Salesforce代替CRM完全ガイド|乗り換え検討企業が見るべき判断基準

  • 1970年1月1日

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「Salesforceの運用コストが高く、もっとコスパの良いCRMに乗り換えたい」「Salesforceの機能が多すぎて使いこなせていない」「管理者の退職でSalesforceの運用が止まってしまった」——Salesforceからの乗り換えを検討する企業が増えています。

Salesforce代替CRMとは、Salesforceと同等以上の機能を提供しつつ、コスト・運用負荷・使いやすさの面で優位性を持つCRMプラットフォームのことです。Salesforceは世界最大のCRM/SFAですが、すべての企業に最適なわけではありません。自社の規模・業種・成熟度に合ったCRMを選ぶことが重要です。

本記事では、Salesforceからの乗り換えを検討する際の判断基準、主要な代替CRMの比較、移行時の注意点を解説します。


この記事でわかること

  • Salesforceから乗り換えを検討すべき5つのサイン
  • 主要代替CRM 5ツールの機能・料金比較
  • 乗り換え時の判断基準と意思決定フレームワーク
  • データ移行の手順と注意点
  • 乗り換え成功のためのベストプラクティス

Salesforceから乗り換えを検討すべき5つのサイン

サイン1: ライセンスコストが事業規模に見合っていない

Salesforceのライセンス費用は1ユーザーあたり月額3,000円〜60,000円以上と幅がありますが、Enterprise Edition以上では1ユーザーあたり月額20,000円以上になります。50名規模で月額100万円以上のCRMコストは、中小企業にとって大きな負担です。

サイン2: 機能の20%しか使っていない

Salesforceは非常に高機能ですが、その全機能を使いこなしている企業は多くありません。「よくあるSFAのあるあるで、全然使っていない項目が大量にあったりとか、ほぼ使っているのはこの一部だけなんです、みたいな企業さんもいらっしゃったりする」——この状態であれば、よりシンプルなCRMへの移行を検討する価値があります。

サイン3: 管理者への依存度が高すぎる

Salesforceのカスタマイズや管理には専門知識が必要であり、特定の管理者に依存する「属人化」が発生しやすいです。管理者の退職や異動で運用が止まるリスクがある場合は、より運用負荷の低いCRMへの移行が選択肢になります。

サイン4: マーケティング機能を統合したい

Salesforceの標準CRMにはMA機能が含まれておらず、Pardot(Marketing Cloud Account Engagement)を別途契約する必要があります。CRMとMAを1つのプラットフォームで統合したい場合は、HubSpotのような統合プラットフォームが適しています。

サイン5: ユーザーの満足度が低い

営業現場から「使いにくい」「入力が面倒」「画面が複雑」という声が上がっている場合、CRMの定着に問題がある可能性があります。


主要代替CRM 5ツールの比較

比較サマリー

比較項目 HubSpot Zoho CRM Microsoft Dynamics 365 Pipedrive kintone
CRM機能 充実 充実 非常に充実 営業特化 カスタマイズ型
MA統合 標準搭載 オプション オプション 限定的 なし
使いやすさ 高い 中程度 やや低い 高い 中程度
日本語対応 完全対応 対応 完全対応 対応 完全対応
無料プラン あり あり(3名まで) なし なし なし
月額/ユーザー 1,800円〜 1,680円〜 8,750円〜 $14.90〜 1,500円〜
カスタマイズ性 中〜高 高い 非常に高い 中程度 非常に高い
Salesforceからの移行のしやすさ 高い 中程度 中程度 中程度 やや低い

HubSpot — Salesforce代替の第一候補

Salesforceとの比較ポイント:

HubSpotは、CRM・MA・SFA・CMS・カスタマーサービスを1つのプラットフォームで提供しており、Salesforce + Pardotの組み合わせに匹敵する機能を、よりシンプルな構成で実現します。

比較項目 Salesforce HubSpot
UI/操作性 高機能だが複雑 直感的で学習コスト低い
料金体系 ユーザー課金(高額) シート課金(比較的安価)
MA統合 Pardot別契約(追加費用) Marketing Hub標準搭載
CMS なし(外部CMS必要) Content Hub搭載
カスタマイズ 非常に高度(要管理者) 適度(非エンジニアでも可)
無料プラン なし(30日トライアル) あり(永年無料)
AI機能 Einstein AI Breeze AI
API 充実 充実

「HubSpotですね最近も進化もすごくてSalesforceと結構遜色ないぐらいの機能が作れたりっていうのもある」。

HubSpotが向いている企業:

  • 従業員50〜300名の成長企業
  • CRMとMAを統合したい企業
  • 運用負荷を下げたい企業
  • コスト削減を目指している企業

Zoho CRM

Salesforceとの比較ポイント:

コストパフォーマンスに優れたCRMで、Salesforceの1/3〜1/5の費用で同等の機能を利用できます。ただし、エコシステム(連携アプリの数やパートナーネットワーク)はSalesforce・HubSpotと比較すると限定的です。

Zoho CRMが向いている企業:

  • コスト最優先の企業
  • 小規模チーム(5〜20名)
  • Zohoの他製品(Zoho Books等)を使っている企業

Microsoft Dynamics 365

Salesforceとの比較ポイント:

Microsoft 365との統合に強みがあり、Outlookとの連携がネイティブです。大企業向けの機能が充実しており、Salesforceと同等以上の高度なカスタマイズが可能です。

Dynamics 365が向いている企業:

  • Microsoft製品を全面的に使っている大企業
  • ERPとの統合が必要な企業
  • 高度なカスタマイズが必要な企業

Pipedrive

Salesforceとの比較ポイント:

営業パイプライン管理に特化したシンプルなSFAです。直感的なUI、かんばんボード型のパイプライン表示が特徴で、営業チームの使いやすさに定評があります。

Pipedriveが向いている企業:

  • 営業パイプライン管理に集中したい企業
  • シンプルで使いやすいSFAを求める小規模チーム
  • MA機能が不要な企業

kintone

Salesforceとの比較ポイント:

サイボウズが提供する業務アプリプラットフォームで、CRM以外の業務アプリも自由に作成できるカスタマイズ性の高さが特徴です。ただし、CRM専用ツールではないため、CRM/SFAとしての標準機能は限定的です。

kintoneが向いている企業:

  • CRM以外の業務アプリも統合したい企業
  • 高度なカスタマイズを自社で行いたい企業
  • サイボウズ製品を使っている企業

乗り換え時の判断フレームワーク

ステップ1: 現在の利用状況を棚卸し

  • 使っている機能と使っていない機能を洗い出す
  • 月間のログインユーザー数を確認
  • カスタムオブジェクト・カスタムフィールドの数を把握
  • 連携している外部ツールの一覧を作成

ステップ2: 移行コストの試算

コスト項目 内容
データ移行 CSV/APIでのデータ移行作業
再設定 ワークフロー・レポートの再構築
トレーニング 新CRMの操作研修
一時的な生産性低下 慣れるまでの期間(1〜3ヶ月)
新CRMのライセンス費用 月額/年額

ステップ3: 「Salesforceに残る」選択肢も検討

乗り換えが必ずしも正解ではありません。Salesforceのプラン見直し(Enterprise → Professional)や、不要機能の削除で解決できるケースもあります。


データ移行の手順と注意点

移行の基本ステップ

  1. データの棚卸し: 移行するデータと破棄するデータを選別
  2. データクレンジング: 重複排除、名寄せ、フォーマット統一
  3. テスト移行: サンプルデータで移行テスト
  4. 本番移行: 全データの移行実施
  5. 検証: データの整合性チェック
  6. 並行運用: 新旧CRMの並行運用期間を設ける

よくある移行の落とし穴

  • カスタムオブジェクトのマッピング不備: Salesforceのカスタムオブジェクトが移行先CRMに対応するかを事前確認
  • ワークフロー・プロセスビルダーの再構築漏れ: 自動化設定は手動での再構築が必要
  • レポート・ダッシュボードの喪失: 既存レポートは移行できないため、新環境で再作成

まとめ

Salesforceからの乗り換えは、コスト削減・運用負荷の軽減・ユーザー満足度の向上を実現できる可能性がありますが、移行コストとリスクも考慮した上で判断しましょう。

代替CRMの第一候補としてはHubSpotが最もバランスが良く、CRM・MA・SFA・CMSの統合プラットフォームとして、Salesforceからの移行実績も豊富です。まずはHubSpotの無料プランで基本機能を試し、自社の業務フローに合うか検証してみることをおすすめします。

「セールスフォースとか本当にガチガチに固めていきたいっていうご意向がある場合は逆にHubSpotのスターターからセールスフォースに移行するみたいなこともできたりする」——HubSpotからSalesforceへの逆方向の移行パスも確保されているため、リスクを最小化した移行が可能です。

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よくある質問(FAQ)

Q1. SalesforceからHubSpotへの移行期間はどのくらいですか?

データ量や連携の複雑さによりますが、一般的に2〜3ヶ月程度です。シンプルなCRM(コンタクト・取引のみ)であれば1ヶ月で移行可能ですが、ワークフロー・レポートの再構築を含めると3ヶ月は見込んでおくとよいでしょう。

Q2. Salesforceのデータは完全にHubSpotに移行できますか?

コンタクト、会社、取引、タスク、メモなどの基本データはCSVまたはAPI経由で移行可能です。ただし、Salesforceのカスタムオブジェクトは、HubSpotのカスタムオブジェクト(Enterpriseプラン)に対応させる必要があります。

Q3. Salesforceのレポート・ダッシュボードは移行できますか?

レポート・ダッシュボードの直接移行はできません。HubSpotで新規に作成する必要があります。「まず既存のものを使い、足りなければカスタム」——HubSpotの標準レポートを活用しつつ、必要なレポートをカスタムで作成しましょう。

Q4. SalesforceとHubSpotを併用することは可能ですか?

はい、HubSpotにはSalesforceとの公式連携機能があり、データの双方向同期が可能です。「Salesforceを使っているんだけどHubSpotのMA導入できないではなく、データの連携はしっかりできるので、MAとSFA切り分けても大丈夫」——段階的な移行や併用も現実的な選択肢です。

Q5. 乗り換え後に「やっぱりSalesforceの方が良かった」となった場合はどうなりますか?

HubSpotからSalesforceへの再移行も可能です。データのエクスポート機能があるため、ロックインのリスクは低いです。ただし、移行の手間は発生するため、事前にトライアル(並行運用)期間を設けて十分に検証することをおすすめします。


株式会社StartLinkは、事業を推進するためのHubSpot導入、また生成AIの社内業務への反映などのHubSpot×AI活用のご相談を受け付けております。 最近では、HubSpotを外部から操作するAIエージェント活用や、HubSpot内で使えるAI機能などのご相談をいただくことも増えてきており、サービスのプランについてご相談/お見積もり依頼があればお気軽にお問い合わせくださいませ。 無料のお問い合わせページより、お気軽にご連絡いただけます。

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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。