「CRMを導入したいけれど、HubSpotって実際どうなの?」
「無料プランがあるのは知っているけど、本当に使えるの?」
——こうした疑問を持ってHubSpotの評判を調べている方は多いのではないでしょうか。
HubSpotは、CRM(顧客関係管理)・MA(マーケティングオートメーション)・SFA(営業支援)・CMS(コンテンツ管理)を1つのプラットフォームに統合したオールインワンツールです。世界135か国以上で228,000社以上が導入しており、G2の2024年ベストソフトウェアアワードでは営業・マーケティング部門で1位を獲得しています。
本記事では、HubSpot導入を支援するStartLink代表の今枝が、実際のユーザー口コミや自社での運用経験を踏まえ、HubSpotのメリット・デメリットを忖度なしで徹底解説します。
この記事でわかること:
HubSpotとは、2006年にアメリカで創業されたCRMプラットフォームです。マーケティング・営業・カスタマーサービス・コンテンツ管理・オペレーションの5つのHub(製品群)で構成されており、無料プランから利用を始められるのが大きな特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | HubSpot, Inc.(本社:アメリカ・ボストン) |
| 導入社数 | 228,000社以上(135か国以上) |
| 製品群 | Marketing Hub / Sales Hub / Service Hub / Content Hub / Operations Hub |
| 無料プラン | あり(CRM基本機能+各Hub制限付き) |
| 有料プラン | Starter(月1,800円〜)/ Professional / Enterprise |
| 日本語対応 | 管理画面・ヘルプ記事は日本語対応。一部AI機能は英語ドリブン |
HubSpotの口コミで最も多いのが「無料でここまで使えるのか」という驚きの声です。コンタクト管理、メール送信、フォーム作成、チャットボット、レポートなど、基本的なCRM機能を無料で利用できます。
実際に当社(StartLink)でも創業時にHubSpotのスタータープランから使い始めましたが、月1,800円でCRM・メール・簡易ウェブサイトまで使えるコスト感は、法人向けCRMの中でもかなり狙い目です。
「SFAを導入したけれど現場が使ってくれない」——これはCRM導入における最大の課題です。HubSpotはドラッグ&ドロップ操作やかんばんビューなど、直感的なUIを採用しており、ITリテラシーが高くない営業担当者でも比較的スムーズに使い始められます。
Salesforce経験者の方であれば、HubSpotのUIはよりシンプルで学習コストが低いと感じるかもしれません。一方で「Salesforceほどのカスタマイズ性はない」という声もあり、このあたりは企業様によって評価が分かれるポイントです。
HubSpotの本質的な価値は「一元管理」×「自動化」×「可視化」です。マーケティングで獲得したリードの情報が、そのまま営業の取引情報やカスタマーサポートのチケットと紐づきます。
スプレッドシートで管理していると「こっちにも顧客リストがあり、一方で担当者マスターの方にもまた別の情報が入っていたり、差分が起きてしまう」という問題がよく発生しますが、HubSpotではリレーションデータベースで情報が紐づくため、こうしたデータの分散を防げます。
無料プラン → Starter → Professional → Enterpriseと段階的にプランアップできるため、「今は小規模だけど将来的に機能を拡張したい」という企業に適しています。最初から大きな投資をする必要がなく、事業の成長に合わせてツールも成長させられる設計になっています。
Marketing Hubの評判は特に高く、リードスコアリング、ワークフロー(自動化)、メールマーケティング、フォーム作成、広告管理などの機能が統合されています。「MAとSFAが同じプラットフォームで使える」のは、マーケと営業の連携において結構ミソになってくるポイントです。
HubSpotは「無料で始められる」が売りですが、本格的に活用するにはProfessionalプラン以上が必要になるケースが多いです。特にワークフロー(自動化)とカスタムレポートはProfessionalプランからの機能であり、この2つが必要になったタイミングでプランアップを検討される企業様が多いです。
| プラン | 月額(目安) | 主な追加機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | CRM基本機能、制限付きメール・フォーム |
| Starter | 月1,800円〜/シート | HubSpotロゴ削除、カスタムプロパティ拡張 |
| Professional | 月数万円〜 | ワークフロー、カスタムレポート、シーケンス |
| Enterprise | 月数十万円〜 | カスタムオブジェクト、権限セット、サンドボックス |
海外製品であるため、ヘルプ記事やUI翻訳に不自然な日本語が見られることがあります。特にAI関連の機能(Breeze AIなど)は英語ドリブンで開発されているため、日本語でのビジネスメール生成などはプロンプトに日本語のビジネスマナーを明示する工夫が必要です。
ただし、日本法人の体制は年々強化されており、日本語のナレッジベースやパートナーエコシステムも拡充されてきています。
コンタクト数が数万〜数十万件規模になると、検索やレポート生成の速度が低下するという口コミがあります。また、マーケティングコンタクトの課金体系(2,000件がミニマム契約)を理解していないと、想定外のコストが発生する場合もあります。
Salesforceと比較すると、プロパティ(項目)の細かい制御やApexのようなサーバーサイドのコーディングができないため、エンタープライズ向けの高度なカスタマイズにはやや限界があります。ただし、HubSpotも近年はカスタムオブジェクトや計算プロパティ、カスタムコードアクション(Node.js/Python)などで柔軟性を大幅に向上させています。
見積もり機能については「セキュリティリスク的なところで言うとリンクが公開されてしまったりする部分と承認機能があまり強くない」という制約があります。上場企業やセキュリティ要件が厳しい企業では、この点を事前に確認しておく必要があります。
| 特徴 | 理由 |
|---|---|
| CRMを初めて導入する企業 | 無料プランから始められ、UIが直感的で学習コストが低い |
| マーケ×営業の連携を強化したい企業 | MA+SFA+CRMが一元管理でき、ファネル全体を可視化できる |
| スモールスタートで始めたい企業 | 段階的にプランアップでき、初期投資を抑えられる |
| コンテンツマーケティングに注力する企業 | Content Hub(CMS)でブログ・LP・会員サイトまで内製化できる |
| 創業期〜中小企業(〜50名程度) | Starter月1,800円〜で十分な機能。3名利用でも月6,000円程度 |
| 特徴 | 理由 |
|---|---|
| Salesforceレベルの高度なカスタマイズが必要 | カスタマイズの自由度ではSalesforceに及ばない部分がある |
| コンタクト数が100万件以上の大規模運用 | パフォーマンスとコスト面で事前検証が必要 |
| 厳格な承認フロー・見積もり管理が必須 | 見積もり機能の承認・セキュリティに制約がある |
| 日本語のみで完結させたい | 一部機能・ヘルプが英語ベースのため、英語への抵抗がないことが望ましい |
ただし「向いていない」と一概に言い切れないのも事実で、企業様によって最適な形は異なります。HubSpotも年々機能強化が進んでいるため、最新の機能を確認した上で判断いただくのがいいのかなと思います。
HubSpot導入で結構ミソになってくるのは「自社に最適な形で設計する」ことです。パイプライン(営業プロセス)やライフサイクルステージ(顧客ステータス)を自社のビジネスに合わせて定義してから設定することで、ツールが業務にフィットします。
「なかなか全てを一気に進めるのは難しいかなと思うので、自社で活用できそうなものや効果が出そうなものを見極めて、優先順位をつけてトライいただければなと思っています。」まずはCRM基本機能から始めて、段階的にMA・SFA・レポートへ広げていくスモールスタートが成功の鍵です。
SFA導入で最もよくある失敗は「営業が入力してくれない」ことです。これを「人」の問題ではなく「仕組み」で解決するのがHubSpotの設計思想です。必須入力プロパティの設定、ワークフローによる自動化、最小限の項目設計で、入力負荷を下げつつデータ品質を担保できます。
HubSpot Academyでは、CRM・マーケティング・セールスに関する無料のオンラインコースと認定資格が提供されています。導入前後にチームメンバーで受講することで、ツールへの理解度が大幅に向上します。
HubSpotの評判を調べる方の多くが比較対象としてSalesforceを挙げます。簡潔に整理すると以下の通りです。
| 比較項目 | HubSpot | Salesforce |
|---|---|---|
| 初期コスト | 無料〜(Starter月1,800円〜) | 有料のみ(月3,000円〜/ユーザー) |
| 学習コスト | 低い(直感的UI) | 高い(高度なカスタマイズが可能な分、習熟に時間がかかる) |
| MA機能 | 標準搭載(Marketing Hub) | Pardot/Marketing Cloud(別製品) |
| カスタマイズ性 | 中〜高(近年大幅強化) | 非常に高い(Apex/Visualforce等) |
| 向いている規模 | 創業期〜中堅企業 | 中堅〜大企業 |
「HubSpotからスタートして、将来的にSalesforceに移行する」というパスも現実的です。実際にHubSpotのスターターからSalesforceに移行するケースもあり、段階的にCRM活用を進める戦略として有効です。
HubSpotは「無料で始められるオールインワンCRM」として、特にCRM初導入の企業や中小企業に強い支持を得ています。
メリットの要点:
デメリットの要点:
まずは無料プランから試してみて、自社の業務プロセスに合うかどうかを確認していただくのがいいのかなと思います。そこから段階的にスタータープランへの移行を検討し、ワークフローやカスタムレポートが必要になったタイミングでプラン比較を参考にProfessionalへのアップグレードを検討いただければなと思います。
A. HubSpotの無料プランに利用期限はありません。コンタクト数やメール送信数などに制限はありますが、基本的なCRM機能は期間無制限で利用できます。
A. 一般的に、従業員50名以下の中小企業にはHubSpotが適しています。無料〜Starterプランで月1,800円から始められ、UIの学習コストも低いためです。50名以上で高度なカスタマイズが必要な場合はSalesforceも選択肢に入ります。
A. はい、管理画面・ヘルプ記事の多くは日本語対応しています。ただし、一部のAI機能や最新の機能アップデートは英語が先行するため、翻訳が追いつかない場合があります。
A. CRM基本機能の初期設定だけであれば1〜2週間程度で利用開始できます。パイプライン設計やMA連携まで含めた本格導入は1〜3ヶ月が目安です。自社の業務フローに最適な形で設計することがポイントになってくるため、十分な設計期間を確保することをおすすめします。
A. CRM導入プロジェクトの約6割が「活用されない」という調査もあります。失敗の多くは「目的が曖昧なまま導入した」「現場の巻き込みが不十分だった」ことが原因です。自社の業務プロセスを整理し、スモールスタートで段階的に活用を広げることで失敗リスクを大幅に低減できます。詳しくはHubSpot導入の失敗パターンと回避策も参考にしてください。