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インサイドセールスの立ち上げ設計|SDR/BDR体制構築とKPI設計の実務

作成者: 今枝 拓海|2026/02/25 8:24:56

「The Modelを参考にインサイドセールス部門を立ち上げたいが、SDRとBDRの違いがわからない」「インサイドセールスを置いたものの、アポイント数だけを追いかけて質の低い商談が増えている」「マーケティングから渡されたリードをどう処理すべきか、基準が曖昧なまま運用が回っている」

こうした課題は、インサイドセールス組織の「設計」が不十分なまま立ち上げを進めた結果として生じる、構造的な問題です。インサイドセールスは単に「電話をかける部門」ではありません。マーケティングが創出したリードを精査し、フィールドセールスが受注できる商談へと変換する、営業プロセスの中核を担う「変換装置」です。

本記事では、インサイドセールス組織の立ち上げに必要な設計要素を体系的に解説します。SDR/BDR体制の構築方法、ライフサイクルステージに連動したリード管理設計、KPIの設計と運用、CRM/SFAを活用したプロセスの実装パターン、そしてフィールドセールスとの連携設計まで、組織設計とシステム設計の両面からカバーします。営業責任者・経営者の方に向けた、インサイドセールス立ち上げの実践ガイドとしてお読みください。

この記事でわかること

  • インサイドセールスの役割と、営業プロセス全体における位置づけ
  • SDR(Sales Development Representative)とBDR(Business Development Representative)の違いと使い分け
  • ライフサイクルステージ(リード→MQL→SQL→商談→顧客)の設計方法
  • インサイドセールス組織のKPI設計と目標管理の実務
  • CRM/SFA上でのインサイドセールスプロセスの実装パターン
  • フィールドセールスとの連携設計とリード引き渡しルール
  • AIエージェントを活用したインサイドセールス業務の効率化

インサイドセールスとは何か|営業プロセスにおける役割と位置づけ

インサイドセールスの定義

インサイドセールスとは、見込み顧客(リード)に対して電話・メール・オンライン商談などの非対面チャネルを通じてアプローチし、商談機会を創出する営業機能のことです。フィールドセールス(外勤営業)が対面での商談・受注獲得を担うのに対し、インサイドセールスはその前段階の「リードの精査」と「商談化」を専門的に担います。

重要なのは、インサイドセールスが単なる「テレアポ部隊」ではないという点です。テレアポは不特定多数に画一的なアプローチを行う活動ですが、インサイドセールスはリードの状態や属性に応じて最適なコミュニケーションを設計し、顧客の購買プロセスを前進させることを目的としています。

営業プロセス全体におけるインサイドセールスの位置づけ

BtoB営業における分業モデル(The Model)では、営業プロセスは4つの機能に分かれます。インサイドセールスは、マーケティングとフィールドセールスの間に位置し、両部門をつなぐ「ブリッジ」の役割を果たします。

機能 主な役割 インサイドセールスとの関係
マーケティング リードの獲得・育成(リードジェネレーション・ナーチャリング) ISにリードを引き渡す(MQL化)
インサイドセールス リードの精査・商談機会の創出 中核的な役割
フィールドセールス 商談の推進・受注獲得 ISから商談を受け取る(SQL化)
カスタマーサクセス 契約継続・アップセル・解約防止 既存顧客の追加案件をISに戻すケースもある

インサイドセールスが機能しない組織では、マーケティングが創出したリードが「放置」されるか、フィールドセールスが未精査のリードに時間を奪われるか、いずれかの非効率が生じます。インサイドセールスは営業プロセスの「歩留まり」を改善する変換装置であり、その設計品質が組織全体の営業生産性を左右します。

テレアポ部隊との本質的な違い

インサイドセールスと従来のテレアポは、表面的には「電話をかける」という行為が共通していますが、その設計思想は根本的に異なります。

比較項目 テレアポ インサイドセールス
アプローチ対象 不特定多数のリスト マーケティングが獲得・育成したリード
コミュニケーション 画一的なスクリプト リードの状態に応じたパーソナライズ
成果指標 アポイント数(量重視) 商談化率・受注貢献額(量と質の両方)
チャネル 電話のみ 電話・メール・SNS・オンライン商談など複合
データ活用 架電リストの消化 CRMデータに基づくアプローチ優先度の判断
顧客体験 押し売り感が強い 課題解決型のコンサルティングアプローチ

この違いを理解せずにインサイドセールスを「テレアポの延長」として運用すると、リードの疲弊やブランド毀損につながります。インサイドセールスの立ち上げにおいて、まずこの役割の定義と位置づけを組織全体で共有することが出発点です。

SDRとBDRの違い|インサイドセールスの2つの型

インサイドセールスは、そのアプローチの起点によって大きく2つの型に分かれます。SDR(Sales Development Representative)とBDR(Business Development Representative)です。両者は混同されがちですが、対象リード・アプローチ方法・必要なスキルが異なるため、組織設計において明確に区分することが重要です。

SDR(Sales Development Representative):インバウンド対応型

SDRは、マーケティング活動によって獲得されたインバウンドリードに対応するインサイドセールスです。Webサイトからの問い合わせ、ホワイトペーパーのダウンロード、ウェビナーへの参加、展示会での名刺交換などを通じて獲得したリードに対して、電話やメールでフォローアップし、商談化を目指します。

SDRの主な業務は以下のとおりです。

  • リードの初期対応:問い合わせや資料請求に対する迅速なレスポンス
  • リードの精査(クオリフィケーション):BANT条件などに基づくリードの評価
  • 商談機会の創出:課題のヒアリングと商談設定
  • リードの育成(ナーチャリング):即時商談化しないリードへの継続的なフォロー

SDRに求められるスキルは、顧客の課題を的確にヒアリングし、自社サービスとの接点を見出す「課題発見力」と、マーケティングが設定したリードスコアやライフサイクルステージに基づいて優先順位を判断する「データリテラシー」です。

BDR(Business Development Representative):アウトバウンド開拓型

BDRは、ターゲット企業に対して自ら能動的にアプローチするアウトバウンド型のインサイドセールスです。マーケティングからのリードを待つのではなく、自社が定義したICP(Ideal Customer Profile:理想顧客像)に合致する企業を特定し、戦略的にアプローチを仕掛けます。

BDRの主な業務は以下のとおりです。

  • ターゲット企業のリサーチ:業界動向、企業の課題仮説、キーパーソンの特定
  • アウトバウンドアプローチ:コールドコール、パーソナライズドメール、SNSメッセージ
  • 関係構築:ターゲット企業のキーパーソンとの信頼関係の構築
  • 商談機会の創出:課題仮説に基づく提案と商談設定

BDRはSDRよりも高度なスキルが求められます。相手が自社のことを知らない状態からアプローチするため、業界知識、仮説構築力、パーソナライズされたメッセージング能力が不可欠です。

SDRとBDRの比較と使い分け

比較項目 SDR BDR
リードの起点 インバウンド(マーケティング起点) アウトバウンド(自ら開拓)
アプローチ方法 問い合わせへのフォローアップ コールドコール・パーソナライズドメール
主なKPI 商談化率、レスポンスタイム 新規アカウント開拓数、ミーティング設定数
必要スキル ヒアリング力、データリテラシー リサーチ力、仮説構築力、メッセージング力
適するフェーズ マーケティング施策が成熟しリードが潤沢な段階 ターゲットが明確でエンタープライズ攻略が必要な段階
難易度 比較的立ち上げやすい 高い専門性が必要で立ち上げ難度が高い

多くの企業では、まずSDRから立ち上げ、マーケティングとの連携を確立したうえでBDRを追加するという段階的なアプローチが有効です。SDRとBDRを同時に立ち上げると、リード管理の複雑性が増し、KPI設計や評価制度の整備が追いつかないリスクがあります。

ただし、ターゲット企業が明確に絞り込まれているエンタープライズ向けビジネスや、インバウンドリードが少ない立ち上げ初期フェーズでは、BDRから着手するケースもあります。自社のビジネスモデルとリード獲得状況に応じた判断が必要です。

ライフサイクルステージの設計|MQLからSQLへの変換プロセス

インサイドセールス組織を機能させるためには、リードがどの状態にあるかを明確に定義し、管理する仕組みが不可欠です。この仕組みがライフサイクルステージです。ライフサイクルステージは、見込み顧客が最初の接点から顧客になるまでの「旅程」を段階的に定義したものであり、インサイドセールスの業務設計の土台となります。

ライフサイクルステージの基本設計

BtoB営業において標準的なライフサイクルステージは、以下の5段階で構成されます。

ステージ 定義 主な責任部門 次ステージへの移行条件(例)
リード 接点を持った段階。フォーム入力、名刺交換など マーケティング スコアリング基準を満たす/特定行動をとる
MQL(Marketing Qualified Lead) マーケティングが「営業対応すべき」と判断したリード マーケティング→インサイドセールス ISがBANT条件を確認し、商談可能と判断
SQL(Sales Qualified Lead) 営業が「商談として進めるべき」と判断したリード インサイドセールス→フィールドセールス 初回商談が実施され、パイプラインに登録
商談(Opportunity) 具体的な提案・交渉が進行中の状態 フィールドセールス 契約締結・受注
顧客(Customer) 契約が成立し、取引関係にある状態 カスタマーサクセス -

ここで最も重要なのは、各ステージの「移行条件」を定量的かつ明確に定義することです。「なんとなくホットそうだから」ではなく、具体的な基準に基づいてステージを進めることが、インサイドセールスの品質を担保する鍵です。

MQL(Marketing Qualified Lead)の定義と設計

MQLとは、マーケティング活動を通じて獲得したリードのうち、「営業対応の価値がある」とマーケティングが判断したホットリードのことです。MQLの定義が曖昧な組織では、質の低いリードがインサイドセールスに大量に流れ込み、ISチームの生産性を著しく低下させます。

MQLの定義に用いる代表的な基準は以下のとおりです。

  • デモグラフィック基準(フィット):企業規模、業界、役職、所在地などがICP(理想顧客像)に合致するか
  • ビヘイビアル基準(エンゲージメント):Webサイトの訪問頻度、資料ダウンロード、メール開封率、ウェビナー参加など
  • リードスコア:上記の基準を点数化し、閾値を超えたリードをMQLとして定義する

CRM上ではリードスコアリング機能を活用し、一定スコアに達したリードを自動的にMQLに昇格させ、インサイドセールスへの通知とタスク割り当てを行う設計が有効です。

SQL(Sales Qualified Lead)の定義と設計

SQLとは、インサイドセールスがMQLに対してコンタクトを取り、「商談として進めるに値する」と営業側が判断したリードのことです。MQLがマーケティング視点での評価であるのに対し、SQLは営業視点での評価です。

SQLへの昇格基準として広く活用されているのがBANT条件です。

  • Budget(予算):導入に必要な予算の確保状況
  • Authority(決裁権):意思決定者・決裁フローの把握
  • Need(ニーズ):解決すべき課題の明確さと緊急度
  • Timeline(導入時期):具体的な導入スケジュールの有無

ただし、BANT条件のすべてが揃うリードは限られます。実務では、「Need(ニーズ)」と「Timeline(時期)」の2つが確認できれば商談化の判断基準とするなど、自社の商材特性に合わせた基準の調整が必要です。

MQL→SQL変換の設計ポイント

MQLからSQLへの変換は、インサイドセールスの最も重要な業務です。この変換プロセスの設計において押さえるべきポイントは以下の4つです。

  • レスポンスタイムの基準を設ける:MQLが発生してから初回コンタクトまでの目標時間を定義する。一般的に、MQL発生から5分以内のコンタクトは、30分後のコンタクトと比較してコンバージョン率が大幅に向上するとされている
  • フォローアップの回数と間隔を標準化する:初回不通の場合の再コンタクト回数、間隔、チャネル(電話→メール→SNSなど)を定義する
  • 非SQL化リードの取り扱いを定義する:ISが「商談化に至らない」と判断したリードをマーケティングに戻す(リサイクル)仕組みを設計する
  • SLA(Service Level Agreement)をマーケティングと合意する:MQLの品質基準とISの対応基準を数値で合意し、部門間の期待値を揃える

このMQL→SQL変換の品質を測定する指標が「MQL→SQL変換率」です。変換率が低すぎる場合はMQLの定義が甘い可能性があり、高すぎる場合はMQLの基準が厳しすぎてリード数が不足している可能性があります。一般的な目安は20〜30%程度ですが、業界や商材によって適正値は異なります。

インサイドセールス組織のKPI設計|目標管理の実務

インサイドセールスの成果を正しく評価し、組織として継続的に改善していくためには、適切なKPI設計が不可欠です。KPIの設計を誤ると、「量だけを追いかけて質が低下する」「活動量が多いのに成果が出ない」という非効率な状態に陥ります。

KPIの3層構造

インサイドセールスのKPIは、以下の3層で設計することが有効です。

KPI層 目的 代表的な指標 計測頻度
成果指標(Outcome KPI) 最終的な貢献度を測定 SQL創出数、商談化率、受注貢献額 月次
プロセス指標(Process KPI) 変換効率を測定 MQL→SQL変換率、平均レスポンスタイム、フォローアップ完了率 週次
活動指標(Activity KPI) 日々の行動量を測定 架電数、メール送信数、有効会話数、ミーティング設定数 日次

多くの企業が陥りがちな失敗は、活動指標だけをKPIに設定してしまうことです。「架電数100件/日」だけを追いかけると、質の低い架電が増え、リードの疲弊やフィールドセールスへの低品質商談の押し付けが発生します。必ず「成果指標→プロセス指標→活動指標」の順で設計し、上位指標と下位指標の因果関係を意識することが重要です。

SDR/BDR別のKPI設計

SDRとBDRではアプローチの起点が異なるため、KPI設計も分けて行う必要があります。

KPI項目 SDR(インバウンド対応) BDR(アウトバウンド開拓)
成果指標 SQL創出数:月15〜25件(目安) 新規アカウント商談創出数:月5〜10件(目安)
プロセス指標 MQL→SQL変換率:20〜30% アプローチ→ミーティング設定率:5〜10%
活動指標 架電数:40〜60件/日、メール:20〜30通/日 パーソナライズドメール:15〜25通/日、架電:30〜50件/日
レスポンス MQL発生→初回コンタクト:5分以内(目標) ターゲットリスト作成→初回アプローチ:24時間以内

なお、上記の数値はあくまで目安です。自社の商材特性・単価・商談サイクル・リード量に応じて調整が必要です。重要なのは、自社にとっての「適正値」を仮説として設定し、データに基づいて改善していくことです。

KPIの目標設定と逆算設計

インサイドセールスのKPIは、売上目標からの逆算で設計するのが基本です。この逆算プロセスを具体例で示します。

【逆算の例】月間売上目標:3,000万円の場合

  • 平均受注単価:300万円 → 必要受注数:10件/月
  • 商談→受注率:25% → 必要商談数:40件/月
  • SQL→商談化率:80% → 必要SQL数:50件/月
  • MQL→SQL変換率:25% → 必要MQL数:200件/月
  • ISメンバー数:4名 → 1人あたりSQL目標:12.5件/月

この逆算により、マーケティングに求めるMQL数の目標値と、インサイドセールスに求めるSQL数の目標値が明確になります。売上目標→必要受注数→必要商談数→必要SQL数→必要MQL数という逆算の流れを、マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールスの3部門で共有し、合意することが組織連携の土台です。

CRM上でのKPI管理とレポーティング

設計したKPIは、CRM/SFA上でリアルタイムに計測・可視化できる状態をつくることが運用の鍵です。CRMの目標管理機能やダッシュボード機能を活用し、以下の仕組みを構築します。

  • 個人別目標ダッシュボード:各ISメンバーのSQL創出数・活動量・変換率を一覧表示
  • チーム別進捗ダッシュボード:チーム全体の目標達成率をリアルタイムで可視化
  • パイプライン連携レポート:IS起点の商談がフィールドセールスのパイプラインでどのように進行しているかを追跡
  • マーケティング連携レポート:リードソース別のMQL→SQL変換率を分析し、マーケティング施策の効果を評価

HubSpotのSales Hubでは、目標管理機能で個人・チーム単位の目標設定と進捗トラッキングが可能です。カスタムレポートを活用すれば、リードソース別の変換率やステージ別の滞留時間など、インサイドセールスの改善に直結する分析をリアルタイムで実行できます。

CRM/SFAを活用したインサイドセールスプロセスの実装

インサイドセールスの組織設計を、実際のCRM/SFA上でどう実装するかが運用成功の分水嶺です。優れた設計も、システム上で再現できなければ「絵に描いた餅」です。ここでは、CRM上でのインサイドセールスプロセス実装の具体的なパターンを解説します。

パターン1:ライフサイクルステージの実装

CRM上でライフサイクルステージを実装する際のポイントは以下のとおりです。

  • ステージの定義をプロパティとして設定する:コンタクトのライフサイクルステージをカスタムプロパティまたは標準プロパティで管理する
  • ステージ移行を自動化する:リードスコアが閾値を超えた場合に自動でMQLに昇格させるワークフローを構築する
  • 手動ステージ変更のルールを定義する:ISがSQL判定する際の手動変更ルールとその記録方法を明確化する
  • 逆行(ダウングレード)のルールも設定する:MQL→リードへの差し戻し(リサイクル)も仕組みとして設計する

HubSpotでは、ライフサイクルステージがコンタクトオブジェクトの標準プロパティとして用意されています。ワークフロー機能を活用し、リードスコアやフォーム送信などの条件に基づいて自動昇格を設定することで、人的判断のばらつきを排除した一貫性のあるステージ管理が実現します。

パターン2:パイプラインと取引ステージの設計

インサイドセールスが商談化したリードをフィールドセールスに引き渡す際、パイプライン上の取引ステージが連携の基盤になります。

インサイドセールス関連の取引ステージは、以下のように設計するのが基本です。

取引ステージ 担当 概要 受注確度(目安)
アポイント獲得 IS 商談日程が確定した段階 10%
初回商談完了 FS 初回商談を実施し、課題が確認された段階 20%
提案 FS 具体的な提案書を提示した段階 40%
見積提出 FS 見積書を提出し、交渉段階にある 60%
クロージング FS 最終合意・契約手続き中 80%
受注 FS 契約締結 100%
失注 FS/IS 商談不成立 0%

HubSpotのSales Hubでは、パイプライン管理機能で上記の取引ステージを設定し、各ステージに必須入力プロパティを紐づけることで、ステージ移行時に必要な情報を確実に記録する仕組みを構築できます。

パターン3:シーケンス(自動フォローアップ)の設計

インサイドセールスの業務効率を飛躍的に高める仕組みが、メールシーケンス(自動フォローアップ)です。手動でのフォロー漏れを防ぎ、リードへの継続的な接点を確保します。

インサイドセールスで活用すべきシーケンスのパターンは以下のとおりです。

  • MQL初回フォローシーケンス:MQL発生直後の初回コンタクト→不通時の再アプローチ(電話→メール→電話の組み合わせで5〜7ステップ)
  • 資料請求後フォローシーケンス:資料ダウンロード後の価値提供型フォロー(追加情報の提供→課題ヒアリングの打診)
  • ウェビナー参加後フォローシーケンス:ウェビナー参加者への個別フォロー(参加お礼→関連資料の案内→商談打診)
  • リサイクルリード再活性化シーケンス:過去に商談化しなかったリードへの再アプローチ(新情報の提供→状況確認)
  • BDR向けアウトバウンドシーケンス:ターゲット企業への段階的アプローチ(パーソナライズドメール→コールドコール→SNS接触→再メール)

シーケンスの設計においては、各ステップの間隔と、シーケンス全体の期間を適切に設定することが重要です。間隔が短すぎるとリードに「しつこい」印象を与え、長すぎると熱量が下がります。一般的には、初回コンタクトの翌日→3日後→1週間後→2週間後という間隔が基本パターンです。

パターン4:タスクとキューの管理

インサイドセールスの日常業務は、大量のリードに対する架電・メール・フォローアップの繰り返しです。この業務を効率的に回すためには、CRM上のタスク管理とキュー(優先順位付きのタスクリスト)の設計が重要です。

  • 自動タスク生成:MQLが発生した際に自動でISメンバーにタスクを割り当てるワークフローを構築
  • 優先度ベースのキュー設計:リードスコア、リードソース、企業規模などに基づいてタスクの優先度を自動設定
  • ラウンドロビン配分:新規MQLを複数のISメンバーに均等に割り当てる仕組み
  • 未対応アラート:一定時間内に対応されていないタスクをマネージャーにエスカレーションする仕組み

HubSpotでは、ワークフローによるタスク自動生成と、コンタクトの担当者割り当て機能を組み合わせることで、これらの仕組みをノーコードで構築できます。

パターン5:リードの引き渡しと申し送りの仕組み化

インサイドセールスからフィールドセールスへのリード引き渡しは、営業プロセスにおける最も重要な「接続点」です。ここでの情報欠落や認識のズレが、商談の質を大きく左右します。

引き渡し時に必ず記録・共有すべき情報は以下のとおりです。

  • BANT情報:ヒアリングで確認した予算・決裁権・ニーズ・時期の情報
  • 商談の経緯:ISとリードのコミュニケーション履歴の要約
  • 顧客の期待値:初回商談で期待していること、関心のあるテーマ
  • キーパーソン情報:意思決定者、影響者、推進者の情報
  • 競合情報:比較検討中の他社サービスの有無

CRM上では、取引(Deal)の作成時にこれらの情報を必須入力プロパティとして設定し、引き渡しの品質を仕組みで担保することが重要です。「口頭での申し送り」に依存する運用は、情報の欠落と属人化を招きます。

フィールドセールスとの連携設計|組織間の接続ルール

インサイドセールスの成果は、フィールドセールスとの連携品質によって大きく左右されます。IS単体で見れば優秀な数値が出ていても、フィールドセールスが「ISから渡される商談の質が低い」と感じていれば、組織として機能していません。

SLA(Service Level Agreement)の設計

インサイドセールスとフィールドセールスの間で、リード引き渡しに関するSLA(合意基準)を明文化することが連携の基盤です。

SLAに含めるべき項目は以下のとおりです。

SLA項目 IS側の基準 FS側の基準
引き渡し条件 BANT条件のうちNeed+Timelineが確認済み 引き渡しから48時間以内に初回商談を実施
情報の品質 必須プロパティ(課題・ニーズ・キーパーソン)がすべて入力済み 商談結果を24時間以内にCRMに記録
フィードバック ISはFSからのフィードバックを基にアプローチを改善 FSは商談結果をISにフィードバック(受注/失注理由含む)
リジェクト対応 FSがリジェクトしたリードを再精査し、リサイクルまたは破棄を判断 リジェクト時は理由を記録し、ISに通知

SLAは「一度決めて終わり」ではなく、月次の振り返りを通じて定期的に見直します。特に重要なのは、「FSのリジェクト率」を定期的にモニタリングすることです。リジェクト率が高い場合、SQLの定義基準を見直す必要があります。

定例ミーティングの設計

IS-FS間の連携を継続的に改善するためには、以下の定例ミーティングを設計します。

  • 日次スタンドアップ(5〜10分):当日の引き渡し案件の共有と優先順位の確認
  • 週次レビュー(30分):週間のSQL創出数・リジェクト率・パイプライン進捗の振り返り
  • 月次SLAレビュー(60分):SLAの達成状況、変換率の推移、改善施策の協議

特に週次レビューでは、リジェクトされた案件の具体的な理由を分析し、ISのアプローチ改善につなげることが重要です。また、FSから「こういうリードが欲しい」「この業界のリードは商談化しやすい」といったフィードバックを共有する場としても活用します。

マーケティングとの連携設計

インサイドセールスはフィールドセールスだけでなく、マーケティングとの連携も同様に重要です。ISはマーケティングの「お客様の声の代弁者」であり、リードと直接会話する唯一のマーケティング接点です。

  • MQL品質のフィードバック:ISからマーケティングに対して、MQLの品質評価(スコアリングの精度、リードソースごとの変換率)をフィードバック
  • コンテンツニーズの共有:ISが商談の中で把握した顧客の課題やニーズを、マーケティングのコンテンツ制作に還元
  • リサイクルリードの運用:ISが「タイミングではない」と判断したリードをマーケティングに戻し、ナーチャリングを継続する仕組み

CRM上では、ライフサイクルステージの「差し戻し」ワークフローと、差し戻し理由を記録するプロパティを設計することで、マーケティングとISの間のリード循環を仕組み化できます。

インサイドセールス組織の立ち上げステップ

ここまで解説した設計要素を踏まえ、インサイドセールス組織を実際に立ち上げる際のステップを4フェーズで整理します。

フェーズ1:設計準備(2〜4週間)

立ち上げの成否は、この準備フェーズの設計品質で決まります。以下の項目を明確化します。

  • IS組織のミッションと位置づけ:何のためにISを立ち上げるのか、どの課題を解決するのかを明文化
  • SDR/BDRの選択:自社のビジネスモデル・リード獲得状況に応じて、SDRから始めるかBDRから始めるかを判断
  • ライフサイクルステージの定義:リード→MQL→SQL→商談→顧客の各ステージの移行条件を明確化
  • KPIの仮説設定:売上目標からの逆算で、各指標の仮目標値を設定
  • 体制の決定:初期メンバー数、マネージャーの配置、レポートラインの設計

このフェーズで特に重要なのは、マーケティング・フィールドセールスの責任者を巻き込み、SLAを先に合意することです。IS単独で設計を進めると、他部門との「期待値のズレ」が立ち上げ後の摩擦の原因になります。

フェーズ2:CRM/SFA実装(2〜4週間)

設計した内容をCRM/SFA上で実装します。主な実装項目は以下のとおりです。

  • ライフサイクルステージの設定:CRM上でステージ定義とワークフローによる自動昇格を構築
  • パイプラインと取引ステージの設定:IS→FSの引き渡しに対応した取引ステージを構築
  • タスクの自動化:MQL発生時の自動タスク生成、担当者割り当てのワークフローを構築
  • シーケンスの作成:初回フォロー、資料請求フォロー、リサイクルなどのシーケンスを作成
  • ダッシュボードとレポートの構築:KPIの計測に必要なダッシュボードを構築
  • 必須入力プロパティの設定:引き渡し時の情報品質を担保するための必須項目を設定

CRM実装において注意すべきは、初期段階から「完璧な仕組み」を目指さないことです。まずは最低限のステージ設計・タスク自動化・ダッシュボードを構築し、運用しながら改善を重ねるアプローチが現実的です。

フェーズ3:採用・育成と試運転(4〜8週間)

ISメンバーの採用・配置と、実際のオペレーションの試運転を行います。

  • 人材の配置:社内からの異動、または新規採用でISメンバーを確保。営業経験者が望ましいが、マーケティング出身者やカスタマーサポート出身者も適性がある
  • オンボーディング:商材知識、CRM操作、ヒアリングスクリプト、ロールプレイなどのトレーニングを体系的に実施
  • 試運転期間:実際のリードに対してアプローチを開始し、KPIの計測とプロセスの検証を行う
  • 初期のフィードバックループ:日次で振り返りを行い、スクリプトの改善、フォローアップの間隔調整、CRM設定の修正を迅速に実施

試運転期間は、KPIの「適正値」を見つけるための検証期間と位置づけます。仮説として設定した数値を実データで検証し、自社にとっての適正な目標値を導き出します。

フェーズ4:本格運用と継続改善(3ヶ月〜)

試運転の成果をもとに本格運用を開始し、継続的な改善サイクルを回します。

  • KPIの確定と全体共有:試運転で検証したKPIを正式な目標として確定し、マーケティング・FSと共有
  • 定例レビューの制度化:週次レビュー、月次SLAレビューを制度として定着させる
  • ナレッジの蓄積:成功事例・失敗事例をCRM上に記録し、チーム全体の学習に活用
  • スケーリングの判断:ISの増員タイミング、BDR追加のタイミングを、データに基づいて判断

本格運用フェーズにおいて意識すべきは、「仕組みの改善」と「人の育成」を同時に進めることです。CRMの設定改善やプロセスの見直しだけでなく、ISメンバーのスキル向上(ヒアリング力、課題発見力、交渉力)にも投資を続けることが、組織としての持続的な成長につながります。

AIエージェントを活用したインサイドセールスの進化

インサイドセールスの業務は、定型的なリサーチ・メール作成・フォローアップなど、AIエージェントによる支援・自動化と相性の良い領域を多く含んでいます。AIを「人の代替」ではなく「人の能力を拡張するアシスタント」として位置づけることで、ISの生産性を大幅に向上させることが可能です。

案件創出エージェントの活用パターン

AIエージェントがインサイドセールスの業務を支援する代表的なパターンは以下のとおりです。

  • ターゲット企業のリサーチ:BDRが新規アプローチする企業の業界動向、最近のニュース、経営課題の仮説をAIが事前にリサーチし、アプローチの精度を高める
  • パーソナライズドメールの作成:リサーチ結果に基づいて、ターゲット企業ごとにカスタマイズされたアプローチメールのドラフトをAIが生成する
  • メール文面のレビュー:ISが作成したメールの文面をAIがレビューし、改善提案を行う
  • フォローアップタイミングの最適化:過去のデータから、リードごとに最適なフォローアップのタイミングとチャネルをAIが提案する

この「リサーチ→メール作成→レビュー→送信」というワークフローにおいて、AIエージェントが前半の工程を支援し、ISメンバーは「最終判断と顧客との直接コミュニケーション」に集中するという役割分担が、生産性向上の鍵です。

AIエージェント活用時の設計ポイント

AIエージェントをインサイドセールスに導入する際には、以下の設計ポイントを押さえる必要があります。

  • 人間が最終判断する設計にする:AIが生成したメールや提案は、必ずISメンバーがレビューしてから送信する。完全自動化は顧客体験の低下リスクがある
  • AIの役割を明確に定義する:「何をAIに任せ、何を人間が行うか」の境界を明確にし、チーム全体で共有する
  • CRMとの連携を前提に設計する:AIエージェントの出力をCRM上のプロパティやタイムラインに記録し、活動の可視化と分析を可能にする
  • 段階的に導入する:まずはリサーチ支援やメールドラフトなど、リスクの低い領域から導入し、効果を検証しながら範囲を拡大する

AIエージェントの詳細な役割設計と実装パターンについては、「AIエージェントの役割設計と業務活用」(W-6)で体系的に解説しています。また、インサイドセールスの生産性指標の考え方については、「営業生産性の可視化と改善」(R-2)も併せてご参照ください。

インサイドセールス立ち上げでよくある失敗とその回避策

インサイドセールスの立ち上げは、多くの企業が試行錯誤を経験する領域です。よくある失敗パターンとその回避策を整理します。

失敗1:アポイント数だけをKPIに設定する

「月間アポイント数◯件」だけをKPIに設定すると、ISメンバーは数を稼ぐために質の低いアポイントを量産するようになります。結果として、フィールドセールスの時間を浪費し、IS→FSの信頼関係が悪化します。

回避策:成果指標(SQL創出数・受注貢献額)をメインKPIに設定し、活動指標(架電数など)はサブKPIとして位置づける。「量」と「質」のバランスが取れたKPI構造にする。

失敗2:MQL/SQLの定義が曖昧なまま運用を始める

ステージの定義が曖昧な状態で運用を始めると、「何をもってMQLとするか」「いつSQLに昇格させるか」がISメンバーの主観に依存し、品質にばらつきが生じます。

回避策:ライフサイクルステージの移行条件を具体的な基準で定義し、CRM上のワークフローで自動化する。特にMQL→SQL変換のBANT基準は、ヒアリングシートとして標準化する。

失敗3:フィールドセールスとの連携ルールがない

SLAを定めずに運用を始めると、ISは「アポイントを渡しているのにFSが動かない」と不満を持ち、FSは「ISから渡されるリードの質が低い」と不満を持つ。部門間の対立が生じ、組織全体のパフォーマンスが低下します。

回避策:立ち上げ前にIS-FS間のSLAを合意する。引き渡し条件、対応期限、フィードバックの仕組みを明文化し、月次レビューで見直す。

失敗4:CRMを活用せず、スプレッドシートで管理する

「まずはスプレッドシートで始めよう」というアプローチは、短期的にはコストを抑えられますが、リードの一元管理、活動の追跡、KPIの自動集計ができないため、組織がスケールしません。

回避策:立ち上げ初期からCRM/SFAを導入し、データの蓄積を開始する。初期投資は必要だが、蓄積されたデータが後の改善サイクルを支える基盤になる。

失敗5:IS組織をコストセンターとして扱う

インサイドセールスを「アポイントを取る部門」としてのみ位置づけると、戦略的な投資ではなくコスト削減の対象になりがちです。結果として、優秀な人材が配置されず、育成にも投資されず、「テレアポ部隊」化してしまいます。

回避策:ISの受注貢献額を明確にトラッキングし、「売上に直結する投資」として経営層に位置づけてもらう。CRMのアトリビューション分析を活用して、IS起点の商談がどれだけの売上を生んでいるかを可視化する。

まとめ

インサイドセールス組織の立ち上げは、単に「人を配置して電話をかけさせる」ことではありません。組織設計・プロセス設計・システム設計・KPI設計を一体的に行うことで、はじめて機能する営業機能です。本記事のポイントを振り返ります。

  • インサイドセールスの役割を正しく定義する。テレアポではなく、マーケティングとフィールドセールスをつなぐ「変換装置」として設計する
  • SDRとBDRの違いを理解し、自社に適した型を選択する。多くの企業では、まずSDRから立ち上げ、段階的にBDRを追加するアプローチが有効
  • ライフサイクルステージを明確に定義する。リード→MQL→SQL→商談→顧客の移行条件を定量的に設定し、CRM上で実装する
  • KPIは3層構造で設計する。成果指標・プロセス指標・活動指標の因果関係を意識し、売上目標からの逆算で目標値を設定する
  • CRM/SFAを活用してプロセスを実装する。ライフサイクルステージ、パイプライン、シーケンス、タスク管理、引き渡しの仕組みを構築する
  • フィールドセールスとのSLAを合意する。引き渡し条件、対応期限、フィードバックの仕組みを明文化する
  • AIエージェントを活用し、リサーチ・メール作成・フォローアップの効率化を図る。人とAIの役割分担を明確にする

インサイドセールスは、設計品質が成果を左右する営業機能です。本記事で解説した設計要素を参考に、自社のビジネスモデルとリード獲得状況に合わせた組織設計を行い、段階的に立ち上げていくことを推奨します。

よくある質問(FAQ)

Q. インサイドセールスは何名体制から始めるのが適切ですか?

まずは2〜3名からスタートするのが一般的です。1名だと休暇や退職のリスクに対応できず、多すぎると管理コストが先行します。初期メンバーの中にマネージャー(プレイングマネージャーでも可)を1名配置し、KPIの管理とフィールドセールスとの連携を統括させる体制が望ましいです。リード量に対して人員が不足する場合は、MQLの発生量をもとに増員計画を立てます。目安として、ISメンバー1名あたり月間50〜80件のMQL対応が適正な負荷とされています。

Q. SDRとBDRのどちらを先に立ち上げるべきですか?

多くの企業では、SDR(インバウンド対応型)から立ち上げることを推奨します。理由は3つあります。第一に、マーケティングからのリードが既に存在する場合、即座に活動を開始できること。第二に、SDRはBDRと比較してオペレーションの難易度が低く、立ち上げのハードルが低いこと。第三に、SDRの運用を通じてライフサイクルステージやKPI管理の仕組みを整備しておけば、BDR追加時にその基盤を活用できることです。ただし、ターゲット企業が明確に絞り込まれている場合や、インバウンドリードが極めて少ない場合には、BDRから着手するケースもあります。

Q. MQLの基準は厳しめと緩めのどちらに設定すべきですか?

立ち上げ初期は、やや緩めに設定してインサイドセールスに十分なリード量を供給し、運用データを蓄積することを優先します。MQL→SQL変換率の実績データが蓄積されてきたら、そのデータをもとに基準を段階的に引き上げていくアプローチが有効です。基準が厳しすぎるとISに供給されるリード数が不足し、緩すぎるとISの生産性が低下します。MQL→SQL変換率20〜30%を目安に、自社にとっての最適なバランスを見つけていくことが重要です。

Q. インサイドセールスの評価制度はどう設計すべきですか?

評価制度は、KPIの3層構造に対応させる形で設計します。基本給に加えたインセンティブの設計においては、SQL創出数や受注貢献額などの「成果指標」を主軸としつつ、MQL→SQL変換率やレスポンスタイムなどの「プロセス指標」も組み込むことが重要です。架電数などの「活動指標」だけでインセンティブを設計すると、量だけを追う行動が促進されるリスクがあります。また、IS起点の商談がフィールドセールスで受注に至った場合に、ISメンバーにも受注インセンティブの一部が還元される設計にすると、「質の高い商談を創出する」動機づけが強まります。

Q. CRMはHubSpot以外でもインサイドセールスの仕組みは構築できますか?

本記事で解説したインサイドセールスの設計思想やプロセスは、特定のCRMに依存するものではなく、Salesforce、Zoho CRM、Pipedriveなど他のCRM/SFAでも実装可能です。ただし、ライフサイクルステージの管理、ワークフローによるタスク自動化、シーケンス(メール自動フォロー)、パイプライン管理、ダッシュボード構築などの機能が揃っていることが前提です。HubSpotはこれらの機能が統合プラットフォームとして一体的に提供されている点で、インサイドセールスの立ち上げとの親和性が高いと言えます。