「データマーケティングを強化したいが、HubSpotとb→dashのどちらが自社に合うか判断できない」
「b→dashはデータ統合に強いと聞くけれど、HubSpotのCRM/MAと何が違うのか」
——データドリブンなマーケティングを目指す企業にとって、プラットフォーム選定は事業戦略に直結する重要な意思決定です。
HubSpotはCRM・MA・SFA・CMSを統合したオールインワンプラットフォームです。b→dashはデータパレット社が提供する国産のデータマーケティングプラットフォームで、ノーコードでのデータ統合・分析・施策実行を強みとしています。
本記事では、両ツールの設計思想と機能の違いを整理し、自社に最適なデータマーケティング基盤を選ぶための判断基準を解説します。
この記事でわかること:
| 比較項目 | HubSpot | b→dash |
|---|---|---|
| 提供会社 | HubSpot, Inc.(米国/日本法人あり) | 株式会社データパレット(日本) |
| 製品コンセプト | CRM中心のオールインワンプラットフォーム | データマーケティングプラットフォーム |
| 主な強み | CRM/SFA/MA/CMS統合 | ノーコードデータ統合・CDP機能 |
| CRM機能 | ○ 本格的なCRM/SFA | △ 基本的な顧客管理 |
| データ統合(CDP) | △ Data Hubで対応 | ○ ノーコードCDP |
| 無料プラン | あり | なし |
| 主なターゲット | BtoB中心(創業期〜中堅企業) | BtoB/BtoC(中堅〜大企業) |
| 日本語対応 | 完全対応 | 完全対応(国産) |
| 機能 | HubSpot | b→dash |
|---|---|---|
| CRM/顧客管理 | ○ リレーションDB(コンタクト・会社・取引紐づき) | △ 顧客データ管理(CDP寄り) |
| SFA/パイプライン管理 | ○ かんばんビュー・加重金額・条件付きステージ | × なし |
| メール配信 | ○ MA自動メール+パーソナライズ | ○ メール配信・プッシュ通知 |
| スコアリング | ○ 複合スコアリング | ○ スコアリング機能 |
| ウェブトラッキング | ○ 行動履歴・流入元分析 | ○ ウェブ行動トラッキング |
| ワークフロー | ○ 高度な条件分岐 | ○ シナリオ設計 |
両ツールの最大の違いは設計思想にあります。HubSpotは「CRMを中心に、マーケティング・営業・サービスを統合する」というアプローチ。b→dashは「あらゆるデータソースを統合し、データドリブンなマーケティング施策を実行する」というアプローチです。
| 機能 | HubSpot | b→dash |
|---|---|---|
| CDP(カスタマーデータプラットフォーム) | △ Data Hubで基本的なデータ管理 | ○ ノーコードCDP(外部データ統合) |
| BI/分析 | ○ カスタムレポート・ダッシュボード | ○ BI機能(クロス分析・ファネル分析) |
| LINE連携 | △ 外部アプリ連携 | ○ LINE公式アカウント連携 |
| プッシュ通知 | × | ○ アプリプッシュ通知 |
| レコメンド | △ 限定的 | ○ パーソナライズドレコメンド |
| 広告連携 | ○ Google/Meta/LinkedIn | ○ 広告連携 |
| SMS配信 | ○ 対応 | ○ SMS配信 |
b→dashが結構ミソになってくるのは、CDP機能です。複数のデータソース(EC、アプリ、店舗POS、広告プラットフォーム等)を統合し、顧客の360度ビューを構築できる点は、特にBtoCや複数チャネルを持つ企業で大きな価値を発揮します。
一方、HubSpotの強みはCRM/SFAの深さにあります。リードの獲得からナーチャリング、営業パイプラインでの商談管理、受注後のカスタマーサクセスまでの一気通貫のフローが、単一プラットフォーム内で完結します。
| 機能 | HubSpot | b→dash |
|---|---|---|
| カスタムオブジェクト | ○(Enterpriseプラン) | △ カスタムテーブル |
| API | ○ 充実したREST API | ○ API提供 |
| アプリ連携 | ○ 1,700以上のアプリ | ○ 各種ツール連携 |
| CMS | ○ Content Hub | × なし |
| ノーコードデータ加工 | △ 基本的なデータ操作 | ○ ノーコードETL/データ加工 |
| プラン | 月額(目安) | 主な機能 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | CRM基本+制限付きMA |
| Starter | 1,800円/シート | カスタムプロパティ拡張 |
| Professional | 約96,000円〜/月 | ワークフロー、カスタムレポート、MA |
| Enterprise | 約384,000円〜/月 | カスタムオブジェクト、権限セット |
b→dashは公開価格ではなく、導入する機能モジュールと利用規模に応じた個別見積もりです。月額数十万円〜が一般的な価格帯とされています。
b→dashは多機能なデータマーケティング基盤のため、フル機能で導入するとコストは比較的高額になります。ただし、必要なモジュールを選択して導入できるため、すべての機能を使わなければコストを抑えることも可能です。
HubSpotは無料プランから始められるため、コスト面での参入障壁が低いのが特徴です。Professionalプラン1つでCRM・MA・SFA・レポートが揃い、中小企業でも十分に活用できる価格帯です。
BtoB企業では、リード管理・営業パイプライン管理・商談のフォーキャストが重要です。この領域ではHubSpotが圧倒的に適しています。
BtoBの営業プロセス——リード獲得→MQL化→SQL化→商談→受注→カスタマーサクセス——を一元管理できるプラットフォームとして、HubSpotの設計思想は理にかなっています。パイプラインの加重金額による受注予測、シーケンスによる営業メール自動化、失注分析など、BtoB営業に必要な機能が揃っています。
BtoC企業では、ECサイト・アプリ・店舗など複数チャネルのデータ統合と、パーソナライズドマーケティングが重要です。この領域ではb→dashのCDP機能が強みを発揮します。
LINE連携やアプリプッシュ通知、レコメンドエンジンなど、BtoCのマーケティングチャネルへの対応もb→dashの方が充実しています。
企業向けサービスも消費者向けサービスも展開する企業では、コアの業務プロセスがBtoB寄りかBtoC寄りかで判断するのがよいかなと思います。
b→dashは「データ統合×マーケティング施策実行」を1つのプラットフォームで実現する優れたツールです。ただし、CRM/SFA機能はHubSpotほど本格的ではないため、BtoB営業プロセスの管理には別途ツールの検討が必要です。
HubSpotとb→dashは、設計思想の出発点が異なります。
HubSpotは「CRM(顧客管理)」を中心に据えて、マーケティング・営業・サービスを統合するプラットフォーム。b→dashは「データ統合」を中心に据えて、マーケティング施策を実行するプラットフォーム。
BtoB企業でリード管理・営業管理・カスタマーサクセスの一元化が目的なら、HubSpotが最適解です。BtoC企業で複数チャネルのデータ統合とパーソナライズドマーケティングが目的なら、b→dashが力を発揮します。
まずは自社のビジネスモデルとデータ活用の方向性を整理し、どちらのアプローチが事業成長に寄与するかを検討してみてください。
StartLinkでは、HubSpotの導入設計から運用定着まで、企業様の状況に合わせた支援を行っています。
「自社に合ったCRMの選び方がわからない」「HubSpotを導入したが活用しきれていない」——そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ご相談ください。
あります。b→dashをCDP/データ分析基盤として使い、HubSpotをCRM/SFA/MAとして使う構成です。APIで連携すればデータの受け渡しは可能ですが、管理すべきプラットフォームが増えるため、運用体制が整っている企業向けです。
HubSpotのData Hubはデータ品質管理やデータ同期に特化した機能で、b→dashのCDPほどの外部データ統合機能は持っていません。多数の外部データソースをノーコードで統合するニーズがある場合は、b→dashやその他のCDP専用ツールの方が適しています。
BtoB企業でも、ウェブ行動データの分析やメールマーケティングの高度化にはb→dashが活用できます。ただし、営業パイプライン管理やシーケンスなどのSFA機能が必要な場合は、別途CRM/SFAの導入が必要です。
b→dashの価格帯は月額数十万円〜が一般的です。中小企業にとっては投資対効果を慎重に判断する必要があります。中小企業のBtoBビジネスであれば、HubSpotのStarterやProfessionalプランの方がコストパフォーマンスは高いかなと思います。