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DX認定制度とは?取得メリット・要件・申請手順をわかりやすく解説

作成者: 今枝 拓海|2026/03/04 16:15:54

title: "DX認定制度とは?取得メリット・要件・申請手順をわかりやすく解説"

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metaDescription: "経産省のDX認定制度の概要、取得メリット、認定要件、申請手順を解説。DX銘柄との違い、認定取得に必要な準備、申請書の書き方まで実務担当者向けにまとめます。"

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経済産業省が2020年に開始した「DX認定制度」は、DXに積極的に取り組む企業を国が認定する制度です。2025年時点で約1,200社が認定を受けており、中小企業の認定も増加傾向にあります。

「うちの会社でも取れるのか」「取得のメリットは何か」「申請にどのくらい手間がかかるのか」。本記事では、DX認定制度の全容を実務担当者向けに解説します。

DX認定制度の概要

制度の位置づけ

DX認定制度は、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国の認定制度です。IPAが審査を行い、経済産業省が認定します。

項目 内容
根拠法 情報処理促進法 第31条
審査機関 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
認定機関 経済産業省
認定期間 2年間(更新制)
費用 無料
申請方法 IPAのウェブサイトからオンライン
審査期間 約60日

DX認定・DX銘柄・DXセレクションの違い

制度 対象 要件 特徴
DX認定 全企業(上場・非上場) DXに取り組む経営ビジョン・戦略・体制を公表 基本認定。中小企業も取得可能
DX銘柄 上場企業のみ DX認定取得 + 優れたDX実績 東証と経産省が共同選定。毎年更新
DXセレクション 中堅・中小企業 優れたDX事例 中小企業庁が選定。グランプリ等を表彰

中小企業がまず目指すべきは「DX認定」の取得です。その上で、優れた事例があればDXセレクションへの応募も検討できます。

DX認定の取得メリット

メリット1: 税制優遇(DX投資促進税制)

DX認定企業は、DX投資促進税制の適用対象となります。デジタル関連投資に対して、投資額の3〜5%の税額控除または30%の特別償却が受けられます(2025年度税制改正時点)。

適用例:

CRM導入に500万円投資した場合、税額控除3%で15万円の税負担軽減。5,000万円規模のシステム投資であれば、150〜250万円の控除が見込めます。

メリット2: 資金調達の優位性

DX認定企業は、日本政策金融公庫の低利融資(IT活用促進資金)の対象となります。民間金融機関でもDX認定を企業評価の加点要素とする動きが広がっています。

メリット3: 採用・ブランディング

DX認定ロゴを採用サイトや名刺に使用できます。特にIT人材やデジタル志向の人材の採用において、「国がDX推進企業と認めた」というブランディング効果は無視できません。

メリット4: 取引先からの信頼

大企業がサプライチェーンのデジタル対応を求める傾向が強まっており、DX認定は取引先評価のプラス要素になります。

メリット5: 社内推進の後押し

「経済産業省の認定を受けた」という事実は、社内でDX推進の正当性を裏付ける強力な根拠になります。経営層のコミットメントを得る際にも有効です。

DX認定の要件

認定に必要な7つの要件

DX認定を受けるためには、以下の項目を自社ウェブサイト等で公表し、申請書に記載する必要があります。

要件 内容 公表方法
1. 経営ビジョン デジタル技術を活用した経営ビジョンの策定 ウェブサイトに掲載
2. DX戦略 ビジョンを実現するための具体的なDX戦略 ウェブサイトに掲載
3. 推進体制 DX推進の組織体制、責任者の明確化 申請書に記載
4. 人材育成 DX人材の確保・育成方針 申請書に記載
5. ITシステム ITシステム環境の整備方針 申請書に記載
6. 成果指標 DXの進捗を測る指標の設定 申請書に記載
7. ガバナンス 取締役会等でのDX推進状況の監督体制 申請書に記載

「公表」の具体的な方法

最も多いのは、自社コーポレートサイトに「DXへの取り組み」ページを設けて公表する方法です。記載が必要な内容は以下の通りです。

  • 経営ビジョン(デジタル技術をどう活用するかの方向性)
  • DX戦略の概要
  • DX推進体制の概要
  • 具体的な取り組み内容

申請の手順

ステップ1: 自己診断(2〜4週間)

DX推進指標を使って自社の現状を診断します。認定要件との差分を把握し、不足している項目を整備します。

ステップ2: ウェブサイトでの公表(2〜4週間)

経営ビジョンとDX戦略をウェブサイトで公表します。テンプレートはIPAのサイトで公開されています。

ステップ3: 申請書の作成(2〜4週間)

IPAのオンライン申請システムで申請書を作成します。各要件に対する自社の取り組みを記載します。

申請書の書き方のコツ:

  • 抽象的な記述ではなく、具体的な施策・数値を記載する
  • 「予定」ではなく「すでに着手している取り組み」を中心に記載する
  • 経営トップの署名(電子署名可)が必要

ステップ4: 審査(約60日)

IPAによる審査が行われます。書類審査のみで、訪問調査は原則ありません。不備があればIPAから照会が来ます。

ステップ5: 認定

審査を通過すると、経済産業省から認定通知が届きます。認定ロゴマークが使用可能になります。

中小企業が認定を取るためのポイント

大企業と同じレベルを求められるわけではない

DX認定は、企業規模に応じた取り組みを評価します。中小企業に大企業レベルのDX投資や体制は求められません。

中小企業の認定事例で見られる取り組み:

  • CRMの導入による顧客データの一元化(関連記事: CRM導入の進め方完全ガイド
  • クラウド会計ソフトの導入による経理のデジタル化
  • 社内コミュニケーションのチャットツール移行
  • 経営者自らがDX推進をリードする体制

最低限必要な準備

準備項目 内容 工数目安
DXビジョン策定 経営にデジタルをどう活用するかの方向性 1〜2週間
DX戦略の文書化 具体的な施策と時間軸 2〜3週間
ウェブサイトへの掲載 ビジョンと戦略の公表ページ作成 1週間
申請書の作成 7つの要件への回答 2〜3週間

合計で2〜3ヶ月あれば、中小企業でもDX認定の取得は十分に可能です。

認定更新と継続的なDX推進

DX認定は2年ごとの更新が必要です。更新時には、前回認定時からのDXの進捗状況を報告します。認定は「取得がゴール」ではなく、DXを継続的に推進するためのマイルストーンとして活用すべきです。

DX認定制度は、中小企業にとっても手が届く制度であり、取得プロセス自体がDX推進の整理と加速に役立ちます。まずはIPAのウェブサイトで申請要件を確認し、自社の現状とのギャップを把握するところから始めてください(関連記事: CRM導入のROI完全ガイド)。