HubSpot Breezeソーシャルエージェントの使い方|SNS投稿のAI自動生成・スケジュール管理

  • 1970年1月1日

ブログ目次


「SNS投稿のネタ出しと文案作成に毎日時間を取られている」「複数のSNSチャネルへの投稿管理が煩雑で、投稿スケジュールが安定しない」——SNS運用の負担を感じているマーケティング担当者は多いのではないでしょうか。

Breezeソーシャルエージェントとは、HubSpotのAI機能「Breeze」に搭載されたSNS投稿の自動生成・スケジュール管理エージェントです。 過去の投稿パフォーマンスデータやブランドボイスを学習し、各SNSプラットフォームに最適化された投稿案を自動で生成します。マーケティング担当者は、AIが提案した投稿案を確認・編集するだけでSNS運用を効率化できます。

この記事では、Breezeソーシャルエージェントの機能概要、設定方法、実務での活用法を解説します。


この記事でわかること

  • Breezeソーシャルエージェントの機能概要と仕組み
  • 初期設定とブランドボイスの設定方法
  • SNS投稿の自動生成と編集の流れ
  • 投稿スケジュール管理とパフォーマンス分析
  • 効果的な活用のためのベストプラクティス

Breezeソーシャルエージェントとは

HubSpot Breeze AI 製品ページ

出典: HubSpot (hubspot.jp/products/artificial-intelligence)

基本概要

Breezeソーシャルエージェントは、HubSpotのBreeze AIファミリーの一部として提供されるAIエージェントです。Marketing Hub Professional以上で利用でき、以下の機能を備えています。

機能 説明
投稿自動生成 ブランドボイスとトレンドに基づいたSNS投稿案を自動作成
マルチプラットフォーム対応 Facebook、Instagram、LinkedIn、X(Twitter)に最適化
スケジュール提案 過去の投稿データに基づく最適な投稿時間の提案
パフォーマンス分析 投稿ごとのエンゲージメント分析とAI改善提案
コンテンツリミックス ブログ記事やウェビナーからSNS投稿を自動変換

Breezeソーシャルエージェントの仕組み

Breezeソーシャルエージェントは以下のデータを学習して投稿を生成します。

  1. 過去の投稿データ: 自社アカウントの過去の投稿とパフォーマンス
  2. ブランドボイス設定: トーン、キーワード、NG表現の定義
  3. CRMデータ: ターゲットペルソナや業界のトレンド
  4. コンテンツ資産: ブログ記事、ランディングページ、メールコンテンツ

初期設定

ステップ1: SNSアカウントの接続

  1. 「マーケティング」→「ソーシャル」→「設定」
  2. 接続したいSNSアカウントを選択
  3. 各プラットフォームの認証を完了

対応プラットフォーム:

  • Facebook(ビジネスページ)
  • Instagram(ビジネスアカウント)
  • LinkedIn(会社ページ)
  • X / Twitter

ステップ2: ブランドボイスの設定

Breezeが生成する投稿のトーンやスタイルを定義します。

「設定」→「Breeze」→「ブランドボイス」で以下を設定:

設定項目 説明
トーン 投稿の全体的なトーン プロフェッショナルだが親しみやすい
ターゲット 想定読者 BtoB企業のマーケティング担当者
キーワード 頻繁に使いたいキーワード HubSpot, CRM, マーケティング自動化
NG表現 使わない表現 競合名の直接批判、過度なカジュアル表現
投稿スタイル 投稿の形式傾向 数値データを活用、質問形式で始める

ステップ3: コンテンツソースの設定

Breezeが投稿案を生成する際に参照するコンテンツソースを指定します。

  • ブログ: HubSpotブログの記事URL
  • ランディングページ: キャンペーンLPのURL
  • 外部コンテンツ: 業界ニュース、自社PR情報のURL

SNS投稿の自動生成

ソーシャルメディア管理

投稿生成の流れ

  1. 「マーケティング」→「ソーシャル」→「投稿を作成」
  2. 「Breezeで生成」を選択
  3. 投稿のテーマや目的を入力(例:「最新ブログ記事の告知」「業界トレンドの解説」)
  4. Breezeが各プラットフォーム向けの投稿案を複数生成
  5. 投稿案を確認・編集
  6. スケジュールを設定して投稿予約

投稿タイプ別の生成例

ブログ記事告知の例:

元のブログ記事: 「HubSpotの基本的な使い方」

Breezeが生成するLinkedIn向け投稿案:

> CRM導入を検討中の方へ。HubSpotの基本操作をまとめた完全ガイドを公開しました。

>

> コンタクト管理、メール送信、取引管理の3つの基本機能を、実画面キャプチャ付きで解説しています。

>

> 「CRM入れたいけど使いこなせるか不安...」という方にこそ読んでいただきたい内容です。

>

> [記事リンク]

>

> #HubSpot #CRM #BtoBマーケティング

数値データ活用の例:

Breezeが生成するX向け投稿案:

> MA導入企業の7割が「メール配信にしか使えていない」と回答。

>

> 本格的なMA活用に必要な「スコアリング」と「ワークフロー」の設計方法をブログで解説しました。

>

> [記事リンク]

コンテンツリミックス機能

既存のブログ記事やウェビナー内容から、複数のSNS投稿を自動生成する機能です。

1つのブログ記事から:

  • 要点まとめ投稿: 記事のポイントを3つにまとめた投稿
  • 質問形式投稿: 記事のテーマに関する質問を投げかける投稿
  • データ引用投稿: 記事内の数値データをハイライトした投稿
  • Tips投稿: 記事から実用的なTipsを抜き出した投稿

スケジュール管理

AIによる最適投稿時間の提案

Breezeは過去の投稿データを分析し、各プラットフォームでエンゲージメントが高い時間帯を特定します。

プラットフォーム BtoB向け推奨時間帯 根拠
LinkedIn 火〜木 8:00-9:00, 12:00-13:00 ビジネスタイムの朝・昼休み
X 火〜金 8:00-10:00, 17:00-18:00 通勤時間帯
Facebook 水〜金 12:00-14:00 昼休みのブラウジング
Instagram 月〜金 11:00-13:00, 19:00-21:00 昼休み・帰宅後

実際の最適時間はアカウントごとに異なるため、Breezeの提案を参考にしつつ、自社アカウントのデータに基づいて調整します。

投稿カレンダー

「マーケティング」→「ソーシャル」→「カレンダー」ビューで、予約投稿の一覧をカレンダー形式で確認できます。

  • 日次/週次/月次の表示切り替え
  • ドラッグ&ドロップでスケジュール変更
  • プラットフォーム別のフィルタリング

パフォーマンス分析

投稿分析ダッシュボード

「マーケティング」→「ソーシャル」→「分析」で以下を確認できます。

指標 説明
インプレッション 投稿が表示された回数
エンゲージメント率 いいね・コメント・シェアの割合
クリック数 リンクのクリック数
フォロワー推移 フォロワー数の増減
トップパフォーマンス投稿 最もエンゲージメントが高かった投稿

AIによる改善提案

Breezeはパフォーマンスデータを分析し、以下の改善提案を行います。

  • 高パフォーマンス投稿のパターン分析: どのような投稿がエンゲージメントを獲得しやすいか
  • 投稿頻度の最適化: 各プラットフォームの最適な投稿頻度の提案
  • コンテンツミックスの提案: 教育コンテンツ・事例・質問投稿のバランス提案
  • ハッシュタグ提案: エンゲージメントに効果的なハッシュタグの推奨

活用のベストプラクティス

ワークフロー一覧

1. 「AIが80%、人が20%」の運用ルール

Breezeが生成した投稿をそのまま投稿するのではなく、以下の観点で人間がチェック・編集します。

  • 事実確認: 数値データや固有名詞の正確性
  • ブランドの声: 自社らしい表現になっているか
  • タイミング: 社会情勢やニュースとの整合性
  • CTA: リンク先が適切か

2. コンテンツカレンダーとの連動

週次または月次でコンテンツカレンダーを作成し、以下の投稿カテゴリのバランスを管理します。

カテゴリ 割合目安
教育コンテンツ 40% ブログ記事紹介、Tipsシェア
事例・実績 20% 導入事例、成果報告
エンゲージメント 20% 質問投稿、アンケート、トレンド話題
プロモーション 10% ウェビナー告知、キャンペーン
カルチャー 10% チーム紹介、社内イベント

3. A/Bテストの活用

同じテーマで異なる切り口の投稿を用意し、パフォーマンスを比較します。

  • 切り口A: 数値データで始める投稿
  • 切り口B: 質問形式で始める投稿
  • 切り口C: 課題提示から始める投稿

Breezeの複数案生成機能を活用すれば、A/Bテスト用の投稿バリエーションを効率的に作成できます。


BtoB企業のSNS運用の注意点

プラットフォーム別の使い分け

BtoB企業のSNS運用では、プラットフォームごとの特性を理解した使い分けが重要です。

プラットフォーム BtoB適性 推奨コンテンツ
LinkedIn 最も高い 業界インサイト、事例、専門知識
X 高い 速報、Tipsシェア、イベント実況
Facebook 中程度 コミュニティ運営、長文コンテンツ
Instagram やや低い ブランディング、カルチャー発信

BtoB企業の場合、LinkedInとXに注力するのが効率的です。Breezeのプラットフォーム最適化機能を活用して、同じテーマでもプラットフォームに合わせた投稿形式に自動変換できます。


まとめ

Breezeソーシャルエージェントを活用することで、SNS運用の工数を大幅に削減しながら、投稿の品質と一貫性を維持できます。

  • 投稿自動生成: ブランドボイスに基づいたAI投稿案の作成
  • コンテンツリミックス: ブログ記事から複数のSNS投稿を自動変換
  • スケジュール最適化: データに基づく投稿時間の提案
  • パフォーマンス分析: AIによる改善提案
  • 人間のチェック: 事実確認とブランドの声の維持

まずはLinkedInアカウントを接続し、ブランドボイスを設定した上で、Breezeに最新のブログ記事からSNS投稿を生成させてみてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. Breezeソーシャルエージェントはどのプランで使えますか?

Marketing Hub Professional以上で利用できます。ソーシャルメディア管理の基本機能(投稿予約・分析)はProfessionalで利用でき、BreezeのAI生成機能もProfessional以上で利用可能です。

Q2. 日本語の投稿生成に対応していますか?

はい、日本語での投稿生成に対応しています。ブランドボイス設定で日本語のトーンや表現ルールを定義することで、自然な日本語投稿を生成できます。ただし、生成結果は必ず人間がチェックしてから投稿してください。

Q3. 投稿の承認フローは設定できますか?

はい、投稿の承認ワークフローを設定できます。Breezeが生成した投稿を「下書き」として保存し、上長やブランド管理者が確認・承認した後に投稿予約する運用が可能です。

Q4. 競合のSNS分析もできますか?

HubSpotのソーシャルツールには競合分析機能はありません。競合のSNS分析が必要な場合は、専用のソーシャルリスニングツール(Hootsuite、Sprout Social等)との併用を検討してください。

Q5. 1日何投稿くらいが適切ですか?

BtoB企業の場合、各プラットフォームで以下が目安です。LinkedIn: 週3〜5回、X: 1日1〜3回、Facebook: 週2〜3回。投稿の質を維持することが最も重要なので、量にこだわりすぎず、パフォーマンスデータに基づいて調整してください。


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著者情報

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今枝 拓海 / Takumi Imaeda

株式会社StartLinkの代表取締役。
HubSpotのトップパートナーである株式会社H&Kにて、HubSpotのCRM戦略/設計/構築を軸として、 国内・外資系エンタープライズ企業へコンサルティング支援を実施。 パーソルホールティングス株式会社にて、大規模CRM/SFA戦略の策定・PERSOLグループ横断のグループAI戦略/企画/開発ディレクションの業務を遂行経験あり。
株式会社StartLinkでは、累計100社以上のHubSpotプロジェクト実績を元にHubSpot×AIを軸にした経営基盤DXのコンサルティング事業を展開。