title: "MCP(Model Context Protocol)とは?AI×ツール連携の標準規格を解説"
slug: "hubspot-ai/genai-basics/mcp-model-context-protocol-guide"
metaDescription: "MCP(Model Context Protocol)の仕組み・メリット・対応ツールを解説。AIエージェントと外部システムを統一的に接続する標準規格の全体像と企業での活用方法を紹介します。"
featuredImage: "https://www.start-link.jp/hubfs/blog-featured-images/ai.webp"
blogAuthorId: "166212808307"
contentGroupId: "166203508570"
keywords: ["MCP", "Model Context Protocol", "MCP とは"]
category: "BD_genai-basics"
「AIにCRMのデータを参照させたい」「AIからSlackに投稿させたい」――生成AIを業務ツールと連携させたいニーズは急増しています。しかし、ツールごとに個別の連携開発が必要だったため、実装コストが課題でした。
この問題を解決するのがMCP(Model Context Protocol)です。Anthropicが2024年11月にオープンソースとして公開したMCPは、AIモデルと外部ツールを統一的に接続する標準プロトコルです。
MCPは、AIアプリケーション(クライアント)と外部ツール(サーバー)を標準化されたプロトコルで接続します。
| コンポーネント | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| MCPクライアント | AIアプリ側。サーバーに接続してツールを利用 | Claude Desktop、Cursor、Windsurf |
| MCPサーバー | ツール側。APIをMCPプロトコルで公開 | Slack MCP Server、GitHub MCP Server |
| MCPプロトコル | 通信規格。ツール一覧の取得・実行・結果返却を標準化 | JSON-RPC 2.0ベース |
MCPの設計思想は、USB-Cポートに例えるとわかりやすくなります。USB-C以前は、デバイスごとに異なるケーブルが必要でした。USB-Cが標準化されたことで、1つのポートであらゆるデバイスを接続できるようになりました。MCPは「AIとツールを結ぶUSB-C」です。
MCPサーバーが提供する機能は主に3つです。
AIがアクション(データ作成・更新・削除・外部API呼び出し)を実行できます。
AIが外部データソースを参照できます。
定型的なプロンプトをサーバー側に定義し、AIクライアントに提供できます。
2025〜2026年時点で、以下のMCPサーバーが公式・コミュニティから提供されています。
| カテゴリ | MCPサーバー | 主な機能 |
|---|---|---|
| CRM | HubSpot MCP | コンタクト・取引・チケット管理 |
| CRM | Salesforce MCP | オブジェクト操作・SOQL実行 |
| コミュニケーション | Slack MCP | チャンネル読み取り・メッセージ送信 |
| 開発 | GitHub MCP | リポジトリ管理・PR操作 |
| データベース | Supabase MCP | SQL実行・テーブル管理 |
| ドキュメント | Notion MCP | ページ作成・検索・更新 |
| 会計 | freee MCP | 取引・勘定科目・仕訳操作 |
| カレンダー | Google Calendar MCP | 予定の作成・検索・更新 |
| 比較項目 | 個別API連携 | Function Calling | MCP |
|---|---|---|---|
| 標準化 | ツールごとに個別実装 | OpenAI仕様に依存 | オープン標準 |
| 対応AIモデル | 不問 | OpenAI系中心 | 任意のLLMに対応 |
| 開発コスト | ツール数×モデル数 | ツール数分 | サーバー1つで全モデル対応 |
| ツール一覧の動的取得 | 不可 | 不可 | 可能 |
| コミュニティ | なし | 限定的 | オープンソースで拡大中 |
MCPの最大の利点は「N×M問題」の解消です。N個のAIモデルとM個のツールを連携させる場合、従来はN×M個の個別実装が必要でした。MCPではN+M個のMCPクライアント/サーバーを実装するだけで、すべての組み合わせが機能します。
営業担当者がClaude Desktopに「今週フォローすべき商談を一覧にして」と依頼すると、HubSpot MCPサーバー経由でCRMのデータを検索し、商談のステージ・最終活動日・金額をもとに優先リストを自動生成します。
経営者が「今月の売上実績と着地予測を出して」と指示すると、freee MCPで会計データを取得し、HubSpot MCPでパイプラインを参照し、両方のデータを統合した経営レポートを自動生成します。
エンジニアが「このバグの原因を調査して修正PRを出して」と指示すると、GitHub MCPでコードを検索、Supabase MCPでログを確認、修正コードを生成してPRを作成する一連の作業をAIエージェントが自律的に実行します。
MCPは2025年に急速に普及が進んでおり、対応ツール・AIクライアントは増え続けています。CRMを中心としたデータ基盤を整備したうえでMCPを導入すれば、AIエージェントによる業務自動化の範囲を大幅に拡大できます。まずは自社で利用しているツールのMCPサーバーの有無を確認し、小さなユースケースから試してみることをおすすめします。