「HubSpotを導入したけど、使い方の研修にかけるコストが足りない」「チームメンバーのスキルレベルがバラバラで、運用が安定しない」——こうした課題は、CRM導入後の企業でよくある悩みです。
HubSpot Academyは、HubSpotが無料で提供するオンライン学習プラットフォームです。マーケティング、営業、カスタマーサービス、CRM活用に関する動画コース、認定資格プログラム、実践的なチュートリアルが体系的に整備されています。
本記事では、HubSpot Academyを最大限に活用するための学習戦略から、チーム全体のスキルアップにつなげる方法までを解説します。
この記事でわかること
- HubSpot Academyのコンテンツ体系と特徴
- 目的別のおすすめ学習コース
- 効率的な学習スケジュールの立て方
- チーム研修としての活用方法
- Academy以外の学習リソースとの組み合わせ
HubSpot Academyの全体像
コンテンツの種類
HubSpot Academyには、以下の種類のコンテンツが用意されています。
| コンテンツ種類 |
特徴 |
所要時間 |
| 認定コース |
体系的なカリキュラム+試験 |
3〜20時間 |
| レッスン |
特定トピックの短編学習 |
15〜60分 |
| プラクティカルガイド |
実践的なハンズオン |
30〜90分 |
| ブートキャンプ |
短期集中型プログラム |
数日 |
無料で利用できる理由
HubSpot Academyが無料なのは、HubSpotのエコシステム戦略の一環です。ユーザーのスキルが上がるほどHubSpotの活用度が深まり、結果としてプラットフォームへの定着率が上がるという構造になっています。
通常こういった研修を外部の業者さんに頼むとかなり高額になることが多いですが、Academy を活用することで内製化できるのは大きなメリットです。
目的別のおすすめ学習コース
HubSpot初心者向け
まだHubSpotを使い始めていない方や、基本操作を覚えたい方には以下のコースをおすすめします。
- HubSpot CRM基礎コース — CRMの基本概念とHubSpotの画面操作
- Inbound認定コース — インバウンドマーケティングの思想と方法論
- 各Hub入門コース — 利用するHubの基本機能と設定方法
スプレッドシートとかで管理されている場合にHubSpotを検討し始めた方は、まずCRM基礎コースから入っていただくと、なぜCRMが必要なのかの全体像が掴めます。
マーケティング担当者向け
- Inbound Marketing認定 — リード獲得からナーチャリングまでの全体フロー
- Content Marketing認定 — コンテンツ戦略の設計と実行
- Email Marketing認定 — メールマーケティングの設計と最適化
- SEO認定 — 検索エンジン最適化の実践
営業担当者向け
- Inbound Sales認定 — 課題解決型の営業手法
- Sales Hub実践コース — パイプライン管理やシーケンスの操作
- Sales Enablement認定 — 営業組織の仕組み化
営業の方だと、なかなかSFAをちゃんと入れてねと言っても使いこなせなかったりするところがありますので、Academyのコースで基本操作を学んでいただくと定着率が上がります。
管理者・設計者向け
- HubSpot Reporting認定 — レポートとダッシュボードの設計
- Data Integrations認定 — データ連携の設計と実装
- Revenue Operations認定 — 部門横断のデータ管理
効率的な学習スケジュールの立て方
週2〜3時間の学習時間確保
Academyの認定コースは、1日で詰め込むよりも、週に2〜3時間ずつ継続的に学習する方が定着率が高くなります。
| 学習フェーズ |
期間 |
内容 |
| 第1週 |
基礎概念 |
Inbound認定の動画視聴 |
| 第2〜3週 |
実務スキル |
Hub別コースの学習+実機操作 |
| 第4週 |
認定試験 |
模擬問題+認定試験受験 |
動画視聴と実機操作の交互学習
動画を見るだけではスキルは身につきません。HubSpotの無料アカウントを作成し、動画で学んだ内容をすぐに実画面で試すサイクルを回してください。
まずは受注目標や受注件数など、やりやすいところからトライいただくのがいいかなと思います。
チーム研修としての活用方法
オンボーディングプログラムへの組み込み
新入社員や新しくHubSpotを使い始めるメンバーに対して、Academyのコースをオンボーディングの一部として組み込みます。
- 1週目: CRM基礎コース完了
- 2週目: 担当業務に関連するHub入門コース完了
- 3週目: 実務でのHubSpot操作開始(メンター付き)
- 4週目: 認定試験受験
チーム全体のスキル標準化
チーム内で「全員がこの認定資格を取得する」という共通基準を設けることで、スキルレベルの底上げが可能です。知識が属人化せず、チーム全体で共通言語を持つことができます。
学習進捗の管理
HubSpot Academyのダッシュボードで、各メンバーの学習進捗を確認できます。管理者は進捗状況を把握し、必要に応じてフォローアップを行ってください。
Academy以外の学習リソース
HubSpot Community
HubSpot Communityは、ユーザー同士が質問・回答するフォーラムです。実務で困ったことを質問すると、他のユーザーやHubSpotのスタッフから回答が得られます。
HubSpot公式ブログ・ナレッジベース
機能のアップデート情報や具体的な設定手順は、公式ブログとナレッジベースで確認できます。Academyのコースと合わせて参照すると、より実践的な知識が身につきます。
パートナーによる支援
Academyだけでは自社の業務フローに合わせた設計が難しい場合は、HubSpot認定パートナーの支援を活用するのも有効です。自社に最適な形でHubSpotを設計するには、自社の業務理解+HubSpotの機能理解の両方が必要になります。
まとめ
HubSpot Academyは、マーケティング・営業・カスタマーサービスの知識を体系的に無料で学べる貴重なリソースです。個人のスキルアップだけでなく、チーム全体の教育プログラムとしても活用できます。
まずは自分の職種に合った基礎コースを1つ完了させるところから始めて、段階的に専門分野の学習を進めていきましょう。Academyで基礎を固めた上で、自社の業務に合わせたカスタマイズを考えていくと、HubSpot活用の質が確実に上がります。
HubSpotの導入・活用についてお気軽にご相談ください
StartLinkでは、HubSpotの導入設計から運用定着まで、企業様の状況に合わせた支援を行っています。
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よくある質問(FAQ)
Q. HubSpot Academyのコンテンツは日本語に対応していますか?
主要なコースは日本語字幕や日本語版が用意されています。ただし、最新のコースや一部の専門コースは英語のみの場合があります。日本語対応状況はAcademyのサイトで確認できます。
Q. 学習にかかる合計時間はどれくらいですか?
基礎的な認定資格1つあたり5〜10時間程度です。複数の資格を順に取得する場合、月に1〜2資格のペースで進めると無理なく続けられます。全体で2〜3ヶ月あれば、主要な認定資格を網羅できます。
Q. Academyの内容だけでHubSpotを使いこなせるようになりますか?
基本的な操作スキルと知識はAcademyで十分に習得できます。ただし、自社のビジネスに合わせたカスタマイズやパイプライン設計などは、Academyの知識だけでは難しい部分もあります。企業様によって最適な設計は異なりますので、必要に応じて専門家の支援を受けることをおすすめします。
Q. Academyのコンテンツは定期的に更新されますか?
はい、HubSpotの機能アップデートに合わせてコンテンツも更新されています。特に認定試験の内容は最新の機能や仕様に基づいているため、以前受験した方も更新タイミングで再受験するとよい知識のリフレッシュになります。