企業データ基盤の構築方法|DWH・データレイクの設計とクラウド活用ガイド

  • 2026年3月4日

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title: "企業データ基盤の構築方法|DWH・データレイクの設計とクラウド活用ガイド"

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metaDescription: "企業のデータ基盤(DWH・データレイク)の構築方法を解説。BigQuery、Snowflake等のクラウドDWH比較、アーキテクチャ設計、データパイプラインの構築手順をまとめます。"

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keywords: ["データ基盤", "DWH", "データレイク", "BigQuery", "Snowflake", "データウェアハウス"]

category: "BC_data-legacy"


DXの推進に伴い、CRM、ERP、MA、Webアナリティクスなど多数のシステムにデータが分散する企業が増えています。各システムのデータを統合的に分析するには、全社データを集約する「データ基盤」の構築が不可欠です。

データ基盤とは、企業内の様々なデータソースからデータを収集・統合・蓄積し、分析・活用できる状態にするための技術基盤です。本記事では、DWH(データウェアハウス)とデータレイクの違い、クラウドDWHの選定、データパイプラインの構築方法を解説します。

DWHとデータレイクの違い

比較項目 DWH データレイク
データの種類 構造化データ 構造化+半構造化+非構造化
スキーマ 事前定義(Schema on Write) 利用時定義(Schema on Read)
用途 定型的な分析・レポーティング 探索的分析、機械学習
データ品質 クレンジング済みの高品質データ 生データを含む
ユーザー 経営層、ビジネスアナリスト データサイエンティスト、エンジニア
コスト 中〜高 低〜中

近年は両者の境界が曖昧になり、「レイクハウス」と呼ばれるDWHとデータレイクを統合したアーキテクチャが主流になりつつあります(Databricks、Delta Lake等)。

クラウドDWHの主要製品比較

製品 提供元 特徴 価格モデル 適する企業
BigQuery Google Cloud サーバーレス、SQL対応、高速 従量課金(クエリ量) 全規模
Snowflake Snowflake マルチクラウド、コンピュートとストレージ分離 従量課金(使用量) 中堅〜大企業
Amazon Redshift AWS AWS統合、高パフォーマンス 固定+従量 AWS環境の企業
Azure Synapse Microsoft Microsoft統合、PaaS 従量課金 Microsoft環境の企業

中小企業への推奨

多くの中小企業にはBigQueryが最も適しています。理由は:

  • サーバーレスで運用管理が不要
  • 月10GBまでのストレージと1TBまでのクエリが無料
  • Looker Studioとの統合でBIダッシュボードが構築しやすい
  • SQLで操作できるため、学習コストが低い

データ基盤のアーキテクチャ設計

3層アーキテクチャ

役割 構成要素
データソース層 データの発生源 CRM、ERP、Webサイト、SaaS各種
データ統合層 収集・変換・格納 ETL/ELTパイプライン、DWH
データ活用層 分析・可視化・活用 BIツール、機械学習、レポート

ETLとELTの違い

方式 処理順序 特徴 適する場面
ETL Extract→Transform→Load 変換してからDWHに格納 データ品質を重視
ELT Extract→Load→Transform まずDWHに格納し、DWH上で変換 BigQuery等のクラウドDWH向け

クラウドDWHの計算能力を活用するELTが現在の主流です。dbt(data build tool)はELTのTransform部分を効率化するツールとして広く使われています。

データパイプラインの構築

CRMデータの統合例

CRM(HubSpot等)のデータをBigQueryに集約し、BIダッシュボードで可視化する構成です(関連記事: CRM × データウェアハウス連携の設計)。

構成:

  1. HubSpot API → Fivetran(ETLツール)→ BigQuery
  2. freee API → Fivetran → BigQuery
  3. BigQuery上でdbtを使ってデータモデリング
  4. Looker Studio/Tableauでダッシュボード作成

主要なETL/ELTツール

ツール 特徴 価格
Fivetran マネージドETL、300+コネクタ 従量課金
Airbyte オープンソース、自前運用可 無料〜
trocco 日本製、国内SaaS対応 月額5万円〜
Stitch シンプル、Talend傘下 従量課金

データ基盤構築のロードマップ

フェーズ 期間 内容
Phase 1 0〜3ヶ月 CRMのダッシュボード活用(DWH不要)
Phase 2 3〜6ヶ月 CRM + 会計データのDWH統合
Phase 3 6〜12ヶ月 全社データの統合、高度な分析
Phase 4 12ヶ月〜 AI/ML活用、予測分析

中小企業はPhase 1から始めて十分です。CRMの標準ダッシュボード機能でかなりのデータ分析が可能です(関連記事: CRM導入の進め方完全ガイド)。データ量やユースケースが増えた段階でDWHを導入するのが、コスト効率の良いアプローチです。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。