「HubSpotのマーケットプレイスにアプリが多すぎて、どれを選べばよいかわからない」
「無料アプリと有料アプリ、さらにカスタム連携の使い分けが判断できない」
——HubSpot App Marketplaceには1,700以上のアプリが登録されており、CRMの機能拡張やサードパーティツールとの連携が可能です。しかし、選択肢が多いからこそ、自社に合ったアプリの見極めが重要になります。
本記事では、HubSpotマーケットプレイスの基本構造から、カテゴリ別のおすすめアプリ、導入判断基準、カスタム連携との使い分けポイントを解説します。
この記事でわかること:
本記事はStartLinkの「HubSpot完全ガイド」関連記事です。
HubSpot App Marketplace(https://ecosystem.hubspot.com/marketplace/apps)は、HubSpotと連携する公式アプリストアです。2025年時点で1,700以上のアプリが登録されており、マーケティング、営業、カスタマーサービス、運用管理など幅広いカテゴリをカバーしています。
アプリは「HubSpotが開発した公式連携」「HubSpotパートナーが開発したサードパーティアプリ」「コミュニティが開発したアプリ」の3種類に分類されます。公式連携はHubSpotが品質保証しており、サードパーティアプリはHubSpotの審査を通過したものがマーケットプレイスに掲載されます。
マーケットプレイスでアプリを選ぶ際に確認すべきポイントは以下の通りです。
| 評価項目 | 確認ポイント | 重要度 |
|---|---|---|
| インストール数 | 多いほど信頼性が高い | 高 |
| レビュー評価 | 星4以上が目安 | 高 |
| 最終更新日 | 6ヶ月以内の更新があるか | 高 |
| 対応するHubプラン | 自社のプランで利用可能か | 必須 |
| データアクセス範囲 | どのCRMデータにアクセスするか | 高 |
| サポート体制 | 日本語対応の有無 | 中 |
| 料金体系 | 無料 / フリーミアム / 有料 | 中 |
Slack連携(HubSpot公式): HubSpotの通知をSlackチャンネルに送信し、Slackから直接CRMのアクションを実行できます。取引のステージ変更通知、タスクのリマインダー、フォーム送信の通知など、営業チームの応答速度向上に直結します。
Zoom連携(HubSpot公式): ZoomミーティングのスケジュールをHubSpotから直接設定し、ミーティングの録画・文字起こしをCRMのタイムラインに自動記録します。
Google Workspace連携(HubSpot公式): Gmail、Googleカレンダー、Google Driveとの統合により、メールのトラッキングやミーティングの自動同期が可能になります。
Microsoft 365連携(HubSpot公式): Outlook、Teams、OneDriveとの統合です。Microsoft環境を主に使う企業に必須の連携です。
freee連携: HubSpotの取引データとfreeeの請求書を連携し、受注から請求までのプロセスを自動化します。日本の中小企業にとって特に有用な連携です。
Stripe連携(HubSpot公式): Stripeの決済データをHubSpotに同期し、顧客の支払い状況をCRMで一元管理できます。SaaS企業やEC事業者で広く利用されています。
Canva連携: HubSpotのメールエディタやランディングページエディタから直接Canvaのデザインを挿入できます。デザイナーに依頼せずにプロフェッショナルなビジュアルを作成できるため、マーケティングチームの自律性が向上します。
SurveyMonkey連携: アンケート結果をHubSpotのコンタクトプロパティに自動的に反映し、セグメンテーションやスコアリングに活用できます。
アプリの導入を検討する際、以下のフレームワークで判断するのが効果的です。
まず「やりたいこと」を明確にし、以下の順で検討します。
| 選択肢 | 導入コスト | 運用コスト | カスタマイズ性 | メンテナンス |
|---|---|---|---|---|
| 標準機能 | なし | なし | 限定的 | HubSpotが対応 |
| 無料アプリ | なし | なし | アプリの範囲内 | 開発元に依存 |
| 有料アプリ | 月額課金 | 月額課金 | アプリの範囲内 | 開発元が対応 |
| iPaaS連携 | ツール月額 | ツール月額 | 中程度 | 自社で対応 |
| カスタムAPI | 開発費用 | 保守費用 | 高い | 自社で対応 |
マーケットプレイスのアプリやiPaaSでは対応できない要件がある場合、カスタムAPI連携を検討します。具体的には以下のようなケースです。
マーケットプレイスアプリをインストールする際、アプリがどのCRMデータにアクセスするかを必ず確認してください。必要以上のデータアクセスを要求するアプリは、セキュリティリスクの観点から慎重に検討すべきです。
サードパーティアプリに業務の重要な部分を依存する場合、アプリの開発終了やサービス停止のリスクを考慮する必要があります。インストール数が少ない、最終更新が1年以上前といったアプリは、将来的なサポート打ち切りのリスクが高いため注意が必要です。
多数のアプリを同時にインストールすると、HubSpotのパフォーマンスに影響が出る場合があります。特にデータ同期系のアプリを複数導入する場合は、同期のタイミングが重なってAPI制限に達しないよう注意が必要です。
HubSpot社のベストプラクティスでは、導入するアプリは必要最小限に絞り、定期的に不要なアプリのアンインストールを行うことが推奨されています。Shopifyでは、ECプラットフォームとHubSpotをマーケットプレイスアプリで連携し、顧客の購買データとマーケティングデータを統合することで、パーソナライズドマーケティングの精度を向上させています。
無料で利用できるアプリと有料のアプリがあります。HubSpot公式の連携アプリ(Slack、Zoom、Google Workspace等)の多くは無料で利用可能です。サードパーティアプリは、基本機能が無料で高度な機能が有料のフリーミアムモデルが一般的です。料金はアプリの詳細ページで確認できます。
HubSpotの設定で、アプリのインストール権限をスーパー管理者のみに制限することができます。セキュリティポリシーに応じて、一般ユーザーがアプリを自由にインストールできる設定と、管理者承認が必要な設定を切り替えることが可能です。企業の規模やセキュリティ要件に応じて適切な権限設定を行ってください。
アプリをアンインストールしても、HubSpotのCRMに保存されたデータ(コンタクト、取引、カスタムプロパティの値など)は消えません。ただし、アプリが独自に保持していたデータや、アプリ経由でのみ表示されていた情報はアクセスできなくなります。アンインストール前に、必要なデータのエクスポートを行っておくことをおすすめします。
マーケットプレイスのアプリの多くは英語ベースですが、HubSpot公式の連携アプリ(Slack、Zoom、Google Workspace、Microsoft 365等)は日本語のHubSpot環境でも問題なく動作します。UIが日本語化されているサードパーティアプリは限定的ですが、日本の企業が開発したアプリ(freee連携、Sansan連携等)は日本語に完全対応しています。
カテゴリ: HubSpot連携・エコシステム | HubSpot