「CRMとプロジェクト管理を一つのツールにまとめたいが、HubSpotとmonday.comのどちらが適しているかわからない」
「monday.comでCRMも管理しているけれど、営業プロセスの自動化に限界を感じている」
——このような課題は、特に営業とプロジェクト管理の境界が曖昧な企業で多く見られます。
HubSpotはCRM・MA・SFA・CMSを統合したオールインワンプラットフォームです。monday.comはプロジェクト管理・ワークマネジメントを中核とし、CRM機能も提供するWork OSです。
本記事では、両ツールの設計思想の違いを踏まえて、CRMとプロジェクト管理のどちらを軸にするかで最適な選択が変わることを解説します。
この記事でわかること:
| 比較項目 | HubSpot | monday.com |
|---|---|---|
| 設立年 | 2006年 | 2012年 |
| 製品コンセプト | CRM中心のオールインワンプラットフォーム | Work OS(ワークマネジメント中心) |
| CRM機能 | ○ 本格的なCRM/SFA/MA統合 | △ monday CRM(プロジェクト管理の拡張) |
| プロジェクト管理 | △ 基本的なタスク管理 | ○ 高機能なワークマネジメント |
| 無料プラン | あり(CRM基本機能) | あり(2名まで) |
| 最低月額 | 1,800円/シート(Starter) | 約1,300円/ユーザー(Basic、3名〜) |
| MA機能 | ○ 標準搭載 | × なし |
| 日本語対応 | 完全対応 | 対応 |
| 機能 | HubSpot | monday.com |
|---|---|---|
| コンタクト管理 | ○ リレーションDB(コンタクト・会社・取引・チケット) | △ ボード上のアイテムとして管理 |
| パイプライン管理 | ○ かんばんビュー、条件付きステージ、加重金額 | △ かんばんビュー(CRMテンプレート) |
| メールトラッキング | ○ 完全統合(開封・クリック追跡) | △ 基本的なメール連携 |
| リードスコアリング | ○ エンゲージメント+属性の複合スコア | × |
| フォーキャスト | ○ 加重金額による受注予測 | △ 数値集計は可能だが限定的 |
| 営業レポート | ○ カスタムレポート・ダッシュボード | ○ ダッシュボードウィジェット |
HubSpotはCRM/SFAとしてのデータ構造がリレーションデータベースで設計されています。コンタクト・会社・取引・チケットが自動的に紐づき、過去のやり取りが一覧で確認できる。この「一元管理」の仕組みが事業成長のエンジンになるポイントです。
一方、monday.comのCRM機能はプロジェクト管理ボードの拡張として構築されています。柔軟にカスタマイズできる反面、リレーションDBとしての紐づけはHubSpotほど自動化されていません。
| 機能 | HubSpot | monday.com |
|---|---|---|
| MA(マーケティングオートメーション) | ○ 標準搭載(メール配信、ワークフロー) | × |
| ワークフロー自動化 | ○ 高度な条件分岐・マルチステップ | ○ ボード間オートメーション |
| シーケンス | ○ 営業メールの自動フォローアップ | × |
| フォーム・LP作成 | ○ ノーコードで作成可能 | △ フォーム機能あり(LP作成は限定的) |
| ウェブサイト構築 | ○ Content Hub | × |
| AI機能 | ○ Breeze(Copilot、エージェント) | ○ monday AI(タスク生成、要約等) |
マーケティングから営業への一気通貫のフロー——リード獲得からナーチャリング、商談管理、受注後のフォローまで——を一つのプラットフォームで実現したい場合は、HubSpotが圧倒的に適しています。
| 機能 | HubSpot | monday.com |
|---|---|---|
| カスタムオブジェクト | ○(Enterpriseプラン) | ○ カスタムボード(自由度高い) |
| ビューの柔軟性 | ○ リスト・ボード・テーブル | ○ かんばん・タイムライン・ガント・カレンダー等多数 |
| プロジェクト管理 | △ 基本的なタスク管理 | ○ ガントチャート・依存関係・リソース管理 |
| ダッシュボード | ○ カスタムレポート | ○ ウィジェットベースのダッシュボード |
| API/連携 | ○ 1,700以上のアプリ連携 | ○ 200以上のアプリ連携 |
monday.comの強みは「ビューの多様性」と「ボードの柔軟なカスタマイズ性」にあります。ガントチャートやタイムラインビューなど、プロジェクト管理に必要なビジュアライゼーションが充実しています。
| プラン | 月額(目安) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | CRM基本機能 |
| Starter | 1,800円/シート | カスタムプロパティ拡張、ロゴ削除 |
| Professional | 約96,000円〜/月 | ワークフロー、カスタムレポート、MA |
| Enterprise | 約384,000円〜/月 | カスタムオブジェクト、権限セット |
| プラン | 月額(目安/ユーザー) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円(2名まで) | 基本的なボード管理 |
| Basic | 約1,300円 | 無制限ボード、5GBストレージ |
| Standard | 約1,700円 | タイムライン、ガント、オートメーション |
| Pro | 約2,900円 | 高度なレポート、依存関係 |
| Enterprise | 要問合せ | 高度なセキュリティ、ガバナンス |
monday.comは少人数での利用コストが比較的安価ですが、CRM機能を本格的に使おうとするとmonday CRMの追加契約が必要です。加えて、MA機能がないため、メール配信やリードナーチャリングには別途ツール(Mailchimp等)の費用がかかります。
Excel管理の限界を感じているなら、HubSpotの無料CRMから始めて自社のパイプラインを設計してみるのが最初のステップとしておすすめです。
monday.comは「プロジェクト管理のプロ」として非常に優秀なツールです。ただし、CRM/SFAとしての深さ(リレーションDB、ライフサイクルステージ、リードスコアリング等)は専業のCRMには及ばない点は正直なところです。
HubSpotとmonday.comは、そもそもの設計思想が異なるツールです。
HubSpotは「顧客データを中心にビジネス全体を管理する」CRMプラットフォーム。monday.comは「業務プロセスとプロジェクトを管理する」ワークマネジメントツール。どちらが優れているかではなく、自社の業務の中心が「顧客管理」なのか「プロジェクト管理」なのかで最適解が変わります。
営業プロセスの標準化・リードの獲得から受注までの一気通貫管理・データに基づくフォーキャストを実現したい場合は、HubSpotを中心に検討されるのがよいかなと思います。まずは無料プランでパイプライン管理を試してみて、自社のワークフローに合うか確認するところから始めてみてください。
StartLinkでは、HubSpotの導入設計から運用定着まで、企業様の状況に合わせた支援を行っています。
「自社に合ったCRMの選び方がわからない」「HubSpotを導入したが活用しきれていない」——そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
あります。HubSpotをCRM・営業管理に、monday.comをプロジェクト管理・社内タスク管理に使い分ける方法です。ZapierやYoomを使って両ツールを連携すれば、HubSpotの取引ステージ変更をトリガーにmonday.comにタスクを自動作成する、といったフローも構築できます。
基本的な案件管理は可能ですが、リレーションデータベースとしてのデータ構造、MA機能、リードスコアリング、ナーチャリング自動化など、CRM専業ツールとしての深さはHubSpotの方が上です。CRM/SFAを本格的に活用したい場合は、HubSpotの方がフィットするケースが多いです。
自社のビジネスモデルで「受注」が重要ならまずCRM(HubSpot)から。「納品・プロジェクト遂行」が重要ならまずプロジェクト管理(monday.com)から導入することをおすすめします。両方同時に導入すると定着が難しくなるため、優先度の高い方からスモールスタートで始めるのがよいかなと思います。
可能です。monday.comのデータはCSV/Excelでエクスポートでき、HubSpotへのインポートも比較的スムーズです。ただし、monday.com独自のボード構造やオートメーションはそのまま移行できないため、HubSpot側でのパイプライン設計やワークフロー構築は改めて行う必要があります。