「HubSpotで新規リードが入ってきているのに、気づくのが遅くて対応が後手に回っている」
「CRMの通知メールが埋もれてしまい、重要なアラートを見逃している」
——こうした課題は、HubSpotとChatworkの連携で解決できます。
Chatworkは日本企業で広く利用されているビジネスチャットツールです。HubSpotの通知をChatworkに自動送信することで、営業チームがリアルタイムでCRMのイベントをキャッチし、対応速度を大幅に向上させることができます。
この記事では、HubSpot × Chatwork連携の設計方法から、具体的な通知自動化のパターン、運用上の注意点まで解説します。
HubSpotとChatworkの連携とは、HubSpotで発生するイベント(新規リード、取引ステージ変更、チケット作成など)をトリガーにして、Chatworkのグループチャットに自動通知を送る仕組みです。
HubSpotにはメールやブラウザ通知の機能がありますが、日常的にChatworkを使っている企業では、Chatworkに通知が来る方が確認漏れが少なくなります。
情報が分散すると確認漏れが発生するのはよくある課題で、「スプレッドシートとかでやっぱり管理していてSlackに連絡をして、それをまたHubSpotに行くとなると結構情報が分散する」——この問題をChatwork通知で解消します。
新規リードが入った瞬間にChatworkに通知が飛ぶため、営業チームが即座にアプローチできます。リード対応のスピードは商談化率に直結するため、この数分〜数十分の差は大きな違いを生みます。
Chatworkのグループチャットに通知を送ることで、チーム全員がリアルタイムで営業活動の状況を把握できます。「あの案件はどうなった?」という確認作業が不要になります。
外出中や会議中でも、Chatworkの通知でHubSpotのイベントを把握できます。特にモバイル環境ではChatworkアプリの方がHubSpotアプリより使い慣れている方も多いです。
Yoomは日本語対応のiPaaSツールで、HubSpotとChatworkの連携テンプレートが用意されています。
設定手順:
ノーコードで設定でき、日系SaaS同士の連携に強いのがYoomのメリットです。
Zapierでも同様の連携が可能です。グローバルな連携ツールのため、他の外部サービスとの組み合わせも豊富です。
HubSpot Professional以上のプランであれば、ワークフロー内でWebhookを使ってChatworkのAPIを直接呼び出すことも可能です。iPaaSツールの費用を抑えたい場合の選択肢ですが、APIの知識が必要になります。
トリガー: フォーム送信でコンタクトが作成された時
通知先: 営業チームのChatworkグループ
メッセージ例:
【新規リード】
会社名: 株式会社〇〇
担当者: 田中太郎 様
流入元: Webサイトお問い合わせフォーム
ページ: 料金ページ
HubSpotリンク: https://app.hubspot.com/contacts/...
トリガー: 取引ステージが「見積もり提示」以降に変更された時
通知先: 営業マネージャーのChatworkグループ
メッセージ例:
【ステージ更新】
取引名: 株式会社〇〇_HubSpot導入
金額: ¥3,000,000
新ステージ: 見積もり提示
担当: 山田花子
クローズ予定日: 2025/4/30
トリガー: チケットが新規作成された時
通知先: カスタマーサポートのChatworkグループ
メッセージ例:
【新規チケット】
件名: ダッシュボードの表示エラー
優先度: 高
顧客: 株式会社〇〇
チケットリンク: https://app.hubspot.com/tickets/...
トリガー: リードスコアが70点以上に到達した時
通知先: インサイドセールスのChatworkグループ
メッセージ例:
【ホットリード検知】
会社名: 株式会社〇〇
担当者: 鈴木一郎 様
スコア: 82点
直近のアクション: 料金ページを3回閲覧
| 項目 | Chatwork連携 | Slack連携 |
|---|---|---|
| 対象企業 | 日本企業(Chatwork利用中) | グローバル企業・IT企業 |
| HubSpotとの親和性 | iPaaS経由(間接連携) | 公式連携あり(ネイティブ) |
| 設定の手軽さ | Yoom/Zapier経由で比較的簡単 | HubSpot内で直接設定可能 |
| 通知のカスタマイズ | iPaaS側で柔軟に設計可能 | HubSpot標準機能で対応 |
| 費用 | iPaaSの費用が発生 | Slack連携は無料 |
HubSpotはSlackとのネイティブ連携が提供されているため、Slackを使っている企業はそちらの方がシンプルです。一方、Chatworkを主要コミュニケーションツールとして使っている企業では、Chatwork連携の方が運用に馴染みます。
新規問い合わせがHubSpotに入った瞬間にChatworkの営業グループに通知。担当者が即座に電話対応する運用を構築。平均対応時間が3時間→15分に短縮され、来店予約率が30%向上。
取引が「受注内示」ステージに進んだタイミングで、バックオフィス(経理・法務)のChatworkグループに自動通知。契約書準備や請求処理の事前準備が早まり、受注から請求までのリードタイムが5日短縮。
すべてのイベントをChatworkに通知すると、メッセージが大量に流れて重要な通知が埋もれてしまいます。通知する対象を絞り込み、「本当にリアルタイムで知る必要があるイベント」だけに限定するのが重要です。
用途別にChatworkのグループチャットを分けましょう。
Yoom/Zapier経由で連携する場合、iPaaSツール側の認証期限切れやAPI変更により連携が止まるリスクがあります。定期的に連携フローが正常に動作しているか確認する運用を入れましょう。
HubSpotとChatworkの連携により、CRMのイベントをリアルタイムでチームに共有し、対応速度を大幅に向上させることができます。
まずは「新規リード通知」と「取引ステージ変更通知」の2つから始めて、段階的に通知パターンを拡充していくのがおすすめです。通知の設計で大切なのは「必要な情報を、必要な人に、必要なタイミングで届ける」こと。通知の洪水にならないよう、対象と条件を絞り込んだ設計を心がけましょう。
StartLinkでは、HubSpotの導入設計から運用定着まで、企業様の状況に合わせた支援を行っています。
「自社に合ったCRMの選び方がわからない」「HubSpotを導入したが活用しきれていない」——そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
Yoom/Zapier経由の連携であれば、HubSpotの無料プランでも基本的な通知は可能です。ただし、HubSpotのワークフロー + Webhook方式の場合はProfessional以上が必要です。
はい、ChatworkのフリープランでもAPI連携が利用可能です。ただし、フリープランはグループチャット数やメッセージ閲覧の制限があるため、本格運用にはビジネスプラン以上を推奨します。
はい、Yoom/Zapier側でメッセージのフォーマットを自由にカスタマイズできます。HubSpotのプロパティ値(会社名、金額、ステージ名等)をメッセージに動的に埋め込むことが可能です。
HubSpotはSlackとネイティブ連携しています。LINE WORKSやMicrosoft Teamsとも、Yoom/Zapier経由で連携可能です。自社で利用しているチャットツールに合わせて選択してください。
この記事は2025年3月時点の情報に基づいています。HubSpotの機能は定期的にアップデートされるため、最新情報はHubSpot公式サイトでご確認ください。
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