「ランディングページを作りたいが、毎回外部の制作会社に依頼するとコストも時間もかかる」
「LPを公開してみたものの、コンバージョン率が上がらず改善の打ち手がわからない」
——こうした課題を抱えているマーケティング担当者の方は多いのではないでしょうか。
HubSpotのランディングページ(LP)機能とは、ドラッグ&ドロップのエディタとテンプレートを使って、コーディング不要でLPを作成・公開・最適化できるContent Hub / Marketing Hubの機能です。 A/Bテスト、フォーム連携、パーソナライゼーション、レポート分析まで一貫して行えます。
この記事では、HubSpotでのLP作成の具体的な手順から、テンプレートの選び方、コンバージョン率を高めるA/Bテストの設定方法まで、実務に役立つ情報を解説します。
HubSpotのLP作成機能は、Content Hub(旧CMS Hub)およびMarketing Hubに含まれるWebページ作成ツールです。CRMと連動しているため、フォーム送信されたリード情報が自動的にコンタクトレコードに蓄積され、ライフサイクルステージの管理やワークフローによる後続フォローまでシームレスにつなげられます。
通常、LP制作を外部に委託すると1ページあたり数十万円かかるケースも珍しくありません。HubSpotなら内製できるので、こうした制作コストを大幅に削減できるのが結構ミソになってくるかなと思います。
| プラン | LP作成 | テンプレート | A/Bテスト | スマートコンテンツ |
|---|---|---|---|---|
| Marketing Hub Free | 最大20ページ | スターターテンプレート | × | × |
| Marketing Hub Starter | 最大50ページ | スターター + テーマ | × | × |
| Marketing Hub Professional | 上限なし | 全テンプレート | ○ | ○ |
| Content Hub Starter | 最大30ページ | スターター + テーマ | × | × |
| Content Hub Professional | 上限なし | 全テンプレート | ○ | ○ |
HubSpotでは3種類のテンプレートが利用できます。
| テンプレート種類 | 特徴 | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| スターターテンプレート | HubSpotが提供する汎用的なレイアウト。すぐに使える | まずはこれで始めるのがおすすめ |
| テーマテンプレート | サイト全体のデザインに合わせた統一感のあるテンプレート | ブランドの一貫性を重視する場合 |
| カスタムテンプレート | HTML/CSS/HubLで自由に作成 | 独自デザインが必要な場合(エンジニア領域) |
テンプレートを選択したら、ドラッグ&ドロップエディタで編集画面が開きます。
エディタ上で以下の要素を編集します。
フォームはHubSpotのフォームツールと連動しているため、送信されたデータは自動的にCRMのコンタクトレコードに格納されます。このCRM連携がHubSpotのLP作成における最大の強みです。
「設定」タブから以下を設定します。
A/BテストはMarketing Hub ProfessionalまたはContent Hub Professional以上で利用できる、コンバージョン率改善のための必須機能です。
HubSpotでは最大5つのバリエーションでテスト可能です。AIを活用したA/Bテスト生成機能もあり、バリエーションの自動提案を受けることもできます。
| テスト要素 | テストの例 | インパクト |
|---|---|---|
| ヘッドライン | 課題訴求 vs 価値訴求 | 高 |
| CTAボタン | 色・テキスト・配置 | 高 |
| フォームの項目数 | 3項目 vs 5項目 | 高 |
| 画像 | 人物写真 vs 製品画像 | 中 |
| ページの長さ | 短尺 vs 長尺(詳細説明) | 中 |
| ソーシャルプルーフ | 導入企業ロゴの有無 | 中 |
ここが1個ポイントになるのですが、一度に変更する要素は1つだけにすることが重要です。複数の要素を同時に変えてしまうと、どの変更が効果に寄与したのか判断できなくなります。
フォームの入力項目が多いほど、離脱率は上がります。初回のリード獲得では「会社名」「氏名」「メールアドレス」の3項目程度に留め、追加情報はプログレッシブプロファイリング(段階的な情報取得)で取得していく設計が効果的です。
訪問者がスクロールせずに見える範囲(ファーストビュー)にCTAボタンを配置しましょう。ページ下部にもCTAを配置すると、全文を読んだ上で行動する層も取りこぼしません。
LPの目的はコンバージョンです。グローバルナビゲーションを表示したままだと、訪問者が他のページに離脱してしまいます。HubSpotではLP用テンプレートでナビゲーションを非表示にする設定が可能です。
Professional以上のプランでは、訪問者のライフサイクルステージやリスト属性に応じてLPの内容を動的に変更できます。例えば、初回訪問者には基礎的な情報を、既存リードには事例や価格情報を表示するといった出し分けが可能です。
A/Bテストは十分なサンプル数が集まるまで実施する必要があります。最低でも2週間、100コンバージョン以上を目安にテスト期間を設定してください。統計的有意差が出る前にテストを打ち切ると、誤った判断をしてしまう可能性があります。
BtoB企業でも、メールからのアクセスの約50%以上がスマートフォン経由というケースが増えています。必ずモバイルプレビューで表示を確認し、フォーム入力がスマホでもストレスなく行えることをチェックしてください。
1つのLPに複数の訴求やCTAを詰め込むのは避けましょう。「資料ダウンロード」「無料相談」「メルマガ登録」を全部並べると、訪問者が迷ってしまいます。1ページ1ゴールの原則を守ることが大切です。
HubSpotのLP作成機能を使えば、外部委託なしでプロフェッショナルなランディングページを内製化できます。CRMとの連携により、フォーム送信からナーチャリング、ワークフローによる自動フォローまでを一気通貫で設計できる点が最大の強みです。
まずはスターターテンプレートを使ってLPを1ページ作成し、公開後にA/Bテストでコンバージョン率の改善を始めてみてください。データが蓄積されるほど、どの要素が成果に効いているかが明確になり、LP制作のPDCAを回せるようになります。
はい、無料プランでも最大20ページまでランディングページを作成できます。ただし、A/Bテストやスマートコンテンツなどの最適化機能はProfessionalプラン以上が必要です。
LPの「パフォーマンス」タブからテスト結果を確認できます。バリエーションごとのページ閲覧数・送信率・コンバージョン率が表示され、統計的に有意差がある場合は勝者バリエーションが自動判定されます。
はい、可能です。HubSpotのLPはサブドメイン(例: lp.example.com)に配置する形で、既存のWordPressサイトと共存できます。ただし、ドメイン設計は事前にしっかり精査いただくことをおすすめします。
BtoBのLPでは一般的に2〜5%が平均的なコンバージョン率と言われています。ただし、業種・オファー内容・流入元によって大きく異なります。自社の数値をベースラインとして、A/Bテストで継続的に改善していくアプローチが重要です。
HubSpotのLP機能は、ドラッグ&ドロップエディタの直感的な操作性とCRMとのネイティブ連携が強みです。Pardot(現Account Engagement)もLP作成が可能ですが、テンプレートの柔軟性やA/Bテストの使いやすさではHubSpotのほうが優位かなと思います。ただし、すでにSalesforceエコシステムに深くコミットしている場合は、Pardotのほうがデータ連携の面でスムーズなケースもあります。