「HubSpotに興味はあるが、複数のHubを個別に契約するとコストが心配」「Sales HubもMarketing Hubも使いたいが、Professionalは高すぎる」——こうした声に応える形でHubSpotが提供しているのが「Starter Customer Platform」です。
HubSpot Starter Customer Platformとは、Sales Hub・Marketing Hub・Service Hub・Content Hub・Data Hubの全Starter機能をバンドルした統合パッケージです。月額2万円台で5つのHubすべての基本機能を利用でき、個別にStarterを購入するよりもコスト効率が大幅に良くなります。
この記事では、Starter Customer Platformの機能構成、個別購入との比較、向いている企業の特徴、そして活用のベストプラクティスを解説します。
この記事でわかること
- Starter Customer Platformに含まれる機能一覧
- 個別Starter購入との比較シミュレーション
- Starter Customer Platformが向いている企業の条件
- 各Hubの活用ポイント
- Professionalへのアップグレード判断基準
Starter Customer Platformの全体像
含まれる5つのHub
| Hub |
主な機能 |
利用シーン |
| Sales Hub Starter |
コンタクト管理、取引管理、メールテンプレート、ミーティングリンク |
営業活動の基盤 |
| Marketing Hub Starter |
メール配信、フォーム、LP作成、広告管理 |
リード獲得・育成 |
| Service Hub Starter |
チケット管理、ヘルプデスク |
顧客対応 |
| Content Hub Starter |
ウェブサイト作成(最大30ページ)、ブログ、会員サイト |
Web制作 |
| Data Hub Starter |
データ品質管理、データ同期 |
データ基盤 |
注目すべきは、これら5つのHubが一つのCRMプラットフォーム上で統合されている点です。コンタクト情報を中心に、営業活動・マーケティング施策・カスタマーサポート・Webコンテンツのすべてが一元管理されます。
個別購入との比較
| 構成 |
月額(目安) |
含まれるHub |
| Starter Customer Platform |
約2万円台/月 |
全5Hub |
| Sales Hub Starter単体 |
1,800円/シート |
Salesのみ |
| Sales + Marketing 個別 |
3,600円〜/月 |
2Hubのみ |
2つ以上のHubを利用する場合、Starter Customer Platformのほうがコスト効率が良くなるケースが多いです。
各Hubの活用ポイント
Sales Hub Starter:営業活動の基盤
- コンタクト・会社・取引のリレーションデータベースで顧客情報を一元管理
- メールテンプレートで返信の品質と速度を標準化
- ミーティングリンクで日程調整を自動化
- ドキュメントトラッキングで提案資料の閲覧状況を把握
カスタムプロパティは1,000件まで作成可能(無料版は10件)なので、自社の業種に合わせた管理項目を自由に追加できます。ただし、項目は最小限にすることをおすすめします。項目が少ない方が入力に集中できますので、本当に必要な項目だけを作成してください。
Marketing Hub Starter:リード獲得の入口
- フォーム:問い合わせフォームやホワイトペーパーダウンロードフォームを作成
- メール配信:ニュースレターやキャンペーンメールを配信(HubSpotロゴ削除可)
- LP作成:最大30ページのランディングページを作成可能
- 広告管理:Google/Facebook/LinkedIn広告をHubSpotから一元管理
フリーメールアドレスのブロックや、競合ドメインの除外設定もできるため、リードの質を担保しながら獲得数を増やせます。
Service Hub Starter:顧客対応の効率化
- チケット管理:問い合わせをチケットとして管理し、対応漏れを防止
- ヘルプデスク:チャネル横断での問い合わせ管理
カスタマーサクセス機能は顧客が20社程度であればシンプルな管理で十分ですが、100社〜200社を超えるとService Hubの機能が本領を発揮します。
Content Hub Starter:自社サイトの構築
- ウェブサイト:最大30ページのコーポレートサイトをノーコードで作成
- ブログ:SEOを意識したブログ記事の作成・管理
- LP:最大30ページ(Marketing Hub Starterとの合計で最大60ページ)
ちなみに当社のサイトもContent Hubのスターターを使っています。通常こういう制作を業者に頼むと高くなりがちですが、Content Hubなら内製できるのがコストメリットの大きな点です。
Data Hub Starter:データ品質の基盤
旧Operations Hubが「Data Hub」に改称されました。
- データ同期:外部ツールとのデータ双方向同期
- データ品質管理:重複レコードの検出・統合
Starter Customer Platformが向いている企業
最適なケース
- 従業員5〜30名の中小企業・スタートアップ
- 営業・マーケ・CSを一つのプラットフォームで管理したい
- 複数のSaaSを使い分けるのが煩雑で統合したい
- CRM導入が初めてで、まずは基本機能から始めたい
- 月額コストを3万円以内に抑えたい
向いていないケース
- ワークフロー(自動化)が必須の企業 → Professionalが必要
- カスタムレポートで独自KPIを可視化したい → Professionalが必要
- カスタムオブジェクトが必要な企業 → Enterpriseが必要
- 大規模チーム(50名以上)で詳細な権限管理が必要 → Enterpriseが必要
Professionalへのアップグレード判断
Starter Customer Platformで運用を始め、以下の条件に該当したらProfessionalへのアップグレードを検討しましょう。
| 条件 |
Professionalで解決できること |
| 手動通知やステージ変更が負担 |
ワークフローによる自動化 |
| 標準レポートでは不十分 |
カスタムレポートビルダー |
| 営業のフォローメールを効率化したい |
シーケンス機能 |
| ホットリードを自動判定したい |
リードスコアリング |
結構ミソなのが、Professionalへのアップグレードは全Hubを一括で上げる必要はない点です。最も必要なHub(多くの場合Sales Hub)だけをProfessionalにし、他はStarterのままという組み合わせが最もコスト効率が良いです。
まとめ
HubSpot Starter Customer Platformは、月額2万円台で5つのHubの基本機能を統合利用できる、中小企業・スタートアップに最適なプランです。
まずはStarter Customer Platformで営業・マーケ・CSの一元管理を始め、ワークフローやカスタムレポートが必要になったタイミングで必要なHubだけをProfessionalにアップグレードする——この段階的アプローチが、コスト最適化と業務効率化を両立させる最も現実的な進め方です。
Starter Customer Platformの導入やHubSpotの活用方法についてのご相談は、StartLinkにお気軽にお問い合わせください。貴社の規模と業務内容に合わせた最適なプラン構成をご提案いたします。
よくある質問(FAQ)
Q1. Starter Customer Platformの契約シート数はどうなっていますか?
基本は2シート〜の契約になります。追加シートは月額1,800円/シートで追加可能です。レポート閲覧のみの方は無料の「表示のみ」シートを活用できるため、営業担当者以外は有償シートにする必要がないケースも多いです。
Q2. 既にSales Hub Starterを利用していますが、Starter Customer Platformに変更できますか?
はい、HubSpotの営業担当またはパートナーに相談すれば変更可能です。既存のデータや設定はすべてそのまま引き継がれ、追加のHubの機能が利用可能になります。
Q3. Content Hub Starterの30ページ制限は十分ですか?
コーポレートサイト(トップ・会社概要・サービス・お知らせ・問い合わせ等)であれば、30ページあれば基本的なサイト構成は十分カバーできます。LP30ページと合わせて最大60ページまで利用可能です。ブログ記事はこの制限に含まれません。
Q4. Starter Customer Platformにはどのようなサポートが含まれますか?
HubSpotのメール・チャットサポートが利用可能です。また、HubSpotアカデミーの無料講座で基本操作を学習できます。より踏み込んだ導入支援や運用設計が必要な場合は、StartLinkのようなHubSpot認定パートナーに相談することを推奨します。