「HubSpotのレポート機能があることは知っているけれど、使い方がよくわからない」「どんなレポートを作ればいいのか、そもそもイメージがわかない」——HubSpotを導入したものの、レポート機能を十分に活用できていない企業は意外と多いです。
HubSpotのレポート機能は、CRMに蓄積されたデータを可視化し、営業活動やマーケティング施策の効果を測定するための機能です。標準レポート・単一レポート・カスタムレポートの3段階があり、初心者でも標準レポートから始めれば十分に実用的なダッシュボードを構築できます。
この記事では、HubSpotレポートの基本的な考え方から、初心者が最初に作るべきレポート、営業会議・マーケ分析での活用方法まで、ステップバイステップで解説します。
HubSpotのレポートは段階的に活用するのがおすすめです。まず既存のものを使い、足りなければカスタムで作成する、という考え方が効率的です。
| 種類 | 難易度 | プラン | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 標準レポート(レポートライブラリ) | 初級 | 全プラン | HubSpotが用意した数百種のテンプレートから選ぶ |
| 単一レポート | 中級 | Starter以上 | 1つのオブジェクト(コンタクト、取引等)をベースに作成 |
| カスタムレポート | 上級 | Professional以上 | 複数オブジェクトを掛け合わせた高度なレポート |
まず土台はすでにあるもので作りつつ、足りない部分をカスタマイズしていただくという形がいいかなと思います。実は新しく作らなくても、すでにあるレポートで足りるケースが結構あります。
レポートを「ダッシュボード」に配置して、一覧で見られるようにします。ダッシュボードは意味合いごとに分けるのがポイントです。
| ダッシュボード名 | 目的 | 主な利用者 |
|---|---|---|
| 営業会議用 | パイプライン進捗、フォーキャスト | 営業チーム |
| 経営会議用 | 売上推移、KPI達成率 | 経営層 |
| マーケ分析用 | リード獲得数、チャネル別成果 | マーケ担当 |
| タスク管理用 | 未対応タスク、期限切れ案件 | 営業担当個人 |
営業パイプラインの現在地を可視化する最も基本的なレポートです。各ステージに何件の取引があるか、合計金額はいくらかが一目でわかります。
作り方:レポートライブラリから「取引ステージ別ファネル」で検索 → ダッシュボードに追加
リード獲得の推移を月別に確認するレポートです。マーケティング施策の効果測定の基本になります。
作り方:レポートライブラリから「新規コンタクト」で検索 → 期間を月別に設定
担当者ごとの取引件数・金額を比較し、チームの生産性を可視化します。
作り方:レポートライブラリから「担当者別取引」で検索
マーケティングメールの効果を測定する基本レポートです。
作り方:レポートライブラリから「メールパフォーマンス」で検索
各フォームからの送信数と、どのページからの流入が多いかを確認します。
作り方:レポートライブラリから「フォーム送信」で検索
| レポート | 確認する内容 |
|---|---|
| パイプライン全体の金額 | 今月の受注見込み総額 |
| ステージ別の滞留期間 | 停滞している案件の特定 |
| 担当者別のアクティビティ | 各担当者の活動量 |
| 新規作成取引の推移 | リード→商談化のトレンド |
| 受注・失注の推移 | 勝率の変化を把握 |
パイプラインの各ステージに受注確度を設定しておけば、加重金額でフォーキャストが自動算出されます。例えば1,000万円の案件を3件持っていても、すべてがアポ取得段階(受注確度10%)であれば、フォーキャスト上は300万円です。この加重金額をレポートに表示することで、現実的な売上予測が可能になります。
HubSpotではレコードの値が更新されるとレポートの数値も変わってしまうため、「先月時点の受注予定」と「今月時点の受注予定」にズレが生じることがあります。ダッシュボードの定期配信機能(PowerPoint/PDF形式)を使って、毎週スナップショットを残しておくとデータ保存の観点でも有効です。
ライフサイクルステージ別のコンタクト推移を可視化し、どのステージで歩留まりが発生しているかを特定します。
| ステージ | コンタクト数(例) | 遷移率 |
|---|---|---|
| リード | 500 | - |
| MQL | 100 | 20% |
| SQL | 30 | 30% |
| 商談 | 15 | 50% |
| 顧客 | 5 | 33% |
どのチャネル(オーガニック検索、広告、SNS、展示会等)からのリードが最も商談化しやすいかを分析します。Google広告の場合、5件コンバージョンがあったとしても「実際に誰だったのか」を突合するにはExcelで集計しなければいけません。MAを入れていただくとそこが一貫して見れるようになります。
ダッシュボードの定期配信(例:毎週水曜朝8時)を設定しておくと、関係者が自動的にレポートを受け取れます。わざわざHubSpotにログインしなくても最新の数値が確認できるため、データドリブンな意思決定が浸透しやすくなります。
Professionalプランではカスタムレポートの上限が100件です。やみくもにレポートを作るのではなく、「このレポートでどんな意思決定をするか」を明確にしてから作成しましょう。
HubSpotのレポート機能は、まず標準レポートライブラリから必要なレポートを選んでダッシュボードに設置するところから始めましょう。営業会議用・経営会議用・マーケ分析用とダッシュボードを分け、定期配信を設定すれば、少ない手間で全社的なデータ活用が実現します。
標準レポートで足りない部分が明確になったら、段階的にカスタムレポートを追加していく進め方が効率的です。CRMにデータが蓄積されるほどレポートの精度が上がり、より的確な経営判断ができるようになります。
HubSpotのレポート設計やダッシュボード構築のご相談は、StartLinkにお気軽にお問い合わせください。貴社の会議体やKPIに合わせた最適なレポート構成をご提案いたします。
はい、使えます。標準レポートライブラリは全プランで利用可能です。ただし、カスタムレポートビルダー(複数オブジェクトを掛け合わせたレポート)はProfessional以上が必要です。
まずはレポートライブラリから「おすすめ」のレポートを5〜10個ダッシュボードに追加するところから始めてください。使いながら「こういう切り口で見たい」という要望が出てきたら、その時点でカスタムレポートの作成を検討すれば十分です。
プランによって異なりますが、Starterでは10個、Professionalでは25個、Enterpriseでは50個のダッシュボードを作成できます。最初は3〜4個(営業用・マーケ用・経営用・個人用)で十分です。
レポートの精度は入力データの品質に依存します。まずはCRMへのデータ入力率を確認し、入力ルールが守られているか、プロパティの定義が明確かをチェックしてください。データ品質が向上すれば、レポートの精度も自動的に向上します。