題は、HubSpotとChatworkの連携で解決できます。
Chatworkは日本企業で広く利用されているビジネスチャットツールです。HubSpotの通知をChatworkに自動送信することで、営業チームがリアルタイムでCRMのイベントをキャッチし、対応速度を大幅に向上させることができます。
この記事では、HubSpot × Chatwork連携の設計方法から、具体的な通知自動化のパターン、運用上の注意点まで解説します。
この記事でわかること
- HubSpot × Chatwork連携の全体像とメリット
- 連携方法(Yoom・Zapier・Webhook)
- 通知自動化の設計パターン(営業・マーケ・サポート)
- Slack連携との使い分け
- 運用上の注意点
HubSpot × Chatwork連携とは?
HubSpotとChatworkの連携とは、HubSpotで発生するイベント(新規リード、取引ステージ変更、チケット作成など)をトリガーにして、Chatworkのグループチャットに自動通知を送る仕組みです。
HubSpotにはメールやブラウザ通知の機能がありますが、日常的にChatworkを使っている企業では、Chatworkに通知が来る方が確認漏れが少なくなります。
情報が分散すると確認漏れが発生するのはよくある課題で、「スプレッドシートとかでやっぱり管理していてSlackに連絡をして、それをまたHubSpotに行くとなると結構情報が分散する」——この問題をChatwork通知で解消します。
連携のメリット
1. リード対応速度の向上
新規リードが入った瞬間にChatworkに通知が飛ぶため、営業チームが即座にアプローチできます。リード対応のスピードは商談化率に直結するため、この数分〜数十分の差は大きな違いを生みます。
2. チーム全体での情報共有
Chatworkのグループチャットに通知を送ることで、チーム全員がリアルタイムで営業活動の状況を把握できます。「あの案件はどうなった?」という確認作業が不要になります。
3. CRMを開かなくても重要情報をキャッチ
外出中や会議中でも、Chatworkの通知でHubSpotのイベントを把握できます。特にモバイル環境ではChatworkアプリの方がHubSpotアプリより使い慣れている方も多いです。
連携方法
方法1: Yoomを使った連携(おすすめ)
Yoomは日本語対応のiPaaSツールで、HubSpotとChatworkの連携テンプレートが用意されています。
設定手順:
- Yoomのアカウントを作成
- HubSpotアプリとChatworkアプリを接続
- トリガー(HubSpotのイベント)を設定
- アクション(Chatworkへのメッセージ送信)を設定
- 送信先のグループチャット・メッセージフォーマットを設計
ノーコードで設定でき、日系SaaS同士の連携に強いのがYoomのメリットです。
方法2: Zapierを使った連携
Zapierでも同様の連携が可能です。グローバルな連携ツールのため、他の外部サービスとの組み合わせも豊富です。
方法3: HubSpotワークフロー + Webhook
HubSpot Professional以上のプランであれば、ワークフロー内でWebhookを使ってChatworkのAPIを直接呼び出すことも可能です。iPaaSツールの費用を抑えたい場合の選択肢ですが、APIの知識が必要になります。
通知自動化の設計パターン
パターン1: 新規リード通知(営業チーム向け)
トリガー: フォーム送信でコンタクトが作成された時
通知先: 営業チームのChatworkグループ
メッセージ例:
【新規リード】
会社名: 株式会社〇〇
担当者: 田中太郎 様
流入元: Webサイトお問い合わせフォーム
ページ: 料金ページ
HubSpotリンク: https://app.hubspot.com/contacts/...
パターン2: 取引ステージ変更通知(マネージャー向け)
トリガー: 取引ステージが「見積もり提示」以降に変更された時
通知先: 営業マネージャーのChatworkグループ
メッセージ例:
【ステージ更新】
取引名: 株式会社〇〇_HubSpot導入
金額: ¥3,000,000
新ステージ: 見積もり提示
担当: 山田花子
クローズ予定日: 2025/4/30
パターン3: チケット作成通知(サポートチーム向け)
トリガー: チケットが新規作成された時
通知先: カスタマーサポートのChatworkグループ
メッセージ例:
【新規チケット】
件名: ダッシュボードの表示エラー
優先度: 高
顧客: 株式会社〇〇
チケットリンク: https://app.hubspot.com/tickets/...
パターン4: ホットリード通知(IS向け)
トリガー: リードスコアが70点以上に到達した時
通知先: インサイドセールスのChatworkグループ
メッセージ例:
【ホットリード検知】
会社名: 株式会社〇〇
担当者: 鈴木一郎 様
スコア: 82点
直近のアクション: 料金ページを3回閲覧
Slack連携との使い分け
| 項目 | Chatwork連携 | Slack連携 |
|---|
| 対象企業 | 日本企業(Chatwork利用中) | グローバル企業・IT企業 |
| HubSpotとの親和性 | iPaaS経由(間接連携) | 公式連携あり(ネイティブ) |
| 設定の手軽さ | Yoom/Zapier経由で比較的簡単 | HubSpot内で直接設定可能 |
| 通知のカスタマイズ | iPaaS側で柔軟に設計可能 | HubSpot標準機能で対応 |
| 費用 | iPaaSの費用が発生 | Slack連携は無料 |
HubSpotはSlackとのネイティブ連携が提供されているため、Slackを使っている企業はそちらの方がシンプルです。一方、Chatworkを主要コミュニケーションツールとして使っている企業では、Chatwork連携の方が運用に馴染みます。
活用事例
不動産仲介会社
新規問い合わせがHubSpotに入った瞬間にChatworkの営業グループに通知。担当者が即座に電話対応する運用を構築。平均対応時間が3時間→15分に短縮され、来店予約率が30%向上。
ITサービス企業
取引が「受注内示」ステージに進んだタイミングで、バックオフィス(経理・法務)のChatworkグループに自動通知。契約書準備や請求処理の事前準備が早まり、受注から請求までのリードタイムが5日短縮。
注意点
通知の洪水に注意
すべてのイベントをChatworkに通知すると、メッセージが大量に流れて重要な通知が埋もれてしまいます。通知する対象を絞り込み、「本当にリアルタイムで知る必要があるイベント」だけに限定するのが重要です。
通知チャネルの使い分け
用途別にChatworkのグループチャットを分けましょう。
- 「営業_新規リード」: 新規リードの通知
- 「営業_案件進捗」: 取引ステージの変更通知
- 「サポート_チケット」: チケット関連の通知
- 「全社_受注速報」: 受注確定時の全社通知
iPaaSツールの管理
Yoom/Zapier経由で連携する場合、iPaaSツール側の認証期限切れやAPI変更により連携が止まるリスクがあります。定期的に連携フローが正常に動作しているか確認する運用を入れましょう。
まとめ
HubSpotとChatworkの連携により、CRMのイベントをリアルタイムでチームに共有し、対応速度を大幅に向上させることができます。
まずは「新規リード通知」と「取引ステージ変更通知」の2つから始めて、段階的に通知パターンを拡充していくのがおすすめです。通知の設計で大切なのは「必要な情報を、必要な人に、必要なタイミングで届ける」こと。通知の洪水にならないよう、対象と条件を絞り込んだ設計を心がけましょう。
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よくある質問(FAQ)
Q1. Chatwork連携にHubSpotの有料プランは必要ですか?
Yoom/Zapier経由の連携であれば、HubSpotの無料プランでも基本的な通知は可能です。ただし、HubSpotのワークフロー + Webhook方式の場合はProfessional以上が必要です。
Q2. Chatworkのフリープランでも連携できますか?
はい、ChatworkのフリープランでもAPI連携が利用可能です。ただし、フリープランはグループチャット数やメッセージ閲覧の制限があるため、本格運用にはビジネスプラン以上を推奨します。
Q3. 通知メッセージのフォーマットはカスタマイズできますか?
はい、Yoom/Zapier側でメッセージのフォーマットを自由にカスタマイズできます。HubSpotのプロパティ値(会社名、金額、ステージ名等)をメッセージに動的に埋め込むことが可能です。
Q4. Chatwork以外のビジネスチャットとの連携は?
HubSpotはSlackとネイティブ連携しています。LINE WORKSやMicrosoft Teamsとも、Yoom/Zapier経由で連携可能です。自社で利用しているチャットツールに合わせて選択してください。
この記事は2025年3月時点の情報に基づいています。HubSpotの機能は定期的にアップデートされるため、最新情報はHubSpot公式サイトでご確認ください。
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