SaaS管理の一元化|増え続けるアカウントを可視化・最適化する方法

  • 2026年3月4日

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title: "SaaS管理の一元化|増え続けるアカウントを可視化・最適化する方法"

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metaDescription: "増え続けるSaaSアカウントの一元管理方法を解説。利用状況の可視化、コスト最適化、セキュリティリスクの低減まで、SaaS管理ツールの活用と運用ルールをまとめます。"

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keywords: ["SaaS管理", "SaaS一元化", "SaaSコスト管理", "シャドーIT", "SaaS管理ツール"]

category: "BB_dx-tools"


「気づけば社内で100以上のSaaSが使われていた」「退職者のアカウントが削除されずに残っている」「同じ用途のSaaSが部門ごとに別々に契約されている」。SaaS利用が拡大するにつれ、管理の課題は深刻化しています。

Productivの調査によると、1企業あたりの平均SaaS利用数は約130、そのうちIT部門が把握しているのは約3割。残りの7割は「シャドーIT」として管理外で運用されています。未管理のSaaSは、コストの無駄、セキュリティリスク、コンプライアンス違反の温床です。

本記事では、SaaS管理を一元化するための手法とツール、運用ルールの設計方法を解説します。

SaaS管理の3つの課題

課題1: コストの不透明性

問題 具体例
未使用ライセンス 契約しているが使っていないアカウント(平均25%が未使用)
重複契約 同じ用途のSaaSが部門ごとに別契約
プランの過大 必要以上の上位プランを契約
自動更新の見落とし 更新時期を把握しておらず自動更新

課題2: セキュリティリスク

  • 退職者のアカウントが残存(情報漏洩リスク)
  • IT部門の管理外でSaaSが利用されている(シャドーIT)
  • SaaS間でのデータ共有設定が適切でない
  • 多要素認証が設定されていないSaaSがある

課題3: ガバナンスの欠如

  • 誰がどのSaaSを使っているかの全体把握ができない
  • 新規SaaSの導入基準がない
  • データの保存場所が不明確

SaaS管理の一元化手法

ステップ1: SaaSの棚卸し

まず、社内で利用されているすべてのSaaSを洗い出します。

棚卸しの方法:

  • SSO(シングルサインオン)のログで利用SaaSを特定
  • 経費精算データからSaaS名での支払いを抽出
  • IT部門管理外のSaaSは各部門へのアンケートで把握
  • SaaS管理ツール(後述)で自動検出

台帳に記録すべき項目:

項目 内容
SaaS名 サービス名、URL
契約者 契約部門、契約担当者
利用目的 何のために使っているか
利用者数 契約ライセンス数 vs 実利用者数
費用 月額/年額、プラン名
契約期間 開始日、更新日、解約通知期限
セキュリティ SSO対応、MFA設定、認証取得
データ連携 他システムとの連携有無

ステップ2: 利用状況の可視化と分析

棚卸しデータを分析し、最適化の対象を特定します。

分析観点 アクション
未使用ライセンス 解約または縮小
重複SaaS 統合または廃止
過大プラン ダウングレード
更新時期 更新前に価格交渉、または乗り換え検討

ステップ3: SaaS管理ツールの導入

ツール 特徴 対象企業規模
Josys 日本製、IT資産・SaaS一元管理 中堅〜大企業
マネーフォワード IT管理クラウド SaaS・端末の統合管理 中小〜中堅
Torii SaaS自動検出、ワークフロー グローバル企業
Zylo SaaS支出管理特化 大企業
BetterCloud SaaS運用管理・自動化 大企業

ステップ4: 運用ルールの策定

新規SaaS導入ルール:

  • IT部門の承認を必須とする
  • セキュリティチェックリスト(SSO対応、MFA、SOC 2等)のクリアを要件化
  • 既存SaaSとの重複がないかの確認
  • 3ヶ月のトライアル後に継続判断

定期レビュー:

  • 四半期ごとの利用状況レビュー
  • 未使用ライセンスの自動検出と通知
  • 契約更新3ヶ月前のアラート設定

SaaS最適化の効果試算

100名規模の企業でSaaS管理を最適化した場合の試算:

最適化項目 削減効果(年間)
未使用ライセンスの解約(全体の20%) 約200万円
重複SaaSの統合(5サービス) 約100万円
プランのダウングレード 約50万円
契約更新時の価格交渉 約80万円
合計 約430万円

SaaS管理の一元化は、コスト削減だけでなく、セキュリティ強化とガバナンス整備の効果があります。CRMを中核としたデータ基盤の上で、各SaaSがどのような役割を果たしているかを明確にすることが、SaaS管理の理想形です(関連記事: CRM導入の進め方完全ガイド)。増え続けるSaaSを「管理」するだけでなく、全社的なデータ活用の観点から「最適化」する視点が重要です(関連記事: CRMデータベース設計の基本)。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。