「中小企業向けのCRMを探しているが、HubSpotとFreshsalesのどちらが自社にフィットするかわからない」
「Freshsalesは低価格で評判が良いけれど、HubSpotと比べて何が違うのか整理したい」
——中小企業のCRM選定において、コストと機能のバランスは重要な判断基準です。
HubSpotはCRM・MA・SFA・CMSを統合したオールインワンプラットフォームで、無料プランから始められます。FreshsalesはFreshworks社が提供するCRM/SFAで、低価格と使いやすいUIが特徴です。
本記事では、中小企業の視点から両ツールを比較し、自社に最適なCRMを選ぶための判断基準を解説します。
この記事でわかること:
| 比較項目 | HubSpot | Freshsales |
|---|---|---|
| 提供会社 | HubSpot, Inc.(米国) | Freshworks, Inc.(米国/インド) |
| 製品コンセプト | オールインワン(MA+SFA+CRM+CMS統合) | SFA/CRM特化(Freshworks Suiteの一部) |
| 無料プラン | あり(CRM基本機能が充実) | あり(基本的なコンタクト管理) |
| 最低月額 | 1,800円/シート(Starter) | 約1,200円/ユーザー(Growth) |
| MA機能 | ○ 標準搭載(Marketing Hub) | △ Freshmarketer(別製品) |
| AI機能 | ○ Breeze | ○ Freddy AI |
| 日本語対応 | 完全対応 | 対応(一部英語のまま) |
| 国内ユーザーベース | 大規模(日本法人あり) | 限定的 |
| 機能 | HubSpot | Freshsales |
|---|---|---|
| コンタクト管理 | ○ リレーションDB(コンタクト・会社・取引・チケット) | ○ コンタクト・アカウント・ディール管理 |
| パイプライン管理 | ○ かんばんビュー、条件付きステージ、加重金額 | ○ ビジュアルパイプライン |
| メールトラッキング | ○ 完全統合 | ○ メールトラッキング |
| 電話機能 | ○ 組み込み通話+AI文字起こし | ○ 組み込み電話(Freshcaller統合) |
| リードスコアリング | ○ 複合スコアリング(エンゲージメント+属性) | ○ Freddy AIによる予測スコアリング |
| レポート | ○ カスタムレポートビルダー | ○ レポート機能 |
CRM基本機能としては、どちらも中小企業に必要な機能を一通り揃えています。ただし、HubSpotはリレーションデータベースとしての設計が優れており、コンタクト・会社・取引・チケットが自動的に紐づく構造になっています。例えば1企業に対して3名のリードがいた場合、会社のライフサイクルステージは一番進んだコンタクトに連動する——こうした仕組みがデータ管理の手間を大幅に減らしてくれます。
| 機能 | HubSpot | Freshsales |
|---|---|---|
| MA機能 | ○ Marketing Hub標準搭載 | △ Freshmarketer(別製品) |
| ワークフロー自動化 | ○ 高度な条件分岐・マルチステップ | ○ ワークフロー機能 |
| シーケンス | ○ 営業メール自動フォロー | ○ セールスシーケンス |
| フォーム・LP作成 | ○ ノーコード作成 | △ 基本的なフォーム |
| チャットボット | ○ AI対応チャットボット | ○ Freshchat連携 |
| ウェブサイト構築 | ○ Content Hub | × |
ここが結構ミソになってくるポイントなのですが、HubSpotはMA(マーケティングオートメーション)が同一プラットフォーム内に含まれています。Freshsalesでマーケティング自動化を行うには、FreshmarketerやFreshchatなど別製品を追加契約する必要があります。
マーケティングからの一気通貫の管理——リード獲得、ナーチャリング、商談化、受注、カスタマーサクセスまでのフロー——を1つのプラットフォームで実現したい場合は、HubSpotの方が設計上有利です。
| 機能 | HubSpot | Freshsales |
|---|---|---|
| カスタムオブジェクト | ○(Enterpriseプラン) | △ カスタムモジュール |
| カスタムプロパティ | ○ 計算・同期・スマートプロパティ | ○ カスタムフィールド |
| API | ○ 充実したREST API | ○ REST API |
| マーケットプレイス | ○ 1,700以上のアプリ | △ Freshworks Marketplace |
| CMS機能 | ○ Content Hub | × |
| プラン | 月額(目安) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | CRM基本機能、制限付きメール |
| Starter | 1,800円/シート | カスタムプロパティ拡張 |
| Professional | 約96,000円〜/月 | ワークフロー、カスタムレポート、MA |
| Enterprise | 約384,000円〜/月 | カスタムオブジェクト、権限セット |
表示のみシート(経営層のレポート閲覧等)は無料です。
| プラン | 月額(目安/ユーザー) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 基本的なコンタクト管理 |
| Growth | 約1,200円 | ビジュアルパイプライン、AIスコアリング |
| Pro | 約3,500円 | 複数パイプライン、ワークフロー |
| Enterprise | 約6,900円 | カスタムモジュール、予測インサイト |
ユーザー単価だけを見るとFreshsalesの方が安価に見えます。しかし、Freshsalesで同等の機能範囲をカバーしようとすると、Freshmarketer(MA)、Freshchat(チャット)、Freshcaller(電話)など追加製品が必要になり、トータルコストが上がるケースがあります。
逆に、純粋にSFA/CRMだけで十分という企業であれば、Freshsalesのコストパフォーマンスは魅力的です。自社が求める機能範囲を明確にした上でコストを比較することが重要です。
ここも正直に触れておきますと、HubSpotは日本法人があり、日本語でのサポートやパートナーエコシステムが整っています。一方、Freshworksは日本市場でのプレゼンスがHubSpotほど大きくなく、日本語の資料やコミュニティも限定的です。導入後のサポート体制や日本語情報の充実度は、特にCRM初導入の企業にとっては重要な判断材料になるかなと思います。
Freshsalesは低価格で一定のCRM/SFA機能を提供してくれる良いツールです。ただし、将来的に事業が成長してマーケティング自動化やコンテンツ管理の仕組みが必要になった際の拡張パスは、HubSpotの方が広いというのが率直な評価です。
中小企業のCRM選定では、「今必要な機能」と「将来必要になる機能」の両面から検討することが大切です。
Freshsalesは低価格でSFA/CRM基本機能を提供しており、営業管理だけを効率化したい企業には適しています。一方HubSpotは、マーケティング・営業・カスタマーサクセス・コンテンツ管理までを一元化できるプラットフォームです。
CRMは一度導入すると乗り換えにコストがかかるため、1〜2年先の事業成長を見据えた選択が重要です。まずはHubSpotの無料プランで基本機能を試し、自社の業務フローに合うか確認するところから始めていただければなと思います。
StartLinkでは、HubSpotの導入設計から運用定着まで、企業様の状況に合わせた支援を行っています。
「自社に合ったCRMの選び方がわからない」「HubSpotを導入したが活用しきれていない」——そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
HubSpotの無料プランの方が機能範囲が広いです。HubSpotはコンタクト管理、パイプライン管理、メールトラッキング、基本的なフォーム、チャットボットなどが無料で利用できます。Freshsalesの無料プランは基本的なコンタクト管理が中心です。
比較的スムーズに行えます。Freshsalesのデータはエクスポート可能で、HubSpotへのインポートも容易です。ただし、ワークフローの設定やカスタムフィールドのマッピングは手動での再構築が必要です。移行期間は企業規模にもよりますが、2〜4週間程度が目安になります。
技術的には可能ですが、Freshworks Suite内の連携メリットが失われるため、切り替えるなら顧客管理全体をHubSpotに移行する方がデータの一元管理の観点からはおすすめです。FreshdeskからService Hubへの移行も含めて検討いただくのがよいかなと思います。
必ずしも必要ではありません。まずはStarterプランから始めて、ワークフロー自動化やカスタムレポートが必要になった段階でProfessionalにアップグレードするのがおすすめです。ワークフローとカスタムレポートがProfessionalを検討する1番のポイントになります。